スクイズボトルってなに?
スクイズボトルを知っていますか? 「スクイズsqueeze=搾(しぼ)る、押しつぶす」の意味。スクイズボトルとはボトルを握ることで、内部の飲料を押し出し、飲むことができるボトルのことです。
ランニングやトレーニング中などに素早く水分補給ができ、スポーツをする人にはなくてはならないアイテムと言えます。
スクイズボトルのメリットは?
中には「ペットボトルでいいんじゃないの?」という人もいるかもしれません。でもスクイズボトルにはこんなメリットがあります。
メリット1:握りやすい
スクイズボトルは片手で握りやすく、手に馴染むように作られているので、手が濡れても落としにくいのが大きな特徴です。
メリット2:携帯性に優れている
スクイズボトルの素材はポリエチレンなどの素材でできているため、水筒よりも軽く携帯性に優れています。ただしその分保冷効果には欠けます。
メリット3:キャップをいちいち回して外す手間がない
ペットボトルの場合「氷が入れられない」「キャップがたまに紛失する」「回して開けるのが面倒」などのデメリットが。その点スクイズボトルなら氷が入れられて、キャップを気にせず、ワンタッチで水分補給ができます。
メリット4:サイフにやさしい
スクイズボトルは比較的安価で手軽に購入できます。安かろう悪かろうではなく、安価でも優れた商品が多数存在しているので、ぜひあなたにあった良品を見つけましょう。
スクイズボトルを選ぶときのポイントとは?
スクイズボトルを選ぶ際はこんなことに気をつけましょう。
ポイント1:形状
いわゆるデザインです。とくに重要なのがクビレの有無。ボディにクビレがあるタイプなら、スクイズボトルは握りやすく手から滑り落ちる心配がありません。また中には握る部分に滑り止めが施されているものもあります。
ポイント2:容量
ボトルは500~1000mlの範囲を中心に、さまざまな容量のタイプが発売されています。ジムなどでの長時間トレーニングや夏場には1000ml、軽いジョギングやウォーキングなどには600mlなど、目的に応じた容量を選択することが必要になります。
また氷を入れる場合は若干大きめのボトルを準備するとよいでしょう。
ポイント3:飲み口
飲み口にはいくつかのタイプ、そして呼び方がありますが、現在主流となっているのが「スライドキャップ式」で、飲み口を上下させるタイプです。
一方「オーバーキャップ式」は飲み口を蓋で覆うことができるボトル。屋外でも砂埃や水しぶきがかかる心配がなく、清潔さを常に保つことができます。
「ストロー式」はストローを備えたスクイズボトルです。吸い込み式なので飲みやすく、ボトルを傾けずに水分補給ができます。
どれを選ぶかはあなたの目的と好み次第。安いものとはいえ、いくつかの商品を比較して選ぶのがベストです。
ポイント4:手入れのしやすさ
スポーツドリンクなどを入れるため「手入れのしやすさ」が重要です。
飲料を入れる口が狭いものでは、内部の洗浄もしにくく、清潔さを保てません。また形状によっては持ち手の部分が内側にめりこんでいて、奥までスポンジが届かない場合も。いずれにしてもボトル形状が手入れのしやすさに直結するので確認が必要です。
製品によっては食洗機に対応しているものもあるのでチェックしてみてください。
ポイント5:保冷機能
長時間の使用でもドリンクの温度を保ってくれる機能です。ただし保冷機能を持つボトルでもステンレスボトルほどの保冷機能はありませんので要注意。
スクイズボトルの場合、内部を二重にするなどの方法で保冷効果を高めていますが、あまり高め過ぎると重量が重くなり、携帯に適さなくなります。また上の写真のような専用の保冷カバーなどを使って温度を保つ方法もあります。
大塚製薬
ポカリスエット スクイズボトル キャリージャケット(2個セット)
実勢価格:1421円
大塚製薬「ポカリスエット スクイズボトル キャリージャケット」は2個セットでお得なキャリージャケットです。
裏返すと、アルミ蒸着フィルムが使われています。もちろんポカリスエット以外のボトルでも収納可能。保冷カバーは各社から専用のものが発売されているので、検索してみましょう。
早速ですが、今回の第1位は?
