緊急時も安心!自宅に備えておきたい救急セット
みなさんのお宅には救急セットってありますか? 職場などには置いてあることも多いですが、自宅にはない方もいるかもしれません。
でも実はあると便利。緊急のことは突然やってくるので、すぐに取り出せる場所に必要なものがまとまっていると、慌てがちなときでも素早く対応できます。
今回は救急セットの選び方やおすすめセットのランキングなど、いざというときのために知っておきたい情報をまとめてお伝えしたいと思います。
救急セットを備えておくメリットって?
万が一のために救急セットを持っておくと、「応急処置に必要なものをまとめられる」「薬類の使用期限や不足物を確認しやすい」「災害時などにも役立つ」といったメリットがあります。
メリット1:応急処置に必要なものをまとめられる
ハサミや絆創膏、体温計ほか、いざというときに必要な応急処置用品を1カ所にまとめて保管できるので、探さずにすぐに取り出せます。
メリット2:薬類の使用期限や不足物を確認しやすい
よく使う薬からたまにしか使わない薬を1つの薬箱にまとめておくことで、こまめに使用期限や残量を確認しやすくなります。
メリット3:災害時などにも役立つ
救急セットの中には、災害時に役立つ防災グッズやキャンプ用・アウトドア用として使えるアイテムがあります。それらを1度に持ち出せるのもいい点!
それではここで、今回ピックアップした12製品中で1位を獲得した救急セットを発表しちゃいます!
まず先に1位発表!ベストバイは「トモナリ」と「エピオス」
トモナリ衛生材料
応急手当用品14点セット プラスチック製救急箱 救急セット
実勢価格:4980円
サイズ:W314× H217× D155mm
12製品中でベストを獲得したのは、トモナリ衛生材料「応急手当用品14点セット プラスチック製救急箱 救急セット」です。
そして、今回はもうひとつ1位がありました。エピオス「収納便利な救急20点セット FA-40」です。
エピオス
収納便利な救急20点セット FA-40
実勢価格:4000円
サイズ:W190× H278× D60mm
(収納ポーチ:W235× H130× D80mm)
では、なぜこの2つが1位に選ばれたのでしょうか……? 選び方や比較のポイントなど、もう少しくわしく見ていきましょう!
意外と知らない救急セットの上手な「備え方」
救急セットはただ持っておくだけでなく、いざというときにすぐ使えるよう備えておきましょう! 備え方のポイントは以下の3つです。
備え方1:場面や場所ごとに備える
自宅に常備するのはもちろん、いざというときや災害時に備えてオフィス、学校、アウトドア、スポーツ時などなど、必要な場所や場面に応じて用意しておくことも大切です。
▼自宅に
常備薬などを追加して、家族の人数に応じたサイズのものを用意しましょう。
▼オフィスに
引き出しやロッカーなどに入れておいても邪魔にならないものが便利。
▼アウトドアに
虫刺されや怪我、冷えや暑さに対処できるセットはアウトドアやスポーツに最適です。
アウトドア用なら下の写真ような、毒のある虫などに刺されたときに傷口から毒を吸い出す道具が入っていると、病院に行く前の応急手当に便利です。
備え方2:収納場所はすぐに取り出せるところがベスト
家の中ならば、たとえばテレビボードの下やリビングのチェストの引き出しなど、家族全員がわかる場所を定位置にしましょう。必要なときにサッとすぐに取り出せる場所がベストです。
備え方3:基本のセットに追加する
このあとご紹介する「選び方3」のような基本アイテムをベースに、自宅用なら常備薬や防災用のものを、旅行やアウトドア用ならは虫刺されやゴム手袋などを追加してセットを完成させましょう。
▼プラスαするといいもの
・マスク
・体温計
・風邪薬や解熱鎮痛剤、胃腸薬などの常備薬
・ビタミン剤
・目薬
・かゆみどめや虫刺され薬
・湿布
・うがい薬
・生理用品
▼オリジナル救急セットを作れるサイトもあります!
