味を活かすも殺すも機種次第コーヒーはこの3つで決まる!
どれだけ高い豆でも、コーヒーメーカーが悪いと美味しいコーヒーはできません。
しかし、コーヒーメーカーのパッケージからは、“どれがおいしく淹れられるのか”という情報を得ることができません。
編集部では過去、コーヒーメーカーを29製品購入して比較してきましたが、そこにはプロも唸るおいしさを発揮した製品もあれば、値は張るのに期待したほどの味が得られなかったものもありました。
ここでは、その味の差を生む原因は何なのか、「コーヒーメーカー選びの基礎知識」をまとめました。コーヒーメーカーは、付加機能よりも、美味しく抽出できる能力で選びましょう!
こちらが実際にテストしたコーヒーメーカーです! ホントにガチでやりましたよ!
機種によって味が変わる原因はドリッパー・時間・温度にあった!
コーヒーメーカー選びの前提知識として知っておきたいのが、コーヒーは抽出時の条件で味が大きく変わるということです。ドリッパーの形状によってお湯がコーヒー豆とどのくらい長く接しているか、また、お湯の温度がどのくらいであるかによって、お湯の中に溶け出すコーヒーの成分や量がそれぞれ変わるため、味に違いが生まれます。
そこで、まず覚えておきたいのは、「ドリッパーの形状」、「コーヒーの抽出時間」、「コーヒーの抽出温度」の3つです。
コーヒー豆をセットしお湯を注ぐドリッパー部分は、単にお湯をためる窪みではありません。形状の違いによって、お湯の流れ方や滞留時間、豆の膨らみ方などに差が出るため、味の違いを生む大きな決め手になります。
ハンドドリップ用のドリッパーだけでなく、機械で抽出するコーヒーメーカーであっても、この違いが味に影響を与えます。とくにメジャーなのがこちらの3タイプです。
メリタ式は底に小さな穴があり、
カリタ式は穴が3つになっています。このふたつはドリッパー全体が台形型になっているのも特徴です。
ハリオ式はこれらと異なり、円錐形のドリッパーにらせん状の溝があり、底に大きな穴が空いています。
粉を少なめに入れた場合と、多めに入れた場合とでは味の質に差が出ます。粉の量が多いと、お湯に触れる時間が長くなり、反対に粉の量が少ないと、上から下までお湯が到達するのが早いため、抽出時間が短くなります。
そのぶん、同じ条件で淹れても粉の量で、味に差が生まれることがあるんです。
水出しのお茶と同じく、コーヒーも湯の温度によって成分の出方が変わってきます。抽出温度が高いと、その分お湯の中に溶け出すコーヒーの成分が多くなるため、味が出やすい反面、本当は出て欲しくないエグ味なども出やすくなります。低温で淹れたコーヒーにはその逆の現象が起こります。
まずは「お湯で抽出する」だけでも、こういった違いがあることを理解しておきましょう。
今回は、コーヒーメーカーを選ぶ際に、さらにチェックしておきたい超基本5ポイントご紹介していきますので、参照ください。
買って後悔する前にチェック!コーヒーメーカーの基礎知識
店頭で実物に触れられる場合は、開く箇所はすべて開いてチェックするべきです。とくに使い勝手を左右するのは、上フタの開く方向と注水のしやすさ。フタを開けると思いのほかスペースを取ったり、作りが不安定だったりするものも多いので、要チェック!
コンパクトだと思って買っても、フタの開き方によって置きたい場所に置けないケースがあります。
水道水を使うならタンクを取り外せるタイプがベスト。外せない場合は、開口部の大きさや位置を確認しましょう。
設置した時、正面にボタンがくるのが理想的です。横についていると、ほかの物に遮られて使いにくいことがあります。
しずく垂れ防止弁がついた機種は多いですが、保温板のあたりが汚れやすいという欠点も。フィルターの洗いやすさもチェックしましょう。
高温で抽出されても、サーバーが冷えていると出来上がりの温度は低くなってしまいます。機種によっては約10℃の違いがあることも……。保温機能よりもサーバーの素材に注目しましょう。
以上が、コーヒーメーカーをガチンコテストしてきた編集部が導き出したコーヒーメーカーのリアルチェックポイントです。
目覚めの一杯には、できれば美味しいものであって欲しいですよね。ぜひ、このチェックポイントをコーヒーメーカー選びの参考にしてください。