人気のアウトドアチェア「チェアワン」は何がスゴイ?
アウトドアチェアの人気製品と言えば、ヘリノックス(Helinox)の「チェアワン」。その魅力は何と言っても、“軽量・コンパクト性”にあります。
従来のアウトドアチェアと言えば、軽量なものでも約3kgほどあり、折りたたんでも結構かさばるものばかりでした。
そんな中、「チェアワン」は1kgを切る軽量性、そして折りたためば超コンパクトになるという点で、アウトドアチェアに革命をもたらしたといってもいいでしょう。
こちらが、その「チェアワン」。
ヘリノックス(Helinox)
チェアワン
実勢価格:1万951円
まずは軽量アウトドアチェアの代名詞ともいえる「チェアワン」の魅力を紹介します。
チェアワンの魅力1:
1kgを切る超軽量性とコンパクトな収納性
「チェアワン」の重量は約890g。折りたたんで専用の収納ケースに収めれば、これだけコンパクトになります。アウトドアの世界で軽量性とコンパクト性は正義と言っても過言じゃありません。
チェアワンの魅力2:
軽量コンパクトなのに座り心地もいい!
軽量コンパクト性能を追求すると、どうしてもというか、当然座り心地は犠牲になるものです。ユーザー側もそういうものだと割り切っていました。その常識を覆したのが「チェアワン」。
座った時の安定感と包み込まれるようなゆったり感は、まさに革命と言えます。
「チェアワン」類似品が続々登場。いいものはある?
そんなチェアワンがほぼ独占していたのも束の間、他の多くのメーカーはチェアワンの類似製品を投入してきました。中には「チェアワン」の価格の半分以下というものも。
実際にそれらの製品を検証してみると、どれも形は「チェアワン」に似ていますが、性能はさまざま。比較的良好なものもあれば悪いものもありました。
性能面で「チェアワン」が優位なことは間違いないのですが、価格が1万円を越えることを考えると、類似製品の中でも優秀なものを選べば、コスパがすばらしく良いという結論に至りました。
軽量な折りたたみアウトドアチェアの比較検証方法は?
「チェアワン」一択ではないということになると、いま買うべき軽量な折りたたみアウトドアチェアはどれなのでしょうか……?
そこで今回の検証の監修を行ったアウトドアライター・風間拓氏が、数ある軽量アウトドアチェアの中から“アウトドア初心者におすすめの8製品”を選出。
さらに、そのチェアワン類似製品やライバル製品を含めた8製品を、プロが製品選びで重要視する3つの視点で採点評価しました。
ポイント1:座り心地
チェアとして長時間快適に座れるか?
軽量アウトドアチェアとはいえ、その座り心地は重要なポイント。フレームがしっかり座面や背もたれを張り支え、体を預けても安定していることと、座った時にリラックスできる姿勢になるかどうかを検証しました。[配点:40点]
ポイント2:軽量・コンパクト性 軽量でコンパクトに収納できるか?
どれくらい軽量か、また折りたたんでケースに仕舞った時にどれだけコンパクトになるのかを検証しました。[配点:30点]
ポイント3:コスパ
総合的な機能性と価格のバランスは?
値段が安いに越したことはないですが、安くても質の悪いモノを我慢して使い続けるのは辛いところです。使い勝手を含めた総合的な機能性を前提に、価格と機能のバランスを検証しました。[配点:30点]
それではプロが評価した軽量の折りたたみアウトドアチェア8製品のランキング発表です!
