キャンプに必要なシェラカップとは?
シェラカップとは、ドリンクや料理を入れることができるハンドル(持ち手)が付いた金属製のカップのこと。軽くてコンパクトで持ち運びに便利なので、キャンパーや登山家に愛用されているアウトドアアイテムです。
シェラカップの形状はメーカーによってまちまちですが、だいたい容量は200~300ml。それ以上の底が深い480ml前後のものは「ロッキーカップ」や「深型シェラカップ」、「アナルコカップ」と呼ばれています。
上記の写真の左がシェラカップ、右がロッキーカップ。並べてみると右のほうが容量は大きく、底面積があるのが分かります。容量の大きいものに関しては、本記事のランキングの後半で「深型シェラカップ」として紹介しています。
シェラカップの生みの親は「自然保護の父」
シェラカップの生みの親と呼ばれるのが自然保護の父と称されるジョン・ミューア(*注1)です。シェラカップは、ミューアが1892年にサンフランシスコで創設した自然保護団体「シエラクラブ」のノベルティとして会員に配ったカップが起源となっています。
その後カップは一般にも販売されるようになり、収益の一部は自然保護に役立てられるようになりました。シェラカップやシェラカップの歴史は自然保護と密接な関係を持っているのです。
*注1
ジョン・ミューア(1838-1914)
アメリカ合衆国のナチュラリストの草分け的存在。作家、植物学者。スコットランド生まれ。11歳でアメリカ西部に移住し、ゴールドラッシュ時の森林伐採、ダム建設に反対し、シェラネバダの大自然の保護活動に尽力。カリフォルニア州を340㎞に渡り縦走する「ジョン・ミューア・トレイル」は彼の偉業を称え名づけられたロングトレイル。
シェラカップはさまざまな使い方ができる
そんな深い歴史を持つシェラカップですが、じつはさまざまな使い方ができる万能アイテムです。具体的な使用法をいくつか見ていきましょう。
使い方1:カップや皿として使う
シェラカップはハンドルが付いているため、飲み物を入れるカップとして使うことができます。直接火にかけて湯沸かしにも使えるので非常に便利。また食材を入れる皿としても使用可能です。
使い方2:調理器具として使う
シェラカップはクッカーとしても使用でき、「蒸す・煮る・焼く」の調理が可能です。ベーコンやウインナーの加熱はもちろん、目玉焼きやアヒージョを作る、フタをしてシューマイを蒸かすなど、アウトドアでもさまざまな料理のバリエーションが楽しめます。
使い方3:米が炊ける
写真のように2つ重ねることで飯盒(はんごう)に早変わり。だいたい0.5合の米を炊くことができます。
使い方4:計量カップとして使う
シェラカップの内側には目盛りが付いています。キャンプやアウトドアだけでなく、日常生活でも計量カップとして使うことができます。
使い方5:お玉やランプのリフレクター代わりにも!
ハンドルが付いているのでお玉として使用可能。また写真のようにランプのリフレクター代わりにするなどなど、アイデア次第でさまざまな用途で使えます。
シェラカップのメリットは?
次にシェラカップのメリットについて見て行きましょう。
メリット1:スタッキングができる
メーカーによって形状が微妙に異なりますが、違うメーカー同士でもほとんどのシェラカップはまとめてスタッキング収納ができます。数が多くても輸送時に場所を取らず非常に便利です。
また取手固定型は無理ですが、ハンドルが折り畳めるタイプなら、写真のようにコッヘルに入れてコンパクトに持ち運ぶことが可能です。
メリット2:メンテナンスが簡単
ステンレスやチタンなどの錆びにくい素材でできているので、手入れが簡単です。また取手が付いているので使用後は洗ってロープに吊るし乾かすだけでOK。
メリット3:軽量で持ち運びに便利
シェラカップは軽いものではわずか30gと抜群の軽量性を誇ります。複数持参してもたいした重量にならず携帯性に優れています。
ステンレスとチタンはどう違う?
