そもそもVapeってなに?
Vape(ベイプ)という電子タバコをご存知でしょうか? Vapeとは、専用機器にリキッドを充填し、加熱して発生する水蒸気を吸って楽しむタバコで、フレーバーの種類の多さが魅力。
海外ではニコチン入りリキッドも販売されていますが、日本国内で販売されているVapeリキッドはノンニコチン・ノンタールのものに限られます。そのため、国内販売のVapeリキッドは、ヤニ汚れを気にせずお家で楽しめるというメリットがあり、口寂しいとき紙巻きたばこや加熱式タバコの代わりに嗜む禁煙グッズとしても注目を集めています。
以下の記事では、Vapeについての詳しい解説と、おすすめのVape(電子タバコセット)を紹介しているので合わせてご覧ください。
Vape専門店に「おすすめのVapeリキッド」を聞いてみた!
Vapeリキッドはとにかく膨大な種類があって、初心者だとどの味を選べばいいか迷ってしまいますよね。そこで今回は、Vapeをオンライン販売している専門店「Beyond Vape Japan」さんにお邪魔し、おすすめリキッドをVapeのプロに聞いてきました!
※VAPEは法律上ではタバコに該当しませんが、国内のVAPE取扱店では基本的に20歳未満の未成年には販売しない方針をとっています。
おすすめのVapeリキッドをチョイスしてくれたのは、Beyond Vape Japan マネージャーの前川昇さんです。それではさっそく、Vapeリキッドにどんな種類があるのか見ていきましょう。
Vapeリキッドにはどんなフレーバーがあるの?
紙巻きたばこの種類といえば、芳ばしいタバコ味、メンソール味、甘い香りのバニラタバコフレーバーなどが一般的。紙巻きタバコでもチョコやベリーなどの風味を再現した個性的なものがありますが、Vapeリキッドのバリエーションは紙巻きタバコとは比べものにならないぐらい多いです。
ここで、Vapeリキッドの代表的なフレーバーの特徴をご紹介したいと思います!
・メンソール系
爽快感と刺激があるため、お口をスッキリさせたい人向け。甘みはどちらかというと控えめです。
・フルーツ系
甘みの強いものからさっぱりとしたものまで幅広く、メンソールや清涼剤を加えたタイプも人気です。
・タバコ系
紙巻きタバコ独特の香ばしさを再現し、吸いごたえがあります。バニラやカスタードと組み合わせたフレーバーが多いです。紙タバコとは違って多少甘みがあり、クセの強い味わいです。
・ドリンク系
コーヒー系、紅茶系、エナジードリンク系など、いろんなタイプがあります。同じコーヒーフレーバーでも、苦みに寄った味わいのものから、ミルク感が強くて甘いものまでさまざま。紅茶系だと、ピーチティーやレモンティーなど、フルーツフレーバーと組み合わせたものもあります。
・アニス(ハーブ)系
アニス酒や香草系リキュールのアブサンが好きな人はハマる味わい。独特の香りがあるので、初めて口にする人は驚くかもしれません。
・スイーツ系
ケーキやタルト、プリンなど、バリエーション豊富。甘みが強いタイプは吸いごたえがあり、ブレイクタイムのデザート代わりに嗜むのもおすすめ。ヨーグルト系は、フルーツと組み合わせたフレーバーが多いです。
Vapeリキッド選びの際はココに注目
Vapeリキッドを選ぶ際のポイントは、まず第一に味わいの好み。
清涼感を求めるならメンソール系、さっぱりとした甘さがいいならフルーツ系、リッチな甘みがほしいならスイーツ系、香ばしいのが好きならタバコ系、「甘みは要らないけれどいい香りを楽しみたい」という人は、紅茶系やコーヒー系、アニス(ハーブ)系などがおすすめです。
VG/PGの配合比率もチェック!
