利便性が向上した「テプラ」 思いのままにラベルが作れます
ラベルや名札を手軽に印刷できる「テプラ」は、キングジム社が製造・販売するラベルライター。もうお馴染みですよね。
でも、ひとことでテプラと言っても、本当にたくさんの種類があって、タイピングのしやすさや搭載する機能など、各モデルごとに特徴は千差万別。最近はPCやスマホと連携して入力やデザインの利便性を向上させた製品も登場しています。
また、ラベルシールだけでなく様々な用途に使えるよう、テープの種類も色や素材が自由に選べてラベルのテンプレートも豊富なんです。家や会社に1台あれば、まちがいなく重宝します。
ということで今回は、ラベルライターのテプラシリーズから15製品を比較し、家電批評編集部おすすめの10製品をセレクトしました。
それぞれの製品を用途別にご紹介しますので、ぜひ、ベストな1台を見つけてみてください!
テプラを選ぶときに 気を付けたいポイントは3つ
テプラの種類は多く、ラインナップが豊富すぎて実際に選ぶのは大変だったりします。そんなテプラの選び方のポイントは、大きく3つあります。
選び方のポイント1:定番はPRO。より手軽なのはLite
テプラを選ぶ際は、できることが多い「PRO」と、扱いやすい「Lite」から選ぶのがいいでしょう。
▼テプラ PRO
テプラといえば「PRO」。多種多様なテープカートリッジに対応している定番モデルで、機能も充実していて幅色い用途で使えます。
▼テプラ Lite
小型で手軽なのは「Lite」。対応テープは「PRO」よりも少ないですが、手軽にプリントできるのが特徴です。現在は2製品のみとなっています。
選び方のポイント2:外部ツールと連携させて操作性をさらにアップ!
テプラは本体キーで文字入力するのが定番ですが、現在はPCやスマホと連携するモデルも登場しています。
PCと連携できる製品は、多彩なフォントやデザインを組めるのでビジネス利用向きです。
スマホアプリが使えるものは、即プリントが可能。入力から印刷までらくちんです。
選び方のポイント3:対応しているテープの種類を知って機種を選ぶ
テプラのテープはさまざまな「幅」や「素材」が用意されています。モデルごとに利用できるテープは異なるので、どんなテープを使いたいかをあらかじめ考えることが大切。テープの種類を知ってから機種を選ぶのが正解といえます。
テープは色も素材も豊富で、一般的なテープのほか、強粘着やマグネット、アイロンラベルやリボンなど素材は多彩。さまざまな用途に合わせられます。
テープ幅も選べて、PRO用では「4・6・9・12・18・24・36mm」の7種類・このほか、プロ仕様の「Grand」用の50mmや100mm、Lite用テープがあります。
そのほか、アイロンラベルも貼れたり、
ギフトシールやリボンにも活用できちゃいます。
以上、この3つの視点を持ってテプラを選べば、自分に見合った製品が見つかります。
それでは、今回ピックアップした10製品を用途やシーン別にご紹介しますが、その前にテストの内容を踏まえておきましょう。
入力のしやすさや収納性など テプラ10製品の実力をテスト
テプラシリーズ15製品の中から、今回は10製品をセレクト。下記の10台をテストしました。
・キングジム テプラ Lite LR30
・キングジム テプラ PRO SR970
・キングジム テプラ PRO SR750
・キングジム テプラ PRO SR370
・キングジム テプラ PRO SR530
・キングジム テプラ PRO SR5500P
・キングジム テプラ PRO SR-GL2
・キングジム テプラ PRO SR170
・キングジム テプラ Lite LR5