先述の通り、シェラカップはステンレスかチタン製が主流となっています。アルミ製のものもありますが、種類も少なく探すのが困難でしょう。
ではステレンスとチタン、どちらを選べば良いか? 最終的には個々人の好みですが、判断材料になる特徴を見て行きましょう。
ステンレス製の特徴
ロゴスコーポレーション
ロゴス(LOGOS)
シェラカップ
実勢価格:1100円
▼ステンレス製の特徴
- 価格が安い
- サビに強い
- チタンより熱伝導率が高い
- チタンに比べてやや重い
火にかけて積極的に調理に利用するならば、ステンレスのほうが焦げにくく使いやすいかと。具体的には、「焼く」「炊く」があるなら、僕はステンレスを使います。
チタン製の特徴
エバニュー(EVERNEW)
チタンシェラカップ
実勢価格:1480円
▼チタン製の特徴
- 価格が比較的高い
- サビに強い
- ステンレスより熱伝導率が低い
- 強度があり、耐久性に優れている
あまり火にかけて調理をするのではなく、飲み物を飲んだりする器として使うならばチタンがいいかと。具体的な調理としては「温める」「沸かす」しかないならば、チタンを選びます。またキャンプでは洗剤を使わないことが多いので、どうしても落としたい焦げなどは、固めのスポンジ束子でゴシゴシやりますが、チタンなら万が一、口に入っても安心かな? と。
今回の第1位は?
シェラカップの種類を知ったところで、早速ですが今回の第1位を紹介しましょう。ベストバイはこちらです!
スノーピーク(snow peak)
チタン シェラカップ E-104
実勢価格:2090円
スノーピーク(snow peak)「チタン シェラカップ E-104」は、キャンパーから圧倒的な人気を誇るシェラカップです。ハンドルが持ちやすく、重量はわずか37g。それなのに安定感も抜群で非常に使いやすいカップになっています。
シェラカップ22製品を比較検証!上手な選び方も解説
一見どれも似ていて違いがないように見えるシェラカップですが、実際使用してみると、使い勝手が物によって大きく異なります。
どうせ買うなら自分に合ったものを選びたいもの。そこで今回、シェラカップ22製品の比較検証を行いました。
義村氏に教えてもらったシェラカップのチェックポイントと上手な選び方を基準に採点。おすすめランキングを決定しました。
検証1:持ちやすさ[配点:20点]
シェラカップの第一の目的は、カップとしての使用です。飲み物を飲むときにハンドルが持ちやすいかどうか形状をチェックしました。
持ち手が短いタイプのほうが飲みやすく、長いほうがシングルバーナーや焚き火との相性はよいかと思います。
検証2:安定性[配点:20点]
シェラカップをバーナーに載せたときに、五徳の形状によってはグラグラして不安定な状態になることも。安心して調理や湯沸かしを行うためには、五徳の形状に左右されない安定性が必要になります。
このポイントではいくつかの五徳に実際に載せてみて、カップの安定性をチェックしました。またテーブルに直に置いたときのグラつきも、この項目のチェックポイントとなります。
底のサイズはシェラカップならば、ほぼ変わらないので、ほぼ同じとおもいきや、取手の重量が少なからずバランスに影響します。シングルバーナーとの相性がありますが、4つ五徳のタイプならば相性がいいかと。ガスコンロなどでは、使えない五徳もありますよ。
検証3:細部の作り[配点:20点]
シェラカップは口を当てる部分の形によって飲み心地が決まります。また内側の底の形状によって洗いやすいものとそうでないものに分かれます。今回はそうした細部の作りをチェックしました。
たとえば上の写真のようなカップなら底部と側面のつながりがなだらかで、掃除もしやすいと言えます。
キャンプや登山では、食器用洗剤を使わないで、ペーパーで拭き取るなんてことも多いかと思います。今回はマヨネーズを塗って「拭き取り安さ」を検証しました。
検証4:軽量性・コンパクトさ[配点:20点]
持ち歩きの便利さに関するポイントです。自重が軽いかどうか、ハンドルは折り曲げてコンパクト収納ができるかどうか、といった点をチェックしました。
同じ性能ならば軽いほうがいいのですが、お湯を沸かす以外の調理に使うとなると、重たいステンレスの素材で肉厚なほうが使い勝手がよかったりします。
検証5:コスパ
最終的に、価格はお手頃かどうか。価格に対して納得の品質になっているかどうかをチェックしました。
それではランキングスタートです!
