小型ポータブル電源とは?
アウトドアや災害対策として、近年人気なのが「ポータブル電源」です。
現在の800Whクラスのベストバイ製品は、アンカー「Solix C800 Plus」です。しかし、実は運悪くテストできなかった同容量のライバル製品BLUETTI「AC70 小型ポータブル電源」も気になるところ。どちらも優秀なスペックで悩ましいです。
そこで今回『家電批評』編集部では、改めて2製品を徹底比較してみました。
テスト方法
7項目でBLUETTI「AC70」の性能をテスト!
今回、改めてベストバイのアンカー「Solix C800 Plus」と、同容量のBLUETTI「AC70 小型ポータブル電源」 を比較するにあたり、「家電批評(24年4月号)」の「ポータブル電源実測ランキング」と同じ検証方法を採用。テストは全7項目、合計60点満点で2製品を検証しました。
付加機能(5点)
LEDライトやワイヤレス充電、アプリ機能、自動給電切替機能など、付加機能を評価。
携帯性(10点)
本体の重量だけでなく、持ち運びやすさやACアダプターが内蔵なのかを加味して採点。
出力ポート数(5点)
ACポートの数、およびUSBポートの種類や数、そのほかの出力ポート数で評価。
操作性(5点)
液晶や操作パネルの視認性や操作性、操作のわかりやすさを編集部が総合的に評価。
実容量(20点)
フル充電した製品のACポートから一定出力で放電させ、消費電力を計測して算出。
充電速度(10点)
バッテリーを空にした状態でコンセントから一定時間充電し、充電量を測定。
AC最大出力(5点)
ACポートから一定出力で放電させ、公称の定格出力どおりかを確認・評価。
BLUETTI「AC70 小型ポータブル電源」
BLUETTI「AC70 小型ポータブル電源」
- BLUETTIAC70 小型ポータブル電源
- 実勢価格: ¥49,800〜
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- 実容量
- 充電速度
- AC最大出力
- 重量
- 出力ポート数
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 公称値に対する実容量のロス率が低い
- 定期的に開催されるセールがかなりお得
- 最低限必要そうなポートがそろっている
- がっかりポイント
-
- AC出力が2ポートでやや物足りない
- 幅
- 314mm
- 奥行
- 209.5mm
- 高さ
- 255.8mm
- 重量
- 10.2kg(約)
- AC出力
- 2
- 定格出力
- 1000W
- USB出力口数
- USB-A✕2、USB-C✕2
- 型番
- AC70
実容量はかなり優秀で、充電速度やAC最大出力もなかなかの性能です。携帯性や操作性、付加機能も悪くないので、ACポート数の少なさだけ残念でした。
AC出力が2ポートでややもの足りない
ACとUSBポートはすべて前面に配置されていて、使いやすく好印象。AC出力のポートはあと2つあるとさらに便利かも。
【充電速度:良好】実容量は650Whと優秀! 充電も1時間で79%も回復
右側面の電源ポートにコンセントから給電
768Whの公称値に対し、実測値は650Wh。ロス率はわずか15.4%と優秀。充電速度も1時間で79%回復となかなか良好でした。
【携帯性:良好】小型とあるが中容量クラス! 重いけれど十分運べる
ズッシリ重いけれど持ち運びはできる
製品名に「小型」とありますが、 バッテリー容量的には中容量クラス。持ち運びやすさと容量のバランスのいいクラスですが、それなりに重量はあります。
【付加機能:良好】スマホアプリで操作できてソーラーパネルにも対応
別売りのソーラーパネルや車のシガーソケットで充電可能
DC入力ポートでは、ソーラーパネルや車のシガーソケットから充電が可能。使いやすいスマホアプリも用意されています。
アンカー「Solix C800 Plus Portable Power Station」
アンカー「Solix C800 Plus Portable Power Station」
- アンカーSolix C800 Plus Portable Power Station
- 実勢価格: ¥59,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥109,900〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥59,800〜
- 実容量
- 充電速度
- AC最大出力
- 重量
- 出力ポート数
