スマートフォンKindle初のペン付きモデルっておすすめ?

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「タブレットでいいじゃん?」と言われがちな電子書籍リーダーですが、電子ペーパーならではの読みやすさは別格。最近ではペン付きモデルが増えており、ついにAmazonも対応しました。

その名はAmazon(アマゾン)「Kindle Scribe」です。Amazonでの評価をチェックしてみると「4.2」。レビュー数は「330件」で、「スワイプ後の反応速度も電子ペーパーとは思えないほど速いため、漫画や固定レイアウト型の本を、心地よく読めます」という意見もあがっていました。

実際のところはどうなのでしょうか? そこで『家電批評』が、読みやすさや書き味などをチェックしました。


Amazon「Kindle Scribe(キンドル スクライブ)」

  • AmazonKindle Scribe
  • 実勢価格: ¥48,800

※価格は16GBモデル(プレミアムペン付き)。スタンダードペン付き、32GB、64GBモデルも選べます。

高いけどペンの書き味は感動レベル!

Kindle の主力モデルであるAmazon「Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」 は6.8インチで1万6980円と手頃な価格ですが、今回紹介するAmazon「Kindle Scribe」は10.2インチの大画面と手書きができるペンの搭載でハイエンド化。5万円前後と高額化してしまいました。

それでいてできることは、本を読む、本に手書きのメモを残す、手書きでノートを作ることや、PDFに書き込むことくらい。正直コスパが高いとはいえません。

しかし、実際に使うと印象が変わります。まず、とにかく読みやすい!  大画面+高輝度+高解像度の電子ペーパーのおかげで、画面から目をかなり離しても快適に読書ができます。

そしてペンの書き味も優秀。摩擦感が適度で、ほとんど筆圧を入れずに細かい文字をすらすら書き込めます。読書には高価すぎる印象ですが、この書き味は感動レベルです。

196mm
奥行
6mm
高さ
230mm
重量
433g
ディスプレイ
10.2インチAmazonディスプレイ、フォント最適化技術、16階調グレースケール
解像度
300ppi
ストレージ
16GB・32GB・64GB
接続
Wi-Fi
型番
53-027968

スマートフォン検証1:読みやすさ

視認性抜群&ペンでハイライトが便利!

読みやすさは良好です。本製品のレビューを担当した『家電批評』の編集者はド近視なのですが、大画面+高輝度+高解像度の電子ペーパーのおかげで、画面から目をかなり離しても快適に読書ができます。まるで視力が上がったかのよう。

大画面化で文字を大きくしても一覧性あり

大画面化で文字を大きくしても一覧性あり イメージ

「Kindle Scribe」(左)と11インチの「iPad」(右)。10.2インチに大画面化したおかげで、タブレットと同等以上の一覧性が確保されました。文字を大きくしてもたくさん表示できます。

“読みながらメモ”で勉強もはかどる

“読みながらメモ”で勉強もはかどる イメージ

読みながら、ページの任意の箇所に手書きメモを残すこともできます。

ペンでハイライトが快適!

ペンでハイライトが快適! イメージ

気になる文章をマークできる「ハイライト機能」。従来モデルは指で指定していましたが、本製品はペンで1文字単位で指定できるのでストレスなしです。

スマートフォン検証2:書きやすさ

「Apple Pencil」以上の書き味!

ペンの書き味は優秀です。画面の表面処理がいいのでしょう。担当編集の印象では、iPad ProとApple Pencilより良好な書き味に感じられます。

担当編集者が試したほかに何人かにも体験してもらいましたが、一様に驚いていました。

阿部
編集部
阿部 のコメント

Apple Pencilよりも書き殴りがしやすいことに感動です!

Apple「iPad Pro」:画面に書いている感が否めない

Apple「iPad Pro」:画面に書いている感が否めない イメージ
Apple「iPad Pro」:画面に書いている感が否めない イメージ2

Apple「iPad Pro」と書き味を比較。「iPad Pro」はディスプレイの表面が硬く、ペン先が多少滑る感覚があります。

Amazon「Kindle Scribe」:まさに紙とペンの感覚です!

Amazon「Kindle Scribe」:まさに紙とペンの感覚です! イメージ
Amazon「Kindle Scribe」:まさに紙とペンの感覚です! イメージ2

Kindle Scribeは筆圧をほぼかけず、狙った位置にスラスラ文字を書けます。

Amazon「Kindle Scribe」:まさに紙とペンの感覚です! イメージ3

プレミアムペンは、ペンを逆さにすると消しゴムとして使えます。

Amazon「Kindle Scribe」:まさに紙とペンの感覚です! イメージ4

ノートはメール送信が可能です。

スマートフォンAmazon「Kindle Scribe」の検証まとめ

A評価Amazon「Kindle Scribe(キンドル スクライブ)」

  • AmazonKindle Scribe
  • 実勢価格: ¥48,800

※価格は16GBモデル(プレミアムペン付き)スタンダードペン付き、32GB、64GBモデルも選べます。

総合評価: 3.67

総合評価
 3.67
おすすめポイント
  1. ペンの書き心地
  2. 大画面ならではの読みやすさ
がっかりポイント
  1. コスパは低い
  2. 電子書籍リーダーとしては重すぎる
196mm
奥行
6mm
高さ
230mm
重量
433g
ディスプレイ
10.2インチAmazonディスプレイ、フォント最適化技術、16階調グレースケール
解像度
300ppi
ストレージ
16GB・32GB・64GB
接続
Wi-Fi
型番
53-027968

以上、Amazon「Kindle Scribe」の検証でした。読みやすさも書きやすさも高評価でしたが、惜しかったのが機能性です。

たとえば、iPadのノートアプリでは定番の直線や図形の補正機能、ノートとノート間でテキストなどをコピーする機能など、タブレットなら普通に使える機能がありません。

アプリストアもないですし、PCとのファイルのやりとりもメールベースでやや面倒。なお、Wordファイルには今後対応予定とのことです。

ただし、機能がシンプルなので操作に迷うことはほぼなし。絹のような書き味の良さ、読書もペンではかどるので、これはこれでアリ!というのが今回の結論です。

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