軽量な折りたたみチェアのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、軽量折りたたみアウトドアチェアのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||||
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デザートフォックスアウトドアチェア
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耐荷重150kgを誇る抜群の安定感/1kgを切る軽さとコンパクト性 |
57×50×65cm(約) |
35×12×10cm(約) |
997g |
150kg |
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ヘリノックスチェアワン
|
|
組み立てやすさはピカイチ/フレームの安定感は優秀 |
52×50×66cm |
35×10×12cm |
890g(約) |
145kg(約) |
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エーライトマンティスチェア 2.0
|
|
ゆったり感のある座り心地/シート生地はかなりしっかりとした作り |
54×55×73cm(約) |
13×13×33cm(約) |
810g |
113kg |
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フィールドアポータブルコンパクトアウトドアチェア ミドルバック ロッキングチェア
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55×58×75cm(約)※ロッカーは含まず |
50×13×14cm(約)※ロッカーは含まず |
1.25g(約)※ロッカーは含まず |
150kg |
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フィールドアポータブルコンパクトアウトドアチェア
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|
53×50×70cm(約) |
36.5×11×13cm(約) |
1kg(約) |
100kg |
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エーライトモナークチェア
|
|
54×43×58cm(約) |
600g |
113kg |
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ヘリノックススウィベルチェア
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50×52×70cm |
40×12×14cm |
1220g |
120kg |
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DODスワルスエックス ハイ
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57×83×97cm(約) |
55×13×16cm(約) |
1.8kg(約) |
80kg |
デザートフォックス「アウトドアチェア」
- デザートフォックスアウトドアチェア
- 検証時価格: ¥2,699〜
- 座り心地
- 軽量・コンパクト性
- コスパ
「チェアワン」を差し置いて1位を獲得したのは、DesertFox「アウトドアチェア」! これだけ安いとどこかにアラがありそうなものですが、検証した限りでは見つかりませんでした。
各性能は「チェアワン」に劣る印象ですが、チェアワンとの価格差を考えるとかなりの機能性で、あえてこれを1位としました。
家族の人数分揃えるといった複数買いにもいいでしょう。
- おすすめポイント
-
- 耐荷重150kgを誇る抜群の安定感
- 1kgを切る軽さとコンパクト性
- 使用時サイズ
- 57×50×65cm(約)
- 収納時サイズ
- 35×12×10cm(約)
- 重量
- 997g
- 耐荷重
- 150kg
- 型番
- 1822221
DesertFoxの魅力1:耐荷重150kgを誇る抜群の安定感
座り心地において、体重をしっかり預けられる安定感は重要。耐荷重150kgと他の製品よりも高い数値だけに、その安定感はかなり高いです。
DesertFoxの魅力2:1kgを切る軽さとコンパクト性
重量997gと1kgを切る軽さ。収納ケースに収めれば、こんなにコンパクトです。ザックに入れて持ち運んでソロキャンプなんてときにも便利。活躍の幅が広がります。
ヘリノックス「チェアワン」
- ヘリノックスチェアワン
- 実勢価格: ¥17,370〜
- 座り心地
- 軽量・コンパクト性
- コスパ
ヘリノックス「チェアワン」は惜しくも1位の座は譲りましたが、やはり王道の人気製品の強さを垣間見ました。総合的に高得点で文句のないアウトドアチェアだと言えます。
- おすすめポイント
-
- 組み立てやすさはピカイチ
- フレームの安定感は優秀
- 使用時サイズ
- 52×50×66cm
- 収納時サイズ
- 35×10×12cm
- 重量
- 890g(約)
- 耐荷重
- 145kg(約)
- 型番
- 1822221
「チェアワン」の作りは完成されており、組み立てやすさもピカイチ。フレームを継いでいくために力は必要なく、ストレスなく組み上げられます。
重要890gという軽さながら、フレームの安定感は優秀。それによって軽量アウトドアチェアとは思えない座り心地を実現しています。
ただし低価格のものと比べてしまうと、どうしてもお値段の高さが気になってしまいます。でも予算があるなら、こちらをセレクトしたほうが長く使えるはずです。
エーライト「マンティスチェア 2.0」