QQ箱ネット
QQBox カスタムメイドコース
実勢価格:4158円
災害時にも備えておけば安心です
救急セットを選ぶときのポイントは?
救急セットを選ぶときは、以下の3点を意識しておきましょう。
選び方1:ネット通販やメーカーの公式サイトをチェック
救急セットは薬局の店頭などで販売していない場合もあり、ネット通販の利用が便利です。なかでも医療メーカーの公式サイトなど、信頼できるサイトを利用すればより安心です。
ただし、海外製品を詰め合わせた救急セットは、除菌や消毒薬の成分にイソプロピルアルコールが使われているなど日本製品と成分が違うことも。説明書が英語の場合もあるので要注意です。
選び方2:ケースの仕様と収納力を確かめる
救急セットのサイズや内容はさまざまです。ケースの種類は大きく分けると、ソフトBAG、ポーチ、BOXの3タイプ。追加で常備薬や足りないものを入れられるよう、収納の余裕も考えて選ぶことが大切です。
▼ソフトBAGタイプ
ポケットが充実しているものが多く、便利。災害時の避難所では枕代わりとしても使えます。
▼ポーチタイプ
ポーチ自体は軽く、バッグの中で目立つ色のものが多いです。家庭用というより個人用に最適。
▼BOXタイプ
プラスチックや木製で、内側にトレーが付いているなど、見やすく収納力が高いものが多くあります。
とくに収納力たっぷりのBOXタイプがこちら!
イモタニ
収納上手な救急箱
実勢価格:1749円
ほどよい大きさで下段には引き出しがあるなど、収納に特化した作りが◎です。フタもワンタッチでオープン!
選び方3:基本セットをベースにカスタマイズする
基本となるセット内容は、主にケガの応急手当にあると便利なアイテムです。セットで購入するといろいろ買い集める手間が省けるので便利。使ったものはすぐに洗浄&補充をしておくといいでしょう。
▼一般的な基本セットの内容
・包帯
湿布や傷に当てたガーゼの固定などに使える。骨折や突き指の添え木の固定にも。
・綿棒
細部を消毒したり耳の中や目の周りを清潔にしたり、細部のお手入れに便利。
・ハサミ
テープやガーゼをカットしたり、緊急時には衣類を切ることも。
・サージカルテープ
ガーゼや湿布、包帯を留めるときに便利。肌色のものが目立ちません。
・綿ガーゼ
傷口の保護などに使用。滅菌タイプがオススメ。各種サイズをそろえておくと便利。
・三角巾
骨折部分の固定、止血や患部の保護など、巻き方次第でいろいろと使えます。
・絆創膏
切り傷や擦り傷、靴擦れなどの手当てに使用。防水タイプが便利です。
・毛抜き(トゲ抜き)
トゲや虫の針を抜いたり、傷口の汚れなどを取り除く。
・消毒液(消毒剤)
傷口や患部の殺菌消毒に使用。液体、スプレー式、お手拭きタイプなども。
充実度・質・収納力で12製品をチェック!
ご紹介してきたように、ひとくちに救急セットといってもさまざまなタイプがあります。
今回、テストする女性誌『LDK』編集部がピックアップした救急箱は12製品。ネット通販&5000円以下で買える救急セットと医療用品メーカーの救急セットを集め、プロと編集部でじっくりチェックしました!
▼エントリーの12製品はコチラ!
