家電おすすめポータブル電源ってなに?

アウトドアや災害時など、一家に一台あると心強いポータブル電源ですが、その存在を知らない人も多いのでは?

ポータブル電源ってなに? イメージ

ということで、テスト結果をお伝えする前にポータブル電源の基礎知識を知っていただくため、3つの特徴をまとめました。

特徴1:モバイルバッテリーの大容量版!

特徴1:モバイルバッテリーの大容量版! イメージ

ポータブル電源とは、出力が大きく持ち運びができ出力端子が多いバッテリーのこと。

モバイルバッテリーの大容量版ともいえます。

通常のモバイルバッテリーは、スマホの充電には使えますが、出力が少ないのでパソコンや扇風機などには使えません。また出力端子はUSB端子しかありません。

特徴2:キャンプ場や災害時などに役立つ!

特徴2:キャンプ場や災害時などに役立つ! イメージ

オートキャンプや車中泊をしていると、扇風機、炊飯器、車載用冷蔵庫などを使いたいと思ったことはありませんか?

車のアクセサリーソケットが使える機種もありますが、キャンプ場では停車中にエンジンを動かすことはマナー違反です。

そんなときに役立つのが、大容量のポータブル電源です。

端子もUSBの他にACコンセントなども備えているため、出力が低いものなら家で使っている家電を動かすことができます。また災害時に停電になったときにも役立ちます

特徴3:発電機と比べると安全&静かで排気も出ない!

特徴3:発電機と比べると安全&静かで排気も出ない! イメージ

同じような大出力の電源として「発電機」もありますが、カセットボンベやガソリンなどを使うため、取り扱いには十分注意する必要があります。

また稼働音が大きく、排気も出てしまいます。

ポータブル電源なら発電機よりも安全に使用することができ、音は静かで、排気も出ません

家電おすすめポータブル電源の選び方は?

日常生活では、あまり馴染みのないポータブル電源。いざ購入を検討となっても、何を基準に選べば良いかわからないですよね?

本項では、ポータブル電源の賢い選び方をご紹介します。

選び方1:使用する日数によって選ぶ

選び方1:使用する日数によって選ぶ イメージ

ポータブル電源は容量が大きくなるにつれて、価格もサイズもアップします。必要以上に大容量なものを選ぶと、お金が必要になるだけでなく置き場所にも困ってしまいます……。

よって、用途にあった容量を選ぶことが大切なのです!

【容量1000Wh以上なら…?】連泊のキャンプや災害時でも心強い

1000Whを超える容量があれば、家族で使用しても2〜3日は使用できます。

【容量500〜1000Whなら…?】1泊のキャンプに適している

500〜1000Whの容量であれば、価格が手頃でサイズも持ち運びやすく、1泊のキャンプに最適です。売れ筋の容量なので、各社のラインナップも豊富です。

【容量250〜500Whなら…?】デイキャンプならこれで十分!

250〜500Whの容量だと、泊りがけのキャンプで使用するのには不安がありますが、日帰りのキャンプ程度ならピッタリです。

選び方2:使用する製品の出力によって選ぶ

選び方2:使用する製品の出力によって選ぶ イメージ

使用したい家電製品に必要な出力があるのかを確認することも大切です。

想定出力とそれに対応した家電製品を以下のリストをまとめましたのでチェックしてみてください!

たとえば、ドライヤーはおよそ1200Wの出力が必要なので、それに満たないバッテリーでは動かせません。

実際に想定される使用シーンを思い浮かべて、ポータブル電源を選びましょう。

▼家電製品の使用に必要な出力の目安
想定出力 出力に対応した家電製品
1000W〜 ホットプレート/電気ケトル/ドライヤー
500W〜1000W コーヒーメーカー/電気ストーブ/電子レンジ
250W〜500W プロジェクター/ミキサー/電動ドリル/電動のこぎり
50W〜250W 液晶テレビ(40V型)/ノートパソコン/小型冷温庫
〜50W スマホ/電気スタンド/扇風機/スピーカー

家電おすすめ 2023年発売のBLUETTIポータブル電源2製品の実力は?

