わざわざ専用乾燥機いります……? いや、これは一家に一台あってもいい家電です
雨で濡れたり、水洗いしたスニーカーってなかなか乾かないですよね。生乾きの状態が続くとイヤなニオイが出てくるし、革靴だったら傷んだりシミになる場合も。でも「靴乾燥機」があれば乾燥も脱臭もまとめて処理できます。
最初は、靴のためにわざわざ専用の乾燥機がいるのか? という疑問も確かにありましたが、使ってみると思いのほか、早く簡単に乾いて便利なんですね。しかも、脱臭機能が予想外に効果的。毎週、小学生の娘の上履きを洗っている私としては、これおすすめしたいです。
という訳で今回は、MONOQLO編集部が行った「靴乾燥機」のテストをリポート。さらに、the360.life編集部で私が実施した追加テストと、過去に行った製品の結果を合わせて2019年の最新ランキングを決定しましたのでご紹介します。
選び方や各テストの詳細結果は、ランキングの後に紹介していますので、合わせて御覧ください。
それでは、全13製品の靴乾燥機の実力ランキング、発表します!
乾燥力と脱臭力に脱帽! アイリスオーヤマの「カラリエ」
今回、the360.lifeでベストバイに選出するのは、昨年に引き続きアイリスオーヤマの「カラリエ」です。文句なしの乾燥力に加え、脱臭機能も完備。また、ノズルが蛇腹式で自由度が高いのも特長です。
検証はSDO-C1-Cと、KSD-C1でおこないましたが、現在、2019年モデルの SD-C2や、脱臭機能がない廉価版のSD-C1なども発売されています。上位モデルはいずれも値段があまり変わりませんので、これから購入するなら、最新の2019年モデルをおすすめします。
アイリスオーヤマ
カラリエSD-C2-W
実勢価格:5270円
乾燥方式:温風/消臭方式:オゾン/時間設定:スイッチ(30、60、120、180分)
結果はコチラ
- 乾燥力テスト1: (30分)3.3%
- 乾燥力テスト2: (60分)1.0%
- 乾燥力テスト3: (90分)0.3%
- 脱臭性能: A(臭気強度4.0→1.0)
- 稼働音: △(53.3db)
※乾燥力テスト:数字は含水率(%):含水率(%)=(湿潤重量-乾燥重量)/乾燥重量*100
洗濯脱水後重量(g)と30分後、60分後、90分後の試験品使用後重量(g)を計測し、上記式にて比率を計算。
0%に近いものほど、乾いた状態となる。実際の数値は本記事後半に掲載しています。
なお、乾燥機を何も使用しない場合の推移は以下の通り
- 乾燥力テスト1: (30分)17.8%
- 乾燥力テスト2: (60分)16.1%
- 乾燥力テスト3: (90分)14.2%
- 乾燥力テスト4: (120分)11.8%
※脱臭性能テスト:つまさきに酢酸と納豆の臭いを染み込ませた靴に対して製品をそれぞれの最大時間使用し、使用前後の酢酸ガス濃度を測定。合わせて臭気判定士の石川英一さんに「臭い強度」を測定していただきました
※騒音テスト:験品の本体から1mの距離に騒音計を設置し、靴をセットした状態で騒音値を計測した。測定場所の暗騒音:35.0dB(以下同)
各テスト方法については、本記事後半で詳しく解説しています。
ヒーターと送風の性能が高く、濡れた靴や洗った靴も規定の2時間で完全に乾きます。ノズルが可変するので、玄関に置いたまま使用可能です。(写真はKSD-C1)
さらに、2足同時の乾燥もできて便利です。搭載されている「オゾン消臭機能」を併用して乾燥を行なったところ、靴内のニオイがきちんと取れました。臭気判定士の山本さんからも「靴の中の雑菌から発生するイヤなニオイも、脱臭機能できちんと消えていました」とお墨付きをいただきました。(詳細は本記事の後半をご覧ください)
