ホーム本家より格安! リプロダクト家具とは?

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素敵なデザインの1人掛けソファがあるとお部屋の格が上がりますよね。でも、北欧家具など有名デザインは高価すぎて手に入りづらい……。そんなとき、本家より少し格安の「リプロダクト製品」がおすすめです。

今回は、有名デザインのリプロダクト製品をはじめとしたおしゃれな格安一人用ソファと一人用チェアを探しました。

リプロダクト製品の魅力は?

リプロダクト製品とは、デザインの権利を保証する意匠権が切れた製品を非正規メーカーが忠実に再現=復刻生産した家具のこと。ライセンス料がないため安価で、ジェネリック家具とも呼ばれています。

品質が下がる場合が多いですが、有名デザイナーによってデザインされた憧れの高級インテリアが格安で手に入るのが最大の魅力です。

ホーム1人掛けソファの選び方は?

1人掛けソファは、2人掛けや3人掛けの一般的なソファよりもコンパクトで場所を選ばずに置くことができます。圧迫感が少ないので部屋が狭い人や一人暮らしの人にもおすすめです。

さて、ここでは1人掛けソファを選ぶときのポイントを見ていきましょう。

1:タイプで選ぶ

脚付きタイプ

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脚付きはひとり用ソファでオーソドックスなタイプです。しっかりした作りで、クッション性にも優れているのが特徴。座り心地のよいものが多く、長時間座っても疲れにくいです。リビングやダイニングで椅子代わりとして使うなど、幅広い使い方ができます。

肘置き部分のあるアーム付きタイプと、肘置き部分のないアームレスタイプがあります。

脚付きタイプ イメージ2

※画像はAmazonより

アームレスタイプはアームが付いているタイプよりホールド感は少ないですが、座ったり立ったりしやすく、あぐらをかくなど自由な格好でくつろげます。

肘掛けがない分、デザインのバリエーションが幅広く、選択肢が多くなるのも魅力。使い勝手に優れているソファです。

フロアタイプ

フロアタイプ イメージ

※画像はAmazonより

フロアタイプは、脚がない、または脚が短いので座椅子のように床に近い位置でくつろげます

部屋に圧迫感を与えず、コンパクトなアイテムが多いのでワンルームや部屋が狭い人におすすめ。比較的軽いので持ち運びがしやすいというメリットも。

脚がないタイプは床を傷つけにくいので、和室でも使いやすいです。

2:デザインで選ぶ

一人がけソファのデザインは幅広く、レトロモダンやナチュラルな北欧風、ガーリーな姫系までラインナップはさまざま。インテリアにもなる大事なポイントなので、お部屋の雰囲気に合うものを選びましょう。

また、張地の素材は、主に「ファブリック」「本革」「合成皮革」の3つ。素材は見た目の印象だけでなく、使い勝手も変わるのでそれぞれの特徴を覚えておくといいでしょう。

なお、座面内部に使用されている素材は「ウレタン」「ポケットコイル」「フェザー」など、さまざま。座り心地を左右するので、こちらにも注目してみてください。

3:くつろぎ度で選ぶ

奥行きのサイズをチェック

ゆったりとくつろぎたいなら、座面の奥行きが長いタイプのソファがおすすめ。深く腰がかけやすく、自由な姿勢がとれるので長時間座っても疲れにくいです。

奥行きが浅いと、くつろぐには狭く感じることがあるので、実際に座る場所になる座面の奥行きをしっかりと確認しましょう。

ハイバックかロータイプか

ハイバックかロータイプか イメージ

※画像はAmazonより

一人用ソファには、背もたれが高い「ハイバックタイプ」と、背もたれが低い「ロータイプ」があります。

ハイバックタイプは頭や肩まで支えてくれるので、体をしっかり預けて座ることができます。ラクな姿勢で座れるので、読書や映画鑑賞などで長時間くつろぎたい人にピッタリです。

一方、ロータイプは圧迫感を与えないので、空間を広く見せたい人におすすめ。ローテーブルにも合わせて使いやすく、座面が床に近いので子どもが落ちてケガをするリスクが低いです。

リクライニング機能はあるか

リクライニング機能は、背もたれを好きな角度に倒せるのが魅力。よりラクな姿勢でくつろぐことができ、仮眠をとりたいというときに活躍してくれます。

リクライニングタイプは背もたれを倒すスペースが必要なので、購入前に空間が確保できるか確認しておきましょう。

また、背もたれを倒せばベッドとして使用できるソファベットタイプもあるのでチェックしてみてください。

オットマンの有無もチェック

オットマンの有無もチェック イメージ

※画像はAmazonより

オットマンは、独立して使える足置きです。カウチソファのように脚を伸ばしてゆったりとくつろげるだけでなく、椅子やサイドテーブルなどとしても活用できるのが魅力。

単品でも購入できますが、セットで販売されているものだと高さやサイズ感が合わせられているので、単品で買うよりも足を置きやすいです。

ホーム1人掛けソファのリプロダクト製品・格安製品をチェック

1人掛けソファのリプロダクト製品・格安製品をチェック イメージ

今回、雑誌『MONOQLO』では、一人用ソファの中でも格安&おしゃれなおすすめのものを探して、インテリアコーディネーターのくろだあきこさんと一緒に以下の項目でテストを行いました。

▼テスト項目

  • デザイン
  • 座り心地
  • 使い勝手
  • インテリアとの調和性
  • コスパ

それでは、テストの結果をおすすめ順に発表します。

ホーム1人掛けソファのおすすめ商品は?

