もう、ジャックでつながった イヤホンには戻れなくなります!
ひとたび使えば、その快適さに必ず感動するのがワイヤレスで高音質なBluetoothイヤホンです(断言)。
なんといっても、イヤホンとジャックをつなぐケーブルがないのですから、ちょっと動くだけで引っかかったり、カバンの中で絡まっていたりという、あのストレスがなくなるわけです。そりゃあもう自由さが断然違います。
でも、実際音質はどうなのかとか、使ってみてどうなのかとか、気になるところですよね? なので、音はもちろん、実際に使って、いろんな場所で聴いて、それらをぜんぶまとめてランキング化しました!
前置きはほどほどに、Amazonの格安人気モデルから老舗オーディオメーカーのフラッグシップモデルまで、人気14製品のどれがイチバン買うべき品なのか、ホントに買っちゃっていいのか……。
1ヶ月かけたテストの結果をもって、そのお悩みを解決いたします!
[音質]
高音、低音、解像度、衝撃度、遮音性の5項目を2名の識者が採点。このうち、「衝撃度」とは、安いのにこんな音が! だとか、低音がブリブリだ! とか、際立つ個性についての採点です。
[使用感編]
ペアリング接続が迅速か、コントロールボタンの操作に変な部分はないか、操作はわかりやすいかなど、実際に使ってみた感覚で編集部が採点しました。
[実地検証編]
電車やバスに乗ったとき、きちんと音楽が聴こえるか。装着して動いたときのタッチノイズの量はどうか。走ったときの反響音はどうかなど、より実践的な状況での実力を採点しました。
[ハンズフリー通話編]
Bluetoothイヤホンを用いた、電話での通話時の音のズレ、音声の質を採点しました。
※端末はiPhone 6sを使用しています。
音質採点時の様子。地下室にサウンドプロデューサーの大澤さん、そしてさまざまなメディアで音の収録に携わるTOS株式会社の代表原田さんという、プロ中のプロ2名を終日軟禁(?)し、協力を仰ぎました。
それではいよいよ1位の発表です!
音質ダントツ、使い勝手隙ナシ! おすすめのワイヤレスです
プロが絶賛するサウンド、使用感はストレスフリーで、地下鉄や野外などでの実地検証時も目立った弱点はないという、ほとんど隙ナシの逸品、BackBeat GO3。価格はけっこう上下するのですが、1万円前後で購入できます。
ちなみに、担当編集のわたくし自腹購入して、半年近くお気に入りとして愛用し続けています!
PLANTRONICS
BackBeat GO3
実勢価格 8767円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver3.0
重量:18g
最大連続再生:6.5時間
最大待機時間:約180日間(DEEP SLEEPモード時)
ハイエンドヘッドホンのようなリアルな音ではなく、上手に加工されたサウンドが身上。「高音がよくでていて、攻撃力があります」(大澤さん)、「音のディティールがしっかり出ていますね」(原田さん)と、音のプロたちからの絶賛を浴びました。
高温、低音のバランスにすぐれ、解像度も高いため、臨場感はバツグン! そのうえ、遮音性も高いので、存分に音に没頭できます。
特に偏った音づくりをしていないので、ジャズにダンスにロックにJPOPなど、どんな音楽ジャンルにも合わせられるのも魅力のひとつ。
付属のケースは内部にフル充電2回分のバッテリーが仕込まれているので、出先で充電が切れた際に対応できます。この手のタイプのイヤホンにはあんまりないんですよ、こういうの(次項で触れるDASHみたいなのにはほとんど付いてますが)。
長らく使っていますが、イヤーピース(※)のフィット感が高く、耳に入れた後でちょっとねじる、という感じで装着すると、ポロっと落ちたり音が漏れたりなんてことはありません。ペアリング接続時が繋がりにくいとか、音が切れやすいとか、無線ならではのストレスもほとんどナシ。
好き嫌いはあるかもしれませんが、バッテリー残り時間の目安や、曲送り・戻し時にアナウンスしてくれるのは、手探りで操作している際につきものの「今なんで音が出てないの? 一時停止しちゃってる?」という迷子感がないので、個人的には便利だと感じます。
地下鉄やバスの車内での視聴は、遮音性の高さが効果を発揮し、どんな状況でもほとんど違和感なく聴きとることができます。もちろん、音漏れもほとんどありません。
一方で、ケーブルに衣類などが触れた際に発生するタッチノイズや、装着した状態でのジョギング時の反響音は他製品と同等といったところ。耐汗性ナノコーティングが施され、一応の防水対策はされていますが、激しいスポーツをしながら音楽を聴きたいという方にはあまり向いていないので、その点はご注意を。
