自転車用の電動空気入れのメリットは?
自転車に乗る上で欠かせないアイテムのひとつが空気入れです。
空気圧が低いと乗り心地が悪くなり、パンクする可能性も大きくなります。自転車に乗っていなくても空気圧は徐々に低下していくので、こまめに空気を入れる必要があります。
1〜2週間に1回程度は空気を入れるようにし、自転車に乗る前は必ず空気がしっかり入っているか確認しましょう。
自転車用空気入れは、地面において使う「フロアポンプ」タイプが一般的。価格はリーズナブルですが、ポンピング時に腕を上下に何回も動かす必要があり、物によってはやや場所を取ることなどが気になります。
その点「電動ポンプ」タイプなら、バルブに装着してスイッチを押すだけとラクなのが利点です。大きくて重い電動ポンプもありますが、スリーアールの「PumPush(パンプッシュ」)はコンパクトかつ97gと超軽量なのがウリです。
スリーアール「電動空気入れ PumPush(パンプッシュ)」の実力は?
スリーアール「電動空気入れ PumPush(パンプッシュ)」
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2023年7月に発売されたスリーアール「電動空気入れ PumPush(パンプッシュ)」は、軽量コンパクトなので持ち運びがとてもしやすいのが特徴。1回充電すれば、タイヤ2本分の空気を注入することができます(使用するタイヤの種類によって回数は異なります)。
果たして空気は入れやすいのか、発生する熱や音はどのくらいなのか? アウトドアのプロが実際に使用して検証しました!
テスト1:空気が入るまで何秒かかるの?
結果:約90秒と十分な速度でした!
空気を完全に抜いたクロスバイクのタイヤに満杯になるまで空気を入れるのにかかった時間を計測すると、約90秒でした。
過去、家電批評編集部が行った電動空気入れ7製品のテスト結果は71秒〜201秒だったので、約90秒なら比較的速めといえます。
現在の空気圧がわかる表示窓や空気圧の設定機能は付いていないのは気になりますが、おおよその時間での空気圧が説明書に記載してあります。
最大空気圧は約100PSI。最も高圧になるロードバイクの空気圧にも対応しています。
また、バルブは仏式、英式、米式に対応しており、米式バルブ使用時は付属のノズルピンを装着すれば使用できます。
テスト2:空気を入れる操作は簡単なの?
結果:ボタンを押してバルブを挿すだけと簡単!
本体の電源ボタンを押してからバルブに挿すだけと、空気を入れる操作はとても簡単でした。
空気を入れている間は本体を手で保持し続ける必要がありますが、手のひらサイズなので重さやサイズによるストレスはありません。
携行用空気入れとしては、他にも1本約300円の炭酸ボンベがありますが、基本1回で使い切りなので失敗が許されません。コンパクトな手動式の空気入れは、何度も使えますが、とても重労働。この製品は満充電ならばロードバイクで約2回分入れられるし、空気を入れる作業は超簡単!
テスト3:空気注入時は本体が熱くなるの?
結果:熱くなりますが、シリコンカバー付きなので安心です
電動空気入れは圧縮空気を使うため、連続して使うと本体やパーツがかなり熱を持ちます。物によってはうっかり触って火傷をする場合も。製品使用時の温度をサーモグラフィーで計測してみました。
その結果、バルブ先端温度は95.3℃、本体部分は61.2℃とかなり熱くなりました。ただ本体には熱や破損から守るシリコンカバーが付いているので、空気注入中は手にあたたかさを感じる程度。パーツ部分はシリコンカバーが付いていないので、絶対に触らないようにしましょう。
過去検証した電動空気入れも、バルブ先端温度が90℃以上を記録した製品が多かったので、この数値は高すぎということはありません。
テスト4:持ち運びは簡単なの?
結果:軽量コンパクトで持ち運びやすい!
手のひらに収まるサイズで、約97gと軽量なのは驚きです。
ポケットに入れられるほど小さいので、荷物にならず、携帯性も抜群!長距離走行中にパンクをしてしまっても、修理したあとにサッと出して空気を入れることもできます。
趣味でサイクリングをする人は自転車の重量はもちろん、持って行く荷物や服の軽量化をかなり重視するので、このサイズと重量は携帯にかなり重宝しそうです。
スリーアール「電動空気入れ PumPush(パンプッシュ)」のテスト結果まとめ
最後に、スリーアール「電動空気入れ PumPush(パンプッシュ)」のおすすめポイントをまとめてみました。
スリーアール「電動空気入れ PumPush(パンプッシュ)」
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- 空気が入る時間
- 操作性
- 本体の熱さ
- 持ち運びやすさ
以上、スリーアール「電動空気入れ PumPush(パンプッシュ)」の検証結果でした。
軽量コンパクトなのが利点なので、サイクリングに持っていくという用途に適しているといえます。急なパンクや空気が少なくなったときに入れられる、という安心感が得られます。
タイヤ約2本分を入れるとバッテリーが空になり約40分充電しなければならないため、家で空気を入れるときは中〜大型のスタンドタイプや電動ポンプタイプを使用したほうがいいでしょう。
CO2ボンベ+アタッチメントと同じくらいの重量なので、出かけたときの緊急用としてアリだと思います。
充電残量が確認できるインジケーター付きなのは便利です。
空気圧の表示がないのがネックですが、あらかじめ自分のタイヤのサイズで時間と空気圧を計測しておけば、おおよその空気圧を知ることができます。