メーカー初! 新機能搭載の最新有機ELテレビって?
高画質な映像を楽しめる有機ELテレビ。さまざまなメーカーから新モデルが登場し、画質や性能がどんどん向上しています。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』では、メーカー初となる新機能を搭載した2機種の有機ELテレビをピックアップ。
フナイ「8040シリーズ」とREGZA「X8900Kシリーズ」の新機能や、画質、音質など、あらゆる角度から専門家と徹底検証したレビューをお届けします。なお、検証にはAV評論家の折原一也さんにご協力いただきました。
第2回目は、REGZA「X8900Kシリーズ」にフォーカス。Android TVが新しく搭載されましたが、その使い心地はどうなのでしょうか。検証の結果をご覧ください。
▼第1回目:フナイ「8040シリーズ」の検証レビューはこちら
待望の新OS対応が実現! 東芝「REGZA X8900Kシリーズ」
東芝
REGZA
55X8900K
実勢価格:19万4800円
サイズ・重量:W1226×H753×D229mm・19.5kg(ともにスタンド含む)
チューナー数:BS・CS 4K×2、地デジ×3、BS・CS×3
スピーカー:フルレンジ/4個、ツィーター/2個
▼検証結果
画質 :32/35点
音質 :19/20点
機能性:28/30点
操作性:18/20点
合計 :97/105点
東芝「REGZA X8900Kシリーズ」は、これまでの独自OSからAndroid TVに転換した初のモデル。Googleストアから任意のアプリを追加できるようになったほか、Googleアシスタントによる音声検索やハンズフリー操作にも対応しています。
※東芝の製品HPより
また、X8900Kシリーズは48V・55V・65Vの3サイズ。従来の有機ELテレビは大型サイズがスタンダードでしたが、最近になって40インチ台が登場して人気を集めているんです。
それでは、東芝「REGZA X8900Kシリーズ」の進化したポイントや、専門家の辛口評価などを詳しく見ていきましょう。
進化ポイント1:AI録画機能が進化
REGZAの特徴である全録「タイムシフト」は非搭載ですが、AIを活用できる録画機能は向上しています。
ユーザーの視聴動向を解析して人気番組を提案する「みるコレ! AI」も利用が可能になりました。
「みるコレ! AI」はパックというジャンルまとめがあり、これを選択しておくとジャンルに該当する番組を自動的に録画してくれるもの。自動削除もしてくれるので整理する手間もありません。
進化ポイント2:ゲーム機器との連携も向上
最新ゲーム機が対応するHDMI2.1を搭載しています。「ゲームモード」の入力遅延テストは9.8m/sでゲーム用途のテレビとしても優秀です。
進化ポイント3:好きなアプリを登録可能
ネット動画のダイレクトボタンは6種類。また、アプリを任意で登録できる「My.Choice」が新登場しました。
進化ポイント4:メジャーアプリや「Net.TV」に対応
従来の独自OSからAndroid TVに変更し、UIがかなり変わりました。アプリ導入やGoogleアシスタントの検索など、利便性は向上しています。
残念ポイント1:4K視聴環境はちょっと後退
4K映像ではややシャープに物足りなさがあり、不安定。ですが、地デジは立体的で奥行きのあるリアルな映像を再現しています。
残念ポイント2:Netflixが非対応に
独自OSはAndroid TVに変更されて操作性は向上しましたが、Netflixが非対応になりました。そのほかの主要アプリは充実しています。
また、YouTubeボタンの起動や電源オンの速度テストはやや遅めでした。
以上、東芝「REGZA X8900Kシリーズ」の検証結果でした。
次回は、REGZA「X8900Kシリーズ」とフナイ「8040シリーズ」の比較結果を紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。
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