- エーライトマンティスチェア 2.0
- 検証時価格: ¥11,600〜
※リンク先はカラーはリップタイドです。
- 座り心地
- 軽量・コンパクト性
- コスパ
「チェアワン」の類似製品が登場する前から、チェアワンのライバル的存在として人気のエーライト「マンティスチェア」。チェアワンに比べて座面の低さが特徴で、ゆったり感のある座り心地。
また重量も「チェアワン」より軽い810gというのもポイントです。
- おすすめポイント
-
- ゆったり感のある座り心地
- シート生地はかなりしっかりとした作り
- 使用時サイズ
- 54×55×73cm(約)
- 収納時サイズ
- 13×13×33cm(約)
- 重量
- 810g
- 耐荷重
- 113kg
- 型番
- 01-03D-XXX5
シート生地はかなりしっかりした作りで、フレームと接合した時にも安定感のあるテンションを張ることができます。
クローバー「フィールドア ポータブルコンパクトアウトドアチェア」
- フィールドアポータブルコンパクトアウトドアチェア ミドルバック ロッキングチェア
- 検証時価格: ¥7,000〜
※楽天はロッカー部分は別売り
- 座り心地
- 軽量・コンパクト性
- コスパ
フィールドアの軽量チェアの人気もかなりのもので、フェスやキャンプでよく見かけます。これは脚部にロッカーという半月型のパーツを付けて、ロッキングチェアとして使用できるもの。
- 使用時サイズ
- 55×58×75cm(約)※ロッカーは含まず
- 収納時サイズ
- 50×13×14cm(約)※ロッカーは含まず
- 重量
- 1.25g(約)※ロッカーは含まず
- 耐荷重
- 150kg
思い思いに揺らして楽しめるのが魅力。ゆったりとしたリラックス感が生まれます。
もちろん、ロッカーを外して通常のチェアとしても使用できますよ。
5位: クローバー「フィールドア ポータブルコンパクトアウトドアチェア」
- フィールドアポータブルコンパクトアウトドアチェア
- 実勢価格: ¥4,180〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥4,200〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥4,180〜
- 座り心地
- 軽量・コンパクト性
- コスパ
クローバー「フィールドア ポータブルコンパクトアウトドアチェア」は1位のDesertFoxの価格には及ばないものの、5000円を切る価格でこの機能は見事。低価格で高クオリティなアイテムで定評のあるフィールドアだけに、欠点のない作りになっています。
- 使用時サイズ
- 53×50×70cm(約)
- 収納時サイズ
- 36.5×11×13cm(約)
- 重量
- 1kg(約)
- 耐荷重
- 100kg
- 型番
- PartialUpdate
フレームに取り付けた収納ケースは、小物入れとして使える便利さ。フレームの剛性も高く、安定感のある座り心地です。
6位: エーライト「エーライト モナークチェア」
- エーライトモナークチェア
- 検証時価格: ¥7,800〜
- 座り心地
- 軽量・コンパクト性
- コスパ
エーライト「エーライト モナークチェア」の特筆すべきはその重量! 600gと今回のラインナップの中でも他を大きく引き離しての最軽量です。
理由は2本脚というフレーム数の少なさで、座った際に自分の脚でバランスを取るしくみになっています。でもこれが意外とロッキングチェアのような感覚でゆったり座れるのが驚きです。
- 使用時サイズ
- 54×43×58cm(約)
- 重量
- 600g
- 耐荷重
- 113kg
もともと山岳キャンプの足場の悪い場所でも使いやすいように設計された2本脚フレームなのですが、一見不安定なように見えて、いざ座ってみるとしっかり安定。
ユラユラ感も楽しめる気持ちいいチェアです。
7位: ヘリノックス「スウィベルチェア」
- ヘリノックススウィベルチェア
- 検証時価格: ¥17,280〜
- 座り心地
- 軽量・コンパクト性
- コスパ
ヘリノックス「スウィベルチェア」の特徴は、フレームの軸を中心に座面が回転すること。これによってチェアを動かすことなく体の向きを変えられます。
座ったまま向きを変えられるというのはけっこう便利で、後ろの荷物を取ったりなど、ちょっとしたことを座ったままこなせてしまいます。用がなくてもついクルクル回したくなる気持ちよさがあります。
- 使用時サイズ
- 50×52×70cm
- 収納時サイズ
- 40×12×14cm
- 重量
- 1220g
- 耐荷重
- 120kg
- 型番
- 1822155BK
8位: DOD「スワルスエックス ハイ」
- DODスワルスエックス ハイ
- 検証時価格: ¥7,180〜
- 座り心地
- 軽量・コンパクト性
- コスパ
DOD「スワルスエックス ハイ」の特徴は、高い背もたれに頭を預けられること。脚を投げ出して身を任せればせば、完全な脱力状態となります。
- 使用時サイズ
- 57×83×97cm(約)
- 収納時サイズ
- 55×13×16cm(約)
- 重量
- 1.8kg(約)
- 耐荷重
- 80kg
- 型番
- C1-592-BK
そのまま寝てしまうことも可能です。
ベストバイはDesertFox! 価格破壊レベルのコスパ高
今回1位を獲得したのは、DesertFox「アウトドアチェア」でした。座り心地や軽量コンパクト性で高得点を獲得しながらも、他の追随を許さない3000円以下というコスパの高さを反映した形です。
ヘリノックスの「チェアワン」独占時代を経て、さまざまなメーカーから類似製品が登場しましたが、中には粗悪品というものも多かったのも事実。
しかし今回の検証で、中には真のお値打ち品があるということを証明した結果となりました。
以上、軽量な折りたたみアウトドアチェアのランキングでした。座り心地のいい軽量の折りたたみアウトドアチェアがあれば、どんな場所でも快適なリビングにしてくれます。自分に最適なものを選んでくださいね。