ウォーターサーバーを選ぶときのポイントとは?
そもそも、ウォーターサーバーってどう選べばいいの?と困っている方は多いのではないでしょうか。重要ポイントは「プラン」「水」「 サーバー」の3つです。
ポイント1:プラン
サーバー選びの土台となるのがプラン。「0円」や「無料」に目を奪われがちですが、水の注文ノルマや自由オプションなど、メーカー独自の諸条件で追加料金やコストが変わってきます。ライフスタイルに合ったプラン選びが重要です。
また、契約期間内に解約すると、最大2解約金がかかるので要注意です。
ポイント2:水
「水」は「天然水」と「RO水」の2種類が主流。この2つは、味や飲み口が大きく違います。
天然水とは?
イラスト:寺崎愛
「天然水」は自然から採水した原水の味わいをそのままに、最低限の処理をした「水」のこと。安全性を担保するための国の基準をクリアして市場に出回ります。
ミネラルが豊富
自然の原水なので、カルシウムやバナジウム、カリウムなどのさまざまなミネラル成分が入っています。
採水地によって味が変化
採水する地域によって、水の硬度やミネラルの成分量が異なるため、口当たりや後味なども変わってきます。
ボトルの多くが使い捨て
ソフト素材が多く、使用後は小さくたたんで、燃えないゴミとして捨てられます。(自治体による)捨てやすいですが、持ちにくいです。
RO水とは?
イラスト:寺崎愛
「RO膜」というフィルターでろ過し、不純物やミネラルを除去した水のこと。いわゆる理科の実験などで使われる純水のことです。
ミネラル成分を含まない
純水のため、ミネラル成分は含まれていません。ただ、メーカーによってRO水にミネラルを添加する場合もあります。
比較的安価
天然水や水道水など、メーカーによって使用している「水」は異なります。価格は天然水より安価な傾向です。
ボトルの多くがメーカー回収
ハード素材のボトルが多く、使用後はメーカーが回収して洗浄し、リサイクルするシステムです。
ポイント3:サーバー
「サーバー」の特徴もメーカーで異なり、使いやすさに直結するので重要。サーバーは機種ごとに違いがあり、ライフスタイルに合った選び方が大事です。
子どもがいるならチャイルドロック、力に自信がなければタンク位置、電気代を抑えたいなら消費電力量などを比べるのも重要。さらに、内部タンクの容量や置いた時のサイズなども要チェックです。
タンク位置
水ボトルを設置するタンクの場所は、サーバーの上部に設置するタイプが主流。一部のサーバーでは下側に設置するタイプもあり、重いボトルを高く持ち上げる必要がないので、力のない人でも入れ替えやすくて便利です。
水の温度・内部タンク量
- 冷水:6〜12℃/0.8〜4.0ℓ
- 温水:75〜90℃/0.8〜2.0ℓ
消費電力・稼働音
多くのサーバーが電気代1時間あたり1〜2円ほどで、稼働音は40dB程度です。
チャイルドロック付き
基本的にお湯のボタンには必ずついています。ただしロックの解除方法はサーバーによって異なります。
サイズ感
サーバー本体のサイズはメーカーや機種ごとに千差万別ですが、最近は省スペースで設置できるスリムサイズが主流で、設置面積に大差はありません。ただし、本体の高さは機種で違いが大きいため、注意しましょう。
『MONOQLO』2022年9月号では、据え置き型の8製品を以上の3つのポイントをふまえて「プランの安心度」「水のおいしさ」「サーバーの使い勝手」の3項目でチェック。今回はその結果、ベストバイになった製品を紹介します。
コスモウォーター「smartプラス」
コスモウォーター
smartプラス
サイズ・重量:H110×W30×D34cm・20kg
解約金:9900円
月々4104円〜 (スタンダードプランの場合)
▼評価
- プランの安心度 :○
- 水のおいしさ :◎+
- サーバーの使い勝手:◎
コスモウォーター「smartプラス」は、料金システムが明瞭で、水の料金以外は基本的に0円です。補償を受けられるオプションも月々110円と安く、任意で加入を選べるのも安心感があります。
温冷水の温度やサーバーの使い勝手も高評価で、ミネラルウォーターの味わいもバツグン。月の最低利用量はありますが、定期的に水を消費するなら文句なしの一台です。
タンクは本体下部に収納で入れ替えもラクです。
プランの安心度:スタンダードプランはシンプル構造! 月々のサポート代も低価格
スタンダードプラン
- 初期費用:0円(限定色は初回2200円)
- サーバーレンタル料:0円
- 水配送料:0円(北海道は1本216円)
- サポート加入:選択制
- 月の最低利用量:月24ℓ(4104円〜)
2年契約、水のノルマは「1カ月24ℓ」という縛りがありますが、初期費用やサーバーレンタル代、送料が基本的に0円と分かりやすい料金体系です。
また、「安心サービス」というサポートが月々110円と低価格で、しかも任意で加入を選べるのはうれしいポイントです。
他の主な選択肢
サーバー本体の色変更
smartプラスの規定利用期間(届け日から2年)を満了している場合、無料でウォーターサーバーのカラー変更(5色展開)ができます。
安心サービス:毎月+110円
月々110円で「破損・故障補償」「引っ越し時の本体回収と新本体の提供」「被災時に水ボトル2本を無料提供」のサービスを受けられます。
高級サーバー:初回2200円
ECOTTOという電気ケトル付きのウォーターサーバーも展開。初回のみサーバーの出荷手数料2200円が発生します。
水のおいしさ:天然水の旨みとスッキリ飲み口が◎
最初に飲んだときの柔らかくて軽やかな口当たりが高評価。ミネラル感も「カルシウムが強い」というような一部が突出しているわけではなく、バランスのよい味わいでした。
後味も硬度が53mg/ℓと少し高めのわりにえぐみがなく、万人ウケするテイスト。飲みやすさとミネラル感が高いレベルでまとまっています。
ミネラルの金属感がバランスよく、変なえぐみもほぼなし。口当たりが柔らかく、誰が飲んでも違和感のない味わいでした。
サーバーの使い勝手:ボトル下置き型で入れ替えラク(※)
コスモウォーター「smartプラス」は水タンクの設置場所が本体の下側なので、水の入れ替えが非常にラクチンでした。
また、冷水も温水も問題のない温度をキープしているほか、1時間あたりの電気代も約1.1円と比較した全8製品中トップクラスの安さを誇ります。稼働音も静かで、使いやすさは総じて優秀でした。
- 冷水:温度約6.9°C/内部タンク1.6L
- 温水:温度約85.5°C/内部タンク1.25L
冷水の実測値は 6.9°Cとしっかり冷えていて、タンク容量も十分です。温水のタンク容量は少なめですが、温水の実測値は 65°C以上をキープしています。
1時間あたりの電気代
- 約1.10円
1時間あたりの電気代は1.1円で全機種中3位。省エネ性も秀逸です。
稼働音
- (平静時)42.1dB
- (注水時)48.6dB
本体下部の水タンクから水を汲み上げる際に、チューという音がします。
(※)温度・電気代・稼働音は編集部による実測値。内部タンク容量については公式のスペック値
以上、ウォーターサーバーを選ぶときのポイントと据え置き型のベストバイを紹介しました。導入を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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ミネラル感はあるけど口当たりは柔らかです。