・キングジム テプラ Grand WR1000
テストでは、次の4つの項目に着目。各製品の使い勝手や収納性などを厳しくテストし、合計70点満点で評価しています。
テスト項目1:入力しやすさ(25点満点)
キーの形状や配置は各モデルでけっこう違うものです。実際にタイピングを行い、キーピッチやストローク、打鍵感を検証。打鍵時の液晶画面の見やすさも確認しました。
テスト項目2:ラベルの使いやすさ(25点満点)
対応テープの幅や種類、テープを自動で切り離すオートカットの有無などを確認。その他に優秀な点があれば加点しています。
テスト項目3:収納性・携帯性(10点満点)
まずはサイズと重量、本体の形状から収納性や携帯性、設置しやすさをチェック。加えて、取っ手の握りやすさも調べました。
テスト項目4:付加機能(10点満点)
デザインの自由度やテープの角を丸くカットし剥がれにくくするオートトリマーなどの機能をチェック。その他優れた機能に加点しました。
それでは、テスト結果にまいりましょう。新定番としておすすめのベストバイをはじめ、「おうちで色々貼りたい編」「ビジネスシーンで活躍させたい編」と用途別のおすすめを紹介します。
スマホ連携で入力が感動レベル! 革命的な「テプラ Lite LR30」
キングジム
テプラ Lite LR30
実勢価格:5106円
サイズ:約W71×D46×H76mm(カットボタン含む)
重量:約132g(電池、テープ除く)
最大印刷範囲:約9.0mm
カッター:手動
対応ラベル幅:11~15mm
電池:単4形×4
印刷行数:1~5行
▼テスト結果
入力しやすさ :25点/25点
ラベルの使いやすさ:18点/25点
収納性・携帯性 :10点/10点
付加機能 :10点/10点
合計 :63点/70点
(全体1位)
見事ベストバイに輝いたのは、「テプラ Lite LR30」。スマホのアプリと連携してタッチ入力できるので、文字入力がラクになりました。自動でペアリングした後は、文字やイラストを入力して印刷ボタンを押せばプリントがスタート。驚くほどカンタンかつスピーディにラベルを作れました。
本体の電源を入れてスマホのBluetoothをオンに。あとは専用アプリで文字やイラストを入力し印刷ボタンを押せば完了です。
TEPRA Lite
価格:無料
対応OS:iOS、Android
「TEPRA Lite」はLR30の専用アプリ。絵文字やイラスト、フォントのラインナップも充実。ボタンはアイコン化されていて直感的に操作できました。定型フォームで名札やギフトに最適なシールが手軽にプリント可能です。
似顔絵を作成したり、スマホ内の画像をシールに挿入したりなど、遊べる機能も豊富です。
印刷できるテープは3種類と少なめですが、カラーバリエーションや絵柄は充実。アプリを使って直感的にデザイン性の高いラベルが作成できます。フィルムテープのラベルは、光沢があり水はねにも強いので、キッチンツールのラベルなどにも使えます。
手のひらに乗せられるサイズで重量も132gと軽量。家の棚やバッグにラクラクと収納することができます。
本体にキーを搭載せず、スマホアプリで入力するシステムの「テプラ Lite LR30」は、自由自在にアレンジできて、PROシリーズとは違ったラベルやタグを作成することができます。シンプル派もこだわり派も満足の、新定番といえる1台です。
「テプラ」おすすめセレクト おうちで色々貼りたい編
ここからは、「おうちで色々貼りたい編」として家族でフル活用できるおすすめ4製品をテスト結果とともに紹介します。点数はあくまで目安なので、それぞれ用途に応じて見比べてみてください!