・トモナリ衛生材料「応急手当14点セット」
・エピオス「収納便利な救急20点セット」
・ナカガワ「ポリ救急箱セット20点 PK-20」
・オオサキメディカル「救急セット」
・ボウエキ「救急バッグセット20点」
・白十字「救急セット BOX型」
・スマートバリュー「救急セット」
・ProCase「救急箱 [96点] 救急セット 携帯用」
・OHKEY「ファーストエイドキット」
・Kozy More「携帯用救急セット」
・イワツキ「災害個人用救急セット」
・CABOLEZA「救急セット 携帯用救急箱」
そして今回のテスト項目は、
・中身の充実度
・内容の質の良さ
・ケースの収納力
の3つです。
テスト1:中身の充実度
救急セットに付属している中身を1つずつチェック。使えるシーンや内容の充実度を調べました。
テスト2:内容の質の良さ
セットに付属している中身の質、使い方のわかりやすさをひとつひとつチェックしました。
テスト3:ケースの収納力
ケースの収納力はどうか、プラスアルファで必要なのものを入れる余地があるかをチェックしました。
中身を実際に手にとって確認しました
それでは、12製品のランキングを発表します!
トモナリ衛生材料「応急手当用品14点セット」
トモナリ衛生材料
応急手当用品14点セット プラスチック製救急箱 救急セット
実勢価格:4980円
サイズ:W314× H217× D155mm
▼テスト結果
- 充実度: ◎+
- 質のよさ: ◎+
- 収納力: ◎+
まずは1位を発表します。12製品中でベストを獲得したのは、トモナリ衛生材料「応急手当用品14点セット プラスチック製救急箱 救急セット」。
収納に余裕があり、仕切りを外せばスペースの大きさを変えられるところもいいです!
中身が透けて見えるので、パッと見て救急セットだということがわかります。
傷の大きさに合わせてカットできる絆創膏。目安の線があって切りやすかったです。
エピオス「収納便利な救急20点セット」
エピオス
収納便利な救急20点セット FA-40
実勢価格: 4000円
サイズ:W190× H278×D60mm
(収納ポーチ:W235× H130× D80mm)
▼テスト結果
- 充実度: ◎+
- 質のよさ: ◎+
- 収納力: ◎+
同じく1位はエピオス「収納便利な救急20点セット FA-40」。けがの手当だけでなく、災害時の避難所などで使えるアイテムもあって優秀!
収納ボックスは紙製で軽く、本棚などに縦置きできます。
取っ手付きのポーチには中身を全て収納できて、持ち歩きにもいいサイズです。
ナカガワ「ポリ救急箱セット20点 PK-20」
ナカガワ
ポリ救急箱セット20点 PK-20
実勢価格: 4640円
サイズ:W255×H155×D175mm
▼テスト結果
- 充実度: ◎+
- 質のよさ: ◎+
- 収納力: ◎
3位はナカガワ「ポリ救急箱セット20点 PK-20」です。家庭、会社、アウトドアなどにも使えるオールマイティな内容で、少人数の家族には収納力もちょうどいい感じ。1位とは僅差でした。
4位: オオサキメディカル「基本から考えた救急セット」
オオサキメディカル
基本から考えた救急セット
実勢価格:2728円
サイズ:W210×H132×D162cm
▼テスト結果
- 充実度: ◎
- 質のよさ: ◎+
- 収納力: ◯
4位はオオサキメディカル「本から考えた救急セット」。箱に少しスペースのゆとりがあり、ここにいろいろと追加するのがオススメです。
4位: ボウエキ「救急バッグセット 20点」
ボウエキ
救急バッグセット 20点
実勢価格:4389円
サイズ:W230×H100×D155mm
▼テスト結果
- 充実度: ◎
- 質のよさ: ◎
- 収納力: ◎
こちらも4位のボウエキ「救急バッグセット 20点」。便利なバッグに入っていて使いやすく内容の充実度もイイです! ただし人によっては少々ビニール臭が気になるかも。
6位: 白十字「救急セット BOX型」
白十字
救急セット BOX型
実勢価格:2867円
サイズ:W190×H105×D125mm
▼テスト結果
- 充実度: ◯
- 質のよさ: ◎+
- 収納力: ◯
中身は良品で使いやすく、主に個人向け、高齢者向けです。コンパクトなサイズで狭いスペースにも置けます!