Vapeリキッドには、VG(植物性グリセリン)とPG(プロピレングリコール)という成分が含まれています。一般的に、VGの比率が高いほどミスト量が多く、PGの割合が高いほど風味が強くなると言われています。
VGは液体の粘度が高いため、VG100%(MAXVG)のリキッドだと、使用する器具(アトマイザー)によっては液体の供給が間に合わず焦げ付く可能性もあるため、購入時にお店の人に相談しましょう。
また、同じ商品であっても、香料の廃盤などの理由で、作られるロットによってVG/PGの配合比率が前触れなく変更になる場合があります。
プロ厳選のおすすめVapeリキッド20製品を徹底比較!
今回は、Beyond Vape Japan マネージャーの前川さんにおすすめしてもらったおすすめのVapeリキッド20製品をライターが実際に試し吸いし、以下2つの指標で評価しました!
・吸いやすさ
クセや刺激が強すぎないか、重たくないか、むせたりしないか、などの観点から吸いやすさを評価しました。
・香りのよさ
吸ったり吐いたりしたときの、フレーバーの再現度や香りの心地よさを評価しました。
Vapeリキッドの検証に使用した機器はコチラ
初心者向けのVapeスターターキットでは、アトマイザー(タンク)にVapeリキッドを充填して使用しますが、今回はリキッドの種類を順番に変えて検証するため、コットン(ウィック)にリキッドを含ませ、コイルで熱してミストを発生させるタイプの機器を使用しました。
コイルの抵抗値は0.5Ω、パワーは20~30Wに設定しました。コイルの抵抗値が低いほどドロー(吸気の重さ)は軽い方が吸いやすく、ミストを大量に吸い込めます。メンソールの刺激が強いリキッドを吸う場合は、ドローを重く設定し、タバコ吸い(ミストを口のなかに溜めてから肺に吸い込む方法)するとむせにくいです。
Vapeリキッドを染み込ませるためのコットンは、Vape専用の品質の高いものを使用。医療用コットン並に熱に強いそうです。
コットンによってもベイプの味は変わってきます。ちなみに、市販の化粧用コットンでいちばん美味しいのは、資生堂「クレ・ド・ポー ボーテ」です(笑)。
吸い口(キャップ)は2種類を用意。
右側の吸い口は孔(エアフロー)が大きく開いているため入ってくるエアー量が多いです。ドローは軽く、吸い込めるミスト量も多くなります。
対して左側の吸い口は孔(エアフロー)をほとんど開けていないため、ドローが重く、味わいが濃く感じられます。
もともと味の濃いリキッドは、ドローを軽くしてダイレクトに肺に吸い込んだほうが美味しく感じられます。逆に、コーヒー系やタバコ系などは、ドロー重めで吸うのがおすすめです。
それでは、以上を踏まえ、さっそくおすすめのVapeリキッド20製品の紹介へと参りましょう!
各商品名に【○○系リキッド】と種類を記載しているので、フレーバー選びの参考にしてみてくださいね。
【メンソール系リキッド1】Aria Elixirs「Winter Delight」
Aria Elixirs
Winter Delight 60ml
実勢価格:2000円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:メンソールフレーバー
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★★☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★★
メンソール系1つめは、Aria Elixirs「Winter Delight」です。Aria Elixirsからは春夏秋冬をイメージしたVapeリキッドが出ており、この「Winter Delight」は、冬の澄み渡った空気を思わせるクリアなメンソールフレーバーです。
こちらは、直吸いしてみました。メンソール感はキツ過ぎず、爽やかな刺激が喉を駆け抜けます。
余計な味が入っていないピュアメンソールです。メンソール感は結構強めで、甘いタイプが苦手な人にも「美味しい」と評判のフレーバーですね。
【メンソール系リキッド2】LOOM TOKYO「Flash Gum Xtra Hard」
LOOM TOKYO
Flash Gum Xtra Hard 60ml
実勢価格:2980円
配合(VG/PG):60/40
フレーバー:強メンソールフレーバー
産地:日本
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★☆☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★★
メンソール系2つめは、国産VapeリキッドLOOM TOKYO「Flash Gum Xtra Hard」です。前川さん曰く「メンソールを語るうえで外せない、いちばん強いメンソール」とのこと。
コットンに染み込ませたそばから、その名の通りガムのような甘い香りがしてきます。刺激が強いので、パワーを弱めて、ドロー重め、タバコ吸いしてみます。
ゆっくり吸ったものの、1回むせてしまいました。メンソールの刺激がガツンときます!