ハンドルの持ちやすさがダントツの「スノーピーク」
スノーピーク(snow peak)
チタン シェラカップ E-104
実勢価格:2090円
サイズ:φ120×45mm
材質:チタン
容量:310ml
重量:37g
▼採点結果
- 持ちやすさ:20/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:19/20点
- 軽量性・コンパクトさ:19/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:96/100点
第1位は「スノーピーク」のシェラカップ。独特なデザインのハンドルは非常に持ちやすく、今回のラインナップでもダントツといった感じです。チタン製で重量はわずか37g。できるだけ荷物の重量を減らしたいという人にとくにおすすめです。
目盛りもシンプルで非常に使いやすくおすすめです。ml以外にoz(オンス)表記があるのも便利です。
またハンドルの長さが比較的短めなので、同じ種類でスタッキングしたときにコンパクトにまとまります
なお同商品には下記のステンレス製もあり同じくオススメ。重量は100gと2倍以上になりますが、強度も高く、長く使える逸品です。ただし、ステンレス製は通販サイトによって値幅が大きく(中には6000円以上で販売しているケースも)、今回のランキングからは外しました。
スノーピーク(snow peak)
マグ・シェラカップ 310ml E-103
実勢価格:2000円
サイズ:φ122×45mm
材質:ステンレス
容量:310ml
重量:100g
あまりにも定番なのですが、比べてみると持ち手のカーブなどが秀逸で持ちやすいです。特に飲み物をいれてコップとして使用される方にオススメです。お米の1合の表示はありませんが、1合180mlとか覚えておけば必要ありません。むしろ、日常で使わないoz表示のほうが迷わず個人的には便利だと思っています。
長いハンドルが便利な「ユニフレーム」
新越ワークス
ユニフレーム(UNIFLAME)
燕三条シェラカップ300
実勢価格:1550円
サイズ:約φ119×175×41(高さ)mm
材質:ステンレス
容量:300ml
重量:95g
▼採点結果
- 持ちやすさ:18/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:19/20点
- 軽量性・コンパクトさ:19/20点
- コスパ:20/20点
- 合計:95/100点
第2位は「ユニフレーム」のステンレス製シェラカップ。他の商品に比べてハンドルが長めなのが特徴です。
容量は300mlと10mlほど少なめ。
目盛りはml以外にお米の一合が計れるようになっています。なお底部には金属加工のメッカである燕三条産であることを示したデザインが施されています。
柄(ハンドル)が長いので、カップを調理や湯沸かしで火にかけるときなど火傷しにくいというメリットがあります。また1位商品には及びませんが持ちやすいです。ただしコンパクト性にはやや欠けます。全体的に作りがしっかりしたシェラカップだと思います。シングルバーナーなどではなく、焚き火で使うならこっちが1位。
軽量で持ち運びに便利なチタン版「ユニフレーム」
新越ワークス
ユニフレーム(UNIFLAME)
UFシェラカップ300 チタン 668634
実勢価格:2173円
サイズ:φ119×175×41mm
材質:チタン(本体)、ステンレス(ハンドル)
容量:300ml
重量:50g
▼採点結果
- 持ちやすさ:18/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:19/20点
- 軽量性・コンパクトさ:19/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:94/100点
第3位は、「ユニフレーム」のチタン版。ただしハンドルはステンレス製です。また底部に「燕三条」のデザインがないので、シンプルを好む方は、こちらの方が良いかもしれません。
目盛り付きでサイズも2位商品と同じ。チタン製なので重量は45gほど軽くなっています。価格は若干高くなるので、購入時にどちらを選ぶか迷うかもしれません。
今回は、ソロキャンプが流行っているということで、シェラカップを積極的に調理に使う人が多いかな? 焚き火で温めるかな? と思い、同製品のステンレス製を上位にランキングしました。逆に、飲み物を入れて「温める」もしくは「沸かす」程度であれば、チタン製のほうが軽くて、ワインなども金属臭や味が付かずいいと思います。
アルミ製で折りたたみ式の便利な「スケーター」
スケーター
アルミシェラカップ 折りたたみハンドル 目盛付 300ml イエロー ASC1-A