通話時にも音が劣化せず、会話のタイムラグも生じませんでした。電話相手が「アレ? 声遠くない?」と違和感をもつことは、ほとんどありませんでした。
イヤホンジャックが非搭載となったiPhone 7は、実はサウンド面で大幅な進化を遂げています。検証時はiPhone 6Sを試用していたのでこの結果となりましたが、iPhone 7で試用することがメインの場合、後発の「iPhone 7対応モデル」の方が、音の相性という点では優れている可能性があります。
完全ケーブルレスで未来の使用感! お高いですがサウンドも上々!
左右のイヤホン同士を結ぶケーブルすら撤廃された、左右独立型イヤホンTHE DASHが堂々2位にランクイン! 装着したまま泳いでもOKという完全防水機能を搭載し、使い勝手もたいへん良し! 時代の最先端を身につけている感があります。
お値段はかなりするのですが、この性能を考えるとうなずけるレベル。コスパはむしろ良い、そんな感覚です。
Bragi
THE DASH
実勢価格 2万3800円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.0
重量:15g(実測値)
最大連続再生:3~4時間
最大待機時間:250時間
充電時間:2時間
解像度にすぐれた、高級感のあるサウンドが特徴。そのため、ロックやダンスといった激しい音楽よりも、R&Bやクラシック、ジャズのような大人っぽい音に向いています。低・高音がややモノ足りず、遮音性が低めな点はちょっと気になりますが、これは付属イヤーバッズの種類が少なく、耳にフィットしきらなかったことが原因だと考えられます。
「イヤーピースの種類がもう少し増えれば、音のバランスが向上するでしょうね」(大澤さん)が指摘したとおり、イヤーピースを別途購入し、耳のカタチにピッタリハマるようになれば、サウンドの印象はさらに向上するはずです。
左右を耳に入れるとペアリングが始まり、音声ガイダンスが始まります。音楽再生が始まるまでのスムーズさは、間違いなく今回ナンバーワンでした。右のハウジング(※)で音量調整・再生・停止。左のハウジングで心拍数などを計測できる独特の仕様ですが、あっと言う間に使いこなせる操作感はスゴい!
見た目はやや大振りですが、装着感はよく、完全ケーブルレスなのでタッチノイズが完全にない点も素晴らしいです!
さらに……
充電も可能な専用ケースはがっしりした鉄製であり、所有感がくすぐられます。当然のようにスマホアプリも用意されています。
※「ハウジング」イヤーチップをのぞいた、イヤホン本体を指します
Bluetooth接続が再生端末→右ハウジング→左ハウジングという流れですので、例えばスマホをパンツの左ポケットに入れて外を歩いていると、時折接続が切れます。これは端末をイヤホンの近くに納めておくことで改善できましたが、ちょっと残念な点です。
また、遮音性は前項で指摘した通りやや低めですので、電車の中では外部の騒音が少し気になります。かえって安全という言い方もできますが。
相手の声は聞き取りやすいのですが、自分の発した声が相手に届くのが遅れがちで、かつ小さく感じました。
iPhone 7に最適!? 後継機はAmaレビュー高評価
同点2位の「JPA1」なのですが、実は市場在庫がなくなっております。
その後継機であるJPA1 MK-llがAmazonで絶賛されているため、参考までに「JPA1」のレビューを掲載いたします。検証時はこちらが最新だったもので……。すいません。
※リンクはMK-llにジャンプします。
JPRiDE
JPA1
実勢価格 3480円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.1
重量:12.7g(実測値)
最大連続再生:5.5時間
最大待機時間:155時間
(ちなみに後継機はこっちです)
JPRiDE
JPA1 MK-II
実勢価格 4480円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.1
重量:12.7g(実測値)
最大連続再生:6時間
最大待受時間:155時間
コーデックはAAC、aptXに対応
ふだん、超高額のプロツールを使っているプロフェッショナル2名が「ひとつ欲しいかも」(原田さん)、「下手な味付けがない。オススメです」(大澤さん)と大絶賛!