今回は、2023年発売のBLUETTI「AC180」と「AC60」を実際に使用して、その実力を徹底検証しました。

テストは、アウトドアグッズ・カーグッズを長年にわたってテストしてきたライターの平岡祐輔さん、晋遊舎の専門テスト機関である「LAB.360」、「家電批評」や「MONOQLO」で数多くのアウトドア製品、バッテリー系ガジェットの比較に携わってきた編集・山内が担当しています。

検証対象1:BLUETTI「AC180」

  • BLUETTIAC180
  • 実勢価格: ¥79,800

瞬間最大出力が2700Wもあるのが特徴の「AC180」。電子レンジなど電気消費が多い機器も稼働できます。 

山内薫平
家電批評編集部
山内薫平 のコメント

耐久性と安全性に優れたリン酸鉄リチウムバッテリーを採用しているとのことです。

検証対象2:BLUETTI「AC60」

  • BLUETTIAC60
  • 実勢価格: ¥49,800

コンパクトで扱いやすい「AC60」。価格もリーズナブルです。 

平岡祐輔 氏
ライター
平岡祐輔 氏 のコメント

防水、防塵機能付きなので、アウトドアに向いているようです。

家電おすすめ BLUETTIポータブル電源2製品のテスト結果は?

BLUETTIポータブル電源2製品のテスト結果は? イメージ

それでは、BLUETTIのポータブル電源「AC180」と「AC60」のテスト結果を見ていきましょう!

テスト1:実容量について(配点5点)

結果:家電批評がテストしてきた製品の中でも上位レベルで大満足!

結果:家電批評がテストしてきた製品の中でも上位レベルで大満足! イメージ

100W電球を取り付けたユニットを、ワットモニターを介して、フル充電しておいたポータブル電源で接続。電球を点けて待ち、電球が消えたところでワットモニターの消費電力量を計測しました。

その結果、「AC180」の実容量は1030Whで、表示容量の1152Whと比べると実容量率は89.4%です。

また、「AC60」の実容量は340Whで、表示容量の403.2Whと比べると実容量率は84.3%でした。

2製品とも実容量率は8割以上あり、過去本誌が検証してきた他社のポータブル電源と比べても高い数値。実際に使用しても満足ができる容量といえます。

▼実容量のテスト結果(配点5点)
型番 評価
AC180 5/5点
AC60 5/5点

テスト2:充電回復率について(配点5点)

結果:どちらも優秀! 特に「AC180」は1時間でほぼフル充電に!

ポータブル電源の容量が空になった状態で、ワットモニターを介して60分間充電。そのときの充電量を計測しました。

その結果、「AC180」の充電量は1060Whで、表示容量の1152Whに対する回復率は92%でした。

また、「AC60」の充電量は250Whで、表示容量の403.2Whに対する回復率は62%でした。

「AC180」は1時間でほとんど回復することができました。「AC60」はまずまずの数値といえます。

▼充電回復率のテスト結果(配点5点)
型番 評価
AC180 5/5点
AC60 4/5点

テスト3:ポートの種類・数について(配点5点)

結果:家族キャンプでも十分なポート数でした!

結果:家族キャンプでも十分なポート数でした! イメージ

ポータブル電源のポートの種類と数を調べました。ポートの数が多ければ、さまざまな種類の家電をたくさん接続することができます。

▼対象製品のポートの種類・数はこちら!
ポートの種類 AC180 AC60
USB-A 4個 2個
USB-C 1個 1個
ACコンセント 4個 2個
アクセサリーソケット 1個 1個
ワイヤレス充電 1個 1個

「AC180」はUSB-Aが4個もあるので、家族分のスマホを一度に充電できます。またACコンセントも4個あるので、車載冷蔵庫で冷やしながらコーヒーメーカーでコーヒーを沸かすこともできます。

「AC180」と比べると、「AC60」はポートの種類や数は少ないものの、1〜2人程度で一緒に使うのなら必要十分といえます。

▼ポートの種類・数のテスト結果(配点5点)
型番 評価
AC180 4/5点
AC60 2/5点

テスト4:定格出力について(配点5点)

結果:アウトドアで調理家電を活用できるレベルで◎!

