今備えるべき最低限の防災用品を紹介
いつ「首都直下型地震」がいつ起きてもおかしくないと言われていますが、災害への備えはできていますか?
新型コロナウイルスの感染症リスクという新たなハードルができた今、コロナ以前とは災害への備え方が変わってきています。
今回、テストするモノ批評誌『MONOQLO』では、災害や医療のプロに取材を依頼して検証。その結果からわかった今備えるべき最低限の防災用品をご紹介します。
自宅待機で備える!コロナ時代の災害対応策とは?
コロナ時代に災害が発生した場合、倒壊の恐れがある住宅であったり、火災や浸水が想定されるエリアに住んでいない限り自宅で待機することが望ましいです。
その理由としては、
・避難所で感染症にかかるリスクがある
・そもそも避難所のキャパが減っている
などが挙げられます。
国際災害レスキューナースの辻さんによれば、避難所では3密対策として定員を大幅に減らしているとのこと。沖縄・奄美地方などを襲った2020年の台風10号では、「行ったけど入れなかった」とびしょ濡れで立ち尽くす人が続出したそうです。
そのため、コロナ以前とは違い、今では待機できるように家自体を強化したり、自宅からなるべく出なくて済むように備えておくことが必要になります。
そこで今回は、被災時に自宅を守るアイテムをピックアップ。地震の揺れによる家具の転倒を防ぐアイテム2製品をご紹介します。
大型家具の転倒を防ぐ!平安伸銅工業「突ぱり耐震ポール」
平安伸銅工業
突ぱり耐震ポール
ミニ(2本入)
実勢価格:2138円
取り付け高さ:27~35cm
耐圧:200kg
地震による揺れで、背の高い家具は転倒するおそれがあります。家具上部の揺れをおさえる突ぱり棒は必ず備えておきましょう。
そこでオススメなのが、雑誌『MONOQLO』2019年10月号の検証で唯一、震度7でズレなかった平安伸銅工業「突ぱり耐震ポール ミニ(2本入)」です。
設置するだけで震度7でも本棚は倒れなかった
震度7の揺れで棚の中の本は飛び出しましたが、棚自体は倒れないどころか、ほぼズレませんでした。
突ぱり棒と併用でもっと安心!カインズ「家具転倒防止パッド」
カインズ
家具転倒防止パッド
実勢価格:498円
サイズ:W910×D46×H9mm
材質:エラストマー樹脂
内容量:1本
突ぱり棒と合わせて使用すると効果を増すのが、家具の下に敷き、重心を後ろに移動して倒れにくくする転倒防止板。なかでもカインズ「家具転倒防止パッド」は安価で手に入るため、家中の背の高い家具に気軽に設置しやすいです。
揺れに合わせて棚が前にズレると、バランスを崩して転倒につながりやすいですが、重心が後ろになると防ぎやすくなります。
家具転倒防止パッド9製品中8製品は倒れにくくなりました
国立研究開発法人 防災科学技術研究所ほか、研究機関も利用している震動実験施設「千葉科学大学マリーナキャンパス」で、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震など過去に起きた揺れを再現してテストを行いました。
転倒防止板の類似9製品を検証したところ、8製品は同じ結果に。数多く販売されている転倒防止板は、基本的にはどれも性能に差はなく、転倒を防げました。家具のサイズに合わせて購入してもOKです。
唯一倒れてしまった製品もありました
カクセー
家具転倒防止板 がんばります
実勢価格:715円
検証9製品中、唯一転倒してしまったのはカクセー「家具転倒防止板 がんばります」でした。裏面の形状が他製品と異なるのが滑りやすい原因だったかもしれません。
カインズなら価格も安く手に入るので家中の高い家具には気軽に設置して対策しておきたいところです!
以上、家具転倒対策グッズ2選のご紹介でした。
防災グッズは一見同じようなものでも性能が異なることがあります。今回ご紹介しているのは、過去ベストバイに輝いた製品に加え、改めて徹底テストしてみてわかった安全なモノだけを厳選しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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