ほどよく高級感のある高音、「70年代の古いドラムのキックがよく分かる」(原田さん)という低音、「この価格では信じられない」(大澤さん)ほど質の高い解像度、申し分のない遮音性と、ダメ要素はほとんどありません。
ちなみに、これは余談になるのですが、iPhone 7にはイヤホンジャックが搭載されていないことは皆さんご承知かと思います。そのため、iPhone 7のオーディオ音質はBluetooth接続専用に調整されているようなのですが、「iPhone 7対応」と謳う後継機のMK-llは、iPhone 7の音源再生にアジャストしてありますので、より優れた音質で視聴できる可能性大です。こちらは近日中に、テストしてご報告します。
イヤーピースやイヤーフィンなど、付属品の多さは今回随一。ペアリング接続も、操作感も、他モデルと比較してもそれほど違いは感じませんでした……というのは、価格を考えればスゴいことです。
驚いたのは購入後のフォローアップメールが手厚い点。イヤーピースのフィッティングによる音質のガイダンス、ペアリング接続のフォロー、ソニーのエクスペリアなど特定機種に対するトラブル改善策、1年間保証の再通知など、初めてワイヤレスを使ったときに、困りそうな問題をクリアしてくれるのです。これが使用感に含まれるかは微妙ですが、少なくともトリセツが不十分だったり、購入後放置されたりなど、「格安モノ」にありがちな不親切感はまったくありません。
地下鉄やバス、野外で視聴しても外部音は気にならず、接続状態も良好でした。また、本体が軽いためか、タッチノイズや反響音があまり気にならないという利点も。
特に可もなく不可もなく、といった感じ。声が小さく、やや遅延はあるが問題はありませんでした。
4位: 2015年ベストモデルですが
他製品に追いつかれたようです
MONOQLO誌の2015年9月号「Bluetoothイヤホン企画」にて、堂々の1位となったX2。ですが、Bluetoothのバージョンが2.1であるなど仕様が古いためか、順位を落としてしまいました。
軽くて音の抜けが良い、悪くないイヤホンなんですけどね。他製品の開発速度が上回ったということでしょうか。
ちなみに、並行輸入品なら1万円程度で購入できます。テストしていないので性能は不明です。すいません。ただ、同等の内容であれば、ランキングはもう1つ上がります。
JayBird
X2
実勢価格 1万2315円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver2.1+EDR
重量:13.8g
最大連続再生:8時間
最大待機時間:250時間
「ウッドベースも感じが良い。ヴォーカルもリアルに聴こえますね」(原田さん)と、音質については最大級の評価を得ました(かつての1位なのでホッとしました)。アコースティックからエレクトリックまで、大音量で聴いても崩れないバランスもよさも光ります。個人的には軽めでキレがあって、臨場感がスゴい! という印象を受けました。
ペアリング接続やボタンの操作感などは、おおむね問題ナシ。コンプライのイヤーピースなど、付属品は充実しているのは嬉しいところです。(並行輸入品に付属するかは未確認です)
独特のイヤーフィンの影響か、耳への収まりはよく、 そのためか遮音性も高いです。ただ、タッチノイズはやっぱり気になりました。
自分の声がかなり小さくなってしまい、先方に「なに?」と聞き返されることがありました。
4位: 使ってわかる便利さと
高級サウンドが融合。ただし弱点も
同点4位はBang&OlufsenのBeoplay H5です。
良質な低音が効いた派手目なドンシャリ(※)サウンド、マグネットで左右のハウジングがひっつく仕組み、ゴージャスなルックスなど気を引くポイントがてんこもり!