ボタンを押すだけで脱臭機能が作動。脱臭機能は乾燥と同時に実行できますが、その場合、稼働音が若干上がります。
気になる電気代ですが、SD-C2の消費電力は標準モードで215Wなので、1時間使った場合の電気代は5.81円となります。
また、カラリエを購入前に知っておきたいポイントとしては、使用時の音が他の製品と比べやや大きめ(標準モードで使用)である点。玄関などで使用する分には気にならない大きさですが、少しでも静かな製品を選びたいという方はご注意ください。
アイリスオーヤマのカラリエには、オゾン脱臭機能がない「SD-C1」もありますので、お好みでどうぞ。
アイリスオーヤマ
カラリエSD-C1
実勢価格:2954円
[2位]乾燥力の高さと静かな動作音 バランスが良くてお手頃なCreatck
2位は全体的にバランスのよいCreatckです。
特に少しでも静かな動作音を求めるならこちらです。価格も安く、こちらが1位じゃないかという声もありましたが、2位以降をご覧いただくとおわかりの通り、アマゾンの靴乾燥機にはOEMと思われるこの形の製品が多数出品されています。
OEMがダメというわけではありませんが、信頼性を考慮すると、the360.life編集部では、アイリスのカラリエをベストバイ、本製品を次点としました。
伸縮性があるブラケットを伸ばすと、27cmから35cmまで長さが調整できます。靴、革靴、ブーツ、靴下や帽子などにも利用できるのは嬉しいです。
なお、同じようなOEMでも、搭載される機能で多少違いがあります。その中では、こちらのCreatckの製品がベストです。
Creatck
靴乾燥機
実勢価格:2580円
乾燥方式/温風、消臭方式/オゾン、時間設定/デジタル(最大99分)
結果はコチラ
- 乾燥力テスト1: (30分)4.5%
- 乾燥力テスト2: (60分)1.0%
- 乾燥力テスト3: (90分)0.3%
- 脱臭性能: A(臭気強度 4.0→1.0)
- 稼働音: ◯(46.2dB)
[3位]はBHOMEAの靴乾燥機 脱臭力はトップクラスでした
3位は2位のCreatckと同じOEMと思われるBHOMEAです。
同製品のように、靴乾燥機にはOEMと思われる同じ形の製品が多数アマゾンに出品されています。
実際、編集部で試したのは「Creatck」「BHOMEA」の2台です。
今回の計測では音に多少の差が出ましたので、3位としていますが、個体差だと思われます。2位の製品との違いは、本体ロゴがあるか、ないか、です。基本的にどちらを選んでも問題ないでしょう。
前述の通り、同じ形のOEMでも、オゾン機能があったり、なかったり、など搭載される機能で多少違いがありますので、注意ください。
BHOMEA
靴乾燥機
実勢価格:2580円
乾燥方式/温風、消臭方式/オゾン、時間設定/デジタル(最大99分)
結果はコチラ
- 乾燥力テスト1: (30分)4.2%
- 乾燥力テスト2: (60分)1.2%
- 乾燥力テスト3: (90分)0.6%
- 脱臭性能: A(臭気強度 4.0→1.0)
- 稼働音: ◯(48.2dB)
4位: 脱臭力でやや落ち
Muyaが4位にランクイン
同じタイプの2位、3位の製品と比べ、温風の温度が10度ほど低いことが判明。またAmazonの製品ページには「オゾン」とありましたが、テストの結果消臭性能はイマイチでした。タイマーはダイヤル式。
Muya
タイマー付き靴乾燥機
実勢価格:2088円
乾燥方式/温風、消臭方式/オゾン、時間設定/ダイヤル(最大120分)
結果はコチラ
- 乾燥力テスト1: (30分)3.4%
- 乾燥力テスト2: (60分)1.0%
- 乾燥力テスト3: (90分)0.5%
- 脱臭性能: B(臭気強度 4.0→1.5)
