格安でも買いのデジタル家電はある?
デジタル家電はどうしても価格が高めですが、Amazonや楽天には「こんな値段で買えるの?」とびっくりするほど格安の製品もたくさん販売されています。
しかし、気になるのがその品質や性能。安いからと購入して失敗したくはないですよね。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』がAmazonや楽天で低価格の製品は本当に買って良いものなのか徹底検証しました!
本当に使いやすい電子書籍ビューワーはどれ?
通勤中やお風呂のリラックスタイムには、スマホもいいですが、目が疲れにくく軽量な電子書籍ビューワーがオススメです。大量の書籍データを読むことができ、バッテリーも長時間持つので、どこにでも持ち歩けます。
そこで、2大サービス「楽天Kobo」「Amazon」の専用端末から4製品を比較。本当に使いやすい端末を探しました。
今回テストしたのは、以下の4製品です。
Amazon「Kindle」
Amazon
Kindle
実勢価格:8980円
サイズ・重量:W113×H160×D8.7mm・174g
ディスプレイ:6インチ
解像度:167ppi
階調:16階調グレースケール
容量:8GB
Amazon「Kindle」は、1万円を切るコスパの高さが魅力。小説や実用書をメインに読むなら十分ですが、全体的にややチープです。
Amazon「Kindle Paperwhite」
Amazon
Kindle Paperwhite
実勢価格:1万3980円~
サイズ・重量:W116×H167×D8.18mm・WiFi/182g、WiFi+4G/191g
ディスプレイ:6インチ
解像度:300ppi
階調:16階調グレースケール
容量:8GB、32GB
Amazon「Kindle Paperwhite」は、300ppiの高解像度でマンガも快適に読むことができるミドルクラスの一台です。なお、今回検証したのは2021年10月発売の新型ではなく、旧モデルの製品です。
楽天Kobo「Kobo Nia」
楽天Kobo
Kobo Nia
実勢価格:1万978円
サイズ・重量:W112.4×H159.3×D9.2mm・172g
ディスプレイ:6インチ
解像度:212ppi
容量:8GB
楽天Kobo「Kobo Nia」は、上位モデルには届かないものの、212ppiの解像度でコミックも比較的快適に読むことができます。必要な機能がそろった最初の一台に最適な端末です。
楽天Kobo「Kobo Clara HD」
楽天Kobo
Kobo Clara HD
実勢価格:1万5180円
サイズ・重量:W111×H157×D8.3mm・166g
ディスプレイ:6インチ
解像度:300ppi
容量:8GB
楽天Kobo「Kobo Clara HD」は、廉価モデルではなかなか搭載していない高速ページめくりなどが搭載されているミドルクラスの一台です。
それでは、検証結果を見ていきましょう。
電子書籍ビューワー4製品を比較検証!
どれも同じに見える電子書籍リーダーですが、画質や明るさ、メニュー構成などはサービスや端末によって違いがあります。画質面では解像度の差は大きく、300ppiの機種がやはり読みやすく感じられます。
他にも、メニュー構成やシークバーなどの使い勝手も考慮して検討すると、自分にとってより使いやすい端末を選べるはずです。
ということで、4製品の画質や使い勝手などを比較した結果を見てみましょう。
比較1:画質
明るさは同程度だけど色味に差がある
画面をもっとも明るくした状態が上の写真です。明るさは同程度ですが、KindleとKoboで画面の色味がやや異なります。Koboは色温度を設定できるため、明るさに加えて色味も自由に調整できます。
マンガの見やすさは解像度に左右される
ルビのような小さい文字をはっきり表示させるには高解像度が必要。300ppiの機種が明らかに視認性が高いです。
比較2:読みやすさ
Koboはタップ位置を変更可能
Koboはページめくり次の画面のタップ位置をカスタマイズできます。持ち方に合わせて使いやすく変更しましょう。
Koboは色温度を変えられる
Koboは色温度を変更する「ナチュラルライト」機能があり画面の色味を読みやすいように調節できます。
比較3:読みやすさ
シークバーが手元にあるのは重要
Koboは画面下部にシークバーが表示され、ページを大きく移動する際に使えます。画面下部にあるから持ち替えなくても操作可能です。
メニューの操作感はKindleが優秀
ストアへのアクセスや文字サイズ、明るさの変更はメニューから行いますが、Kindleのほうがショートカットが多く素早く設定変更できます。