ですがそのぶん、お値段も結構張ります。
Bang&Olufsen
Beoplay H5
実勢価格 2万1362円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.2
重量:18g
最大連続再生:5時間
最大待機時間:100時間
「聴き始めの一瞬のインンパクトは大きいですね」(大澤さん)、「低音のクオリティはバッチリです。ただ、中~高音に、少し不自然さを感じます」(原田さん)と、一定のクオリティは認めつつも、ややバランスが崩れているとの指摘がありました。
音の抜けが良すぎるのは好みがでる部分ですが、クラシックロックをメインに聴くなら相性はバッチリ。
専用アプリの「TONETOUCH」機能で音質を調整できるので(さすが高級モデル)、ある程度はアジャストできます。
左右のハウジングが磁石でひっつくと電源がOFFになるのですが、これがもう便利過ぎるのです! ヘッドホンを首に掛ける感覚というか、ネックレス感覚というか。この機能はすべてのBluetoothイヤホンに搭載して欲しい。それくらい素晴らしいです。磁石を離してもONにならないのは、カバンやポケットの中で、勝手に作動しない、という点でも練られた仕様です。
磁石の効能はまだあります。
充電もピタッと貼付けるだけで、microUSBを刺さなくてもよいのはとにかくラクチン! ペアリングも問題ナシと、使用感という意味では最強クラスでした。
遮音性が高く、電車や屋外での視聴時には何ら問題はありません。が、タッチノイズが大きいのはどうしても気になります。
付属のケーブルクリップを使うとやや改善されますが、価格を考えるとちょっとなあ……という気持ちは否めません。
相手の声はよく聴こえるのですが、先方に届く自分の声が小さく、かつ、遅れがちでした。
6位: [安くてイイ]ならコレでOK!
3000円以下でもイイ音聴けます
Bluetoothイヤホン界隈では、実は3000円の価格帯は超激戦区。Amazonを眺めるたびに新型が見つかったりするのですが、このQY19は、その中でもオススメの1本。
2016年のAmazonランキング大賞 オーディオ機器部門で1位だったQY8の改良版というだけあって、サウンド、使用感ともにお値段以上のクオリティでした。
QCY
QY19
実勢価格 3280円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.1
重量:12.7g
最大連続再生:4時間
最大待機時間:155時間
「値段からは考えられないほど良い音です」(大澤さん)、「低音はしっかり出ている。質もまあまあですね」(原田さん)
一般的なイヤホンはメーカーやブランドなりの演出が施されているのですが、QY19ははその点でほとんどまっさらで、素直な音づくり(スッピン的な意味)が高評価を下された理由です。
解像度こそちょっと物足りなさがありますが、低・高音のバランスと遮音性は文句ナシ! サウンド的なコスパは超高いといえます。
ちなみに、音質は上記のJPA1とそっくりで、個人的にはほとんど違いがわからないレベルでした。
大小のイヤーピースが付属しているので、スグに耳のカタチに合わせた調整ができるというのも嬉しいところです。
全体的な素材感は、やや安っぽいのですが、実利的な面を重視するなら気にならないレベルでしょうか。
JPA1同様、本体が軽いためかタッチノイズが少なく実用的です。遮音性も高いので、どんな場所でもストレスを感じることは少ないはずです。
このバランスの良さは、改良版が次々にでることで徐々にバージョンアップされたものでしょう。格安Bluetoothイヤホン、想像以上に進化してますよ!
