ブームは完全ワイヤレスですが確実性を取るならワイヤレスです!
今、イヤホンでもっともアツいジャンルである完全ワイヤレスイヤホンですが、従来型のワイヤレスイヤホンも性能面や利便性は負けていません。完全ワイヤレスよりも優れた点もあるんです。
1.完全ワイヤレスよりバッテリーが持ちが良い
ワイヤレスイヤホンは、完全ワイヤレスよりバッテリー駆動時間が長いものが多いです。特にバッテリー持ちを重視するならネックバンド式イヤホンが選択肢に入るのも、左右のイヤホンヘッドがつながっているワイヤレスイヤホンならではの強みです。
2.接続性は完全ワイヤレスより確実
端末とペアリングをする際に、左右両方とも無線接続する完全ワイヤレスはうまく同期しない場合があります。しかし、ワイヤレスなら1回の同期で事足りるので接続トラブルの心配がありません。
ワイヤレスイヤホンのメリットについて理解したところで、つぎは検証の詳細をご紹介します。
音質と使いやすさをプロが厳しくテストしました
良いイヤホンに出会うには片っ端から聞いてみるしかないということで、今回は7本のイヤホンをテストしています。また、今回の検証では下記の評価項目を設けました。
評価項目
・高音域の質(20点満点)
・中音域の解像度(20点満点)
・低音域の質(20点満点)
・ダイナミクス(20点満点)
・装着感(5点満点)
・タッチノイズ(5点満点)
・外音遮音性(5点満点)
・形状安定性(5点満点)
これらの8項目を総合し、順位を算出しました。特にダイナミクスについては、音楽を楽しむ要素の1つとして、注目してみてください。
ご協力頂いたのはこちらの方々
東京音研放送サービス代表
原田裕弘氏(写真左)
長年AM・FMラジオ局のスタジオ、中継、収録ミキサーを担当。局外中継、収録の際にはヘッドホンミキシングをしてきたため、ヘッドホン・イヤホンには強いこだわりを持ち、愛用機はモディファイして使用中。
サウンドプロデューサー
大澤大輔氏(写真右)
メジャーアーティストのCD制作や番組プロデュース、空間音響やプロダクション・システムのデザインなど、音響と音楽制作に関わる様々な領域で活躍する毒舌のアイデア・マン。
それでは、早速ランキング紹介にいってみましょう!
バランスの良いサウンドでコスパもバツグン!
プラントロニクス
BACKBEAT GO 3
実勢価格:8720円
重量:約19g
充電時間:最大2.5時間
駆動時間:最大約6.5時間(イヤーパッドのみ使用)
周波数特性:20Hz-20kHz
付属品:イヤーチップなど
中高域を前面に押し出す仕上がり
堂々首位はプラントロニクス BACKBEAT GO 3。中高域が安定していて、余計な手を加えられていない好感の持てるサウンドが特徴でした。6mmのカスタムダイナミック型ドライバーを採用したデザインハウジングで、ハイレゾ音源に対応しています。
また、スマホにタッチせず音量調整や曲のスキップなどができるワイヤレスコントロールを搭載していて、おおよそ8000円台とは思えないコスパの良さが光るイヤホンです。
テスト結果はこちら
合計:57ポイント
「ディティールの解像感はないが無理を感じない自然なチューニングは好み」
「抜けがなく詰まり気味の音は気になるが、音以外の部分はよくできている」
便利な機能が満載で実用的です
イヤーチップは動いてる最中もズレにくく、常にフィット感を維持してくれます。遮音性も高いため音漏れの心配も無用です。
イヤーパッドは撥水ナノコーティング仕様。完全防水ではないですが、ちょっとした雨はもちろんのこと、エクササイズやジョギングといったスポーツ中でも使用可能。さらに、マイク感度の良さも大きなポイントです。
「BACKBEAT GO 3」は、充電ポーチつきのモデルも販売されています。ポーチにはポータブル充電ケースが内臓されていて、最大13時間分(フル充電2回分)の充電が可能です。
プラントロニクス
BACKBEAT GO 3(充電ポーチつきモデル)
実勢価格:1万7820円
重量:約19g
充電時間:最大2.5時間
駆動時間:イヤーパッドのみ最大約6.5時間、充電ケース使用合計最大約13時間
周波数特性:20Hz-20kHz
付属品:イヤーチップなど
外側にインジケーターが装備されているので、充電状態がひと目でわかります。
こうした多機能な面と音質の聞きやすさを合わせて考えてみると、コスパの良さがわかるイヤホンです。
驚愕のサウンドで国内メーカーを圧倒!
タオトロニクス
TT-BH07
実勢価格:2999円
充電時間:1.5時間
駆動時間:最大約5時間
付属品:イヤーチップ(3種類)、イヤーフック(3種類)、トラベルポーチなど
オーバー1万円クラスのポテンシャルを持っています
2位はタオトロニクス TT-BH07。帯域のバランスが良く、音がしっかりまとまっているので、音楽を楽しむツールとして文句のないでき栄えのイヤホンです。特に出音は驚くほど良いので、3000円を下回るイヤホンとは思えません。
国内メーカーが「TT-BH07」以下の性能のイヤホンを数倍の値段をつけて販売していることを考えると、価格破壊を起こしたイヤホンと言えるでしょう。
テスト結果はこちら
合計:56ポイント
「少々耳障りな部分があるかもしれないがこの値段は凄い。他社も見習うべきだ」
「音質にこだわる人向けではないが音楽を聞く楽しさはしっかり押さえている」
3000円以下とは思えない仕上がり
フィット感に優れたイヤーフック付きで、移動やスポーツ中でも安心できるつくり。
しかも、イヤーフックとイヤーピースはサイズ別に3種類のサイズが付属されているので、自分の耳に適切なものを選ぶことができます。耳の穴が小さいとけっこうタイトになるので要注意!