実勢価格:1400円
サイズ:11.8×20.5×4.5cm
材質:本体/アルミニウム合金 板厚0.8mm(アルマイト加工)、止具・ハンドル/ステンレス
容量:300ml
重量:64g(編集部計測)
▼採点結果
- 持ちやすさ:18/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:19/20点
- コスパ:20/20点
- 合計:94/100点
メイン素材にアルミを採用した、スケーターの「アルミシェラカップ」が第3位に。熱伝導率が高いのが特徴。ハンドルはステンレス製になっています。
100、200mlの目盛りが付いています。ハンドルは折りたたんで底部に収納可能。コンパクトで持ち運びに便利です。
軽量なアルミ製のシェラカップですね。チタンやステンレスに比べ熱伝導が良いのですぐにお湯を沸かせるのがメリットです。ただ逆に冷めるのも早いので、冬場には飲み物がすぐに冷たくなってしまいますが。直火もOKですが、耐久性はチタンやステンレスに比べ劣るでしょう。焚き火で空焚きをすると溶けちゃうかもしれません。折りたたみ式のハンドルは単体ではコンパクトで便利ですが、数個重ねる場合はうまく重ねられないのが難点です。
5位:飲み口が便利な「FIELDOOR」
FIELDOOR
チタンシェラカップ 300ml
実勢価格:2200円
サイズ:使用時/(約)12.8cm(注ぎ口含む)×20.4cm×4.5cm、収納時/(約)12.8cm(注ぎ口含む)×12.2cm×5.2cm
材質:チタン
容量:300ml
重量:44g
▼採点結果
- 持ちやすさ:19/20点
- 安定性:17/20点
- 細部の作り:19/20点
- 軽量性・コンパクトさ:19/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:93/100点
第5位の「FIELDOOR」のチタンシェラカップは注ぎ口があるのが最大の特徴。沸かしたお湯をこぼすことなく他に移すことができます。
カップ内には100と200mlの目盛りが付いています。
ハンドルは折りたたみ式でコンパクトにパッキングできます。
わずか44gと軽量な上、収納袋付きで携帯にも便利です。
注ぎ口があるのは便利ですね。同時に飲み口としても使えます。軽量で折りたたみハンドルなどもしっかりと作られています。底の形状が丸まっているので隅の掃除がしやすいと思います。ただ個体差があるのかもしれませんが、編集部に届いたものはテーブルに置いたとき、若干のグラつきがありました。
6位:ハンドルが長く焚き火での使用におすすめの「Bush Craft」
ブッシュクラフト(Bush Craft)
フォールディングステンレスシェラカップ
シルバーレギュラー29489
実勢価格:1778円
サイズ:約φ118×45mm
材質:ステンレス
容量:260ml
重量:80g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:19/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:92/100点
第6位は、焚き火派におすすめな「Bush Craft」のブランドロゴ入りシェラカップ。
他のカップに比べてハンドルが非常に長いのが特徴的です。焚き火を使った調理や湯沸かしに最適です。
ハンドルは写真のように折り畳んでコンパクトに収納することができます。
裏表が鏡面加工で、油汚れや焚き火調理での外側に付いた煤を落としやすいと思います。落とさない人もいるとは思いますが、そうなるとスタッキングできるというシェラカップの良さがスポイルされてしまうと思います。またピカピカで光を反射させるので、先述のランタンシェードやロウソクのスタンドとしての使い方にもオススメ。自撮りで焚き火と自分って構図的に入れにくいですが、このシェラカップなら、シェラカップに焚き火が映るかもです。
6位:抜群の口当たりの良さを持つ「TSBBQ」
山谷産業
TSBBQ
ステンレスシェラカップ 320 TSBBQ-012
実勢価格:1870円
サイズ:約φ120×φ77(底面)×52(高さ)mm
材質:ステンレス
容量:320ml
重量:82g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:19/20点
- 軽量性・コンパクトさ:18/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:92/100点
同点で第6位にランクインしたのは、燕三条製の「TSBBQ」。容量が上位商品に比べて若干大きく調理がしやすいシェラカップです。
特徴的なのが他と比べて非常に薄い飲み口。口当たりが良く、飲み心地が抜群です。