着信時に相手の番号を読み上げてくれる機能付き。音声がやや小さいけれど、会話はふつうにできました。
6位: ほとんど重さを感じない
ネックバンドはNASAが開発協力
同点6位は、触れるとウネッとした感じで曲がるネックバンドが特徴的なSHADOW ワイヤレス。タッチノイズが少なく、使用感が非常にすぐれていました。
ソルリパブリック
SHADOW ワイヤレス
実勢価格 9899円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.0
重量:30g
最大連続再生:8時間
中・低域にかけた音域が強調された独特の音作りの影響か、迫力とインパクトがあります。ですが若干クリアさに欠け、「大音量だと女性ボーカルの声がキツい」(原田さん)との指摘がありました。
遮音性が高いので、ボリューム控えめに使えば心地よく楽しめます。
各種ボタンの感覚が掴みにくく、操作感という点では不満が残ります。また、検証時は他製品と比較してペアリング接続がちょっと繋がりにくかったことも。
先述したネックバンドは首に掛けると非常に軽く感じ、肌触りも非常によいのですが、それ以上に、タッチノイズが非常に少ないという点が魅力的です。
生活に密着して使える、現実的なイヤホンという点で強くオススメできます!
音声の質がよく、ズレもほとんど生じません! 試しに編集部員とこっそりハンズフリーで通話してみたところ、まったく気づかれませんでした。
8位: ソニーのワイヤレスは
音質のインパクトに欠けました
ネックバンドタイプのソニーh.ear in Wireless MDR-EX750BT。ハイレゾにも対応するLDACコーデックを備えていますが、質感や発色などのルックスと比較すると、サウンド面でパンチが欠けていました。
ソニー
h.ear in Wireless MDR-EX750BT
実勢価格 1万5519円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.1
重量:38g
最大連続再生:7.5時間
最大待機時間:200時間
コーデック:SBC、AAC、aptX、LDAC対応
「ドラムのキック、ベースなどのアタック音が出過ぎています」(原田さん)、「音に奥行きもなく、解像感も特に高くない」と、いささか辛辣な批評が並びます。わかりやすさを重視しすぎた結果でしょうか。
2万円という価格から、どうしても辛口評価になってしまったようです。
操作するたびに英語でナビゲートしてくれるので、今、どのような状況にあるのかが明確です。スマホを見ながら操作するのであればディスプレイで把握できますが、手元のボタンのみで操作する場合、こういった仕様は非常に便利です。
ペアリング接続のレスポンスも早く、接続が切れることもほとんどないあたりは、クオリティの高さを感じます。
遮音性がそこまで高いわけでもなく、ネックバンド式ですがタッチノイズが少ないわけでもなく。安定しているといえば、そうなのですが……。
こちら側の音声も先方の音声もしっかり、はっきり聴き取れるうえ、音のズレもなし。ほとんどカンペキなハンズフリー通話が可能です。
9位: サウンドに迫力あり!
こなれた価格も魅力です
ココからは同点で9位の4モデル続きます!
まずは、ネックバンド型のBluetoothイヤホン、SOLID BASS ATH-CKS550BT。遮音性が高く、装着感も安定しているのが特徴です。8000円代というこなれた価格もポイント!
オーディオテクニカ
SOLID BASS ATH-CKS550BT
実勢価格 8474円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.1
重量:32g
最大連続再生:5時間
最大待機時間:200時間
「低音はなかなかのキレと迫力」(大澤さん)と、ダイナミックな音づくりが評価されました。音量が大きい影響もあり、ダイナミックで音に包まれているような感覚がある一方で、ドンシャリサウンドを意識しすぎているのか、全体的に中域が欠けすぎているとの指摘も。
「オーディオテクニカらしくないけど、いいですね ※褒めています」(原田さん)というなんともコメントしづらい評もありました。
一般的なBluetoothイヤホンの電源ON/OFFは、メインボタンの長押しスタイルが多いのですが、コレは左右にスライドさせる、アナログ的仕様。ですが、むしろこっちの方がわかりやすくて操作しやすい印象です。ボタンの凹凸が大きいので、手探りでも迷わないという利点も。
ただ、ネックバンドから伸びるケーブルが長いので、時折頬に触れるのは気になりました。
遮音性が高いので、場所を選ばず快適な視聴ができます。しかし、通勤電車で音に没頭する、という使い方ならアリですが、飛んだり跳ねたりするとネックバンドが気になる点、タッチノイズが気になる点など、運動しながら……という向きではありません。
ネックバンドがあるし、動きに強そうだと思ったのですが、意外な結果でした。
相手に届く声がやや小さいけれど、ズレは少ないという、ごく普通な印象です。ストレスを感じることはありません。
9位: 装着感は悪いが音はそこそこ
イヤーピースで大改善!?