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 充電が速く1時間で9割回復できる
- 定格出力が1200Wと高出力
- LEDライトや収納スペースが便利
- がっかりポイント
-
- 他社製品よりもちょっと高い
- 幅
- 37.1cm(約)
- 奥行
- 20.5cm(約)
- 高さ
- 25.0cm(約)
- 重量
- 10.9kg(約)
- AC出力
- 5(定格出力1200W)
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 2
- 型番
- A1754
出力ポート数が豊富で、充電速度とAC最大出力が飛び抜けて優秀です。
AC出力が5ポートで余裕のある構成
AC出力ポートが5つもあり、最大出力も1200Wと高出力。最大出力1000Wの製品と比べて、より使える家電が多いです。
【携帯性:良好】サイズはやや大柄だけどダブルグリップで持ちやすい
両手でしっかり持ちやすい形状
800Whクラスとしてはやや大柄で、 重量は約10kgとそれなりにあります。 しかし、両側に持ち手が付いたデザインなので、重くても運びやすいです。
【充電速度:優秀】実容量は公称の83.3%! 充電が高速で使いやすい
ロス率はわずか16.7%
実容量は640Whでロス率は16.7%と低め。1時間で9割以上回復する高速充電が、使い勝手を支えています。
【付加機能:良好】LEDライトや収納スペースも付いていて電池寿命も長い
なにかと重宝なLEDライト
電源ケーブルが収納できて便利
ちょっとした機能ですが、なにかと便利なのがLEDライトや収納スペース。電源コードを入れておけるのはかなり重宝します。
災害への備えならソーラーパネルもあると安心
自動給電切り替え機能付きなら停電時に自動で稼働
ソーラーパネルがあれば災害が長期化しても安心
災害時の備えとしてポータブル電源を買うなら、ぜひ一緒に用意しておきたいのがソーラーパネルです。コンセントに比べると、充電は遅いものの、災害が長期化したときも必ず役立ちます。
また、常時接続可能な製品を選ぶのもポイント。災害が起きてからの充電では間に合いません。
768Whのポータブル電源で家電製品はどの程度使える?
768Whといわれてもピンとこない人も多いでしょう。そこで、主要家電が使える目安を紹介。スマホが30回以上フル充電できるのは大きいです。
アンカーがベストバイを防衛!
今回のテストにより、ベストバイに輝いたアンカー「Solix C800 Plus Portable Power Station」。
アンカー「Solix C800 Plus Portable Power Station」とBLUETTI「AC70 小型ポータブル電源」の2台のポータブル電源を比較しましたが、正直どちらも性能は文句なしでした。
実容量ではBLUETTI「AC70 小型ポータブル電源」が上で、充電速度や最大出力ではアンカー「Solix C800 Plus Portable Power Station」が上でした。
用意されているUSB出力ポートの数や種類は同じで、どちらもソーラーパネルにも対応。さらに、両方とも寿命が長く安全性が高い「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用し、UPS (無停電電源装置)機能も搭載。つまり、普段からコンセントと家電製品の間に接続しておけるんです。
通常時はパススルー機能でコンセントから家電に電気を流し、停電時には自動でポータブル電源からの給電に切り替えてくれます。
2製品の大きな違いは、AC出力ポートの数。BLUETTI「AC70 小型ポータブル電源」が2ポートなのに対し、アンカー「Solix C800 Plus Portable Power Station」は5ポートも用意されています。
もともと1万円ほどアンカー「Solix C800 Plus Portable Power Station」のが高額ですが、総合ではアンカーが僅差で上回り、ベストバイを防衛という結果になりました。
なお、両製品とも定期的にセールが開催されており、特にBLUETTI「AC70 小型ポータブル電源」は5万円台でも購入できるので、コスパのポテンシャルは高そうです!
緊急時のために小型ポータブルを検討してみてはいかがでしょうか?
ポータブル電源の売れ筋ランキングをチェック!
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本体もアプリもわかりやすいので、パッと見で使い方が把握できます。特に本体の液晶画面が、大きくて見やすいです。