家も職場も一通りこなせる優等生 「テプラ PRO SR370」
キングジム
テプラ PRO SR370
実勢価格:1万203円
サイズ:約W197×D219×H66mm
重量:約700g(電池、テープ除く)
最大印刷範囲:13.5mm
対応ラベル幅:4~24mm
電池:単3形×6(ACアダプタ付属)
印刷行数:1~6行
▼テスト結果
入力しやすさ :19点/25点
ラベルの使いやすさ:21点/25点
収納性・携帯性 : 6点/10点
付加機能 : 8点/10点
合計 :54点/70点
(全体4位)
とりあえず一通りのことがこなせる1台なら、「テプラ PRO SR370」。エントリー機ですが、キー入力の快適性は上位機に迫る実力です。普通のラベルはもちろん、デザインフォームで職場の備品やファイル管理ラベルも手軽に作れます。
打ちやすいキーボード配置。キーが大きく、ピッチも広めでタイピングが快適です。
液晶画面が大きく、プレビューが見やすいです。最大で8文字×4行を表示できます。
デザインフォーム98種には備品管理に役立つラベルや、便利なテンプレが豊富です。
エントリー機ですが入力しやすさは上位機に匹敵する「テプラ PRO SR370」。基本機能のほかに、100枚までの連続印刷なども搭載し、ヘビーユースにも対応。フォントや装飾も使いやすく、シーンを選ばず活躍します。
オリジナルデザインで可愛く作れる 「テプラ PRO SR-GL2」
キングジム
テプラ PRO SR-GL2
実勢価格:8293円
サイズ:約W180×D117×H62mm
重量:約510g(電池、テープ除く)
最大印刷範囲:13.5mm
対応ラベル幅:4~18mm
電池:単3形×6
印刷行数:1~5行
▼テスト結果
入力しやすさ :13点/25点
ラベルの使いやすさ:21点/25点
収納性・携帯性 : 7点/10点
付加機能 : 6点/10点
合計 :47点/70点
(全体6位)
ガーリーなデザインの「テプラ PRO SR-GL2」もオススメです。オシャレなフォントや絵文字、フレームを搭載。可愛いイニシャルや日付シールも作れるので、手帳やアルバムに添えるのにもぴったりです。
凝ったフォントやフレームなどが使え、プレゼントのアクセントにも最適です。
ガーリーなデザインのポーチ型モデルの「テプラ PRO SR-GL2」。「アンティーク」や「エレガント」など8種類の優しい印象のフォントやイラスト、フレームが使いやすいから、ギフトラベルや手帳のシールの作成にも役立ちます。
バッグに収まるコンパクトな1台 「テプラ Lite LR5」
キングジム
テプラ Lite LR5
実勢価格:4980円
▼テスト結果
入力しやすさ :10点/25点
ラベルの使いやすさ:15点/25点
収納性・携帯性 :9点/10点
付加機能 :6点/10点
合計 :40点/70点
(全体9位)
「テプラ Lite LR5」は、本体にキーが付いていながら、バッグに収納できるコンパクトサイズ。「Lite」なので対応テープが少ないのはネックですが、両手で持ってゲームコントローラーのようにタイピングできるので入力は快適でした。
基本機能を備えたテプラの導入機 「テプラ PRO SR170」
キングジム
テプラ PRO SR170
実勢価格:6006円
▼テスト結果
入力しやすさ :13点/25点
ラベルの使いやすさ:18点/25点
収納性・携帯性 :7点/10点
付加機能 :6点/10点
合計 :44点/70点
(全体8位)
「テプラ PRO SR170」は、ラベルや宛名、名札などの基本的な印刷をするのに十分な機能を備えています。操作はシンプルなのでわかりやすく、オートカット機能も搭載。実勢価格も6000円前後と手頃で、コスパも優秀です。
「テプラ」おすすめセレクト ビジネスシーンで活躍させたい編
続いて、ビジネスシーンで便利に使えるおすすめ5製品を紹介します。こちらも使う頻度や用途によってベストを見つけてください。
ビジネス用なら抜群に使いやすい 「テプラ PRO SR970」
キングジム
テプラ PRO SR970
実勢価格:3万2500円
サイズ:約W195×D238×H91mm
重量:約1190g(電池、テープ除く)
最大印刷範囲:27.1mm
対応ラベル幅:4~36mm
電池:単3形×6(ACアダプタ付属)
印刷行数:1~13行
▼テスト結果
入力しやすさ :23点/25点
ラベルの使いやすさ:25点/25点
収納性・携帯性 : 5点/10点
付加機能 :10点/10点
合計 :63点/70点
(全体2位)
ビジネスで使うならテンプレ豊富な「テプラ PRO SR970」がオススメ。キーの操作性が抜群で、対応するテープ幅や種類も豊富です。凝ったデザインも作りやすく、メニュー画面からテキスト入力画面に戻れるホームボタンが便利です。
下位機との差はデザインの自由度。シーンに合わせたデザインフォーム138種を用意。使えるフォントが多いものも◎。
8規格のバーコードを印刷可能。商品管理に役立ちます。
アドレスを打ち込むのも簡単。さっとQRコードを作って貼れば情報量アップ!