また別売りになりますが、専用ストレーナーやシリンコンハンドルが用意されているのもうれしいポイントです。
▼シリコンストレーナー
▼シリコンハンドル(装着時)
ハンドルの一部が縁をぐるっと回っているのが大抵のシェラカップの特長ですが、このシェラカップは取手を溶接して、縁が薄いのがいいですね。火にかけてすぐに口に運ぶと、縁が熱かったりするのですが、このシェラカップだとそういったことも少なく、また飲み物も飲みやすいです。縁に細かい砂とか灰とか入ると掃除しにくいのですが、そういう面倒さもありません。ストレーナーは、専用品なので相性バツグンですが、他のシェラカップでも使えそうです。ハンドルが折りたたみじゃないシェラカップとの相性がよさそう。
8位:折り畳み式でコンパクト収納が便利な「エバニュー」
エバニュー(EVERNEW)
チタンシェラカップFD EBY152
実勢価格:1480円
サイズ:約φ110×45(高さ)mm
材質:チタン(本体)、ステンレス(ハンドル)
容量:310ml
重量:60g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:18/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:19/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:91/100点
第8位は「エバニュー」のチタン製シェラカップ。外径が他の商品に比べて若干小さめな上、ハンドルが折り畳み式なのでコッヘルやボールセットの中にスタッキングできます。
またハンドルストッパー付なのもうれしいポイント。食洗機対応型なので後片付けもラクだと言えます。
同じチタン素材の1位商品と比べると、若干重めという感じはします。
取手が折りたためるシェラカップは、たくさん持っていくのではなく、コッヘルなどの他の調理器具プラス1で持っていきたい方にオススメです。軽量化に拘るならば思い切ってハンドルを外して持っていくなんて方法もあります。折りたたみハンドルは、しっかり固定できます。僕はどっちかというと、シェラカップの取っ手はパッキングしにくい感じがしているので「折りたたみ派」です。
8位:収納袋付きで携帯に便利な「COOK'N'ESCAPE」
コックンエスケープ(COOK'N'ESCAPE)
アウトドア用マグカップ チタン マグ シェラカップ
実勢価格:2490円
サイズ:約φ125×45(高さ)mm
材質:チタン
容量:310ml
重量:48g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:18/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:19/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:91/100点
同点で第8位となった「COOK'N'ESCAPE」はチタン製のシェラカップ。収納袋付きなので、持ち運びに便利です。
サイズが直径125mmと若干大きめですが、重量は48gとチタン製の中でも比較的軽量です。
折り畳み式でコンパクト収納が可能。付属品としてメッシュ仕様の収納袋が付いているので持ち運びに便利です。
底の角に丸みがあり、隅が洗いやすいのが良いと思います。エバニューと比べるとやや、ハンドルの固定が不安定なように思います。
10位:メチャメチャ軽い「テンマクデザイン」
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)
チタンシェラカップ275
実勢価格:1760円
サイズ:約φ120×40(高さ)mm
材質:純チタン
容量:275ml
重量:36g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:18/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:18/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:90/100点
第10位の「テンマクデザイン」のシェラカップは36gとメチャメチャ軽いのが特徴的です。
ハンドルは比較的短めですが、折り畳むことはできません。
目盛りは100、200ml以外に180mlが付いているのが特徴的。用途によっては便利なのかもしれません。
特長が少ないのでランキングこそ下位ですが、しっかりした作りのシェラカップです。ハンドルも個人的には好きなカーブです。テントとかがテンマクデザインなら揃えてみるのもいいかもしれません。なお目盛りは、CCが大きくて20000に見える!