【比較結果】性能面ではKoboが優勢
画質や操作性だけでなく、持ちやすさや文字入力の使い勝手などを総合的に評価した結果、サービスの違いをのぞくと、この価格帯ではレスポンス良好なKoboシリーズが優勢でした。
それでは、評価が高かった順に、4製品の検証結果をご覧ください。
【A+評価】楽天Kobo「Kobo Clara HD」
楽天Kobo
Kobo Clara HD
実勢価格:1万5180円
・操作性の検証結果【◎】
レスポンスの軽快さは4台中トップでした。
・画質の検証結果【○】
マンガや小説の細かな文字も鮮明に表示されます。
・読みやすさの検証結果【○】
上位モデルの機能を多数搭載しています。
・インプレッション
初期設定画面がやや緑がかっていて、眩しさがないため見やすいです。文字もはっきり表示されました。
【A評価】Amazon「Kindle Paperwhite」
Amazon
Kindle
Paperwhite
実勢価格:1万3980円~
・操作性の検証結果【○】
ページめくりやメニュー操作などが快適です。
・画質の検証結果【○】
線が細いマンガも快適に表示されます。
・読みやすさの検証結果【△】
良好な動作に加え背面がマットで持ちやすいです。
・インプレッション
小説もマンガもはっきり表示されますが、ルビの表示がわずかに細く、文字によっては潰れます。
【B評価】楽天Kobo「Kobo Nia」
楽天Kobo
Kobo Nia
実勢価格:1万978円
・操作性の検証結果【○】
反応速度がわずかに遅いですが及第点です。
・画質の検証結果【△】
ルビなどの小さな文字はややかすれます。
・読みやすさの検証結果【△】
高速でページをめくれるものの表示がもたつきます。
・インプレッション
小さな文字がやや見にくいですが、おおむね快適で使いやすいです。タッチ反応も良好でした。
C評価: 【C評価】Amazon「Kindle」
Amazon
Kindle
実勢価格:8980円
・操作性の検証結果【△】
タッチ操作の反応速度が遅くストレスになります。
・画質の検証結果【△】
小説は問題ありませんがマンガはやや潰れます。
・読みやすさの検証結果【△】
初期設定は文字が大きすぎて調整が必要です。
・インプレッション
ほかの3機種に比べるとタッチ反応が遅く、読み進めるのが早いマンガにはやや不向きです。
蔵書数はAmazonだけど無料で楽しむならKobo
2大サービスである「楽天Kobo」と「Amazon」ですが、蔵書数やプランなどに違いがあります。
▼「楽天Kobo」と「Amazon」のサービス比較
- サービス: 楽天Kobo: Amazon Kindle
- 品揃え: 約400万冊以上: 約600万冊以上
- ポイント: 楽天ポイント: Amazonポイント
- ポイント還元率: 1%以上(楽天サービスの利用状況によって異なる): 1%以上
- 読み放題プラン: -: Kindle Unlimited月額980円(税込)※200万冊以上の漫画・雑誌等が対象Prime Reading0円(プライム会員限定)※約1,280冊の漫画・雑誌等が対象
- 無料作品数: 非開示: 5万冊以上
- 支払い方法: ・クレジットカード・ラ・クーポン・楽天ポイント・楽天キャッシュ: ・クレジットカード・Amazonギフト券・Amazonポイント・キャリア決済(docomo、au、 SoftBank、Y!mobile)・決済サービス Paidy(ペイディ)
※表内すべて雑誌『家電批評』編集部調べ
クレジットカードとの連携に優れた楽天Koboは、ポイント還元やさまざまなキャンペーンでお得に利用することが可能です。これに対してAmazonでは、携帯端末の各キャリアと連携し、通話料と合わせて決済できます。
また、Koboはコミックが豊富で、冊数は非開示ですが実際に試すと無料で読める作品が豊富。これに対してAmazonは実用書やビジネス書が豊富で、プライム会員限定の読み放題プランがあります。
読みたい本の内容や利用中のサービスなどから使いやすい方を選びましょう。
【結論】Koboのミドルクラス「Clara HD」がおすすめ
安価に購入できるエントリーモデル4台を比較した結果、もっともオススメなのが「Kobo Clara HD」でした。Kindleでは上位モデルにしか搭載されない色温度の設定が可能で、解像度も300ppiと高い性能を誇ります。
「Kobo Clara HD」で、快適な読書を楽しんではいかがでしょうか。
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