あらゆる機能を搭載する最上位機の「テプラ PRO SR970」。対応テープや作れるデザインが豊富なので、多くのシーンで活躍すること間違いなし。ホームボタンやオートトリマーなど付加機能も充実しています。
大画面でキータッチもハイレベル 「テプラ PRO SR750」
キングジム
テプラ PRO SR750
実勢価格:1万9681円
▼テスト結果
入力しやすさ :21点/25点
ラベルの使いやすさ:25点/25点
収納性・携帯性 :5点/10点
付加機能 :9点/10点
合計 :60点/70点
(全体3位)
「テプラ PRO SR750」と上位のSR970との大きな違いはデザインフォームが無いこと。液晶画面も大きく、キーのタッチ感もハイレベルでした。それで価格が2万円以下とSR970より手ごろなのも魅力です。
ビジネスで役立つ機能が充実の 「テプラ PRO SR530」
キングジム
テプラ PRO SR530
実勢価格:1万1884円
▼テスト結果
入力しやすさ :16点/25点
ラベルの使いやすさ:22点/25点
収納性・携帯性 :5点/10点
付加機能 :7点/10点
合計 :50点/70点
(全体5位)
「テプラ PRO SR530」は、オートトリマー機能やバーコード作成など、ビジネスで役立つ機能が充実しています。備品管理票やファイルラベルなどがすぐに呼び出せるデザインフォームを搭載し、職場の整理整頓にぴったりです。
在庫管理や宛名印刷に最適 「テプラ PRO SR5500P」
キングジム
テプラ PRO SR5500P
実勢価格:1万3480円
▼テスト結果
入力しやすさ :18点/25点
ラベルの使いやすさ:17点/25点
収納性・携帯性 :3点/10点
付加機能 :9点/10点
合計 :47点/70点
(全体6位)
PCやスマホで操作するタイプの「テプラ PRO SR5500P」もビジネス用にオススメです。USB接続のほかBluetoothに対応し、コードレスで利用可能。専用のラベルソフトやアプリから自由度の高いラベルが作れます。Excelファイルからも入力できます。
PCのほかに専用のスマホアプリからも作成・印刷できるのが便利です。
事務所やショップで大活躍の 「テプラGrand WR1000」
キングジム
テプラGrand WR1000
実勢価格:4万2700円
▼テスト結果
入力しやすさ :15点/25点
ラベルの使いやすさ:12点/25点
収納性・携帯性 :1点/10点
付加機能 :10点/10点
合計 :38点/70点
(全体10位)
「テプラGrand WR1000」も事務所やショップで活躍する特化モデル。PC(Win)と接続して入力する仕様で、対応するテープ幅は50mmと100mmの2種類。「~注意」や「非常口」など多彩な定型フォームを利用できます。自宅やオフィスより、お店や工場など大きく使いたい場所で活躍します。
50mmと100mmの幅広ラベル対応。定型フォームも多彩に揃っています。
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おわりに
以上、キングジムのラベルライター・テプラおすすめ10選でした。
ベストバイの「テプラ Lite LR30」は、スマホ連携でかなり使いやすく進化しています。ラベル入力もペアリングも超簡単で、使えば使うほど楽しくなります。まさに、「スマホで手軽」はテプラの新機軸と言えそうです。