コンパクトなヨーグルトメーカーをガチレビュー
腸内環境を整えるためにも毎日食べたいヨーグルトやみそ、納豆など身近な発酵食品。そんな発酵食品を毎日の習慣にしたい人におすすめなのが、ヨーグルトメーカーです。
ヨーグルトメーカーがあれば、ヨーグルトはもちろん、長時間一定温度を保つのが難しい発酵食品作りが簡単にできます。
でも、新しいキッチン家電は使用頻度や置き場所の問題で、導入するか悩みますよね。
そこで、雑誌「LDK」が一緒に暮らしたいキッチン家電を探して話題の製品をテスト。本当に活躍するのか、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんと一緒に徹底チェックしました。
料理のプロとライターが1週間自宅で試してみました!
今回は、毎日食べたいヨーグルトをはじめ納豆や甘酒などの発酵食品が短時間で作れるヨーグルトメーカー、シービージャパン「ヨーグルトメーカー at-01」を検証します。
テストでは専用容器を使って作るのは便利か、手間をかけず手作り発酵食品生活が楽しめるのかをテスト。実際に作ってじっくり試しました。
シービージャパン「ヨーグルトメーカー at-01」
シービージャパン
ヨーグルトメーカー at-01
実勢価格:¥6600
サイズ:W13×D13×H28.8cm
重さ:710g(電源コード含む)
耐熱温度:100℃(専用容器・専用スプーン)
シービージャパン「ヨーグルトメーカー at-01」は、少しの市販ヨーグルトを種菌にして牛乳でたくさんのヨーグルトが作れるアイテム。長時間一定温度を保つのが難しい発酵食品作りが簡単にできます。
頼りたくなるワクワクPointは?
- 家で手軽に発酵食品が作れる
- 一度にたっぷりの量が作れてコスパ◎
- 甘酒や塩麹、果実酢など20のレシピ付き
手作りヨーグルトは市販のものより酸味が少なくまろやか。思ったより簡単に作れます。
ヨーグルトメーカーの選び方は?
タイプで選ぶ
専用容器タイプ
専用容器に牛乳と種になるヨーグルトを入れて作るタイプ。
牛乳パックタイプ
牛乳パックごと入るサイズ。今回のテストは専用容器を使用しました。
容量サイズで選ぶ
容量は600ml~1Lぐらいのものが多く、調理容器タイプのなかでは2Lの大容量のものも。4人家族なら1LあればOK。コンセントや設置場所も考慮してください。
作れるもので選ぶ
カスピ海ヨーグルトなどは普通のヨーグルトと時間や温度が異なるため、温度調節や時間設定が細かくできるものがオススメ。自分の作りたい食品に対応しているかもチェックしました。
基本の使い方は?
まずは、シービージャパン「ヨーグルトメーカー at-01」でヨーグルトを作る場合の基本の使い方を解説します。
事前準備
熱湯に浸けるか熱湯を回しかけて専用容器を消毒するのを忘れずに行いましょう。
1:専用容器に牛乳を入れる
熱湯消毒した専用容器に常温に戻した牛乳を500ml入れます。牛乳は成分無調整の「牛乳」と表示されているものを使いましょう。
2:ヨーグルトを加えてよく混ぜる
種菌になるプレーンヨーグルト(50g)を入れてしっかり混ぜます。よく混ざっていないと仕上がりにムラが出るので注意して。
3:本体にセットしてカバーを付ける
専用容器にふたをして、本体に入れます。カバーはかぶせるだけでセット完了!
4:42℃・8時間にしてスタートを押す
時間と温度を設定してスタート/ストップを押します。あとはほったらかしでOK。カスピ海ヨーグルトの場合は27℃、12時間で調理します。
ヨーグルトは牛乳パックでも作れる
牛乳パックで作る場合は牛乳の分量を50ml程度減らし、パックのフタはクリップでしっかり閉じましょう。
使いやすさは?
結果◎:設定は超シンプルでほったらかしOK
基本は材料を入れてほっとくだけ。一定の温度を長時間保つから面倒はナシ! 設定は超シンプルで難しい調理は必要ありません。
パーツ:シンプルなパーツでスリム 本体も720gと軽い
付属品が少なく複雑さがないため、汚れはつきにくいです。専用容器の耐熱温度は100℃で、熱湯消毒は問題ないですが煮沸消毒はNGです。
操作パネル:プラス/マイナスボタンで簡単に時間と温度を設定できる
時間は99時間59分まで、温度は25~65℃の間で設定可能。表示が点滅している場所を+-ボタンで操作できます。表示は小さめですが操作しやすいです。
ココが惜しい:ブザーが鳴らないから気付かない
調理が終了するときは、デジタル表示がただ消えるだけで音も何もなし。気付かず容器を取り出さないでいると発酵が進んでしまうので、別にタイマーをかけないと忘れちゃいます。
発酵が進んでしまうので、調理終了後は容器をすぐに取り出して冷蔵庫へ入れましょう。
ヨーグルト以外にも、専用容器に入れば甘酒、塩麹、塩レモンなど温度や時間管理が難しい発酵食品が作れます。
操作は単純ですが、調理終了時のお知らせ音がないのだけが残念。忘れず取り出せるようタイマーをセットしましょう。
おいしさは?