これ、焼肉食べた後とかに吸うとめっちゃいいんですよ。こってりしたもの食べた後は、これぐらい強いメンソールのほうが口がスッキリしますよ。
続いて、フルーツ系リキッドを「メンソールあり」3種と「メンソールなし」2種に分けてご紹介します。
【フルーツ系リキッド(メンソールあり)1】Witchcraft Brewing Co.「Purple Dream」
Witchcraft Brewing Co.
Purple Dream 60ml
実勢価格:3300円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:グレープ、メンソール
産地:マレーシア
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★★☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★☆
フルーツ系(メンソールあり)1つめは、Witchcraft Brewing Co.「Purple Dream」。甘みの強い巨峰とメンソールのフレーバーを楽しめます。
1回目、ドロー重めでタバコ吸いすると、メンソール感が物足りなかったです。ドロー軽め・ダイレクト吸いし直すと、巨峰の甘みとメンソール感の両方が強くなりました!
厳密にいうと、メンソールではなく清涼剤を添加しています。メンソールは喉までひんやり、清涼剤は口のなかだけスッキリして、喉まで刺激がこないという違いがあります。
【フルーツ系リキッド(メンソールあり)2】SNAKU「Lemon Fizz」
SNAKU
Lemon Fizz 60ml
実勢価格:2000円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:ラムネ、レモン
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★☆☆
フルーツ系リキッド(メンソールあり)2つめのSNAKU「Lemon Fizz」は、縁日の屋台で売っていそうなラムネ風のパッケージです。
この商品の産地はアメリカですが、日本人の方が調合されているそうです。
ドロー軽め・直吸いで。フルーツっぽいレモンの味を想像していましたが、甘さと酸味は控えめで、ほろ苦い味わいです。
フルーツのレモンというより、レモンのドリンク。皮ごと漬け込んだレモネードのほうがニュアンスが近いかもしれません。甘いリキッドが苦手な人には、甘みを抑えたレモン系かメンソール系のフレーバーを勧めることが多いですね。
【フルーツ系リキッド(メンソールあり)3】Skwezed「Watermelon Ice」
Skwezed
Watermelon Ice 100ml
実勢価格:2980円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:スイカ、メンソール
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★★★
- 香りのよさ(再現度): ★★★★★
フルーツ系(メンソールあり)3つめは、爽やかなスイカのリキッドSkwezed「Watermelon Ice」。アメリカでスイカは人気のフレーバーで、現地では同じ瓜科のキュウリ(キューカンバー)リキッドとともに、扱われている種類が多いそう。
ドロー軽め・直吸いで。最初はスイカの味がわかりにくかったですが、ミストを吐ききった後にリアルなスイカの味が感じられました!