ここでちょっと気が早いですが今回の第1位をご紹介しましょう。
ナイキ(NIKE)
ウォーターボトル 32OZ ハイパーフューエル HY6010
実勢価格:1600円
今回は「ナイキ」のウォーターボトルが見事1位を獲得しました。美しいシェイプを持ち、運動のモチベーションを高めてくれるボトルです。もちろん機能的にも申し分なく、飲み心地や握りやすさなどでも高得点を獲得。
とはいえ、2位以下の商品があなたの「ベストバイ」になることも。すべての商品を実際に試して評価しましたので、ぜひ参考にしてください。
今回の採点基準は?
今回のランキングは、人気のスクイズボトル10製品をピックアップ。ご監修いただいた現役格闘家でありプロトレーナーの板谷一樹氏に実際に使ってもらい採点を行いました。採点基準は以下の通りです。
項目1:握りやすさ(配点20点)
動きながらの水分補給も多く、スクイズボトルには第一に握りやすさが求められます。手が滑りにくいか、重くなっても持ちやすいかなどを検証しました。
項目2:飲み口の形状・飲みやすさ(配点20点)
スムーズに飲める形状なのかどうか。実際に飲み物を入れて採点しました。
項目3:作り(配点20点)
素材はどうか。漏れ防止弁が付いているか。二重構造になっているか。氷は入れやすいかなどをチェックしました。
項目4:手入れのしやすさ(配点20点)
スポンジが奥まで入っていきやすいかどうかなど、洗浄のしやすさを中心にチェックしました。
項目5:コスパ(配点20点)
今回は500円から2千円台まで、さまざまな商品が並びました。それがお買い得商品なのか。価格に対して十分な機能を備えているかどうかなどを審査しました。
なお、今回、2商品が「点数が低い」、「モデルチェンジが行われた」といった理由でランキング外となりました。それではランキングスタートです!
※以下ランキングの製品写真は一部Amazonより引用しています
スクイズボトルのおすすめは?
ナイキ「ウォーターボトル 32OZ ハイパーフューエル HY6010」
ナイキ(NIKE)
ウォーターボトル 32OZ ハイパーフューエル HY6010
実勢価格:1600円
容量:946ml
材質:ポリプロピレン、TPE(熱可塑性エラストマー)、ポリエチレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
92/100点 | 19/20点 | 18/20点 | 19/20点 | 18/20点 | 18/20点 |
第1位は先に紹介した通りナイキ「ウォーターボトル 32OZ ハイパーフューエル HY6010」となりました。キャップレスで、押したり吸ったりすることで中身を飲むことができるボトルです。
片手で水分補給ができるので、非常に便利。素早い水分補給が可能なスクイズボトルです。
漏れ防止弁が付いているので、持ち歩いていても安心。持ちやすいエルゴノミックデザインを採用し、BPAフリー、食洗器可など非常に使いやすいボトルです。
オオツカ「ポカリスエットスクイズボトル ボーナスパック PST」
オオツカ
ポカリスエットスクイズボトル ボーナスパック PST
実勢価格:868円(ポカリスエット粉末1リットル用1袋付き)
容量:1000ml
材質:ポリエチレン、ポリプロピレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
91/100点 | 18/20点 | 17/20点 | 18/20点 | 18/20点 | 20/20点 |
第2位はオオツカ「ポカリスエットスクイズボトル ボーナスパック PST」でした。
通販サイトでは単品の入手より、ボーナスパックの方が入手しやすいので、今回はポカリスエット粉末とのセットでランキングしました。
本体のボディにはウエーブ状の凹凸があり、非常に握りやすくなっています。キャップ上部には指のかかりが設けられていて、スムーズに開栓できるようになっています。
パックでの安さに目が行きますが、本体の作りもなかなかのもの。柔らかい素材で、握りやすく、中身を押し出しやすいのでラクに飲むことができます。飲料の入れ口も広くて、奥までスポンジが届きやすいので手入れもラクでしょう。