また、装着性だけでなく、機能面も充実。たとえば、ハウジングの両側にマグネットが装備されているので、リスニングをしないときはネックレスのようにつなげて首にかけておくことができます。
コードが絡まないので、装着の際もこんなにスマート。そのほかマイクにノイズキャンセル機能を搭載しており、ハンズフリー通話のときに雑音をカットしてくれるので通話も快適です。
リモコンを使用すれば音量調整や曲のスキップなども便利な点です。さらにIPX5防水防滴仕様なので、スポーツやツーリング用のイヤホンにうってつけの多機能イヤホンです。
ソニーらしさ全開のネックバンド式イヤホン!
ソニー
WI-C400
実勢価格:6286円
重量:約31g
ドライバー直径:9mm
充電時間:約4.5時間
駆動時間:最大20時間
周波数特性:8HZ-22kHz
付属品:ハイブリッドイヤーピースSS、S、M、L(各2)など
ドンシャリサウンドを堪能するならコレです
3位はソニーのWI-C400。最大20時間のリスニングが可能なソニーのネックバンド式イヤホンです。音質の特徴はドンシャリサウンドなこと。なんとソニーの上位機種より「WI-C400」の方が聞きやすいほどの性能です。手ごろな価格で購入できるので、気軽なリスニングにピッタリのイヤホンとなってます。
テスト結果はこちら
合計:54.5ポイント
「無機質なところもあり、わくわくする音楽に包まれる感はない」
「ドンシャリで聞くのであれば、上位機種よりこちらで聞いたほうがお得」
メーカーのこだわりが見え隠れする設計です
コードにアジャスターがついているので、長さが調節できます。ほかにも、ハウジングはネックバンド内に収納できるなど、ストレスを感じさせないつくりが魅力です。
操作面では、首もとにあるコントローラーでスマホなど端末に触れることなくさまざまな操作ができます。スマホの音声アシストに対応しているのも便利な点でしょう。
Amazon No.1ブランドのベストセラーモデル!
サウンドピーツ
Q30
実勢価格:3580円
サイズ:W63×H32×D25mm
重量:13.6g
駆動時間:8時間
付属品:イヤーピース(XS、S、M、L、XL)、イヤーフック(S、M、L)、収納バッグなど
驚嘆に値する価格と品質
同じく3位はサウンドピーツのQ30。ズンっとくる低音と主張しない中音域という低音重視のサウンドが特徴のAmazonベストセラーモデル「Q30」。
音質だけでなく、8時間連続再生が可能で、IPX防水機能を備えています。さらにCVC6.0ノイズキャンセルを搭載! これほどの最新機能を満載していて3000円台で購入できる破格のイヤホンとなっています。
テスト結果はこちら
合計:54.5ポイント
「イヤーピースを工夫して超低音部の音圧を調整すべきだ」
「強い低音と音数の少ない高音。どちらかが許せればおすすめ」
5位: JBLをリーズナブルに
楽しめるイヤホン!
JBL
T110BT
実勢価格:3285円
重量:約16.5g
ドライバー直径:8.6mm
駆動時間:約6時間
充電時間:約2時間
周波数特性:20Hz-20kHz
付属品:イヤーチップ(S、M、L)など
カジュアルデザインでカラーバリエーションも豊富
続いて5位はJBL T110BT。アメリカの音響機器メーカーJBLのエントリーモデルで、低音に深みのあるJBLサウンドをお手軽価格で楽しめます。そして、バッテリーパックがケーブルに配置されているのも特徴的。ほかにも、最大約6時間の再生が可能です。
さらに、ブラック、グリーン、ホワイト、ピンク、ブルー、グレーとカラーバリエーションが豊富でファッション性も高いことから、通勤や通学時に最適なイヤホンとなっています。
テスト結果はこちら
合計:53ポイント
「電源のオン・オフなどを知らせるアナウンスの音質はいいのだが……」
「馬力は少ないが音量をあげてみると、けっこう楽しめてしまう」
6位: サウンドピーツの
フックつきスポーツモデル
サウンドピーツ
Q12
実勢価格:2399円
重量:15g
駆動時間:6時間
充電時間:2時間
付属品:イヤーピース(S、M、L)、イヤーフック(S、M、L)など
合計:50ポイント
6位はサウンドピーツQ12。スポーツモデルということもあり、軽量で耳にフィットしやすいのが特徴です。高級イヤホンほどの音質は兼ね備えていませんが、動画を視聴したり音量を絞って聞く分にはまったく不自由しません。
IPX4防水・IPX4防塵機能やハウジングにマグネットが装備されているなど上位機種並みの機能で3000円を下回る価格となっています。コスパの良さでは、向かうところ敵なしと言ったところでしょう。
7位: スタイルに合わせて色が選べる
オーディオテクニカの入門モデル
オーディオテクニカ
ATH-CKR35BT
実勢価格:5299円
重量:15.5g
充電時間:約3時間
駆動時間:約7時間
付属品:イヤーチップ(XS、S、M、L)、ポーチなど
合計:48ポイント
7位は中~中高音域のサウンドが良いオーディオテクニカのBluetoothエントリーモデル。入門機ですが、上位機種同様、襟元にバッテリーケースで固定するClip-Onスタイルや耳元で音楽や動画、通話の操作が可能なインラインコントローラーなどの機能の搭載を低価格で実現させたお得な機種です。
アンダー1万円ワイヤレスイヤホンのランキングをお届けしましたが、いかがだったでしょうか。手ごろな価格ながらもオーバー1万円のイヤホンに見劣りしない、コスパ優秀な製品の数々をぜひ手に取ってみてください。