疲れちゃうお風呂掃除は 洗剤でラクしましょう
キレイなお風呂で温かいお湯に浸かると気持ちいいですよね。1日の疲れも癒やされます。しかしお風呂のキレイを保つのはけっこう大変。
とくに浴槽は手を抜くという選択肢がないほどに、ゴシゴシこすらなければ湯垢が落ちません。疲れちゃいますよね。
お風呂掃除は毎日のことなので、できるだけラクに浴槽の掃除ができる方法があれば知りたくないですか? その方法は、洗剤を変えるだけ。
最近では、力を入れてこすらなくても良いお風呂の洗剤が各社から販売されています。
ゴシゴシ磨くのはイヤ… 湯垢をこすらず落とす洗剤は?
こすらずに湯垢を落とせるお風呂の洗剤なんて本当にあるの? と疑っている人もいるかと思います。そもそも湯垢は、石けんカス(金属石けん)や皮脂が固まった軽い汚れなので、洗剤で簡単に分解できます。
今どきの洗剤はとても優秀で、浴槽にスプレーして5~10分程度放置し、シャワーで流すだけでピカピカになるんです。洗浄力が高くて、泡が広範囲に広がり、泡切れがいいものを選べば、よりお掃除がラクになりますよ!
今回は全6製品のお風呂の洗剤を汚れたガラス面にスプレーし、実力のほどをテストしてみました。汚れ落ちはもちろんのこと、泡の広がりや泡切れもチェック。それぞれの項目をA~Dまでの4段階で評価しています。
テストの結果、泡切れの良し悪しで大きく差が見られました。
風呂用洗剤の種類と選び方
風呂用洗剤にはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。長所と短所をおさえておくことで、より効率良く風呂掃除ができるようになります。こここでは大きく分けて4つの種類をご紹介していきます。
中性
中性の風呂用洗剤は、初期段階の汚れを落とすのに最適です。
比較的早い段階であればどんな種類の汚れにも対応できる点が特徴。また、浴槽や床、壁などあらゆる箇所を掃除できるので1本持っているととても便利でしょう。
他の洗剤と比べると洗浄力が低いですが、手肌を傷める心配が少ないのがポイントです。
アルカリ性
基本的に、汚れに対して反対の性質を持つ洗剤を使って汚れを落とします。
そのためアルカリ性の風呂用洗剤は、皮脂汚れや黒カビなどを落とすのに適しています。
手肌をいたわりたいと考えている方には、弱アルカリ性の洗剤もおすすめです。洗浄力は劣りますが毎日の使用にはぴったりですよ。
酸性
酸性の風呂用洗剤を使うのに適している汚れ、つまりアルカリ性の汚れは水垢や石鹸カスです。
一度は鏡や蛇口に白くウロコのような汚れを見たことがあるはず。このような汚れは適切な洗剤を使っていないと、いくらこすってもなかなか落ちません。
酸性の風呂用洗剤は洗浄力が強く手肌も傷めやすいため、汚れの部分にのみ少量使うと良いでしょう。
塩素系
最後に紹介するのが塩素系です。
塩素系の風呂用洗剤は、雑菌が繁殖してできた汚れ、いわゆるカビを落とすのに最適です。頑固なカビはなかなか落ちませんし、手で掃除するのも少し躊躇われますよね。
そんな時は塩素系の洗剤をカビに吹きかけておきます。時間をおくと洗い流すだけできれいにしてくれるので、頑固なカビ汚れに悩んでいる方におすすめです。
選ぶときのチェックポイント
次に、風呂用洗剤を選ぶときにおさえておきたいチェックポイントをご紹介します。「あるとより便利」なポイントが揃っているので、ぜひ風呂用洗剤選びの参考にしてくださいね。
泡切れの良さ
まず最初にチェックしておきたいのが、泡切れの良さです。
せっかく洗浄力が強くても泡切れが悪く、何度もすすぎが必要だと手間がかかってしまいますよね。そういったストレスを解消してくれるだけでなく、節水にも繋がるので経済的にも嬉しい効果があります。
広がり
1度のスプレーで、どれくらい洗剤が広がるかも見ておくと良いでしょう。