10位:キャンパーならひとつは欲しくなる「村の鍛冶屋」
【燕三条製】村の鍛冶屋
18-8ステンレス ブラック シェラカップ330ml
実勢価格:1760円
サイズ:最大幅173×直径120x高さ45mm
材質:18-8ステンレス、シリコン焼付塗装
容量:330ml
重量:95.6g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:18/20点
- コスパ:18/20点
- 合計:90/100点
第10位は、18-8ステンレスで製造された「村の鍛冶屋」のシェラカップです。満水330mlと比較的容量が大きく、内側には目盛線が50/100/150/200/250ccと細かく付いています
美しいブラックカラーで、直接火にかけることができます。
キャンプ場でも目立つし、カッコいいと思いますね。若干塗装が剥げないか心配ですが、それを考慮してもキャンパーならひとつは持っておきたくなる商品です。容量が大きめなのも便利ですね。
12位:2点セットで超お得な「キャンピングムーン」
キャンピングムーン(CAMPING MOON)
ステンレス シェラカップ2点セット
実勢価格:1780円
サイズ:約φ120×45(高さ)mm
容量:310ml
重量:約85g(1個)
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:18/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:16/20点
- コスパ:20/20点
- 合計:89/100点
第12位の「キャンピングムーン」は、ステンレス製ながら2個で2千円以下とコスパ抜群。
デュオキャンプ用としてだけでなく、ソロキャンプでも重ねて使うことで、飯盒代わりにもなるのが便利です。
安い! しっかりした作り。使用にはなんの問題もないでしょう。ぴったり同じサイズになるので、2つのうち1つを蓋として使う場合に便利です。写真によっては、鏡面仕上げのように見えるかもしれませんが、梨地っぽくなっています。
13位:4色カラー展開でカラフルな「キャプテンスタッグ」
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
ステンレスシェラカップ
実勢価格:2178円(ホワイト)
サイズ:約φ120×45(高さ)mm
材質:ステンレス、外側塗装:アクリルシリコン樹脂塗装
容量:約320ml
重量:約85g
▼採点結果
- 持ちやすさ:16/20点
- 安定性:18/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:17/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:88/100点
第13位は「キャプテンスタッグ」のステンレスシェラカップ。外側にカラー塗装が施されており、他にピンク、グリーン、パープルなどがあります。
色によって実勢価格が異なるので要注意です。ハンドルは折り畳みができません。
写真のように目盛りがかなり細かく刻まれているのが特徴的。調理メインの人には便利だと思われます。なお塗装に関しては特に注意書きがありませんでしたが、直火での変色が気になる人もいるかもしれません。
シェラカップは形が似ているのでコップとして使ったりすると誰のかわからなくなりがち。その点このシェラカップならカラーで見分けられて安心です。キャンプスタイルがカラフルな感じならばいいと思います。個人的には国内で使うのならば、目盛りはこれが決定打かな。
13位:真鍮製で安定感がある「キャプテンスタッグ」
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
シェラカップ 真鍮 シェラカップ 320ml
実勢価格:3010円
サイズ:12×12×4.5cm
材質:本体/真鍮(クリアラッカー塗装)、ハンドル/ステンレス鋼(クロム18%・ニッケル8%)
容量:320ml
重量:109g(編集部計測)
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:19/20点
- 軽量性・コンパクトさ:16/20点
- コスパ:17/20点
- 合計:88/100点
第13位は、見た目が美しいキャプテンスタッグの「真鍮 シェラカップ」です。容量は320mlと標準的ですが、重量が109g(編集部計測)と結構重めとなっています。
重さがあるため安定感は抜群。内側には250mlまでの目盛りが刻まれています。取手はステンレス製となっていて握り具合はまあまあといった感じです。
真鍮のシェラカップってなかなかなくて珍しいですね。見た目が最高です。直火OKなので、キャンプ場で一際映えると思います。ただすぐに熱くなり、冷めるのも早いので、機能的とは言い辛い。価格も高いので、あくまでも見た目重視の商品だと思います。クラッシクなデザインのオイルランタンとかストーブが好きな人におすすめです。