フルーツは水っぽいので味の再現がなかなか難しいのですが、これはフレッシュなスイカをリアルに再現したリキッドだと思います。ベイプも、ワインや香水のようにトップノート・ミドルノート・ラストノートがあって、リキッドの配合が複雑になればなるほど、アトマイザーのセッティングなどによっても味の出方が変わってきます。
【フルーツ系リキッド(メンソールなし)1】Johnny Copper「Razz The Cherry」
Johnny Copper
Razz The Cherry 60ml
実勢価格:2980円
配合(VG/PG):80/20
フレーバー:ラズベリー、チェリーキャンディ
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★☆☆
フルーツ系(メンソールなし)1つめは、Johnny Copper「Razz The Cherry」です。味のベースはチェリーキャンディーで、アクセントでラズベリーの酸味があります。
ドロー軽め・直吸いで。複雑な味わいで、甘さは控えめ。どちらかというと、チェリーキャンディーよりもラズベリーの酸味を強く感じました。
こちらも人気のフレーバーですね。どことなくコーラのドクターペッパーっぽい味がして、個人的にも好きなリキッドです。
【フルーツ系リキッド(メンソールなし)2】Dr.Vapes「Pink Panther」
Dr.Vapes
Pink Panther 60ml
実勢価格:2980円
配合(VG/PG):78/22
フレーバー:カシス、コットンキャンディ
産地:イギリス
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★☆
フルーツ系(メンソールなし)2つめは、イギリス発のDr.Vapes「Pink Panther」。さまざまなフレーバーが出ている「パンサー」シリーズから、今回はカシスとコットンキャンディのフレーバーがエントリーしました。。
リキッドは鮮やかなピンク色です。今回はコットンに染み込ませていますが、透明タンク(クリアロマイザー)に充填するタイプの機器に入れると「映えてかわいい」とユーザーからも評判なのだとか。
ドロー軽め・直吸いで。香りが強いので甘ったるいのかと思いきや、酸味のある爽やかな味わいです。
この酸味は、カシスというより、フランボワーズに近いですね。
【タバコ系リキッド1】AWESOME E-Juice「Dirty Pimp」
AWESOME E-Juice
Dirty Pimp 60ml
実勢価格:2000円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:カスタードタバコフレーバー
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★☆☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★☆
タバコ系1つめは、Beyond Vape JapaのオリジナルブランドAWESOME E-Juiceの「Dirty Pimp」。カスタード、リーフというタバコ葉、燻製ウッドチップの香りを配合し、タバコ独特の香りを表現しています。
コットンに染み込ませて加熱すると、加熱式タバコに近い、コーンを燻したような香りがして、はちみつが焦げたような香ばしさもあります。ドロー重め・タバコ吸いで行きます。
タバコ独特の香りを再現した、いい意味でくさいVapeリキッドですね。だから、正直クセはすごく強い方だと思います。
【タバコ系リキッド2】Ripe Vapes「VCT Private Reserve (VCT Black) 」
Ripe Vapes
VCT Private Reserve (VCT Black) 60ml
実勢価格:3980円
配合(VG/PG/香料など):60.6/20.2/19.2
フレーバー:バニラカスタードタバコフレーバー
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★☆☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★☆
タバコ系2つめは、Ripe Vapes「VCT Private Reserve (VCT Black) 」。VCTとはバニラ・カスタード・タバコの頭文字をとったもので、「VCT Black」は、バニラカスタードタバコのVapeリキッドを90日間オーク樽で寝かせて作られています。
ドロー重め・タバコ吸いでいきます。ミストを吸い込んだときにオーク樽の木のニュアンスが感じられ、先にバニラの甘み、後から苦味がやってきます。
プレーンなVCTはバニラの甘みが強いんですが、「VCT Black」は甘さが抑えられていて、コショウのようなスパイシーさが感じられるようになっています。