- 稼働音: ◎(45.0dB)
5位: 5位はRONHAN
靴の乾燥にはあまり向かず
温風と冷風が切り替えられる本製品。音は静かで、乾燥力も「はめるタイプ」につぐ成績でしたが、ハンガーの引っ掛ける部分が細めで、靴が落ちやすい。靴の乾燥にはあまり向かないという印象でした。
RONHAN
ハンガー乾燥機
実勢価格:3280円
乾燥方式/温風・冷風、消臭方式/温風、時間設定/スイッチ(1、2、3時間)
結果はコチラ
- 乾燥力テスト1: (30分)7.3%
- 乾燥力テスト2: (60分)3.1%
- 乾燥力テスト3: (90分)0.8%
- 脱臭性能: A(臭気強度 4.0→1.0)
- 稼働音: ◎(36.3dB)
6位: ハンガータイプのX-Jangが6位
スイッチの反応がマイナス評価
ハンガータイプのX-Jangが5位にランクイン。温風と冷風のほか、風速の切り替えが可能。切り替えスイッチの反応があまり良くありませんでした。乾燥力では下から3番目の成績、動作音は下から2番目の音の大きさでした。
X-Jang
ハンガー型乾燥機
実勢価格:3399円
乾燥方式/温風・冷風、消臭方式/マイナスイオン、時間設定/スイッチ(1、2、3、4時間)
結果はコチラ
- 乾燥力テスト1: (30分)8.0%
- 乾燥力テスト2: (60分)3.9%
- 乾燥力テスト3: (90分)2.0%
- 脱臭性能: A(臭気強度 4.0→1.0)
- 稼働音: △(49.6dB)
7位: 入れるタイプのPanamalarが7位
USB経由で電源供給できるのが特徴
USBにつないで使用できるのが特徴。ただ、J字型のような構造で、あまり靴の底にフィットしませんでした。今回の製品群の中では最長の9時間まだタイマーがセット可能。
Panamalar
靴乾燥機
実勢価格:1799円
乾燥方式:暖熱、消臭方式/暖熱、時間設定/スイッチ(3、6、9時間)
結果はコチラ
- 乾燥力テスト1: (30分)15.6%
- 乾燥力テスト2: (60分)12.7%
- 乾燥力テスト3: (90分)9.8%
- 乾燥力テスト4: (120分)7.3%
- 脱臭性能: B(臭気強度 4.0→1.5)
- 稼働音: ◎(35dB)
8位: 本テスト最安値のKourceが8位
急いで乾かす必要がないような状況ならあり?
今回の製品の中では一番安いこちらの製品。細長の製品なので、幅が広い靴にはうまくフィットしませんでした。急いで乾かす必要がないような状況ならあり?
Kource
くつ乾燥機
実勢価格:1399円
乾燥方式/暖熱、消臭方式/オゾン、時間設定方式:60分オートオフ
結果はコチラ
- 乾燥力テスト1: (30分)15.7%
- 乾燥力テスト2: (60分)12.3%
- 乾燥力テスト3: (90分)9.1%
- 乾燥力テスト4: (120分)6.3%
- 脱臭性能: C(臭気強度 4.0→2.0)
- 稼働音: ◎(35dB)
ここからは、前回のテストで検証した製品を紹介します。
上記8製品で行ったテストとは同一ではありませんので、ランキング外としますが、テスト結果を併記しますので参考にしてください。
[番外1]Rakuka「靴乾燥機」 「Creatck」「BHOMEA」と同じOEM
まずはこちらのRakuka。ご覧の通り、今回の2位、3位の商品とほぼ同じ商品です。前回テストではA評価でした。通常モードの稼働音は小さめですが、前述の通り「オゾン消臭機能」を併用すると若干あがりました。
Rakuka
靴乾燥機
実勢価格:2680円
前回の評価はコチラ
- 乾燥力テスト1: (60分)
- 乾燥力テスト2: (30分)
- 脱臭性能: ○(臭気指数 3.0→1.0)