耳を優しく包み込む素材でできたイヤフックが特徴のR6 Bluetooth。見た目に反して23.5gと軽量なので、重く感じたりはしません。音も悪くないのですが、いかんせんこの製品は耳にうまくハマらないのです! 惜しすぎる……。
クリプシュ
R6 Bluetooth
実勢価格 1万2960円
タイプ:カナル型
Bluetooth規格:ver4.0
重量:23.5g
最大連続再生:8時間
最大待機時間:250時間
コーデック:SBC、AAC、aptX対応
正確な解像度、キレのある低音、ムリのない高音など、サウンド自体の評価は悪くないのですが、識者のおふたりも編集部員も、誰の耳にも合わなかったのが残念きわまりない製品です。
「着け心地はダメなのに、出音は悪くない。音楽のいい部分をしっかり出してくれる製品です」(大澤さん)とのコメントはなんとも皮肉。
ポテンシャルを伝えきれず、惜しい! と言わずにいられないイヤホンでした。
ボタンなどの操作感はいいのですが、音声ガイドがなく、メロディだけの案内なので、慣れないうちは操作しにくさを感じます。
耳へのフィット感が悪いので、遮音性は低め。電車の中では外音がかなり気になります。ですが、イヤフックの影響か、タッチノイズがほとんどありませんでした!
ほんとに、耳へのハマりさえ改善されれば……。
先方からの声はしっかり聞こえるけれど、こちらの声が届かず、時折ズレも生じるという、今回もっともよくあるタイプです。
9位: 順位は低いですが、魅力はあり!
ランナーさんは必携の1本です!
今回、唯一のインナーイヤー型で、サウンド面ではぶっちゃけ良いところない評価だったSHQ8300WS。しかし、実際に装着してみるとタッチノイズや足音の反響などがほとんどない、完全に運動向けのタイプであることが明白に。スポーツしながら聴くのであればベストという、使いどころがはっきりした1本でした。
フィリップス
SHQ8300WS
実勢価格 1万9800円
タイプ:インナーイヤー型
Bluetooth規格:ver4.1
重量:18g
最大連続再生:6.5時間
最大待機時間:150時間
高音はチャカチャカで、低音はほとんど聞こえず、「いくらなんでもオープンすぎる」(大澤さん)と辛辣な評価です。遮音性は皆無というか、外部の音がそのまま聞こえます。自宅でじっくり音楽鑑賞に向かないことはもちろん、周囲に人がいる場所での視聴にも向きません。
電源ボタンの「押しているのか、押せていないのか」が非常に分かりづらいモデルです。ナビもペアリング接続時のみと、使用感はイマイチという印象。
前述通り、音が中からも外からもほとんど筒抜けなので、電車や人通りの多い場所では使用を避けた方が無難です。一方、ジョギングなどのスポーツをする際には、外部の音もはっきり認識できるうえ、タッチノイズや足音の反響音がほぼ皆無で、やや音量は物足りないとはいえ快適な視聴が楽しめます。
スポーツしない人は……正直、避けた方がいいです。
通話時にズレを感じることはほとんどナシ! 音質もすこぶる調子がよく、何らストレスを感じませんでした。
9位: JAZZやアコースティックに
特化したBluetoothイヤホン
JBLが満を持して発表したEVEREST 100。順位こそ低くなってしまいましたが、アコースティック系の音楽鑑賞と相性が良く、室内での視聴や動きの少ない作業中のBGM用としてはうってつけです。
JBL
EVEREST 100
実勢価格 1万1547円
Bluetooth規格:ver4.1
重量:16g
最大連続再生:8時間
質の良い中高音域にくらべると、低音は少しゆるめ。そのぶん、「アコースティック系は質が高いですね」(原田さん)、「JAZZ好きにオススメ」(大澤さん)など、特定のサウンドとの相性の良さが光りました。
「音が少しこもり気味に聴こえるかもしれませんが、イヤーピースを大きいものにすることで、JBLらしさを感じられるサウンドになります」と、大澤さんからアドバイスがありました。聴いてはみたものの、なんかへん? と感じている方は、ぜひお試しを!