【タバコ系リキッド3】SunBox「MAYA GOLD」
SunBox
MAYA GOLD 60ml
実勢価格:2980円
配合(VG/PG):60/40
フレーバー:タバコフレーバー
産地:イタリア
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★☆
タバコ系3つめは、ラベルがなんだか神々しいSunBox「MAYA GOLD」。イタリアのデバイスメーカーSunBoxのモッダー(Vapeの機器・MODの製作者)が自分が吸いたいタバコフレーバーを追究し作ったという逸話のあるVapeリキッドです。
ドロー重め・タバコ吸いで。多少甘みはありますが、コーヒーに近い苦味が感じられ、無骨な味わいです。
紙タバコユーザーの人からしたら甘いかもしれませんが、余計な甘さが入ってないぶん、オーソドックスなタバコの味に近いですね。
【コーヒー系リキッド1】POINT ZERO「DARK COFFEE」
POINT ZERO
DARK COFFEE 60ml
実勢価格:3000円
配合(VG/PG):MAX VG(100/0)
フレーバー:ブラックコーヒー
産地:フィリピン
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★★★
- 香りのよさ(再現度): ★★★★★
コーヒー系1つめは、MAXVG(VG100%)のPOINT ZERO「DARK COFFEE」です。VG(植物性グリセリン)自体が甘いので、リキッドの甘さを完全に消し去ることは難しいと言われていますが、こちらは本物のブラックコーヒーに限りなく近い味わいとなっています。
ここはドロー重め・直吸いで。缶コーヒーというよりも、豆から煎れたコーヒーの味がします。
コイルの抵抗値低め・ワット数高めで吸うと甘みが出てきます。逆にコイルの抵抗値高め・ワット数低めで吸うと、甘さが控えめになってブラック感がより出てきますよ。コーヒー系リキッドにおすすめなのは後者の吸い方ですね。余談ですが、同じ「POINT ZERO」から出ているコーンポタージュ味のリキッドも再現度が高くて、一時期ハマってました(笑)。
【コーヒー系リキッド2】Hot Sips「Wall Street Brew」
Hot Sips
Wall Street Brew 60ml
実勢価格:2780円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:モカエスプレッソ、ミルク
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★★
コーヒー系2つめは、Hot Sips「Wall Street Brew」。モカエスプレッソとミルクのフレーバーです。
こちらもドロー重めで。先ほどのPOINT ZERO「DARK COFFEE」と比べると甘みが強くミルク感がありますが、豆の感じがしっかり出ています。
コーヒー系のリキッドは、ベイプのなかでは一番わかりやすい味わいかもしれないですね。
【紅茶系リキッド1】Frisco Vapor「The Rock Iced Tea」
Frisco Vapor
The Rock Iced Tea 60ml
実勢価格:2058円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:アールグレイピーチティーメンソールフレーバー
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★★★
- 香りのよさ(再現度): ★★★☆☆
紅茶系リキッドにエントリーしたのは、Frisco Vapor「The Rock Iced Tea」。アールグレイピーチティーにメンソールを加えた爽やかな味わいです。
ドロー軽め・直吸いで。メンソールの清涼感と相まって、ピーチ感が紛れてしまった印象。ただ、ものすごく吸いやすくて「何味かわからないけど美味しい」現象が起きています。
コイルの抵抗値を低くしたほうがピーチの風味は出ます。逆に、コイルの抵抗値を上げていくとピーチ感が消えてアールグレイティーだけになるので、ストレートティーっぽく楽しみたい人はそういう設定にするのもアリですね。
【紅茶系リキッド2】ROC「ASTRO CHIMP HEAVEN'S JPEG」
ROC
ASTRO CHIMP HEAVEN'S JPEG 50ml
実勢価格:3608円
配合(VG/PG):55/45
フレーバー:ジャスミン、緑茶、ピーチ、弱メンソール
産地:マレーシア
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★☆
紅茶系2つめのVapeリキッドROC「ASTRO CHIMP HEAVEN'S JPEG」は、ジャスミンティーのような味わい。
