引き出しのスムーズさは特筆に値! 収納力を重視するなら無印
お手頃な価格で丈夫なつくりが評判な無印良品とIKEAの収納ベッド。それぞれの収納ベッドをオールアバウトインテリアコーディネートガイド鈴木理恵子さんとオールアバウトインテリア・建築デザインガイド喜入時生さん、お二人の協力のもとチェックしました。
まずは、無印良品の「収納ベッド・シングル」から調査です。
無印の収納ベッドは、側面の引き出しと、マットレス下を活用することで、「4段ワイドチェスト2台分」もの収納スペースを確保することができます。
引き出しには日常的に出し入れする衣類やタオルなどを、マットレス下は日頃使わない旅行カバンや趣味の道具などを収納するのに向いています。
無印良品
収納ベッド・シングル・オーク材
幅105.5 ✕ 奥行201 ✕ 高さ27cm
実勢価格 3万4000円
(写真をクリックすると公式ページが開きます。マットレスとベッドリネンは別売りです)
最初にプロが絶賛したのは、引き出しのスムーズさ。お店やネットで商品選びする際は、どうしても見た目やサイズを重視しがちですが、衣類を収納する場合、その出し入れのスムーズさはとても重要で、毎日使えば使うほど、それを実感できるはずです。
丁寧な品質に好印象。収納として利用する場合、引き出しがスムーズに開閉できるというだけでポイント高いです。
「引き出しのスムーズさには驚きです」と鈴木さんも高評価。
次に、無印の最大のウリ、マットレス下収納です。ここは縦長のスペースとなっているので、ゴルフクラブや釣り竿なんかも入っちゃいます。
また、機内持ち込みサイズならば、スーツケース(写真では33リットル)も収納可能です。なお、当然ですが写真のとおり引き出しをしまう部分は収納出来ません。
天板はスノコ状で、この上にマットレスを載せます。
ベッドと引き出しの間にホコリ避けがあるのは高評価です。
また、ベッドの下部には通気孔があり、湿気がこもりにくい仕様になっています。とはいえ、マットレス下の収納はマットレスをどかさないと開けることができないので、どうしても湿気は溜まりやすいでしょう。
無印良品の収納ベッドには
・スモール 幅88.5 ✕ 奥行201 ✕ 高さ27cm、3万2000円
・シングル 幅105.5 ✕ 奥行201 ✕ 高さ27cm、3万4000円
・セミダブル 幅128.5 ✕ 奥行201 ✕ 高さ27cm、3万9000円
・ダブル 幅148.5 ✕ 奥行201 ✕ 高さ27cm、4万4000円
の4サイズに加えて、明るめのオーク材と暗めのウォールナット材の2つの素材を選べます。
なお、テストは旧モデルで行いましたが、現在は新モデルとなっています。ただし、新モデルも旧モデルも基本的に大きな違いはありませんので、新モデル購入の参考にしていただいて大丈夫です。
なお、新モデルと旧モデルの違いは、原産国が中国からベトナムになっている点と、オプションのヘッドボードのとりつけが新モデルの方が楽になった点です。収納サイズに多少違いはみられますが、比べないとわからないレベルといえます。
引き出しの収納量重視ならIKEA! ダブルベッドにも変身しちゃいます
続いて、北欧風の白を基調としたデザインで、無印よりも4000円ほど安いイケアの収納ベッドです。無印よりも引き出しが深く、その分、収納力も高いです。無印良品同様、マットレスやベッドリネンは別売となっています。
IKEA
BRIMNES
デイベッドフレーム(引き出し ✕2)
ホワイト
実勢価格 2万9990円(写真をクリックすると公式ページが開きます)
こちらの商品、引き出しの収納力以外に、珍しい特長があります。それは、引き出しの枠ごとフレームを引っ張り出すと、なんとダブルサイズに早変わりしちゃうこと。別途マットレスを買い足す必要はありますが、ダブルの収納ベッドとして使うことできちゃうんです。(写真は公式サイトより)
さらには、上のようにソファとしても利用可能です。(写真は公式サイトより)
イケアの収納ベッドは、収納スペースがベッド側面のみです。引き出しは若干のがたつきがありますが使い勝手は悪くありません。
引き出しは無印よりも深さがあるので、たくさん収納できます。無印のようにマットレス下にある収納部分は出し入れが面倒な分、日常的に使う衣類の収納などは、どうしても引き出しが優先になります。
そういう点で、引き出しの収納容量を重視する人には、無印よりもIKEAの方が良いかもしれません。
また、本製品はソファ、シングルベッド、ダブルベッド、大型収納(引き出し2個)の1台4役になる点も、ひとり暮らしには重宝するのではないでしょうか。
[右]オールアバウトインテリアコーディネートガイド鈴木理恵子さん「十数年以上の経験を活かして、しっかり中身まで見せてもらいました!」[左]オールアバウトインテリア・建築デザインガイド喜入時生さん「デザインの観点から、しっかり見させてもらいました!」