A評価MUSOU FURNITURE「Adagio 1S No.45 Easy Chair リプロダクト」

MUSOU FURNITURE「Adagio 1S No.45 Easy Chair リプロダクト」 イメージ
MUSOU FURNITURE「Adagio 1S No.45 Easy Chair リプロダクト」 イメージ2

MUSOU FURNITURE
Adagio 1S
No.45 Easy Chair リプロダクト
実勢価格:5万5000円

サイズ・重量:W73×D76×H83cm・約11.9kg
座面高:44~46cm 
カラー:ブラウン、グレー、ブルー、イエロー、ディープグレー、キャメル(フェイクレザー)

▼テスト結果

総合評価 デザイン 座り心地 使い勝手 インテリアとの調和性 コスパ
A ◎+ ◎+

今回の検証で一人用ソファのおすすめベストバイに選ばれたのは、A評価を獲得したMUSOU FURNITURE「Adagio 1S No.45 Easy Chair リプロダクト」でした。

“再現は不可能”といわれていたフィン・ユール「45  Chair」のリプロダクト製品です。価格はやや高めですが、座ってみると体がすっぽり包まれる感覚で、座り心地が全然違います。

アーム部分のデザインのためか、体格が違っても収まりがよく、素晴らしく快適です。やや大きめで場所は取りますが、和室に置いても違和感はありません。

作りの甘い部分はありますが、十分満足できるおすすめ製品。ただし、メーカー製品も選択肢に入る価格帯なので、やや悩むところです。

くろだあきこ 氏
整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター
くろだあきこ 氏 のコメント

完全再現とはいきませんが、十分健闘している製品です。

オリジナルは100万円以上! フィン・ユール「45 Chair」とは?

1945年秋のコペンハーゲン家具職人ギルド展にて発表されたフィン・ユールの代表作で、これまでのクラシカル様式を打ち破ったといえるアームチェア。現代美術への深い造詣が現れており、“世界で最も美しいアームを持つ椅子”といわれる名品です。

肘掛けと背もたれのカーブがどんな体型にもフィットする

肘掛けと背もたれのカーブがどんな体型にもフィットする イメージ

最も美しいといわれるアームもなかなか健闘していました。本家よりやや厚めですが、どんな体型にもフィットします。

肘掛けと背もたれのカーブがどんな体型にもフィットする イメージ2

丸みのある背もたれは、背面から見ても非常にキレイ。背もたれのカーブが心地よく体を包んでくれます。

アームの継ぎ目やサイドの骨組みなど作りの甘さはある

アームの継ぎ目やサイドの骨組みなど作りの甘さはある イメージ

アームの継ぎ目がやや粗く、段差があるのが残念。フレームの色も、もうちょっと濃くてもよかったかもしれません。

アームの継ぎ目やサイドの骨組みなど作りの甘さはある イメージ2

どこにも直線がない本家と比べて、脚の横棒は角材感強め。気になる人はいるかもしれません。

B評価メゾンプラス「1人掛けソファー」

メゾンプラス「1人掛けソファー」 イメージ

メゾンプラス
1人掛けソファー
実勢価格:1万4800円

サイズ:W64×D70〜111×H55〜81cm
座面高:43cm 
カラー:ネイビー、ブラウン

▼テスト結果

総合評価 デザイン 座り心地 使い勝手 インテリアとの調和性 コスパ
B

一人用ソファのおすすめB評価のメゾンプラス「1人掛けソファー」は、リプロダクト製品と近い角度のアーム付きソファで、価格は約1万5000円。リプロダクト製品と比べると心地よさは落ちますが、全然悪くはありません。

背もたれはリクライニング可能で、好きな角度に調節できます。

MONOQLO編集部員
テストするモノ批評誌
MONOQLO編集部員 のコメント

価格と座り心地のバランスがよく、パイプが気にならないなら十分アリです。

表面加工でパイプ感を軽減

表面加工でパイプ感を軽減 イメージ

アンティーク感を出す加工でパイプ感を薄めています。

好きな角度に調節できる

好きな角度に調節できる イメージ
好きな角度に調節できる イメージ2

42段階のリクライニングで、好きな角度に調節できます。

C評価イケア「NOLMYRA」

イケア「NOLMYRA」 イメージ

イケア
NOLMYRA
実勢価格:4999円

サイズ:W64×D75×H75cm
座面高:40cm 
カラー:グレー、ブラック

▼テスト結果

総合評価 デザイン 座り心地 使い勝手 インテリアとの調和性 コスパ
C

一人用ソファのおすすめB評価のイケア「NOLMYRA(ノールミラ)」なら、5000円以下で購入できます。アームなしとはいえ、体がしっかりホールドされるので座り心地は悪くありません。