- 稼働音: ○
[番外2]クマザキエイムは 乾燥と脱臭が同時にできません
他の製品のように乾燥と脱臭が同時にできない点や、稼働音が大きい点は残念でした。でも3種類のノズルが付いていて、いろいろなタイプの靴に対応できるところはうれしいかも。
テスト①ではリング周辺だけ湿り、あとはカラカラに。テスト②では内側はほぼ乾きましたが、外側はしっとりした状態でした。脱臭機能はやや弱いようで、臭気指数の減少度合いも少なめ。「オゾン抗菌機能」が付いているものの、乾燥と同時に使用できないので完了までの時間が倍になってしまいました。稼働音は全般的に大きめ。「強モード」では70dBを記録しました。
クマザキエイム
Bearmaxシューズドライヤー
CH-3800
実勢価格:3650円
前回の評価はコチラ
- 乾燥力テスト1: (50分)○
- 乾燥力テスト2: (25分)△
- 脱臭性能: △(臭気指数3.0→2.0)
- 稼働音: ×
[番外3]脱臭機能はありません ツインバード「シューズパルST」
乾燥力はそこそこ、脱臭機能は非搭載です。テスト①ではリング周辺と靴紐が湿り気味でした。テスト②では内側こそ乾きましたが、外側の乾きがマチマチでした。「通常モード」はそこそこですが、「静音モード」なら稼働音はグッと低下します。
ツインバード工業
靴乾燥機シューズパルST
SD-4643GY
実勢価格:3511円
前回の評価はコチラ
- 乾燥力テスト1: (50分)○
- 乾燥力テスト2: (30分)△
- 脱臭性能: x(臭気指数 2.5→2.5)
- 稼働音: ○
[番外4]即効性は期待しないで 紫外線ランプの「靴乾燥機」
乾燥力テスト①でもテスト②でも全般的に乾いていませんでした。UVランプが当たるつま先部分だけ生暖かい感じがしました。臭気指数はやや減少した程度。紫外線ランプで殺菌して消臭するそうですが、効果は弱めで時間をかける必要がありそうです。
UVランプが点灯するだけの仕組みなので、他機種のようなドライヤー音は皆無です。他の製品のような即効性はないので、「寝る前にセットして」という使い方する製品ですね。殺菌効果は未検証です。
誠意HAC
UV紫外線靴乾燥機
実勢価格:3980円
前回の評価はコチラ
- 乾燥力テスト1: (60分)x
- 乾燥力テスト2: (30分)x
- 脱臭性能: △(臭気指数 3.0→2.0)
- 稼働音: ◎
[番外5]サンコーのハンガー式乾燥機 靴用のアダプターが付属します
衣類も乾かせるハンガー式の乾燥機。ハンガーの先に靴を入れて試したところ、くつ専用にはおよばないものの、このときのテスト(靴乾燥機が25分で乾いたテスト)では、50分で乾きました。
ただし、靴を乾燥するのに、この形は正直扱いづらいです。あくまで、衣類乾燥機のおまけ機能として。
サンコー
温風ハンガー乾燥機
実勢価格:5380円
以上、おすすめランキングでした。
続いて、靴乾燥機の選び方と、テストの詳細結果をレポートします。
[選び方]靴乾燥機はこの3タイプ 「靴をはめるタイプ」が乾燥性能も使い勝手も◎
タイプ①靴に入れる
まずは靴にそのまま入れるタイプ。風は使用せず、熱だけで乾燥させるものが主流です。
USBにさして使用できるものもあり、値段が安い製品多めです。
タイプ②靴をはめる
温風で靴を乾かす一番メジャーなのがこのタイプ。煙突のようなノズルに靴をはめ、温風を送ることで乾かします。
タイプ③ハンガー式
服の乾燥にも使える、見た目通りのハンガー形のタイプ。横に伸びた棒から温風を出して、乾燥を行うものが主流。靴用のアダプターが同梱されているものもあります。
また、気になる電気代ですが、多くの商品は160W~210W程度の消費電力なので、1時間使っても4~6円程度です。