結果◎:ヨーグルトから調味料までいろいろ作れる! カッテージチーズは短時間でおいしくできた!
納豆
45℃ 24時間
- おいしさ:◯
- 作りやすさ:◯
今回は大豆の水煮が大粒のため、大粒納豆が完成。発酵には24時間かかり、容器を納豆専用にしたほうがいいことなどもあって、やや大変です。
専用容器内でのかき混ぜは難しいです。
サラダ感覚でおいしいしゃきしゃき野菜の納豆。
ヨーグルト
42℃ 8時間
- おいしさ:◎
- 作りやすさ:◎
仕上がりがゆるめでも冷蔵庫で寝かせておけばしっかりしたヨーグルトに。たっぷり作れるので、お菓子作りや料理にも活躍しそうです。
酸味が落ち着いて市販品よりなめらかです。
西京みそ
60℃ 8時間
- おいしさ:◯
- 作りやすさ:△
レシピどおりだと容器いっぱいの量になり、上と下で発酵に差が出たため、評価が下がりました。
砂糖なしなのに甘い! 魚や肉を漬けて!
カッテージチーズ
65℃ 1時間
- おいしさ:◎
- 作りやすさ:◎+
水切りして一晩寝かせる必要があるけれど手軽に作れておいしいです。
サラダやフルーツにも合うので朝食にオススメ。さっぱりしていて子どもも食べやすいです。
甘酒
60℃ 9時間
- おいしさ:◯
- 作りやすさ:◯
ご飯と米麹を使うため、甘さがしっかり出ています。
お湯で割って飲んだり、ヨーグルトに足したりしてもいいです。飲む点滴、目覚めの一杯に。
塩麹
60℃ 6時間
- おいしさ:◯
- 作りやすさ:△
塩の代わりにいろいろ使えます。
りんご酢
65℃ 12時間
- おいしさ:◯
- 作りやすさ:◯
はちみつが多くコスパは△。
付属のレシピでいろいろ作ってみたところ、写真など初心者にはもう少し説明がほしい部分もありましたが、どれも手軽に作れました。
完成品は、上部の温度が下がるのか、西京みそや納豆は容器の上部と下部で仕上がりに少し差が出ました。塩麹や甘酒など、買うと高いものを作るのにオススメです。
やはり作りやすくておいしいのはヨーグルト。カッテージチーズも簡単でした。
お手入れは?
結果◎:専用容器や本体のお手入れは簡単!
使用前の熱湯消毒は忘れずに!
汚れるのは基本専用容器だけ。専用容器とスプーンは中性洗剤で洗います。
容器の外側に食品がついていなければ本体は汚れません。しかし、納豆は容器を開けて発酵させるため使用後ニオイがつきます。強い菌なのでしっかり拭きましょう。
牛乳パックに合わせたサイズ感なので、置きっぱなしにしてもそんなに気にならず場所を取りません。グレージュのカラーはどんな場所にもなじみやすいです。
毎日使わない場合はしまうのもアリ。本体は720gと軽いので出し入れにストレスはないです。
ココが惜しい:専用スプーンではすくいきれない
専用スプーンの柄は長いですが、先端が丸すぎるため、混ぜたり別の容器に移したりの作業には向きません。ゴムベラで取る場合も長さが足りず、容器の口に少し手を入れる形になり、手が汚れることも。
「発酵」と聞くと高めの温度で食品を長時間放置するので、雑菌が入らないか、安全なのかなどが気になりますが、食品が入る専用容器だけきちんと洗って消毒すれば問題なし。コンパクトで置き場所にも困りません。
結果:毎日ヨーグルトを食べるならアリ!
シービージャパン「ヨーグルトメーカー at-01」
- シービージャパンヨーグルトメーカー at-01
- 実勢価格: ¥4,500〜
- 使いやすさ
- おいしさ
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- ヨーグルトを作るのに最適
- 牛乳パックがそのまま入る
- がっかりポイント
-
- 専用スプーンが使いにくい
- 幅
- 13cm
- 奥行
- 13cm
- 高さ
- 28.8cm
- 重量
- 710g(電源コード含む)
- 耐熱温度
- 100℃(専用容器・専用スプーン)
ココがイチオシ!
牛乳パックで作ってパックのまましまえるのはラクです。
ココが惜しい!
粒が大きいものは混ぜにくく、容器の隅をすくいきれません。
万能調味料「塩麹」が自家製で簡単にできた!
万能調味料「塩麹」が自家製で簡単にできました!
家で使っているものに似ていました。塩麹や納豆は今回初めて使いましたが家族に好評でした。ヨーグルトの種はドリンクでもOK。わが家はR-1を使用しました。混ざりやすく、なめらかな舌ざわりになりました。(ライター・塩野)
こんな人におすすめです
- ヨーグルトを毎日の習慣にしている人
- 発酵食品作りに時間をかけたくない人
- 甘酒や塩麹など手軽に取り入れたい人
以上、シービージャパン「ヨーグルトメーカー at-01」の検証レビューでした。
コンパクトで1台あると重宝しそうだけれど、専用容器で作るのは難しいレシピも! 毎日ヨーグルトを食べるならアリです。気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。
食べる頻度や人数によって必要かどうかが変わります。コスパも含めて検証しました!