ピンセットの選び方は？
細かい部品を掴むための道具、ピンセット。プラモデルの小さなパーツの取り付けやデカール貼りなど、指では行えない繊細な作業が頻出する模型作りでは欠かせない道具です。
ピンセットは安いものも出回っていますが、実はこれが落とし穴。模型用として販売されている安いものは、正直あまり品質は良くありません。自分の手の代わりに使う道具なので、高品質なものを選びたいところです。
ということで、ここでは「高品質なピンセットとは」というところからおさらいしつつ、ピンセット選びのコツを見ていきましょう。
選び方1：“高品質ピンセット”はどこを見ればわかる？
よいピンセットの条件は、「少ない力で閉じられて力の調整がしやすい」、「指の力が伝わる」、「先端の合わせがいい」、「耐腐食性がある」、そして「使用場面に形状が合っている」の5点。
この条件を満たすピンセットは、まず先端の合いに直結する左右の貼り合わせの精度が高く、少ない力で閉じられるよう貼り合わせ付近が薄くなっています。
さらに、中間部が厚いことで先端がよじれにくくなっており、同じくよじれ防止のために先端近くまで太くなっています。そして先端部の合わせの加工が綺麗であることも重要です。
▼高級ピンセットの代表格 デュモンの定番品
DUMONT
No.1 INOX
これらの条件を満たす例が、スイスのメーカー・デュモンの製品。使ってみると、軽い力でパーツをしっかり持てることにきっと驚くはずです。
選び方2：ストレートタイプかツル首か 選ぶ基準はどこにある？
ツル首ピンセットの先端が曲がっているのは、作業している時の先端部分を見やすくするため。ストレートなタイプだと、作業している部分の手前に自分の手が入ってくるため、精密な作業をする際に邪魔になってしまいます。
ツル首のピンセットは先端が曲がっていることで手を低くでき、その分作業部分が見やすいわけです。
しかし、ストレートで太めのピンセットに比べると、先端はややよじれやすいという欠点。
最終的には好みですが、奥まったところや注意が必要なところの作業をする際には、ツル首も便利です。
ストレートタイプ
ストレートタイプは手首の位置が高くなり視界を遮りやすいです。
ツル首タイプ
ツル首タイプを持ったときの手首は視界を遮りません。
▼ツル首タイプのピンセットのおすすめ
タミヤ
No.3 ツル首ピンセット 74003
ピンセットのおすすめは？
【ベストバイ】幸和ピンセット「K-1 AA」
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- 細かい作業向き
- 耐久度
先端の合わせ精度良し、耐久性もバツグンで高コスパな優良ピンセット
ピンセットのおすすめランキングでベストバイを獲得したのは、幸和ピンセット「K-1 AA」でした！
幸和ピンセットは、医療用ピンセットのメーカー。品質は相応以上に高く、精度の面でも問題なし。細かいパーツでも安定して掴むことができます。
また、模型用としてなら10～20年は余裕で保つくりでもあり、コスパという点では相当に高いツールと言えるでしょう。
オーソドックスな先細タイプ以外にも色々な形状があるので、用途に応じたものが選べます。
コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。
- おすすめポイント
-
- 先端の合わせ精度が高い
- コスパがいい
- 耐久性も抜群
- 長さ
- 120mm
- 型番
- K1
【おすすめの理由①】精度が高く歪みが少ないから細かいパーツもしっかり保持できる
非常に鋭利な先端は小さなパーツをつまみやすく、ステンレス製で先が左右によじれにくいためパーツをしっかりホールドすることができます。
この価格でこの精度は群を抜いていると言えるでしょう。
【おすすめの理由②】閉じたときに先端がズレないことが高品質なピンセットの見分け方
作りの悪いピンセットの閉じた先端を見てみると、先がわずかにズレていることがよくあります。
これが作業中にパーツが吹っ飛ぶ原因に繋がるので、できることならば先端が綺麗に閉じているモノを選びたいところ。
幸和ピンセットは文句なしの精度です！
【初心者向け】ホーザン「PP-105」
- ホーザンPP-105
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「小さいパーツ＝先が細いピンセット」ではありません！