結果:アウトドアで調理家電を活用できるレベルで◎! イメージ

定格出力(公称)は、「AC180」が1800W。1150Wの電気オーブンなら50分、1500Wのポータブルエアコンなら0.5〜1.5時間使用できます。

「AC60」の定格出力(公称)は600W。60Wの小型冷蔵庫なら5時間、250Wの製氷機なら1.3時間使用できます。

どちらも、普段家で使用していた家電がアウトドアでも役立つのはありがたいです。

▼定格出力のテスト結果(配点5点)
型番 評価
AC180 5/5点
AC60 4/5点


テスト5:使い勝手について(配点5点)

結果:「AC180」はキャンプ愛好家向き! 「AC60」は価格も含めて使い勝手◎!

結果:「AC180」はキャンプ愛好家向き! 「AC60」は価格も含めて使い勝手◎! イメージ

「AC180」は大容量でポート数が多いのは便利ですが、約16kgとかなり重いので車への積み込みや外での移動はなかなか大変。価格も14万8000円とそこそこしますので、家族みんなで何度もキャンプをするようなタイプの方なら検討の余地があるでしょう。

「AC60」は重量が9.1kgで「AC180」に比べれば軽く、大きなハンドルもついているので持ち運びやすいです。容量やポート数は控えめなものの、頻繁に料理をするようなことがなければこれでも十分。9万9800円(検証時価格)と、ポータブル電源としては手を出しやすい価格です。

▼使い勝手のテスト結果(配点5点)
型番 評価
AC180 3/5点
AC60 5/5点
山内薫平
家電批評編集部
山内薫平 のコメント

専用スマホアプリを使えば、充放電状況の確認や設定変更ができるのも便利です。

家電おすすめBLUETTIポータブル電源2製品ともにベストバイ!  

A+評価BLUETTI「AC180」

  • BLUETTIAC180
  • 実勢価格: ¥79,800

総合評価: 4.40

実容量
 5.00
充電回復率
 5.00
ポートの種類・数
 4.00
定格出力
 5.00
使い勝手
 3.00

BLUETTI「AC180」は、実容量、充電回復率、定格出力が満点評価。大人数でキャンプをするときでも頼もしく、災害時でも強い味方になってくれます。

247mm
奥行
340mm
高さ
317mm
重量
16kg(約)
容量
1152Wh(36ah)
稼働時間
1800W/2700W(瞬間最大出力)
型番
AC180
山内薫平
家電批評編集部
山内薫平 のコメント

ソーラーパネルで充電できるのも便利です!

A+評価BLUETTI「AC60」

  • BLUETTIAC60
  • 実勢価格: ¥49,800

総合評価: 4.00

実容量
 5.00
充電回復率
 4.00
ポートの種類・数
 2.00
定格出力
 4.00
使い勝手
 5.00

BLUETTI「AC60」は、実容量と使い勝手が満点評価。ソロ〜数人でのキャンプに最適で、持ち運びやすいサイズと重さです。

205mm
奥行
290mm
高さ
234mm
重量
9.1kg(約)
容量
403.2Wh
稼働時間
600W/1200W(瞬間最大出力)
型番
AC60
平岡祐輔 氏
ライター
平岡祐輔 氏 のコメント

別売りの拡張バッテリー「B80」(実勢価格9万9880円)を2台接続すると、最大容量を2015Whに増やせるのも便利です。

以上、BLUETTI最新ポータブル電源2製品の検証結果でした。

キャンプやアウトドアでポータブル電源を多用する人ならば「AC180」、キャンプ初心者や少人数での使用を想定する人はコスパの高い「AC60」がおすすめです。

これから夏、秋にかけてどちらの製品も大活躍しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

家電おすすめ ポータブル電源の売れ筋ランキングもチェック!

ポータブル電源のAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングの売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。

その他のポータブル電源の購入を考えている際は、以下の記事も参考にしてください。