MONOQLO編集部のテストでは、上記3タイプの中から、下の8製品をテストしました。
[テスト]①乾燥力、②騒音、 ③脱臭、④使い勝手の4ポイントで比較
続いて、今回行ったテストの方法と結果をご紹介します。
今回は上記、8製品について①乾燥力、②騒音、③脱臭、④使い勝手、以上4つのポイントで製品を比較しました。
まずどれが一番速く「靴を乾かせるのか?」
乾燥性能テストは、まず同じ種類の靴を大量に用意。それらの乾燥状態での重量を計測し、洗濯・脱水後に再び重量を測定。その後一斉に製品を使用し、30分ごとに(最大2時間まで)重さを測定しました。
こちらが今回のテスト。弊社試験ラボLAB.360にて実施しました。
乾燥力テスト:数字は含水率(%):含水率(%)=(湿潤重量-乾燥重量)/乾燥重量*100
洗濯脱水後重量(g)と30分後、60分後、90分後の試験品使用後重量(g)を計測し、上記式にて比率を計算。
0%に近いものほど、乾いた状態となる。
実際の数値は上表の通りです。
前回のMONOQLO編集部のテストでは、上記の8製品とは別途こちらの5製品を比較しました。
[①乾燥力結果]はめるタイプが好成績
経過時間毎の全体の重量に占める水分量の割合の変化をまとめたものが下の乾燥性能テストグラフです。
より速く水分の割合が減っている製品ほど、より乾燥性能が優れているという事になります。
「いれる」タイプより、「はめる」タイプの方が早く乾燥することがわかりました。
上図:乾燥性能テストグラフ
グラフから、③Muya、④BHOMEA、⑤Creatck、⑥アイリスの4製品が乾燥性能が高いことがわかりました。
②騒音計測結果]いずれの製品も「うるさい」ということはありませんでした
一方、騒音計測テストは物音が少ない地下の部屋で実施。各製品に靴をセットし作動させたのちに、そこから1メートルの位置に騒音計を設置し計測を行いました。
その結果がこちらです。
上図:騒音測定表
35dBはささやき声程度、45dBは図書館内程度、50dBは室外機程度です。
一番大きいカラリエでも50dB程度なので、家庭で利用する上ではどの製品も「うるさい」ということはないでしょう。
⑤の製品のように、オゾン脱臭機能がある製品では、機能をオンにすると通常運転とは異なる音がします。
音は小さいですが、やや高めの音なので気になる人は気になります。ただ、玄関で使用するなら、リビングまで届くような音ではありませんので、ご安心くだし。
以上の結果から、 乾燥機能に即効性がある製品ほど、乾燥使用時の音は大きくなる傾向があることがわかります。
[テスト③オゾン脱臭テスト]格安製品でも
パナソニックの高級脱臭機に負けない脱臭性能
靴乾燥機には、オゾンによる脱臭機能を搭載したモデルもあります。前回に引き続き、今回も脱臭性能をチェックしました。
今回の検証では、つまさきに酢酸と納豆の臭いを染み込ませた靴に対して製品をそれぞれの最大時間使用し、使用前後の酢酸ガス濃度を測定。合わせて臭気判定士の石川英一さんに「臭い強度」を測定していただきました。
さらに、ナノイーで脱臭するパナソニックのMS-DS 100-Hとも比較をしました。専用機と靴乾燥機ではどのくらい効果に違いがあるのでしょうか。
パナソニック(Panasonic)
靴脱臭機 MS-DS100-H
実勢価格: 1万5552円
[③脱臭結果]意外にも優れた脱臭性能が判明
テストの結果、製品本来のゴム臭さまで弱めることができたパナソニックの靴脱臭機 MS-DS100-Hには及ばないものの、酢酸や納豆の臭いについては、ほとんどの靴乾燥機が脱臭できることが判明しました。
[テスト④使用感をテスト]実際の使用感を
