まぐろは品種によって 色も味も違うんです
ホンマグロにインドマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロ……。売場で見かけるまぐろって、意外と品種が多くて、どう選べばいいのかよく分からない! という方は意外と多いのではないでしょうか?
じつは、これらのまぐろは、価格はもちろんですが、色や味の特徴がけっこう違うんです。そこで今回は、それぞれのまぐろの選び方をご紹介したいと思います!
まぐろは色の濃さではなく 鮮やかさを見るのが正解です
まぐろは、濃い赤色のほうがよいように思えますが、じつは品種ごとに色が大きく違います。
ミナミマグロがいちばん赤色が濃く、ビンチョウマグロは、薄い色になります。
新鮮なまぐろを選ぶ際は、色の濃さよりも赤の鮮やかさを重視します。茶色や緑色っぽいものは避けましょう。
では、品種ごとにどのような特徴があるのか見てみましょう。
好みや食べ方によって 選ぶのがポイントです
近年漁獲量が減っているホンマグロやインドマグロは、強い旨味や脂ののりを活かして、刺身や寿司などそのまま食べるのに向きます。一方、ビンチョウマグロなど、味の淡い品種は濃い味付けで食べるのがオススメです。
それぞれの品種の特徴を、「高級品」「平均的価格」「低価格」と、3つのグレードに分けてご紹介します。
[高級品:ホンマグロ(クロマグロ)]
1400円~1600円程度/100g
※中トロの場合
最もサイズの大きな最高級品種がホンマグロ。初競りでよく話題になるのはこちらです。
旨味や深みがあり脂のりもいいので、刺身や寿司のほか、かぶと焼きなど火を通した料理にも向きます。
[高級品:インドマグロ(ミナミマグロ)]
1400円~1600円程度/100g
※中トロの場合
ホンマグロに次ぐ高級品種がインドマグロ。ホンマグロとほぼ同格の濃厚な味や脂ののりがあるのが特徴です。
コクのある旨味を生かして、刺身や寿司などで食べるのがおすすめです。
[平均的価格:メバチ(バチ・メバチマグロ)]
400円~500円程度/100g
※中トロの場合
スーパーや低価格の寿司屋で多く見かける品種がこちらです。ホンマグロに比べると、脂は少なめ。色は比較的濃く、キハダよりも旨味があるので寿司系メニューにも合います。
手巻き寿司に向いています。特に秋冬ものは味がよいです!
[平均的価格:キハダ(キワダ・キハダマグロ)]
300円~400円程度/100g
※中トロの場合
キハダは、メバチと並びメジャーな品種です。あっさりしたクセのない品種で、旨味や酸味は弱いので、他の素材で味を補うのがオススメです。缶詰に使われることもあります。
どんぶりにぴったりです。関西で好まれる品種です。
[低価格:ビンナガ(ビンチョウ・ビンナガマグロ)]
200円~250円程度/100g
※中トロの場合
色が淡く柔らかいので、回転寿司店などでは「ビントロ」の名で出されることもあります。味は淡白なものが多く、低価格なので和え物などに気軽に使えます。
まぐろの旨味は弱いので、アボカドなど他の食材と和えて食べるとおいしいです。
【おまけ】カジキは じつは、まぐろじゃない!
「カジキマグロ」という呼び名もあるように、まぐろの一種かと思いがちですが、カジキは、メカジキ科/マカジキ科で、じつはまぐろではありません。
カジキは、スーパーでは刺身にできないものがほとんどです。
以上、まぐろの品種やそれぞれの特徴をご紹介しました! こちらを参考に、好みや食べ方によって合わせて選んでみてくださいね。