たった一枚で夢の高速&大容量! 200GB超microSDが買い時です
発売当初は、価格が高く“高嶺の花”的な存在という認識を持つ人も多かった200GB超microSDカード。最近では1GBあたりの価格を見ると、32~128GBモデルと大差がなくなり、手に入りやすくなりました。
また、写真や映像はどんどんとそのクオリティが上がり、データも大容量化しています。そのため、大容量かつ高速なmicroSDカードは、今後も活躍の場が増える旬なメモリといえるでしょう。32GB編で検証したとおり、アダプタを利用しても速度は落ちないため、一眼レフユーザーにもおすすめです。
「Nintendo Switch」やパソコンの 容量不足を一気に解決できます!
とくに大容量のmicroSDカードが役立つのが最近話題の「Nintendo Switch」。内蔵メモリ容量は32GBと控えめなため、多くの人が容量不足に悩まれされています。
Nintendo Switchのゲームは1本で数GB、大きなものだと26.8GBもの容量を持つゲームもあります。ダウンロード版のソフトを利用するならmicroSDカードは必須アイテムと言えるでしょう。
200GBあればPCの追加容量としても十分!
小型化と低価格化が加速するモバイルPCやタブレットなどの製品は内蔵容量が少ないモデルも珍しくありません。そういったモバイル向けPCのほとんどにmicroSDもしくはSDカードスロットが搭載されているため、200GB超えのmicroSDカードを挿し込めば容量不足を補うことができます。
※テスト内容の詳細はページ最下部に記載。
「サムスン」がほぼ全項目でNo.1! 高速&大容量はまさにこの1枚です
サムスン
microSDXCカード
256GB EVO Plus
MB-MC256GA/ECO
実容量:238GB
実勢価格:1万9980円
データの書き込み速度がズバ抜けていました!
パソコン、スマホともにベンチマークで最高スコアをマーク。読み込み速度では、各社の製品に大差は生じませんでしたが、書き込み性能は全製品の中でもズバ抜けた速さを見せました。
デジカメの連写撮影でも待ち時間ナシ!
デジタル一眼レフカメラでの使用テストにおいても最短の書き込み時間をマーク。どうしても読み込み速度ばかり目が行ってしまいますが、実使用時に速さが実感できる製品ほど使い心地がよいでしょう。
価格は他の製品に比べやや高めの設定ですが、それに見合った十分な性能と言えるでしょう。数千円を惜しむ以上の差があります。
読み書きの速度差がほとんどない!
一般的にmicroSDカードは、読み込み速度が速くても書き込み速度が大きく落ち込むといったケースがほとんど。しかし、本製品は読み込み速度と書き込み性能の差がほとんどない結果になりました。このベンチマーク結果が実使用テストでの結果に直結しています。
部分的には1位をも凌ぐ! スマホ利用に強い「Lexar」
Lexar
High-Performance microSDXC 633x 200GB UHS-I
LSDMI200BBNL633R
実容量:183GB
実勢価格:2万4393円
ベンチマーク結果に実使用速度がコミット!
次点に輝いたのは、書き込み性能に強みを見せたLexar。スマホにおける読み込み速度は1位のサムスンを凌ぎ、パソコンにベンチマークにおける書き込み速度もサムスンに次ぐ速度を記録。デジカメでの書き込み時間も十分速いと言えます。唯一弱点は、1GBあたりの単価が他の製品よりもやや高いことぐらいです。
大きな弱点がなく安定 「サンディスク」が僅差で3位!
SanDisk
Ultra microSDXCカード UHS-1対応 Class10
SDAQUAM-256G-GN6MA
実容量:238GB
実勢価格:1万9890円
デジカメの連続撮影に強い!
全体的に優秀なベンチマークを記録したサンディスクですが、あと1歩伸びきれずこの位置に。コスパもよく、デジカメへの書き込みテストでは1位のサムスンに次いで2番目に速いため、デジカメでの利用を検討しているなら選択肢に入れても損はないでしょう。
4位: スコアこそ平凡だけど
とにかくコスパは素晴らしい!