テスト! はめるタイプがダントツで楽でした
最後に靴を手軽に装着できるか、全体的に乾かすことができるか、時間設定の簡単さなどをタイプ別に確認しました。
ハンガー式は、バランスが悪いと靴が落ち、
靴に入れるタイプは、乾燥できる部位にムラができやすいという傾向がありました。
こちらのように、靴専用のアダプターがある製品もありますが、ここまで来ると、ハンガーの形であることのメリットはあまり感じません。
やはり、靴をはめるタイプが使用時に靴がずれる心配もなく安定して、おすすめです。
ただし、洗った靴を脱水せずにそのまま乾かす場合は、断然アイリスオーヤマのような、置いたシューズにノズルを挿すタイプが断然おすすめです。
逆さにしてはめるタイプは、当たり前ですが、濡れている靴の場合、しずくが垂れます。
履いていた靴を乾かす場合や、脱水した水を乾かすなら、このタイプの乾燥機はシンプルで楽です。この辺は、お好みでお選びください。
なお、最近のコインランドリーでは、洗いから乾燥までできちゃう専用ランドリーもあります。こちらで紹介してますので、気になる方は要チェックです! 正直、これはこれで楽です笑。
[まとめ]本サイトのベストバイは アイリスオーヤマのカラリエ
ということで、総合的に見て「靴をはめるタイプ」が使いやすくおすすめです。
中でも、本サイトがベストバイとしておすすめするのは、アイリスオーヤマのカラリエです。
アイリスオーヤマ
カラリエSD-C2-W
実勢価格:5270円
乾燥方式:温風/消臭方式:オゾン/時間設定:スイッチ(30、60、120、180分)
最後にタイプ別の特徴をまとめました。
<靴に入れるタイプ>
・特徴:靴に機器を入れるタイプ。熱だけで乾燥させるものが多い。値段安め。USBで使えるものも存在する
・乾燥性能:熱だけで乾かすので、あまり良くない。特にインソールに機器が密着しないのが、不便。
・静穏性能:風を使わないので静か
・使用感:乾燥性と重なるが、靴にフィットしづらいので、短い時間で乾燥させていときには不向き。会社など音を立てられない場所で使う場合や「寝る前にセットして…」という感じで、即効性を求めない人にはありかもしれない。
<靴をはめるタイプ>
・特徴:ノズルに靴をはめ込む。一番メジャーなタイプで、温風で乾かすものが多い
・乾燥性能:温風で乾かすので全般的に乾燥性は高い。ヒモ部分など一部苦手な場所も
・静穏性能:風がおこるので静穏性はやや劣る。ワンルームなどで使用すると、気になる人もいるかもしれない。
・使用感:靴全体を乾かせる上、使用時にずれることもないので総合的な使い勝手はいい
<ハンガータイプ>
・特徴:名前とおり服にも使える。温風で乾かすものが多い
・乾燥性能:温風で乾かすので全般的に乾燥性は高い。温風が下方向に出るので、靴の上部分はやや苦手な印象
・静穏性能:風がおこるので静穏性には乏しい
・使用感:ハンガー式なのでうまくバランスを取らないと、靴が落ちることがあり不便。専用アダプターが付属している商品はその心配はないが、逆にハンガーという形のメリットも少ない。
※脱臭性能についてはタイプによらず、オゾン消臭のものが消臭性高。ただオゾン消臭でも、使用時間が短いと十分に脱臭はできない。
以上、おすすめ靴乾燥機ランキングいかがでしたか?
ベストバイには、確かな乾燥力と脱臭性能でアイリスオーヤマの「カラリエ」が輝きました。1度に2足の乾燥ができる点も魅力的。家族が多い場合などは助かるのではないでしょうか。
「一人暮らしで通勤靴を乾かすだけ」という方や、「安くていいものが欲しい」という方にはCreatckも十分におすすめです。
一家に一台あると便利な、靴乾燥機。ぜひ参考にしてみてくださいね。
想像以上に脱臭性能は高かったです