ピンセットのおすすめランキングに「初心者向け」としてランクインしたホーザン「PP-105」。
先端付近まで金属が分厚く、ガッチリした作りになっています。
この形状のおかげでピンセットがねじれることがなく、小さいパーツでもしっかりと掴むことができます。
そのため、粒の小さいネジなどのような飛んでいきやすい部品でも飛ばしにくく、確実に作業を進めることができるのです。
- おすすめポイント
-
- 小さいパーツでもしっかり掴める
- つかむ部分が肉厚で力が逃げにくい
- 力む必要がない
- 長さ
- 110mm
- 型番
- PP-105
【おすすめの理由①】つかむ部分が肉厚になっているので力が逃げにくい
刃先が肉厚になっているため、持つ手に力を入れ過ぎても先端が歪むことがありません。不意にパーツが飛ぶこともなく、しっかりと保持できます。
【おすすめの理由②】力む必要がないから細かいパーツの位置決めが捗ります
小さいパーツを掴むには先端の細いピンセットと考えがちですが、これは一番まずいパターン。小さいパーツを掴むとピンセットがねじれやすく、パーツが飛ぶ原因になります。
小さいパーツこそ太いピンセットで掴むのが正解。このホーザンのPP-105はそういった作業をするのに理想的な形状です。
【上級者向け】ホーザン「逆作用ピンセット P-89」
- ホーザン逆作用ピンセット P-89
- 実勢価格: ¥746〜
手を離してもパーツが保持できる逆作用型
ホーザン「逆作用ピンセット P-89」は、ピンセットのおすすめランキングに「上級者向け」としてランクインしました。
力を入れると先端が開き、力を抜くと閉じるから「逆作用」。手を離してもパーツを保持できるのが、逆作用型ピンセットの特徴です。
長時間細かい作業をしても手が疲れにくく、また小さなパーツを接着する際に接着剤が硬化するまで挟んでおいたり、ちょっとした塗装をする際に持ち手として使う使い道もあります。
ピンポイントな工具ですが、あると意外に便利です。
- おすすめポイント
-
- 手を離してもパーツが保持できる
- 手が疲れにくい
- 長さ
- 255mm
- 型番
- P-89
【おすすめの理由①】リラックスできるので手がプルプルしません
指に力をかけると、ピンセットがプルプルと震えてしまう原因になります。パーツを掴んだら脱力して、リラックスしながら作業を進めると接着ミスを防止することができます。
【おすすめの理由②】パーツを掴んだまま固定できるので簡易的な万力としても使えます
通常のピンセットとは金属板のバネの効き方が逆になっており、力をかけると開き手を離すと閉じる構造の逆作用型ピンセット。
物を掴んだまま保持できるため、細かい作業を長時間する場合に手が疲れにくいのが特徴です。
また常時先端を閉じる方向に一定の力がかかっているため、簡単な万力としても使えます。
まとめ：繊細な作業に必須だからこそ高品質なモノを選びたい！
以上、ピンセットのおすすめランキングでした！
模型作りにおいてなくてはならない必須工具、ピンセット。品質と作業の精度が直結する道具だけに、しっかりしたものを選びたいものです。
そんなピンセットのベストバイに選ばれたのは、幸和ピンセット「K-1 AA」でした！
医療用ピンセットである本品の先端部分は非常に鋭利。閉じたときに先端がズレない高精度な作りで、細かなパーツもしっかりホールドすることができます。
また、初心者向けのピンセットとして、ホーザンの「PP-105」もランクイン。
小さいパーツを持つ時には、なんとなく先が細くて鋭いピンセットを選んでしまいがち。ですが、それは実は大きな間違いです。小さいパーツを掴む時ほど、ガッチリした分厚いピンセットを使うべきなのです。
「PP-105」は刃先が肉厚のため、力を入れすぎても先端が歪むことがありません。パーツが飛ばず、精密作業を確実に進めることができます。
また、リラックスして作業を進めたいなら上級者向けの「逆作用ピンセット P-89」がおすすめです。
本記事でご紹介したおすすめ商品や商品詳細を参考に、最適の1本をぜひ見つけてみてくださいね。
ピンセットのおすすめ
幸和ピンセット
K-1 AA
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