小さいけどパワーあり! ウイルスも花粉もおまかせです
冬ともなればインフルエンザウイルス、春が到来したらPM2.5にスギ花粉。どうにも空気が気になる季節ですがいかがお過ごしでしょうか。
帰宅してマスクはずしたらクシャミがとまらない。そんなビンカン鼻をお持ちの方、また小さなお子さんをお持ちの方にぜひオススメしたいのが、無印良品がバルミューダと共同で開発した空気清浄機MJ-AP1です。
2枚のファンを逆回転させることで部屋中の空気をカクハンし、全周囲から浮遊物質を吸い込むという、バルミューダと同じ哲学を踏襲しているあたりに共同開発感がうかがえますが、後発なぶん、細部に進化の跡が見られます。
ところで、バルミューダといえば、過去のMONOQLO誌で優秀な結果を連発したAirEngine という空気清浄機を発売しています。いわば、こっちいわば本家です。
それならば本家と新興の無印の空気清浄機はどっちが強いのか?
そんな疑問を解消するべく、空気清浄能力、脱臭能力、そして実地でのテストなどさまざまな検証を加えて比較したところ、無印が本家を凌駕する場面が多発。バルミューダ的には非常に複雑な気持ちになるだろう結果になりました。
バルミューダ的にはこれでよいのでしょうか?という疑問はさておき、その一部始終をご覧ください。
[ニオイ除去能力テスト]
3種類のガスを充満させた空間の中で脱臭能力をテストしたところ、まさかの100%を記録。
実勢価格がちょっと上で、サイズもひとまわり大きいバルミューダ AirEngineが同試験で87.5%だったことを考えると驚異ですねこれ。
[ホコリ収集能力テスト]
タバコの煙を充満させた密閉空間で30分か同させたところ、わずか18分でほぼ終了。
このパワーは適用床面積32.4畳に匹敵。AirEngineより数値は低いけれど、パワフルさは確かです。
[持ち運びテスト]
女性が片手で持ち上げられる重量で、かつ50×25㎝という省スペース性。AirEngineは8kgなのですが、撮影やテストのたびに持ち運んでいると「無印のはずいぶん軽いなー」という印象がありました。
「一緒に住んでいる彼女が、置き場所に困らないのがイイと喜んでいました」(MONOQLO編集部員談)との報告も。
[消費電力テスト]
オートモードで8.5時間稼働させた際にかかる電気料金は、わずか0.84円。24時間かけっぱなしでも3円以下って……!
[実地テスト]
テスターさんに、ものすごく欲しがられました
実際的な効果を確かめるため、某所にあるバー「Bar 猫」、そして猫2匹&犬1匹と暮らす男性のご自宅にて数日間お試しいただいたところ、いずれもたいへん好評でした。バーでは空気清浄能力とコンパクトさ、男性宅では「通常運転時は、空気清浄機のすぐ横で犬が寝ていた」と静音性も評価。
一般的なリビングのサイズであれば十分に空気をキレイにしてくれること、省スペース性が想像より重要であること、思ったより静かなことが判明しました。
なお、テスト終了後、撤去する際には「ちょ、これ持ってっちゃうの? マジで?」とねだられましたが、無事回収しています。
0.1μmのウイルス、2.5μmのPM2.5、30μmの花粉をシャットアウトする360°集塵脱臭フィルター。
ひとつ6800円で、年に1回の交換が目安ですので、1日あたり、18.6円のコストになります。
[最終結論]デザイン・機能が両立 買ってよし! なのは確実です
MONOQLO誌上で幾多のライバルを迎えても、圧倒的な能力でベストバイの座を勝ち取ってきたバルミューダAirEngineと同等といって良い性能を、4万円を切る価格で実現し、そして証明した無印空気清浄機MJ-AP1。
テスト前は“安くて可愛い”だけの空気清浄機などと疑ってかかってましたが、この結果を受けて自腹購入したほどすぐれモノでした!
ちなみに、自分で使ってみて気づいたのですが、コレ、キレイな空気が真上に放出されるので、室内干しの洗濯物の下に置いておくと、乾燥がはやいはやい。生乾き対策としても有能なんですよ!
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テスト方法
ニオイ除去能力テスト
①密閉した部屋にアンモニア、アセトアルデヒド、酢酸の3種類のガスを充満させる
②最大の効果を発揮する状態(ジェットクリーニングモード)で作動させ30分後のガス濃度を検知管により測定
[アンモニア]
強い刺激臭を持つ無色の気体。高濃度のガスは目や肺に悪影響を及ぼすこともある
[アセトアルデヒド]
臭気と刺激性を持つ大気汚染物質のひとつ。揮発性が高く毒性を持ち、燃焼しやすい
[酢酸]
高濃度の酢酸蒸気は粘膜を侵し、結膜炎や気管支炎などを引き起こすおそれがある
ホコリ収集能力テスト方法
①密閉した部屋でタバコを燃やして煙を充満させる
②最大の効果を発揮する状態(ジェットクリーニングモード)で作動させ、30分経過した際の除去率を計測
消費電力テスト
同条件下に2台を設置し、オートモードにセット。12時間の消費電力と料金を測定した