食材をおいしく&長く保存する簡単な方法は?
食材が鮮度を失う原因は水分や乾燥、空気に触れる、低温など食材によってさまざま。なんとなく保存をして、気づけば腐らせているという人も多いのではないでしょうか。食品は3つの保存方法を理解すると美味しさと長持ちが叶うんです。
「おいしさ」と「長持ち」が叶う保存のキホン
保存方法1:常温
直射日光が当たらない風通しのよい場所で保存すること。部屋によっては日光や温度の影響で野菜の成長が進み旨味を損なう可能性があるので注意しましょう。
保存方法2:冷蔵
一定の温度を保てる冷蔵室ですが、季節によって庫内温度は変化すると言われています。野菜室は冷蔵室に比べて湿度が高いため、水気に弱い野菜は避けてください。
保存方法3:冷凍
長期保存は冷凍一択ですが、本来の食材の旨味が壊れてしまうことも。しかし、時短調理には最適で、解凍や調理方法を工夫することで食感も保てます。
ということで、テストする女性誌『LDK』が料理家の皆さんと一緒にズボラさんでも取り組める世界一カンタンな食品保存ワザを大研究。食材がいつもよりおいしくて長持ちするテクニックやおすすめアイテムを紹介します。
野菜の短期保存は常温・冷蔵!長期保存は冷凍して時短調理に
野菜は短期保存が基本。常温・冷蔵で湿気や乾燥から守って食感や旨味を保ちます。長期保存する場合は冷凍で野菜の細胞を壊して短時間調理に生かしましょう。
短期保存方法1:常温
常温保存に適しているのは土の中で育つ野菜。直射日光を避けて風通しのよい場所で保管しましょう。葉物は水分が蒸発しやすいので常温保存には向いていません。
短期保存方法2:冷蔵
冷蔵保存では、「湿気」や「乾燥」によって野菜の腐敗が加速してしまいます。湿気に弱いにんじん、いも類はキッチンペーパーで水気を取ってから保存するのがコツ。一方、乾燥に弱いネギやほうれん草は濡れキッチンペーパーで包んであげましょう。それぞれの野菜が何が苦手なのかを知っておくだけでも、保存の基準になります。
長期保存方法:冷凍
冷凍すると野菜の中の水分が凍り、脱水状態になることで味がよくしみこみます。元の食感とは変わってしまいますが、火の通りが早くなるので時間短縮につながります。
今回は、ほうれん草の保存方法を紹介します。
ほうれん草のおすすめ保存は「加熱→冷凍」
今回はほうれん草の保存方法を4通り検証!
▼結果一覧はこちら
ラク旨な保存①:レンジで加熱→冷凍
▼テスト結果
- おいしさ:◎
- ラクさ :◎
- 評価 :ラク旨キープ
ほうれん草を冷凍保存するときは、最初に加熱するのがオススメ。甘みが出て食べやすく、まろやかな舌触りになります。さらに小分け保存すれば、料理に使いやすくなります。レンチンだと洗いものが少ないのもうれしい点。
レンチンなら洗いものもなくラクちんです!
やわらかい食感でまろやかな味わい。素材のよさがしっかり出ていました。
▼小分けにして冷凍すれば料理にも使いやすい
生のままだと賞味期限は2日ほどですが、冷凍すれば1カ月はもちます!
ラク旨な保存②:「ゆでる」+「冷凍」で甘みが増す!
▼テスト結果
- おいしさ:◎
- ラクさ :◎
- 評価 :ラク旨キープ
鍋はあまり汚れることはなく、洗うのは簡単。甘みが一番出ているので、子どもに食べさせるならこの方法がいいです。
湯を沸かす程度の手間ですみ、レンチンよりもほうれん草の甘みが出ている印象でした。
まあまあラク旨な保存①:「生のまま冷凍」
▼テスト結果
- おいしさ:△
- ラクさ :〇
- 評価 :まあまあラク旨
ゆでる時間が30秒と短くてすみ、味が濃くて歯ごたえも残っています。大人はこちらのほうが好きな味かも。全体を洗って水気を拭き取り、保存袋に入れる作業が必要になります。
やや歯ごたえがあり、ほうれん草の味が濃いです。アクも感じられます。
まあまあラク旨な保存②:生のまま切って冷凍してゆでる
▼テスト結果
- おいしさ:△
- ラクさ :〇
- 評価 :まあまあラク旨
味は濃く、生のまま冷凍してゆでた場合とほぼ同じ。切って小分けしたほうれん草ごとにラップをかける手間はかかるが、少量ずつ使えるメリットもあります。
ほうれん草の緑色は最もキレイに出ています。味が濃くエグみもあります。
生のまま冷凍したものは、甘さよりエグさのほうが勝っています
レンチン後に水洗いでエグみとさよなら!
もっとも簡単な保存方法は「レンチンしてから冷凍」ですが、エグみを取りたいのなら、レンチン後に水洗いするとラク旨キープできます。手順は次のとおりです。
手順1:水でよく洗う
ほうれん草に流水を当てながら、表面の汚れを落としていきます。
手順2:互い違いにまとめてラップ
火が通りやすいよう1本ごとに上下を入れ替えてまとめ、ラップをします。なるべく空気が入らないように。
手順3:電子レンジで加熱
耐熱皿に置いて電子レンジで加熱。6束は、600Wで2分30秒が目安。
手順4:再度水で洗う
水で冷まして、しっかり粗熱を取ります。絞ってしっかり水気を取ります。
手順5:小分けにして冷凍室に入れる
1食分ずつラップに包んで保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍室に入れます。
野菜保存におすすめ:ノンストレスなポリ袋は「アイラップ」
岩谷マテリアル
アイラップ
60枚入
実勢価格:192円
SPEC:25×35cm/耐冷-30℃/厚さ0.009mm
岩谷マテリアル「アイラップ」は、ポリ袋8製品の比較テストでベストバイにえらばれました。湯せんができて、解凍レンジもOKなので、保存だけでなく下ごしらえにも重宝します。
マチ付きなので間口が広く、食材の出し入れがしやすいのもポイントです。
以上、世界一カンタンな食品保存ワザとおすすめアイテムの紹介でした。
それぞれの食材に合った保存術を知れば、鮮度をキープしたままムダなく最後まで使いきることができます。どれも簡単にできるので、ぜひマネしてみてくださいね。
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時短を目的にすれば冷凍野菜も役立ちます。