6位: スマートバリュー「救急セット」
スマートバリュー
救急セット
実勢価格:2310円
サイズ:約W215×H145×D50mm
▼テスト結果
- 充実度: ◯
- 質のよさ: ◎+
- 収納力: ◯
最低限の内容で個人用の量ですが、中身は白十字の製品で、使いやすいです。
8位: ProCase「救急箱 [96点] 救急セット 携帯用 応急手当キット」
ProCase
救急箱 [96点] 救急セット 携帯用 応急手当キット
実勢価格:2399円
サイズ:W210×H150× D90mm
▼テスト結果
- 充実度: ◎
- 質のよさ: △
- 収納力: ◎
バッグが使いやすく中身も充実、収納も◎。説明書と表示は英語なので注意が必要です。
8位: OHKEY「ファーストエイドキット 救急セット」
OHKEY
ファーストエイドキット 救急セット
実勢価格:2180円
サイズ:W130×H205×D50mm
▼テスト結果
- 充実度: ◎
- 質のよさ: ◯
- 収納力: ◯
コンパクトで災害時に役立つものが多く、携帯用やアウトドアにオススメです。
10位: Kozy More「携帯用救急セット 応急手当と便携収納ポーチ添付」
Kozy More
携帯用救急セット 登山 応急手当と便携収納ポーチ添付
実勢価格:2799円
サイズ:W240×H150×D80mm
▼テスト結果
- 充実度: ◯
- 質のよさ: △
- 収納力: ◎
バッグは使いやすいですが、中身が英語で解説も間違えているので要注意!
11位: イワツキ「災害個人用救急セット」
イワツキ
災害個人用救急セット
実勢価格:1540円
サイズ:W200×H140×D75mm
▼テスト結果
- 充実度: ◯
- 質のよさ: ◯
- 収納力: △
傷用のものが入っているけれど不十分。追加するにはポーチが小さいです……
12位: CABOLEZA「救急セット 携帯用救急箱」
CABOLEZA
救急セット 携帯用救急箱 救急バッグ ポイズンリムーバー 防災笛 緊急応急セット
実勢価格:1699円
サイズ:W136×H176×D50mm
▼テスト結果
- 充実度: △
- 質のよさ: △
- 収納力: ◯
アウトドアにはよさそうですが、粘着テープに乾燥がみられたのが残念!
以上、12製品のランキング結果でした。
あわせて知っておきたい「三角巾」の使い方
さまざまな救急セットをご紹介しましたが、ほとんどのセットに共通して入っているのが「三角巾」。
使い方がわからないという方も多いと思います。そこでいざというときに使いこなせるよう、三角巾の活用方法を知っておきましょう。
三角巾は、折り方や結び方を変えて、関節を支えたり、広範囲の傷やけがの包帯代わりにしたり、手当てする部位に応じて使えます。基本的な使い方を覚えておけば、手ぬぐいやスカーフ、シーツなどでも応用できますよ!
頭のけがには基底を額に当て頭をおおい、後ろで交差させて前で結びます。
腕の骨折や脱臼にも。三角巾の両端を首の後ろで結び腕を吊って支えます。
手や足のけがには、三角巾で包むようにし、両端を巻きつけて保護します。
※注意:ここで紹介した三角巾の使い方は、一例の概要です。正しい使い方は専門書や使用の手引きなどを参考してください。
災害時に備えて常備薬も用意しましょう!
おわりに
家族が多い場合は、大きめのBOXタイプがオススメで、アウトドアや災害時を考えると持ち出せるものが最適です。
大きなタイプとしてトモナリ、アウトドアや持ち出せるタイプとしてエピオスの2製品が1位に選ばれました。
3位以降もよい製品が多いので、自分や家族に合うものを見つけてみましょう!
年に1回は中身の期限を見直しましょう