ピンポイントの汚れに対してであれば洗剤の広がり方はあまり意識しなくても問題ありませんが、広範囲の掃除となると掃除の楽さに影響してきます。1度に広範囲のスプレーが可能であると掃除の時短に繋がりますし、スプレーする回数も減るので手が疲れません。
洗浄力
洗浄力も大切なポイントです。
毎日掃除ができるといった場合は、洗浄力は強すぎなくても十分に汚れを落とすことができます。しかし、「忙しくてなかなか掃除ができない」「気付いたら汚れが目立つようになっていた」という方には洗浄力の強い洗剤がおすすめです。
スプレーして時間を置けばシャワーで流すだけできれいになるなど、こすらずに汚れを落とせるものもあります。頻繁に掃除ができない方はぜひチェックしてくださいね。
無添加かどうか
無添加のものは合成界面活性剤などが使われておらず、比較的優しい成分で作られています。ただし優しい成分でできている半面、洗浄力が弱いものもあります。
小さいお子さんがいる方や、普通の洗剤では手肌が荒れてしまう方など、気になる場合はチェックしてみてください。
注意点
酸性の洗剤と塩素系の洗剤を混ぜると、有毒ガスが発生するため絶対に混ぜないように注意しましょう。また、使用する洗剤と素材の相性が悪いと、変色したり傷つけてしまう可能性があるので、使用する前には注意書きを読むようにしてください。
ルックplusならこすりゼロで 浴槽ツヤッツヤになります
ライオン(LION)
ルックplus
バスタブクレンジング
実勢価格:354円
シューッとひと吹きで泡が広範囲に広がり、こすり洗いゼロで浴槽がツヤツヤになります。
広範囲に広がった泡が、ゆっくりと垂れながら汚れをキャッチ。シャワーで流したときもたちまち泡が流れていき、泡切れも優秀でした。
サーッと流れて泡切れが優秀 おふろのルック
ライオン(LION)
おふろのルック
実勢価格:183円
ルックplusと同様、泡切れが優秀です。スプレーすると文字が浮き上がり、汚れ落ちもなかなかです。
残念なのは泡の広がり。他が良いだけに惜しい!
スッキリ汚れが落ちる バスマジックリン
花王
バスマジックリン
実勢価格:289円
容量:380ml
※Amazonはパントリー対象商品です
汚れ落ちが6製品のうち唯一のA評価。きめ細やかな泡が、汚れを浮かせてスッキリ落とします。
泡切れがやや悪いようです。
4位: 除菌消臭してカビも防ぐ
バスマジックリン
花王
バスマジックリン
泡立ちスプレー SUPER CLEAN 香りが残らないタイプ
実勢価格:353円
容量:380ml
※こちらの商品はパッケージデザインが変更されています
ヌメリ、ピンク汚れ、黒カビを防いでくれるマジックリンは、全体的に汚れを薄くしてくれました。
汚れ落ちや泡の広がりは良かったのですが、泡切れがイマイチでした。
5位: DCMは泡切れが悪く
流すのがタイヘン……
DCMホールディングス
DCM
おふろの洗剤
実勢価格:159円
※楽天のリンク先は詰め替え用の商品ページになります
1プッシュで広がる泡の範囲が狭く、汚れ落ちもイマイチでした。
モコモコとした泡はキレが悪く、なかなか流れませんでした。
5位: 名前だけで実力ナシ
スクラビングバブル
ジョンソン(Johnson)
スクラビングバブル
石鹸カスに強いバスクリーナー
実勢価格:213円
容量:400ml
※Amazonはパントリー対象商品です
石鹸カスに強いバスクリーナーと謳っていますが、汚れがほとんど落ちませんでした。
泡の広がりや泡切れも残念レベルで、良いところがありません。
こすらなくても良いお風呂の洗剤をご紹介しました。ゴシゴシ磨かなくても浴槽がツヤッツヤになるなら、お風呂掃除も苦じゃなくなるはず。ラクしてキレイなお風呂で、ゆっくり疲れを癒やしてください。
一度に広い泡を噴射できると手間もかからず高コスパです。