ドロー軽め・直吸いで。弱メンソールなのでスムーズに吸えました。ジャスミンのいい香りに、緑茶の苦み、ピーチの甘みがほんのりあります。
甘いのが苦手な人はこの系統にいきがち。ジャスミンフレーバー好きは意外と多いですね。
【エナジードリンク系リキッド】AWESOME E-Juice「Absolute Power」
AWESOME E-Juice
Absolute Power ビーストエナジーフレーバー 30ml
実勢価格:2138円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:エナジードリンク
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★★☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★☆☆
ドリンク系の中でも人気のエナジードリンク系フレーバーには、Beyond Vape Japanのオリジナル商品AWESOME E-Juice「Absolute Power ビーストエナジーフレーバー」がエントリー。
同社の「AWESOME」シリーズのリキッドは、前川さんら日本の社員がアメリカに渡り、現地で試作開発に携わったそう。そのなかでもとくに味の再現が難しかったのがこの商品なのだとか。
ドロー軽め・直吸いで。なるほど、複雑な味わいです。ミストを吸い込んだ直後に某エナジードリンクのようなニュアンスが感じられました。
エナジードリンクに近づけるために、清涼剤も少し調合しています。エナジードリンクは「この香料を足して」と具体的な味で説明しづらいので、開発で一番苦労したフレーバーです。サンプルを4回も作り直してもらいました……。
【アニス(ハーブ)系リキッド1】GRAMROC「NEON GHOST」
GRAMROC
NEON GHOST 50ml
実勢価格:3600円
配合(VG/PG):55/45
フレーバー:ソーダフラッペ、アニス、メンソール
産地:マレーシア
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★★
アニス系1つめのGRAMROC「NEON GHOST」は、マレーシアのVapeリキッドブランド「ROC」と、ベイプのドリップチップをメインで作っている日本のブランド「GRAM」のコラボ商品です。
「ROC」は、アニス系のフレーバーを中心に個性的でクセの強い商品を展開していますが、この「NEON GHOST」は比較的吸いやすく、前川さん曰く「初心者向けのアニス系リキッド」だそう。
ドロー軽め・直吸いで。筆者はもともとアブサンを飲んだことがあるのですが、あの独特の甘苦い味が見事に再現されていました。
好きな人は好き、嫌いな人は嫌いという、好みがはっきり分かれるフレーバーですね。爽やかで、ソーダフラッペの甘みを感じながらしっかりアニス感もある、めちゃくちゃ人気のVapeリキッドです。
【アニス(ハーブ)系リキッド2】ROC「Purple Fairy」
ROC
Purple Fairy 50ml
実勢価格:3280円
配合(VG/PG):55/45
フレーバー:ラベンダー、アブサン
産地:マレーシア
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★☆
アニス系2つめは、ROC「Purple Fairy」。ラベンダーをメインに、ROCお得意のアブサンを組み合わせたフレーバーです。
ドロー軽め・直吸いで。先ほどの「NEON GHOST」とは違って甘みが少なく、アブサンよりもラベンダーの香りが強く感じられました。
「NEON GHOST」よりもアニス感は強いんですけど、ラベンダーが中和してるかな? 花の香りのリキッドってほとんどないので、「味じゃなくて香りがするのがいい」って言われたら、この系統を勧めますね。
【ヨーグルト系リキッド】ZAP! Juice「AISU Yogurt Peach & Apricot」
ZAP! Juice
AISU Yogurt Peach & Apricot 50ml
実勢価格:2780円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:ピーチ、アプリコット、ヨーグルト、メンソール
産地:イギリス
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★★☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★☆☆
ヨーグルト系リキッドには、イギリスのブランドZAP! Juiceの「AISU Yogurt Peach & Apricot」がエントリー。同社のリキッドは、味が濃いめでしっかりと効いたメンソールが特徴。