15位:アルミ素材で超軽量の「前川金属」
前川金属
マッコリコップ 手付き 11cm
実勢価格:388円
サイズ:15.4x12.8x5.2cm
材質:アルミ
容量:350ml
重量:50g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:18/20点
- 細部の作り:16/20点
- 軽量性・コンパクトさ:17/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:87/100点
第15位は、通販で人気商品となっている前川金属の「マッコリコップ」。某有名料理家も愛用しているとのことで、サイトではベストセラー1位を獲得したこともあるほど。熱伝導率がよく、飲み物を飲みだけでなく、各種調理でも重宝します。
1個50gと軽く、何個か持って行く場合はかなり重量を減らすことができます。
前から気になっていた「マッコリコップ」ですが、シェラカップの仲間に入れてみました。アルミ製なので熱を伝えやすく、また冷えるのも早いのが特徴です。価格が500円を切るので数を揃えなければならないときによいかもしれません。何より恰好をつけず、紙コップのように手軽に使えて、使い捨てじゃないのが◎ですね。
16位:焚き火の絵が個性的な「ピークス&ツリーズ」
ピークス&ツリーズ(PEAKS&TREES)
シェラカップ ステンレス ブラック 黒 330ml
実勢価格:1980円
サイズ:約φ120×45(高さ)mm
材質:ステンレス、シリコン加工
容量:約330ml
重量:約98g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:18/20点
- 細部の作り:17/20点
- 軽量性・コンパクトさ:16/20点
- コスパ:18/20点
- 合計:86/100点
第16位は焚き火の絵入りの「ピークス&ツリーズ」。カラーがブラックなので、キャンプギアを暗めのカラーでまとめている人におすすめ。
折り畳みはできませんが、ハンドルの長さは52mmで持ちやすい形状になっています。
カップ表面の耐熱温度が300度なので、直火の際は注意が必要です。目盛りは50~250mlと50ml刻みになっています。
キャンプ用品を鉄とかブラックで統一しているオシャレキャンパーにオススメ。こちらはccが小さくて200ccにちゃんと見える!
17位:深さがあり中身がこぼれにくい「ピークス&ツリーズ」
ピークス&ツリーズ(PEAKS&TREES)
深型 シェラカップ 目盛り付き 【燕三条製】
300ml深型ブラック
実勢価格:2200円
サイズ:外径(カップ部分)Φ10×高さ5.3×長さ15.5cm
材質:18-8ステンレス(クロム18%:ニッケル8%)
容量:300ml
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:17/20点
- 細部の作り:16/20点
- 軽量性・コンパクトさ:18/20点
- コスパ:17/20点
- 合計:85/100点
第17位は同じく「ピークス&ツリーズ」のシェラカップ。深型タイプですが、300mlと通常のシェラカップと同じ容量になっています。
深さがあるのでマグカップ替わりになります。また固形燃料などを使う際にも役立ちます。
目盛りは50〜250mlの範囲で50刻みと細かく便利です。
深さがあるのでさまざまな用途で使えますが、他のシェラカップと重ねて収納することはできません。黒色で目立つし、通常のシェラカップに比べて中身がこぼれにくいのがよいですね。
18位:指に食い込みにくいハンドルの「ロゴス」
ロゴスコーポレーション
ロゴス(LOGOS)
シェラカップ
実勢価格:1100円
サイズ:約φ125×43(高さ)mm
材質:ステンレス
容量:約300ml
重量:約95g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:17/20点
- 細部の作り:16/20点
- 軽量性・コンパクトさ:17/20点
- コスパ:17/20点
- 合計:84/100点
第18位の「LOGOS」のステンレス製シェラカップは、食い込みにくいプレート型のハンドルが特徴的です。
1500円を切る価格でコスパもよく、ファミリーキャンプで人数分購入してもそれほど懐が痛みません。
目盛りは100/200mlで非常にシンプルです。
外側はピカピカなのに、内側は光沢がない感じなのが気になりました。またハンドルがパイプ形状ではなく、平板形状で、火にかけると熱くなりやすいので要注意です。反面火にかけないのであれば、実は手袋をしたままでも力が入りやすく持ちやすいハンドルだと思います。
ここからは、深型シェラカップのおすすめ2商品です。
【深型1位】600mlと大容量で汎用性が高いコールマン
コールマン(Coleman)
シエラカップ600
実勢価格:1800円
サイズ:約φ13×高さ6.5cm
材質:ステンレス
