AV機器 ソニーの新ノイキャンイヤホンをガチレビュー!

ソニーの新ノイキャンイヤホンと人気製品を比較検証

発売直後から入荷待ちが続いているソニー「WF-1000XM4」

本音の家電ガイド『家電批評』2021年8月号で音質テストを行いましたが、何がどう前モデルの「1000XM3」から進化したのか、さらに深掘りしてみることに。

音質やノイズキャンセリングの性能、「立体音響」の没入感から、新機能である「スピーク・トゥ・チャット」などの使い勝手に至るまで、検証でわかったことを率直に述べていきたいと思います。

ソニー「WF-1000XM4」検証のラストとなる第5回目は、過去のテストでも上位だった人気のワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」「AirPods Pro」と音質やスペックなどを比較した検証結果を紹介します。

なお、検証には家電・モノライターの坂本知大さんにご協力いただきました。

AV機器 Qi充電対応の最高級モデル!ソニー「WF-1000XM4」

ソニー「WF-1000XM4」

ソニー
WF-1000XM4
実勢価格:3万3000円

イヤホンサイズ・質量:W24×D18×H25mm(実測値)・7.3g
イヤーチップタイプ:ポリウレタンフォーム素材
ケースサイズ:W64×D27×H37mm(実測値)・40g(実測値)

▼採点結果
高音域の質 :17.75/20点
中音域の質 :17.5/20点
低音域の質 :18.0/20点
遮音性   :9.0/10点
装着感   :8.5/10点
ダイナミクス:18.0/20点
合計    :88.75/100点

※AACコーデックの採点

ソニー「WF-1000XM4」は、音質やノイズキャンセリング性能が向上しただけでなく、サイズや防滴性能などの不満ポイントも改善。Qi充電にも対応した最高級モデルです。

検証結果1:スペック

ソニー「WF-1000XM4」2

コーデック:SBC/AAC/LDAC
Bluetoothバージョン:5.2
高音質アップスケーリング:DSEE Extreme
チップ:統合プロセッサーV1
最大再生時間:イヤホン/[NCオン]最大8時間[NCオフ]最大12時間、ケース併用/最長36時間
充電方式:Type C/Qi
急速充電:5分充電で60分再生
防水性能:IPX4
イコライザ:プリセット8種、カスタム「+10」~「-10」
スピーク・トゥ・チャット:あり
音声アシスタント:Googleアシスタント、Amazon Alexa
立体音響:360 Reality Audio

検証結果2:ノイキャン【○】

走行音が残りましたが、音楽を流しているぶんには問題ありません。

検証結果3:外部音コントロール【◎】

自動で切り替わる「スピーク・トゥ・チャット」が便利。音は自然です。

AV機器 立体音響にも対応している ソニー「WF-1000XM3」

ソニー「WF-1000XM3」

ソニー
WF-1000XM3
実勢価格:2万981円

イヤホンサイズ・質量:W33×D18×H29mm(実測値)・8.5g
イヤーチップタイプ:ハイブリッドイヤーピースロング、トリプルコンフォートイヤーピース
ケースサイズ:W79×D29×H78mm(実測値)・76g(実測値)

▼採点結果
高音域の質 :17.5/20点
中音域の質 :17.0/20点
低音域の質 :17.0/20点
遮音性   :8.5/10点
装着感   :9.0/10点
ダイナミクス:18.0/20点
合計    :87.0/100点

※AACコーデックの採点

ソニー「WF-1000XM3」は、型落ちとはいえ、音質ランキングでは2位で立体音響にも対応しています。価格が値下がりしているので逆においしいです。

検証結果1:スペック

ソニー「WF-1000XM3」2

コーデック:SBC/AAC
Bluetoothバージョン:5.0
高音質アップスケーリング:DSEE Extreme
チップ:高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1e
最大再生時間:イヤホン/[NCオン]最大6時間[NCオフ]最大8時間、ケース併用/最長32時間
充電方式:Type C
急速充電:10分充電で90分再生
防水性能:なし
イコライザ:プリセット8種、カスタム「+10」~「-10」
スピーク・トゥ・チャット:なし
音声アシスタント:Googleアシスタント、Amazon Alexa
立体音響:360 Reality Audio

検証結果2:ノイキャン【○】

会話やアナウンスは遮音できますが、走行音が残りました。

検証結果3:外部音コントロール【○】

外音取り込みにワンタッチが必要。音もやや違和感があります。

AV機器 ノイキャンの性能は文句なしのトップ!アップル「AirPods Pro」

Apple「AirPods Pro」

Apple
AirPods Pro
実勢価格:3万580円

イヤホンサイズ・質量:W21.8×D24×H30.9mm・5.4g
イヤーチップタイプ:シリコン製
ケースサイズ:W60.6×D21.7×H45.2mm・45.6g

▼採点結果
高音域の質 :15.5/20点
中音域の質 :15.5/20点
低音域の質 :14.5/20点
遮音性   :9.0/10点
装着感   :8.0/10点
ダイナミクス:15.5/20点
合計    :78.0/100点

※AACコーデックの採点

アップル「AirPods Pro」は、ノイズキャンセリングの性能は文句なしのトップで、立体音響にも対応しています。iPhoneユーザーにオススメです。

検証結果1:スペック

Apple「AirPods Pro」2

コーデック:SBC/AAC
Bluetoothバージョン:5.0
高音質アップスケーリング:なし
チップ:H1ベースのSiP
最大再生時間:イヤホン/[NCオン]最大4.5時間[NCオフ]最大5時間、ケース併用/最長24時間
充電方式:Lightning/Qi
急速充電:5分充電で60分再生
防水性能:IPX4
イコライザ:プリセット23種(アプリによってカスタム可)
スピーク・トゥ・チャット:なし
音声アシスタント:Siri
立体音響:空間オーディオ

検証結果2:ノイキャン【◎】

新幹線の走行音をほぼ無音にしました。格が違います。

検証結果3:外部音コントロール【○】

外音切り替えのスムーズさはピカイチ。自動で切り替わればなおよいです。

AV機器 【まとめ】1000XM4は音質もスペックも全方位敵なし

さいごに、ソニー「WF-1000XM4」のよかったポイントと残念だったポイントをまとめてみました。

ソニー「WF-1000XM4」の検証

▼よかったポイント
本機が登場する前もトップに鎮座していたのは同じくソニー製品。弱点どころか新たな音楽体験ができたりメリットのほうが多いので、選ばない理由はありません。

▼残念だったポイント
サイズが小さくなりましたが、それでも耳が小さい人ははみ出てしまいがち。必ず試聴してからの購入をオススメします。

今回の検証で判明した1000XM4の欠点と言えば、ノイズキャンセリングの性能がAirPods Proやや劣るということだけでした。しかも音楽を再生してしまえばノイズは音楽に埋れて気にならないので、実質、差がないに等しいと感じるほどです。

さらに驚くべきはソニーが独自で開発した性能や機能、サービスが優れているところ。ほかのメーカーが追随しようにも一朝一夕にできそうになく、もはや一強と言っていいかもしれません。

次々と新製品が登場するイヤホンにおいて、音質や立体音響を極めたいという人はiPhoneユーザーでも買って間違いない一台です。

▼ソニー「WF-1000XM4」の徹底レビュー【第1回~第4回】はこちら

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AV機器 『家電批評』2021年9月号

『家電批評』2021年9月号

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『家電批評』
2021年9月号
実勢価格:700円

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