部屋の中で使うのもアリですが、オススメはベランダやバルコニーでの利用。座面がポリエステルでメッシュになっているので、多少雨に濡れても大丈夫です。

多少は濡れても平気

多少は濡れても平気 イメージ

メッシュ状のポリエステル生地なので、夏にベランダ等で使用するのに向いています。濡れてもすぐに乾きます。

前面パイプが意外と足に当たる

前面パイプが意外と足に当たる イメージ

座り心地は悪くありませんが、小柄で足が浮いてしまう場合や、足を組んで1点に重さがかかる場面では要注意。前面側のパイプが足に当たるのが、やや気になる人もいそうです。

くろだあきこ 氏
整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター
くろだあきこ 氏 のコメント

ボルトなどの金具が目立つのも好みが分かれそうです。

D評価PREMOA「1人掛けリビングソファ」

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PREMOA
1人掛けリビングソファ
実勢価格:1万2500円

サイズ:W65×D73×H70cm
カラー:ダークブラウン

※楽天市場のリンクは、同じシリーズの2人掛けリビングソファです

▼テスト結果

総合評価 デザイン 座り心地 使い勝手 インテリアとの調和性 コスパ
D

一人用ソファのおすすめD評価だったのは、PREMOA「1人掛けリビングソファ」。メゾンプラス「1人掛けソファー」と同様、リプロダクト製品と近い角度のアーム付きソファで、価格以上の見栄えです。

MONOQLO編集部員
テストするモノ批評誌
MONOQLO編集部員 のコメント

見た目はとてもこの価格には見えません。

合皮の質感もよく、インテリアにも合わせやすいものの、座り心地はちょっと硬め。特にアームが低すぎて、機能していないのが残念です。

合皮の質感は価格以上に見える

合皮の質感は価格以上に見える イメージ

シンプルで合皮の質感もよく、何にでも合わせやすそうです。

背面も同質感で仕切りにも最適

背面も同質感で仕切りにも最適 イメージ

後ろ姿もキレイで格好いいので、空間の仕切りとしても使うのもおすすめです。

ホームニトリのリプロダクトチェアの評価は?

ニトリのリプロダクトチェアの評価は? イメージ

ニトリ
北欧風シンプルシェル型チェア
実勢価格:4990円

サイズ・重量:W46×D54×H82cm・約3.3kg
座面高:44.5cm
カラー:ホワイト、ライトグレー、グレージュ、ブラック、ブラウン、レッド、マスタード、ミントグリーン、ブルー、ネイビーブルー

ニトリ「北欧風シンプルシェル型チェア」はニトリで見つけたシェルチェアのリプロダクト。

“くつろぎソファ”とはちょっと違いますが、1脚4999円、2脚まとめ買いで7999円という激安価格帯でありながら、「ウッド脚やマット処理が施された座面などの質感がよく、インテリアを整えるための力強い味方になりそう」と識者も絶賛。

ネット限定のニトリのシェルチェア、大注目です!

くろだあきこ 氏
整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター
くろだあきこ 氏 のコメント

低コストでインテリア的にも好印象です。

「想像以上に良い!」とプロが評価

「想像以上に良い!」とプロが評価 イメージ

低コストでも失敗が少ないというウッド脚を採用。本家に比べるとさすがに精度は劣りますが、パッと見は上々です。

「想像以上に良い!」とプロが評価 イメージ2

「座面は他のリプロと比べても柔らかいですね」と、くろださん。耐久性や脚の高さなど、首を傾げる部分もありました。

ホームおしゃれな1人掛けソファのおすすめ まとめ

以上、格安&オシャレな一人掛けソファのおすすめでした。

1人掛けソファのおすすめベストバイに選ばれたのは、MUSOU FURNITURE「Adagio 1S No.45 Easy Chair リプロダクト」

作りが甘い部分もありますが、フィン・ユール「45  Chair」の座り心地のよさをしっかり再現していました。

座面から肘掛けまでの高さはソファ選びの重要ポイントでした

メゾンプラス「1人掛けソファー」とPREMOA「1人掛けリビングソファ」の座り心地を比べたところ、もっとも大きな差となったのが“アームの高さ”でした。座面からアームまでの高さがちょっと違うだけで、座り心地が大きく変わります。

座面から肘掛けまでの高さはソファ選びの重要ポイントでした イメージ

メゾンプラス「1人掛けソファー」の製品はアームの高さがちょうど良く、自然に肘を掛けることができます。

座面から肘掛けまでの高さはソファ選びの重要ポイントでした イメージ2

一方、PREMOA「1人掛けリビングソファ」はアームが低すぎて肘が届かず。アーム付きですが、立ちあがる際に手を掛ける時にしか役に立ちませんでした。

記事を参考に、お気に入りのソファ・チェアを見つけてくださいね。

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