清潔感が重要な季節に インナーTシャツが欠かせません
2013年に登場したユニクロの「エアリズム」が、汗の乾きが早く涼感をもたらしてくれる肌着として大ブレイク!
以来、シャツやTシャツの下にインナーTシャツを着ることが「夏の身だしなみ」になりつつあります。現在では多様なブランドから同系統のアイテムが発売され、品質もどんどん改良されています。
そこで今回は、ユニクロ、無印良品、ニトリ、しまむら、スーツのAOKIから6製品をセレクト(ワイシャツの下に着ることを想定してVネックを選定)。専門機関に依頼し、インナーTシャツの快適さを検証しました。テスト項目は次の3つです。
[テスト方法]
テスト①:蒸散性
汗をしっかり乾かせるか?
衣類に付着した水分を効率的に蒸発できるかを測定。数値が高いほど速乾性があります。
テスト②:通気性
空気をどれだけ通せるか?
一定の範囲の生地がどれだけ空気を通すかを測定。数値が高いほど通気性が良いことを示します。
テスト③:接触冷感
生地のヒンヤリ度をチェック!
肌に触れたときにヒンヤリする感触を測定。数値が高いほど冷たさを感じます。
それではベスト選定モデルから発表します!
1枚500円で超速乾! 夏に絶対必要な一枚です
しまむら
メンズ 2枚組 ファイバードライ
さらっと爽快インナー シャツ
実勢価格:980円
[評価はこちら]
蒸散性◎
5分経過時:14.6
10分経過時:30.2
20分経過時:61.1
30分経過時:88.5
40分経過時:98.5
50分経過時:98.9
60分経過時:99.1
通気性◎
354.1
接触冷感△
0.169
大本命ユニクロ「エアリズム」を超える数値を叩き出したのは「しまむら」でした!
「吸水速乾」を大々的にうたうだけあって、蒸散性、通気性は抜群のスコア。特に通気性は他5製品を圧倒しています。もっとも肌感覚に近いインナーであることがわかります。
反面、接触冷感は最も低い数値になっています。冷やっとする感覚よりスースーする感覚を重視したインナーTシャツです。
風通しがよく、汗をしっかり吸収してくれる。さらっとした着心地はベストです。
時期、店舗によっては税込500円で販売されていたりもするので、見つけたら即買しておいて損はありません。
ただ、冷やっと感を最重視した場合のベストシャツも気になります。ですので、今回のテストでは「しまむら」をベスト評価としていますが、冷たさにこだわりつつも着心地もよい次点評価を設定しました。ご覧ください。
「冷感」重視ならユニクロ エアリズムはやっぱり強い
ユニクロ(UNIQLO)
エアリズム
シームレスVネックT(半袖)
実勢価格:790円(税別)
[評価はこちら]
蒸散性◎
5分経過時:13.1
10分経過時:27.7
20分経過時:55.4
30分経過時:83.1
40分経過時:97.6
50分経過時:98.4
60分経過時:99.7
通気性◎
281.1
接触冷感△
0.268
ユニクロの「エアリズム シームレスVネックT(半袖)」も素晴らしいインナーTシャツでした。
つるつるした素材感で接触冷感が高く、蒸散性は60分後にしまむらを上回る数値を記録。ただ、通気性も好結果なのですが、いかんせん、しまむらと差がつきました。また、しまむらのシャツ(2枚組980円)なら3枚買える価格も考慮に入れ、今回は次点評価としております。
ただ、接触冷感のスコアがNO.1であること、ネック部分がシームレスになったデザインなど「しまむら」とは異なる利点があることも事実です。
今回のテストでは、価格も含めた総合的見地からは「しまむら」、冷感とデザイン重視なら「ユニクロ」のエアリズム(シームレス)という構図となりました。
エアリズムと異なるベクトルをもった「しまむら」がどういった進化を遂げるのか、エアリズムがこれをどうとらえるのか、今後が非常に楽しみです。
他製品と比較すると、この2製品が突出していたことがわかる総合評価がこちらです。
着心地を重視した(?)無印良品、「Nクール寝具」でノウハウができたのか接触冷感スコアが高いニトリなど、それぞれ個性が際立つ結果になっています。
照りつける太陽や、まとわりつく湿気に負けない! いつでも爽やかなビジネスマンを演出するために、ぜひこの涼感インナーをご活用ください。