現時点、世界一の 爪切りを決定したいと思います
決してベストだとは思っていなくても、家にあるモノをなんとなく使っている。でも、新聞広告で「極上の切れ味」とか言われると無性に気になる。爪切りとは多くの人にとって、そういったモノではないでしょうか。
毎日使うものではないけれど、誰しもが必ず使う日用品。だからこそ、いまこそ真のベストバイをちゃんと決めておきたい、それが今回の主旨です。
有名どころから新聞広告の高級品まで、世界各国の爪切り27製品を集め徹底的に吟味。専門家取材などを経て、今回は、①切れ味、②使い心地、③ヤスリやキャッチャーなどの付加機能の三つの点を重点的に調査するこに決定しました。
爪を切ったときに「パチン」と 鳴るのが良い爪切りの証拠
まずは爪切りの要である切れ味テストは、専門機関に切断した爪の断面を超拡大撮影し、その写真を元に「爪切り屋 足楽」店長伴野さん&スタッフに採点していただくという方式です。この検証を通じて、爪切りにおける「切断力」の条件が明らかになりました。
切れ味の良い爪切りは、総じて「パチン!」という小気味良い音がしました。すなわち音がしない爪切りは、爪を押し潰しているということです。もちろん例外はあるでしょうが、ひとつの目安となるのがこの音です。
また、刃を噛み合わせた際に、下刃が上刃よりもやや前に出て段差が生じています。これを「カブリ」と呼ぶそうですが、低評価モデルにはほぼ段差がないものもあり、このバランスも切れ味に直結しているようです。
専門機関で爪切りの刃と切断後の爪をマクロ撮影
FCG総合研究所に依頼して、爪切りの刃先と切断後の爪のマクロ撮影を実施。
プロが切断面をチェックして5点満点で評価
「爪切り屋 足楽」銀座店の伴野店長とスタッフさんに切断後の爪のマクロ写真を見て頂き、断面面の滑らかさを5点満点で評価しました。
爪切り屋 足楽 ■伴野店長
[問]03-6688-9766
[URL]https://ashi-raku.jp/
全27商品中同率1位はこの5商品 無印良品は安くて特にオススメ!
今回の切れ味テストでは、最高得点4.0点を獲得した商品が5製品ありました。中でも、無印良品のスチール爪切り・大は683円という価格ながら、爪にバリや浮きを残さない見事な切れ味。岐阜県関市で30もの工程を経て生産されており、下刃のカブリ加減が絶妙でした。このことから、切れ味は価格に比例するのではなく、あくまで作りによると言えそうです。
また、木屋の爪切りも高評価を獲得。サイズは小振りですが、どっしりとした鋼の作りで、切り口の白みは残るものの、非常に滑らかな仕上がりで、固い足の爪もラクラク切れます。
貝印のブルームネイル 足の爪切りも「足の」と銘打たれているだけあり、刃渡り14mmと巨大な歯を斜めに搭載。爪の断面が非常にキレイでした。いずれの製品も1000円程度と価格も非常にリーズナブルなので、ぜひ一度お試しあれ!
(画像をクリックすると購入ページへ移動します)
無印良品
スチール爪切り・大
実勢価格:650円
サイズ:W18×H19×D80mm
タイプ:グリップ型
格安価格ながら爪の浮きやバリはほぼナシの仕上がりです。
木屋
爪切り 黒 大
実勢価格:3980円
サイズ:W14×H18×D69mm
タイプ:グリップ型
切り口は白みは残るものの、ごく滑らか。爪の荒れも少なかった。
貝印
ブルームネイル 足の爪切り
実勢価格:1007円
サイズ:W15×H18×D78mm
タイプ:グリップ型
「足の」と銘打たれているだけあり、刃渡り15mmと巨大な刃をナナメに搭載。爪の断面も非常にキレイです。
貝印・カーショウ
ニューシステム ネイルクリッパー
実勢価格:2376円
サイズ:W24×H19×D86mm
タイプ:グリップ型
下刃が前に出るモデルが多いのに対し、こちらは刃を閉じる際に上刃が前に出るつくり。噛み合わせが良く、断面も◎でした。
スワダ
クラシック L
実勢価格:7940円
サイズ:W13×H120×D60mm
タイプ:ニッパー型
カブリ部分が薄いのは完成度の高さゆえでしょうか。見事な切れ味の割にパチンとした音は鳴りませんが、断面はツルツルです。
全27商品中最下位は1.0点 大きなバリが発生してました
上位5製品に対して、最下位の製品は切れ味1.0点。新品にも関わらず、完全に断ち切れていなかったり、バリや浮きが発生したりと色々と問題がありました。27商品を比べると、同じ爪切りでも予想以上に差があることがわかりました。
こちらが最下位商品の刃と切断後の爪の拡大図。完全に断ち切れてないのがわかります。