容量:約600ml
重量:150g
▼採点結果
- 持ちやすさ:18/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:16/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:90/100点
深底タイプで1位になったのが「コールマン」のシェラカップ。
600mlと大容量ですが、取手が持ちやすく、全体の作りもしっかりしています。底が広く安定感があり、少々の揺れでは中身がこぼれません。
100ml単位で目盛りが記されています。お米一合の目盛りが分かりやすい。深型はコッヘル代わりになります。茹でたり煮たり、ふかしたりとさまざまな調理に使えるのが便利です。
このサイズなら1合のお米をなんとか炊くことができます。お湯も2人分沸かせます。作りで言えば、取手がぐるりとカップの縁を回っているので強度も高いと思います。他の深型シェラカップとスタッキングができるのもよいですね。僕は大食いなので、通常サイズのシェラカップにご飯だと足りなくなります。
【深型2位】2個セットでお得な「NANGOGEAR」
NANGOGEAR(南湖 キャンプ ギア)
【Amazon限定ブランド】
シェラカップ 深型 450 2pcs 18-8ステンレス製
実勢価格:2480円
サイズ:(約)外径φ12.2cm、底部7.5cm、高さ5.8cm
材質:ステンレス
容量:450ml
重量:130g
▼採点結果
- 持ちやすさ:17/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:17/20点
- 軽量性・コンパクトさ:16/20点
- コスパ:20/20点
- 合計:89/100点
深型第2位のNANGOGEAR「シェラカップ 深型」は、2個セットで2500円前後とコスパに優れたカップです。
容量は450ml。底が広いためバーナーに載せても安定感があります。
目盛りが細かいのも嬉しいポイント。450mlはスタバのグランデサイズ(470ml)とほぼ同量です。
2個セットのお得なカップです。450mlと1位商品に比べ容量は少ないですが、さまざまな調理に使えると思います。他の深型とスタッキングもできます。ただ若干とハンドルが握りにくかったのが残念でした。
以上深型シェラカップのおすすめでした。続いて紹介するのはセット商品のベストバイです。
【セット商品1位】調理器付きで便利な「キャプテンスタッグ」
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
シェラカップ CS ステンレスシェラカップ 320ml
シルバー(ヘアライン加工)&シェラカップ調理器セット
実勢価格:2056円
サイズ:調理A(大根おろし・エッグセパレーター)/外径約119×高さ28mm(取り付けフック含まず)、調理器B(薬味おろし・スライサー)/外径約98×高さ25mm
材質:ステンレス、プラスチック他
容量:320ml
▼採点結果
- 持ちやすさ:19/20点
- 安定性:19/20点
- 細部の作り:18/20点
- 軽量性・コンパクトさ:17/20点
- コスパ:19/20点
- 合計:92/100点
セット商品のベストバイは「キャプテンスタッグ」の調理器付きシェラカップです。
上の写真のように調理器具はシェラカップにぴったりとはまり、おろし・水切り・エッグセパレーター・スライサーの役割を果たしてくれます。
いろいろと考えられたセット商品ですね。なんか最近の鹿番長(キャプテンスタッグ)ってアイデア商品が多くって大注目です。すぐ100円ショップにマネされちゃいますが、モノはキャプスタのほうがしっかりした作りになっているので、できればこっちをチョイスしたいものです。コンパクト収納が可能だからじゃまになりません。スライサーやおろし器なんて必要なの⁉ と思うかもしれませんが、もちろんなくても困りませんが、あると何かと重宝します。ただサイズが小さいので若干の使いづらさはありますね。
以上シェラカップのランキングでした。
最後に、義村氏に教えてもらったシェラカップのお手入れ方法をご紹介します。
シェラカップのメンテナンス方法は?
シェラカップはスタッキングできるので、重ねて運ぶことが多いかと思いますが、ステンレス製のシェラカップだと、十分に乾いていないと錆びることがあります。
義村氏としては、「キャンプ場や登山などでしっかり洗ったり、十分に乾かすを徹底しようとすると、せっかくの時間がもったいないと思っている」とのこと。
下水処理が不十分なキャンプ場も少なくないので、家庭に持って帰ってからしっかり洗剤を使って洗って乾かし、しまうようにしましょう。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
ジョン・ミューアについてさらに知りたい方には、日本における「自然保護の父」で、ロングトレイルの第一人者として知られる加藤則芳氏の著作(写真)をおすすめします。