パンスライサーとフルーツナイフ ぶっちゃけ必要なんですか?
ごはんより手軽に食べられる食パンはサラダやコーヒーとの相性もよく、朝食の定番となっています。また、フルーツは適度な糖分とビタミンが摂れるため、1日のはじまりに取り入れたいメニューですよね。
そして、それらの調理に活躍するのがパンスライサーとフルーツナイフ。でも、これらの道具って本当に必要なんでしょうか?
パンやフルーツは 普通の包丁じゃ切りづらい
まず、パンスライサーの必要性についてご説明しましょう。
「包丁でいいじゃん」と誰もがお思いかもしれません。しかし、包丁で食材を切るときは奥から手前に引いて切るわけですが、この動きでは滑ってしまい硬く分厚いパンは切れないんです。
それでも無理矢理切ろうとすると、パンを押し潰すような格好になってしまいます。
一方、パンスライサーは波打っている刃を前後に動かすことで、分厚いパンの硬い耳も難なく切ることができます。また、パンくずが出にくいという特徴も。
フルーツナイフについてはご存じの方も多いと思いますが、パンスライサーよりも単純な理由で、「切る」だけでなく皮を剥く用途にも使うので、包丁より小ぶりで刃渡りも短めになっています。
そんな、パンスライサーとフルーツナイフですが100均ショップでも売り場に並んでいます。でも、100円の刃物ってどうなの? と思う人はいるのではないでしょうか。
人気の貝印と切れ味勝負 100均は「買い」か検証
そこで今回は、100均のフルーツナイフとパンスライサーがちゃんと使えるのかというテーマで、人気刃物メーカー「貝印」の製品と比べてみました。
評価は切れ味を中心に、柄の握りやすさやサイズなどをA~Dまでの4段階で採点しています。それでは早速ご覧下さい。
貝印は分厚いパンが難なく切れて 難しい薄切りもお手のもの!
貝印
ブレッディ
焼きたてパン切り
AC-0054
実勢価格:784円
[切れ味:評価A][握りやすさ:評価B][サイズ:評価A]
貝印のパンスライサーは230mmと長身の刃渡りが特徴です。切れ味が良く、力を入れなくてもストレスなく切れるうえ、薄くカットするのもラクです。パン屋さんで焼きたての食パンを買ってきてもすぐに切れそうです。
ダイソーのパンスライサーは 切れ味がイマイチ!
ダイソー
パンスライサー
実勢価格:108円
こちらはダイソーのパンスライサー。刃渡りがわずか100mmとパンを切るには少し短すぎる印象です。
焼き立ての食パンやパンの耳が切れませんでした。
使ってみた結果、人気の100均・ダイソーのパンスライサーはやはり値段相応の切れ味という結論に。貝印に軍配が上がりました。
引き続き、フルーツナイフの検証結果をご紹介します。
女性の手には少し大き目ですが 切れ味は申し分なしの貝印
貝印
フルーツナイフ
実勢価格:880円
[切れ味:評価A][握りやすさ:評価A][サイズ:評価C]
切れ味は非常に良く、柄が握りやすいのも高評価です。ただ、サイズは少し大きすぎるので、手の小さい人には使いにくいかもしれません。
ダイソーが値段以上の切れ味! 手入れもしやすいコスパ品
ダイソー
フルーツナイフ
実勢価格:108円
柄がプラスチックで、いかにも100均といった感じのダイソーのフルーツナイフ。刃はステンレス製ですが、果たしてどうでしょうか。
結果は抜群の切れ味に驚かされることに。オレンジの皮もザクッと刃が入り込みました。また、柄がカーブになっていて持ちやすさも抜群です!
刃がおさまるサヤの部分は水切れが良く、お手入れがラク。こういう細かいところが嬉しいですよね。
続いて、同じく人気の100均・キャンドゥも健闘を見せました。
握りやすさだけ我慢のキャンドゥ でもしっかり使えるナイフです
キャンドゥ
ステンレス サヤ付ナイフ
実勢価格:108円
キャンドゥでもフルーツナイフを取り扱っています。刃は先ほど紹介したダイソーと同じステンレス製です。
切れ味はダイソー並みに良く十分使えそうです。それだけに柄が握りにくいのと、サヤが洗いにくいのが惜しまれます。
同じダイソーでもこれはダメ セラミック製は切れ味がNG…
ダイソー
セラミック
フルーツナイフ
実勢価格:108円
先ほどよく切れたダイソーのステンレス製フルーツナイフと違い、こちらは同じダイソーのフルーツナイフでも、切れ味が悪いセラミック製なんです。しかも、小さすぎるサイズ感も微妙……。
セラミック製だとオレンジでさえもカットしにくいので、ダイソーでフルーツナイフを選ぶなら問答無用でステンレス製です!
以上、パンスライサーとフルーツナイフの紹介でした。パンスライサーは貝印に一日の長がありましたが、フルーツナイフでは100均が大健闘。ただ、材質はステンレス製をチョイスするのがポイントです。