LINDSPORTS 「スクイズボトル 1000ml」
LINDSPORTS
スクイズボトル 1000ml
実勢価格:570円
容量:1000ml
材質:非表示
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
89/100点 | 17/20点 | 19/20点 | 16/20点 | 18/20点 | 19/20点 |
コスパ抜群で3位にランクインしたのは、単品で500円台のLINDSPORTS 「スクイズボトル 1000ml」です。サイズは長さ25.5×直径8cm。ボディにクビレはありませんが、握りやすくかつ飲みやすいボトルです。
飲み口に触れずに飲むことができるタイプで、本体を押せば中身が出る仕組み。また逆さにしただけでは中身はこぼれない構造になっています。
シンプルな形ですが、使いやすいボトルでした。飲み口も工夫されていて、非常に飲みやすくなっています。
4位:明治「ザバス スクイズボトル 1000ml」
明治
ザバス スクイズボトル 1000ml
実勢価格:391円
容量:1000ml
材質:蓋/ポリエチレン、本体/ポリプロピレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
87/100点 | 17/20点 | 17/20点 | 17/20点 | 18/20点 | 18/20点 |
第4位は3位商品よりもさらに安い、明治「ザバス スクイズボトル 1000ml」でした。
オーソドックスな形のスクイズボトルですが、滑り止めが上部に付いています。そのため持ちやすく、運動しながらの水分補給も問題ありません。なおパッキンレスで衛生面を高めているのも特徴のひとつです。
くびれがついて持ちやすいボトルだと思います。キャップも着脱しやすく合格点でした。
4位:明治「ヴァーム(VAAM)スクイズボトル 1000ml」
明治
ヴァーム(VAAM)スクイズボトル 1000ml
実勢価格:312円
容量:1000ml
材質:本体/ポリエチレン、キャップ/ポリプロピレン、内キャップ/ポリエチレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
87/100点 | 17/20点 | 17/20点 | 17/20点 | 18/20点 | 18/20点 |
同点4位は明治「ヴァーム(VAAM)スクイズボトル 1000ml」でした。こちらは前出の4位商品と非常に作りが似たボトルです。価格が安い分、若干こちらに軍配が上がるかもしれません。
くびれは同じく上部にあり、持ちやすく、すっぽ抜けしない作りになっています。
こちらも同じような商品ですね。持ちやすくキャップの着脱も簡単。後はデザインの好みによるでしょう。
6位:HALEO「スクイズボトル ブラック 1000ml」
HALEO
スクイズボトル ブラック 1000ml 日本製
実勢価格:880円
容量:1000ml
材質:本体/ポリエチレン、外キャップ/ポリプロピレン、内キャップ/ポリエチレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
86/100点 | 17/20点 | 17/20点 | 17/20点 | 18/20点 | 17/20点 |
第6位は高品質のサプリメントで有名なHALEOの「スクイズボトル ブラック 1000ml」でした。
飲み心地や握り具合はほぼ4位商品と同じ。価格の差で点数が若干下がりました。
くびれが上部にあり、作りは4位商品とほぼ同じですね。飲みやすさも変わりません。シンプルで使いやすいボトルだと思います。
6位:ドウシシャ「クール・スポーツボトル アクエリアス 1.0L」
ドウシシャ(Doshisha)
クール・スポーツボトル アクエリアス 1.0L
実勢価格:2400円(クレージーブルー)
容量:1000ml
材質:本体/ポリエチレン、キャップ/:ポリエチレン、飲み口/ポリエチレン、栓/ポリプロピレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
