[肉を挽く]本格的な道具じゃなくても 本格的なソーセージはできます!
手作りソーセージの第一歩は切ったバラ肉を挽くところから。挽きたての肉は、新鮮でみずみずしい! 基本は細引きにして繊維を断ち切ることで、歯切れのよい食感を楽しむことができます。そこでオススメなのが、貝印の「ヘルシーミンサー」。大小2種類の刃がついていて引き具合が選べます。また、底部は吸盤式で、吸着盤レバーを下ろしてシンクに固定できるので安定感があります。刃の切れがよく、滑りやすい豚バラ肉の脂身もざくざく切れました。洗いやすさも高評価でした。
貝印
ヘルシーミンサー DK-0580
実勢価格:2281円
透明なプラスチック製なので手入れが簡単。内部は凹凸が少ない構造なので洗いやすいんです。
当初は、「金属製の本格派が良いのでは?」と思いましたが、締め付けが弱く不安定。結局二人がかりで押さえて挽くはめに。初心者には、貝印の方がオススメ!
[肉をこねる]やっぱり天然羊腸が美味しい! 歯切れのよさ・裂けにくさ共に優秀
挽き終えたらボウルにあけ、塩と砂糖、ソーセージの語源ともいわれるセージや、ブラックペッパー、ナツメグなどの香辛料を加えて丁寧にこねていきます。温度は低く保ち、粘りが出るまで練ること。そして、つぎに登場するのがミンチを詰める「腸」。アマゾンでは、天然と人工、どちらも買うことができます。最も一般的なソーセージの表皮は天然羊腸で、市販の多くはこのタイプ。原料は牛・豚・羊。塩漬けされており、水で塩抜きする必要があります。
一方、コラーゲンなど食べられる素材から作られたのが人工ケーシング。惣菜パンやフランクフルトなどで使用されることが多いものです。乾燥状態のままで充填が可能となっています。人工ケーシングは太さが均一になるので詰めるのは簡単でしたが、きつく充填すると縦に裂けてしまうことがあり少々コツが必要です。また、厚みがあり、歯で破るような食感は好みがわかれるかもしれません。
「腸」は、小分けでパウチされているので、必要な分だけ水に浸そう。塩分が強いので、30分くらいは浸したいところ。
今回、天然、人工それぞれの売れ筋をテストしました。A評価だったのが、パクモグドットコムの天然羊腸。ぷりっとした歯ごたえは専門店さながら。テストを担当した料理研究家 橋本加名子さんも「分包天然羊腸は、パリパリ感がありますね」と高評価でした。また、生地を絞り袋で詰めるという素人には少々難しい作業も、天然羊腸の方がスムーズでした。
[肉を詰める]均等に破らず詰めるのは意外と難しい! グリップ式ならコツいらずでラクに絞れます
生地と腸の下準備が整ったら、いよいよ専用メーカーで腸詰めをしましょう。最も難しいのが、均一の太さに保つ力加減。そもそも、素人では腸を破らずに一人で詰めることすら至難の業。そこで断然オススメしたいのが貝印の「ソーセージメーカーセット」です。
口金へ羊腸を慎重にセットし、片手でバーを、もう一方の手でハンドルをカシャカシャと握ると、ソーセージの原型が完成していきます。絞り袋やハンドル式と比べ、均等な力で生地が押し出されていくので、途中で破れることなく絞り出せるのです。慣れたら一人でも簡単に絞り出せます。約5000円と少々値ははりますが、それだけの価値はあります!
貝印
ソーセージメーカーセット DK-0524
実勢価格:5040円
後ろのバーを押しながら、グリップを握っていくだけ。「えっ、これだけ?」と驚くほど簡単(スーパーエコごはん研究家 桃世真弓さん)。
カシャカシャとグリップを握ることで、挽き肉が押し出されます。力が一定に加わるので、見た目も美しい仕上がり。
絞り袋は正直おすすめしません 素直に貝印を選ぶべきです
こだわるなら絞り袋で……と意気込んだら、ちっとも均一に絞れず、腸が何度も破れてしまいました。ここは素直に利便性を優先すべきでしょう。
ミンサーと兼用の絞り出し機。ですが、同じ太さに詰めるには、改めて手で太さを調節する必要があり結構大変。これまた時間がかかってしまいました。
ぷりっとした挽き肉から溢れる肉汁と 歯ごたえは手作りならではの味わい
腸詰めを終えたら、くるくるとねじっていきましょう。最後に爪楊枝を差して空気を抜き、大きな鍋でじっくりとゆでます。表面の赤みが抜けても、中まで火が通っていないこともあるので、一本だけ取り出して確認するのがベスト。
ゆで上がったら、温かいうちに食べよう。まずはそのまま、肉の旨みを堪能するのがオススメ。表面に焼き目を付けて香ばしさを味わうも良し、バンズに挟んでホットドッグとして楽しむのも最高ですよ!
「パリッとした食感です!」スーパーエコごはん研究家 桃世真弓さん)、「他と歯切れも違いますね」(料理研究家 橋本加名子さん)。