ヒストリーから展開するこの記事、キャンプ雑誌スタッフの手持ち道具とも比較しました。最高に詳しいので、カマボコテントを検討している人はぜひご一読ください!

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※キャンプ場での写真は2016年モデルです。展示会場は2017年モデルとなります。
※上の写真をクリックすると公式サイトにアクセスします。

U5万円はお見事、 他ブランドなら10万円超えです

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まず知っておきたいのが名前の由来でもあるカマボコ(トンネル式)形状のこと。このようなテントはかつて、MSR「BACKCOUNTRY BARN(バックカントリーバーン)」「BOARD ROOM(ボードルーム)」などがあり、少ないポールで自立する、フロアシートが取り外し可能なシェルタータイプとして、一部のコアキャンパーから人気を博していました。なぜコアキャンパーかと言うと、バックカントリーバーンもボードルームも10万円を超える高価格帯テントで、ビギナーは元より、一年に数回のファミリーキャンパーには高嶺の花だったからです。

欲しい、でも買えない 手に入らないのがMSR

それでもMSRの両製品は「いつかは欲しい」と、多くのキャンパーの憧れでした。ところがどちらとも、惜しまれつつも廃盤となってしまい、カマボコ形状のテントが手に入らなくなってしまいました。海外ブランドあるあるですね。でもだからこそ人気もありますよね。

カマボコテント、衝撃のデビュー なんとアンダー5万円

カマボコテント、衝撃のデビューなんとアンダー5万円 イメージ
カマボコテント、衝撃のデビューなんとアンダー5万円 イメージ2

そこで登場したのが、2016年発売のドッペルギャンガーアウトドア「カマボコテント」なわけです。しかも価格はアンダー5万円という、MSRの半値ほどでとてもリーズナブル。先人の手軽さ、利便性の高さはしっかり残しつつ、カラーリングも主張し過ぎないアースカラー(サンド)。

このカラーリングとドッペルギャンガーアウトドアの新しいロゴは、かつて黒・オレンジを主体としてデジタルな書体のロゴから大きく変化した、同社の英断だと思います。国内メーカーなのに「海外ブランドっぽさ」が垣間見える方針転換は、多くのキャンパーを喜ばせたことでしょう。私たちアウトドア取材班もそのひとりです。正直、昔のカラーリングとロゴはキャンプシーンにおいて微妙でした。

なお、2017年モデルのカマボコテント2は新色:ブラックカラーをリリースしたそうです。今年のトレンド、「キャンプでブラックスタイル」をいち早く取り入れたのはすごい。

ブラックカラーについての情報はコチラから

一気に人気テントへと躍進します

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多くのキャンパーにとって憧れだった、MSR・バックカントリーバーン、ボードルーム風のテントが"今"手に入る。しかも安い。スクリーンタープやオールインワンテントを持っている人も飛びついたのが2016年登場のカマボコテントでした。

インナーテントを吊せば、リビングと居住空間を分けることができ、1家族でのキャンプで十分快適。そのインナーテントを外せば大型のスクリーンタープとして、グループキャンプでのくつろぎ空間に早変わりする。ひとつで2役の使い方ができるのでパフォーマンスは上々。横長のトンネル形状はこのマルチユースに考えられた仕組みです。

設営はふたりで10分 高さは190cmありストレスフリー

設営はふたりで10分高さは190cmありストレスフリー イメージ
設営はふたりで10分高さは190cmありストレスフリー イメージ2

カマボコテントは4本のポールをスリープに入れてペグダウンするだけのシンプル構造。複雑な設営が必要なく、ビギナーでも簡単に建てられます。

天井部の高さは190cmあり、大人でも屈むことなく動くことができます。テーブルを中心にチェアを向かい合わせにレイアウトしても、幕に体が触れることはありません。前述の通り、インナーテントを外せば2、3家族共有のリビングスペースとしても十分に活用できます。テントは各家庭で持ち寄りリビングをひとつに、そんな使い方も人気のひとつです。

2017年モデルでさらに進化 買うなら新しいモデルを

2017年モデルでさらに進化買うなら新しいモデルを イメージ
2017年モデルでさらに進化買うなら新しいモデルを イメージ2

ここまでして正直なところ隙無しな印象。これは海外ブランドのテントをよく研究しているのでは、とも考えられます。しかも2017年の「カマボコテント2」では、バックウィンドウ、ベンチレーターが大きくなり、テント内の換気にも優れている。この点は灯油ストーブなどで暖を取るスタイルが人気の背景を製品によく落とし込んでいると言えます(ストーブは一酸化炭素中毒の危険があります。使用には十分注意してください)。

惜しむべきは在庫が少ないこと。人気テントながらキャンプ場で数多く見ることがないのは、常に予約状態で、手にするまで時間がかかるからでしょうか。そこの点も人とカブりにくいと言えば長所でもあり、在庫薄という短所でもあります。ドッペルギャンガーアウトドアさん、ぜひ潤沢な在庫確保をお願いします!

そのほかの新製品 なんだこのデカいテントは

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ドッペルギャンガーアウトドアの2017年新製品で、もうひとつ注目したいのが「タケノコテント」。モンゴルのゲルのようなワンルームテントで、横幅4500mm! 高さ2800mm! という、国内テントのなかでは超巨大の部類に入る居住スペース。正直、テント道具がすべて入ります。区画サイトによっては収まるサイズですが(区画サイトは8m×8mの場合)、思う存分活用したいならフリーサイトをオススメします。。フェスではスペースを取り過ぎるので場所の確保が重要です。それでも、みんなでワイワイ! 一緒に住もうぜ! 的な演出ができるので、この個性は今のキャンプシーンに外せないと思います。タケノコテントは今後も追ってテストします。こうご期待ください。

新しくなったドッペルギャンガーアウトドア、恐るべし。