86/100点 | 20/20点 | 16/20点 | 17/20点 | 18/20点 | 15/20点 |
握りやすさで満点を叩き出したのが、ドウシシャ(Doshisha)「クール・スポーツボトル アクエリアス 1.0L」。アクエリアス1ℓ用パウダー専用のスクイズボトルです。
握り心地は抜群、蓋部分は銀イオンの抗菌仕様になっているなど、細かい部分の作りの良さとこだわりが感じられます。カラーは3色ですが、色によっては入手困難なものもあるのでお気を付けください。
ランキング中握り心地が柔らかくて最高に良かったボトルです。くびれもゆるやかで持ちやすいのが印象的でした。飲み口は平均的で、価格が高めなので、若干順位を下げました。
8位:UMBRO「スクイズボトル」
UMBRO(アンブロ)
スクイズボトル サッカー ドリンクボトル
実勢価格:880円
容量:720ml
材質:本体・キャップ/ポリエチレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
85/100点 | 18/20点 | 16/20点 | 16/20点 | 18/20点 | 17/20点 |
第8位はフットボールブランドUMBRO(アンブロ)の「スクイズボトル」。
クリアカラーで中身が確認できるスクイズボトルです。くびれは上部に設けられており、ちょうど指がかかって握りやすいようなデザインになっています。飲み口に関しては平均的でした。
720mlと容量は若干少なめですが、持ちやすくて、手が小さい人でもしっかりと握れるボトルです。中身が見えて目盛りが付いているのは便利で、粉末を好みの水量で割ることが簡単にできます。
8位:gol.「スクイズボトル G186-674」
gol.
スクイズボトル G186-674 ホワイト
実勢価格:2200円
容量:1000ml
材質:ポリエチレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
85/100点 | 15/20点 | 18/20点 | 18/20点 | 18/20点 | 16/20点 |
同点8位はトータルフットボール アパレルブランドgol. の「スクイズボトル G186-674」。機能性に優れたボトルです。タッチレスの非接触型で、キャップを上げる必要がなく、片手で簡単に操作して水分補給をすることができます。
また自動開閉のシリコンバブルキャップを採用。逆さまにしても漏れる心配がありません。ボトルを倒して放って洗浄もラクで便利。
ただし、通販では人気で品薄のせいか、メーカーHPの価格よりも高めに売られているようです。価格はよく確認してから購入しましょう。
非接触型なのが良いですね。ただしボトルが若干大きめ(底円直径8.7×全長25.7cm)で、手が小さい人や女性、子供には握りにくいと思いました。その分減点となりましたが、その点を除けばもっと上位に行くと思います。
10位:ナイキ「ビッグマウス ボトル 2.0 32oz」
ナイキ
ビッグマウス ボトル 2.0 32oz
実勢価格:1556円(アトミックグリーン/ブラック)
容量:976ml
材質:ポリプロピレン、ポリエチレン
▼採点結果
合計 | 握りやすさ | 飲み口の形状 飲みやすさ |
作り | 手入れのしやすさ | コスパ |
81/100点 | 15/20点 | 17/20点 | 17/20点 | 15/20点 | 17/20点 |
第10位はナイキ「ビッグマウス ボトル 2.0 32oz」。今回のランキングでナイキは2つめの登場です。
BPAフリーで、カラーは5色展開。機能的にはプッシュブルの飲み口で、簡単に開け閉めができる作りとなっています。
シンプルで一般的なスクイズボトルです。人気商品ですが、滑り止め効果が弱く、若干握りにくさを感じました。飲み口が上下式なので、若干洗いきれない所があるかもしれません。
以上、スクイズボトルのランキングでした。飲み口やボディの形状をよくチェックして、最良のボトルを手に入れてください。
吸うと出る、押すともっと出る――と飲みやすいボトルです。握りやすさも抜群。滑り止めも良いと思います。回復性のドリンクなどを入れるのにも最適かと。