「アイス」のロゴ表記が「ICE」ではなくローマ字読みの「AISU」になっており、ラベルにはスタイリッシュな和柄が施されています。
ドロー軽め・直吸いでいきます。フルーツの味はよくわかりませんが、吸い込んだときにヨーグルトや豆乳のようなニュアンスを感じました。
「AISU Yogurt」シリーズは「メロンミルク」「パイナップル&ココナッツ」「ストロベリー&クリーム」も展開していますが、なかでも一番ヨーグルト感が強いのが、この「ピーチ&アプリコット」。酸味のあるプレーンヨーグルトというより、クリーミーな甘いヨーグルトの味がします。
【スイーツ系リキッド1】The Pancake House「Golden Maple E-Liquid」
The Pancake House (Gost Vapor)
Golden Maple E-Liquid 100ml
実勢価格:3300円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:ゴールデンメープルシロップ、バターミルクパンケーキ
産地:アメリカ
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★☆☆☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★☆
スイーツ系1つめは、The Pancake House「Golden Maple E-Liquid」です。ゴールデンメープルシロップとバターミルクパンケーキのフレーバーで、見た目からして甘そうです。
ドロー軽め・直吸いで。甘さに驚いてむせてしまいました。
これは甘々リキッドですね。
【スイーツ系リキッド2】Vaponaire「Chestnut Cake モンブラン」
Vaponaire
Chestnut Cake モンブラン 50ml
実勢価格:2780円
配合(VG/PG):70/30
フレーバー:和栗モンブラン
産地:イギリス
▼テスト結果
- 吸いやすさ: ★★★★☆
- 香りのよさ(再現度): ★★★★★
ラスト、スイーツ系2つめは、ヨーグルト系で登場した「ZAP! Juice」の姉妹ブランドVaponaireの「Chestnut Cake モンブラン」です。一口にモンブランと言っても、和栗をつかったモンブランを再現しているそうです。
ドロー軽め・直吸いで。たしかに、和栗の香ばしさと渋みがしっかり出ています!
次に、抵抗値はそのままでパワーを上げて吸ってみたところ、ケーキの甘みとブランデーのような香りが増しました。
甘さを出したいときは、爆煙気味で吸うのがおすすめ。余談ですが、このメーカーは和梨やあずきなど、和の味の再現度がめちゃくちゃ高くて美味しいんです。
Vapeトリック「輪っか」を披露してもらいました!
最後に、前川さんにVapeトリックの「輪っか」を作るコツを教えてもらいました!
Vapeトリックは、機器のパワーを上げてドロー超軽めで吸うのがおすすめ。トリックをするにはたくさんミストを吸い込んだほうがいいので、エアフローは全開、直吸いで肺に取り込みます。
強メンソールのリキッドや直輸入で手に入るニコチン入りのリキッドだと喉への刺激がありすぎてむせてしまうので、要注意です。
▼ステップ1
たくさんミストを吸い込んだら、まず余分なミストを吐きます。そうすることで口の中のミスト量が適量になります。
▼ステップ2
舌は下顎に寝かせたままくっつけ、口の形を「コ」と「オ」のあいだにして、ミストを短く吐きます。1回で口の中のミストを吐き切るのがポイント!
▼ステップ3
輪っかの後ろに手の平をかざして前に押し出してあげることで、輪っかが前方に浮遊しながらだんだん大きくなっていきます。
パワーの弱い自前のVape機器(PODシステム)で試してみましたが、ミスト量が少なくて形になりません。
うまく輪っかが作れない場合は、トイレットペーパーの芯(丸めた紙でもOK)を咥えてミストを吐いて練習するといいそうですよ。
おわりに
以上、おすすめのVapeリキッド20選のご紹介でした。ご利用の際は、喫煙可能な場所で吸うなど、周囲への配慮を忘れずに。マナーを守って、お好みのフレーバーでリキッド式VAPEを楽しんでくださいね!
▼Beyond Vape Japan 公式サイト
https://www.beyondvape.jp
Beyond Vape Japanでは、スターターキット、ベイプリキッド、アトマイザーなどさまざまなベイプグッズを豊富に扱い、Zoomでのオンライン接客にも平日10:00~19:00で対応しています。Vapeのギモンを頼れるプロに相談してみてはいかがでしょうか。
VGMAXのほうがミスト量が多いと言われていますが、そんなにはっきりとした差は出ないかも。ミスト量はベイプ本体のパワーの設定で変えられますよ。