SanDisk
Ultra 200GB MicroSDXC Micro SDカード
SDSDQUAN-200G-G4A
実容量:181GB
実勢価格:8788円
200GB超えのmicroSDとしては、もっとも1GBあたりの単価が安いコスパに優れたモデル。ベンチマークの結果も実用十分です。ただ、デジカメでの連続撮影など、実使用時のスピードは上位製品と比べ大きな差があるので、そこは価格なりといった部分です。
5位: 大きな不満はないが特徴もナシ…
あえて選ぶ理由はありません
Team
COLOR CARDシリーズ (256GB)
実容量:234GB
実勢価格:1万9980円
読み込み速度こそ他社製品と遜色のない結果に収まっているものの、書き込み性能のベンチマーク結果が振るわずこの位置に。とはいえ、デジカメにおける書き込みテストで平均で10秒を切っているため、実使用にも十分な性能を持っているといえるでしょう。
全製品のテスト結果一覧はコチラ! 1位は書き込み速度の差が段違い
採点基準
読み込み速度については、各メーカーともに大きな開きはありませんが、書き込みは天と地。1位のサムスンは圧倒的とも言えるスコアで、実際にカメラの連写テストでもその効果は発揮できています。
まさかの偽物が!? 大容量microSDで注意したいこと
通販サイトやオークションでmicroSDカードを購入するユーザーも少なくありません。しかし、一部のオンラインショップやオークションで偽物が出品されているケースも報告されています。不具合が発生してメーカーに修理を依頼するまで偽物と気付かないケースすらあるようです。こういった偽物を掴まされないためには、正規品と比較して異常なまでに安い製品には手を出さないのが鉄則です。
microSDは正規品を購入することが重要
実際に手に取って製品が見られないネットショップでmicroSDカードの真贋を見極めるのは難しいですが、大手サイトで購入すると一定の安心感を得ることができるでしょう。出品者に注目し、メーカーやサイトの運営者が直接出品しているものや正規品と明記されている製品を選ぶのが鉄則です。
適正価格からかけ離れた安価な製品には注意しましょう。また、口コミなどの情報を確認するのも有効な防衛策ですが、非購入者が書き込めるサイトの場合は、業者による書き込みの可能性もあるため評価を過信するのは危険です。
大容量microSDは対応機種にも注意 古いスマホでは読み取れないことも
SDカードには、大きく分けて最大容量が2GBの「SD」をはじめ、最大容量が32GBまでの「SDHC」、そして64GB以上の容量を持つ「SDXC」といった3つの規格が存在しています。
ここ2-3年以内に発売された製品ならほぼすべての規格を扱うことができますが、5-6年以上前に発売されたデジカメやスマホなどの製品には「SDXC」に対応していない製品もあります。
こういった製品に大容量の「SDXC」カードを挿し込んでも認識されないため、あらかじめ利用を予定している機器が「SDXC」に対応しているかを確認しておきましょう。なお、これらのSDカード規格には下位互換があるため、「SDXC」対応機器であれば、「SDHC」や「SD」規格のカードを扱うことができます。
【PC Read/PC Write】
定番ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 5.2.1」を使ってシーケンシャルリード/ライト速度を測定。1GiBデータを5回測定し、最大値を算出。
※テスト環境
パソコン:東芝PV73TSP-NWA+カードリーダー(ELECOM MR3-K012)
【スマホ Read/スマホ Write】
ベンチアプリ「A1 SD Bench」を使ってリード/ライト速度を測定
※テスト環境
スマホ:Sony Xperia Z5 (使用アプリ:A1 SD Bench)
【連続撮影書き込み】
RAW+Jpeg Lモードに設定した一眼デジタルカメラを利用し、1カット32MBの写真を5連写で撮影。その書き込みに掛った時間を3回計測し、平均値を算出。
※テスト環境
デジカメ:Canon EOS 7D MarkⅡ RAW+Jpeg Lモード