時間がなくてもしっかり味が染みた美味しいチキン料理が食べたい!
鶏肉は中まで火が通りにくいので、下準備プラス調理時間で結構時間がかかりますよね。そのうえ中まで味を染み込ませようと思ったら漬け置き時間も必要なわけで、忙しい日にサッと手早く……というわけにはいきません。
ところが今回ご紹介する下味冷凍は、いずれもそれを可能にしてしまう嬉しいレシピばかり。今ブームになっているチーズタッカルビやカオマンガイ、本格的なタンドリーチキンやおつまみにもおかずにも最適な手羽焼きまで、少ない調理時間で仕上げられるんです!
教えてくださるのは料理研究家の酒寄美奈子さんです。
それではさっそく、行ってみましょう!
[チーズタッカルビ]冷凍することで柔らか&しみ込む!
最初にご紹介するのは、話題のチーズタッカルビです。
近年人気急上昇のチーズタッカルビは、チーズ好きの女性だけでなく男性や子どもも大好きな、あの甘辛い味がたまらない料理です。
チーズタッカルビというとホットプレートを用意して……と思いますが、下味冷凍しておけばフライパンひとつで簡単にできちゃうんです。時間がなくてもガッツリ食べたい時にオススメです!
それでは材料と作り方です。
[材料]
[食材]
・鶏もも肉 1枚
・キャベツ 1/6個
・エリンギ 1本
・キムチ 100g
・チーズ 適量
鶏もも肉とキャベツは、一口大にカットしておきます。
[下味調味料]
・コチュジャン 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ1
・にんにくチューブ 小さじ1
・しょうがチューブ 小さじ1
・砂糖 大さじ1
・みりん 大さじ1
・ごま油 大さじ1
[作り方]
①すべての調味料、鶏もも肉、野菜をフリーザーバッグに入れて冷凍します。
②食べる時は、鍋に肉を先に入れて炒めます。
③肉に火が通ったら、野菜類を入れて炒めます。
④上にチーズを適量乗せて溶かして出来上がりです!
[ポイント]
鶏肉は冷凍することで肉質が柔らかくなり、下味がしっかり染み込みます。野菜は冷凍して火が通りやすくなっているので、炒める時はいっぺんにフライパンにあけず、先に肉を炒めてから野菜の順番で調理するのがポイントです。
フリーザーバッグに入れる際、肉の上に野菜を乗せるように入れておくとスムーズに調理できますよ。
[タンドリーチキン]ヨーグルト&スパイスで本格味!
次はエスニックの定番、タンドリーチキンのご紹介です。
カレー専門店や本格的なエスニック料理店で食べるような、柔らかくてスパイシーなタンドリーチキンも、下味冷凍すればしっかりと味が染み込みます。食べる時はフライパンひとつで出来ちゃうのでとっても手軽です!
それでは材料と作り方です。
[材料]
[食材]
・鶏むね肉 1枚(一口大にカット)
[下味調味料]
・カレー粉 大さじ1
・ヨーグルト 大さじ2
・ハチミツ 大さじ1
・にんにくチューブ 小さじ1
・ケチャップ 大さじ2
・塩 小さじ1/4
[作り方]
①すべての調味料と鶏肉をフリーザーバッグに入れて冷凍します。
②調理する時は解凍し、漬けダレを軽く拭きます。
③フライパンで弱火~中火でフタをして焼けば出来上がりです!
[ポイント]
下味を染み込ませて冷凍するので、パサつきやすい鶏むね肉もしっとりとやわらかく仕上がります。
調理のポイントは、焦げ付き防止のため焼く前に漬けダレを軽く拭くことと、表面を焦がさないように弱火~中火で焼くことです。
パンに挟んでサンドイッチにしたり、カレーの付け合わせにしてみても美味しいですよ!
[カオマンガイ]手が込んでそうだけど炊飯器に入れて炊くだけ!
次はヘルシーなカオマンガイのご紹介です。
カオマンガイは、手が込んでいそうな料理ですが、実は炊飯器に入れるだけで簡単に作れるんです! 油で焼かないのでヘルシーなのに、しっかりした味で満足感が得られるので、ダイエット中の人にもオススメです!
それでは、材料と作り方です。
[材料]
[食材]
・鶏もも肉 1枚
[下味調味料]
・にんにく、しょうが 各1片
・酒 大さじ2
・ごま油 大さじ1
・塩こしょう 少々
にんにくとしょうがはみじん切りにします。
[ごはん用]
・米2合
・中華スープの素 適量
[合わせ調味料]
・ナンプラー
・長ネギのみじん切り
・砂糖
・湯
・レモン汁
[作り方]
①フリーザーバッグにすべての調味料と鶏もも肉を入れ、冷凍します。
②調理する時は、炊飯器に米2合と中華スープの素、解凍させた①を汁ごと入れて、通常の水加減で炊きます。
③合わせダレをかけていただきます。
[ポイント]
肉から良いだしが出るので、汁ごと炊飯器に入れて炊くのがポイントです。
また、解凍したあとにレンジで加熱すれば蒸し鶏に、グリルすればチキンソテーなど、いろいろアレンジできますよ!
手が込んでそうに見えますが、とっても簡単。人を呼ぶときにもおすすめですよ。
[手羽中のコチュジャン焼き]口の中でホロホロ~味しみしみ~!
最後にご紹介するのは、ピリ辛が美味しい手羽中のコチュジャン焼きです。
通常なら漬け込み時間が必要ですが、冷凍すると共に下味もつけてしまうので、調理の際に必要なのは焼く時間だけ! ピリ辛味なのでごはんが進み、サッとできるのでお酒のアテにもピッタリです。
それでは材料と作り方です。
[材料]
[食材]
・手羽中12本
[下味調味料]
・コチュジャン 大さじ1
・にんにくチューブ 小さじ1
・しょうがチューブ 小さじ1
・砂糖 大さじ1/2
・しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ1
[作り方]
①すべての調味料をフリーザーバッグに入れ、手羽中も入れて冷凍します。
②調理する際は、オーブンシートの上に手羽中を並べます。
③ごま油を回しかけ、180℃のオーブンで20分焼いたら完成です!
[ポイント]
手羽中を調味液に漬け込んで冷凍すると、身離れがよくなり、食べる時に身が骨からホロッと外れて食べやすくなります。
手羽中の下処理は特に不要で、もし水分が出ているようならキッチンペーパーなどで軽く拭いてください。
また、オーブンで焼くときは、オーブンシートを敷いた上に肉を並べるとくっつきません。
以上、鶏肉の下味冷凍レシピを4つご紹介しました。味が染みにくい鶏肉も、下味冷凍しておけばサッと調理できるので、忙しいときにも本格的な味が楽しめます。ぜひ、お試しください!