3種類の調理方法で検証しっとりと仕上がったのは…
失敗なく“しっとりやわらか”なサラダチキンが作れる方法を見つけるべく検証を実施。下ごしらえした鶏肉を3種類の方法で加熱調理し、仕上がり具合や風味などを比較しました。
【検証方法 その1】炊飯器の保温機能で加熱
鶏ムネ肉をしっとりと仕上げるのにベストな温度(70℃)が保たれる「炊飯器の保温機能」を使って加熱してみました。
炊飯器に下処理した鶏ムネ肉を入れ、お肉が浸かる程度の水を加えました。
その後、炊飯器の保温機能を使って20分加熱しました。
明らかに加熱しすぎた感じで、身がギュッと縮んでしまいました。食感もパサパサで固めの仕上がりに……。
【検証方法 その2】鍋を使って低温で二度茹で
普通の鍋を使って、低温(70℃のお湯)で二度茹でをしました。
フタをせずに弱火にかけて70℃のお湯で5分茹でた後、火を止め、フタをして10分放置。その後再び火にかけて極弱火で3分ほど加熱し、火を止めて常温になるまで放置しました。
仕上がりはコチラ
低温で二度茹でした鶏肉は収縮がほとんど見られませんでした。仕上がりもしっとり滑らか。程よい弾力があって、口に入れると肉の味がしっかりと広がりました。
【検証方法 その3】水温制御クッカーで加熱
「水温制御クッカー」という低温調理器具を使って加熱してみました。
Anova Culinary
水温制御クッカー
サーキュレーター
実勢価格:1万7320円
鍋に水と水温制御クッカーをセットし、水温が68℃になるように設定。その後、袋に入れて密封状態にした鶏ムネ肉を鍋に入れ、68℃をキープしながら25分加熱しました。
仕上がりはコチラ
パサつくことなくやわらかく仕上がりました。プリプリとした食感で、サラダチキンというより鶏ハムに近い感じでした。
サラダチキン“基本のき”オススメの下ごしらえ方法
サラダチキンをおいしく仕上げるためには鶏肉にしっかりと下処理をほどこす必要があリます。処理の仕方は人それぞれですが、今回はプロの料理家さんがオススメする簡単な方法を最後にご紹介したいと思います。
ボウルなどに水と鶏ムネ肉を入れて、しっかりと汚れを落とします。
水気を拭き取ってからポリ袋に入れ、肉の重量に対して1%の塩を入れます。
全体に味が行きわたるようにまんべんなく塩をもみ込み、冷蔵庫に1~3日ほど入れて漬け込みます。
以上、失敗しないサラダチキンの作り方でした。
「程よい食感と鶏肉の風味をしっかりと味わいたい」という方には、鍋で二度茹でする方法がオススメ。「しっとりとした食感が好み」とか「もっと気軽に低温調理を楽しみたい」という場合は、少々、初期費用がかかりますか水温制御クッカーの利用をオススメします。
サラダチキンを自宅で作ってみようかなと思ったら、ぜひ参考にしてみてください。