ペアリング接続時などのアナウンスなど、ソフト面はごくふつうですが、コントロール部のボタンがしっとりしていて妙に押しやすいという特徴がありました。
電車に乗っているときなど、音楽のジャマにならない程度ですが、外部の音が漏れ聞こえます。タッチノイズはかなり大きめに入ってきます。
自分が話している声が時折遅れることがありましたが、特に気にならない程度。音声はやや小さくなりました。
13位: 磁石式ON/OFFは落とし穴注意!
音質はイマイチで価格相応です
じつは、ほぼ入手困難なモデルですが、ユニークな機能の是非を問うにはうってつけなので、レビューを掲載させていただきます!
ハウジングの左右に仕込まれた磁石を離すと自動でペアリング開始という、実にスマートな機能を搭載した SoundBuds Sport IE20。ボタンを長押しして……という行程が省略されているのは非常に便利です。ただ、音質が2550円という価格に相応だな、という、ちょっと残念なモデルでもありました。
※製品写真をクリックしてもジャンプしません
Anker
SoundBuds Sport IE20
実勢価格 2550円
Bluetooth規格:ver4.1
重量:15g
最大連続再生:8時間
「音に奥行きがなく、PCスピーカーのそばで聴いているような感覚」(大澤さん)と、かなり辛辣な評も出てしまいましたが、高・低ともに出力はそこそこ。価格から考えると、こんなものかな……というちょっと残念な感じです。
磁石が仕込まれたハウジングの左右を離すとペアリングが開始し、引っ付けるとOFFになるのですが、時折、磁石が離れて勝手にON状態になっていることも……。便利すぎる機能なのですが、OFF時にはしっかり気を配る必要がありました。
タッチノイズや反響音は、他のモデルと同等というか、平均レベルでした。価格からすると、これ以上のぞむのはちょっと気が引けますが。ただ、遮音性はちょっと物足りなさがありました。
音のズレ、という点ではまあガマンできるかな、というレベルでしたが、音質の劣化が大きく、特に自分の声が相手に届きにくいという難点がありました。
14位: 低音過多でバランスがイマイチ
価格は魅力的なのですが……
7000円を切る価格帯と、マットな仕上げでルックスは上々のTW1。低価格といえどもスペック的には強そうなのですが、いざ試用してみると戸惑う場面が多かったモデルです。
TUNEWEAR
TW1
実勢価格 6843円
重量:15.7g
最大連続再生:8時間
最大待機時間:240時間
コーデック:SBC、aptX対応
低音がドーンと鳴ると、他の音が小さくなってしまうため、「低音だけなら悪くないが、他とのバランスが悪いですね」(大澤さん)となります。解像度、遮音性も高くなく、7000円という価格帯を考えても、ちょっとためらってしまいます。
iPhoneではなく、aptX対応製品でテストしたら、また違った結果が出るかもしれませんが……。
ボタンを押すとスグ反応する、レスポンスの早さはピカイチ。心地よさを感じます。
遮音性が低いため、外部の騒音にジャマをされがち。タッチノイズや足音の反響も、かなり目立ちます。
相手に届く声は小さく、会話にズレもあり。あまりよろしくない使用感です。
MONOQLOと朝日新聞デジタル「&BAZAAR」のコラボ企画で
ダイジェスト版もお送りしています! よろしければぜひどうぞ!
最強14モデル Bluetoothイヤホンを全部確かめました!<前編>
最強14モデル Bluetoothイヤホンを全部確かめてみました!<後編>
360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。