原因はWi-Fiじゃないかも!根本の原因を探すことが大切です
ルーターの設置場所を検討する前に、まずは契約しているプロバイダーの速度を確認しましょう。仮に通信速度1Gbpsの高速回線であっても、プロバイダーが低速では意味がありません。
有線接続では影響はないものの、自宅周辺に送電線や大規模な病院といった施設があるとWi-Fi接続に悪影響を及ぼすことがあります。加えて、見逃せないのがLANケーブル。通信速度1Gbpsに対応する「CAT(カテゴリー)6」以上の製品を選びましょう。
通信速度が遅いと感じたら元回線が遅くないかを調べましょう
回線が遅い場合は「そもそも回線が遅い」「回線は速いがプロバイダーが遅い」の2パターンがあります。そこで原因を把握するため、計測サイトで「NGN速度テスト」を行い、回線の実測値を把握しましょう。
下記ではフレッツ光のNGNテストで回線速度の計測方法を紹介します。
[手順①]
スタートボタンを右クリックして「コマンドプロンプト」を選択します。Windows 10のバージョンによっては「Windows PowerShell」の場合があるので注意しましょう。
[手順②]
「ipconfig」と入力して「デフォルトゲートウェイ(ルーターのIPアドレス)」を確認します。
[手順③]
手順2で確認したデフォルトゲートウェイをWebブラウザに入力します。または、ルーターの説明書に記載されている、設定画面のURLを入力。
[手順④]
「ユーザー名」と「パスワード」を入力して「OK」をクリック。この2つも、ルーターの説明書に記載されています。
[手順⑤]
ルーターの設定画面が表示されたら接続設定を開き、PPPoE(PPP)の設定を以下の通り入力します。ただし、項目名や設定内容は機種によって異なるので注意が必要です。
[手順⑥]ルーティング設定画面で以下の通り入力します。これも項目名や設定内容が機種によって異なるので注意しましょう。
[手順⑦]
設定を保存して「https://www.v4flets-east.jp/ 」にアクセス。「速度の確認」欄の「詳しくはこちら」をクリックします。
[手順⑧]
契約している回線タイプを選択します。
[手順⑨]
「測定スタート」をクリックして結果を確認します。検証環境の回線は下り最大200Mbpsなので、ほぼ最大値が出ています。
結果がサービスの最大値から程遠い場合は、ルーターやプロバイダーではなく回線自体に問題があることになります。
回線速度は周りも同じなのか自宅周辺の速度を計測しましょう
計測した回線速度が高速、にもかかわらず自宅が遅い場合、自宅周辺の速度を確認しましょう。「Radish Network Speed Testing」では、回線情報を登録して、自宅周辺の回線速度を測定できるほか、他のユーザーの情報を見られるので地域全体かそれとも自宅が遅いのかの参考になります。
自宅周辺の通信速度を確認する
「Radish Network Speed Testing」は、回線速度測定サイト。「みんなの測定結果」というページで、過去の測定結果一覧を参照できます。
プロバイダー増設工事予定をチェック
プロバイダー各社は、休日や夜間帯(20:00-24:00)のアクセス集中への対応として、増設工事を実施しています。サイトで実施地域や時期を確認しましょう。
契約内容を確認ケーブルだと光には勝てません
インターネットの契約においては、「通信回線+プロバイダー」のほかにケーブルテレビという選択肢がありますが、残念ながら光回線の代替案にはなり得ません。その理由は通信ケーブルの敷設方法にあります。もちろん契約するプランによるものの、一般的にはケーブルテレビの速度が光回線を上回ることありません。
どちらも光ファイバー線を敷設している点は共通ですが、ケーブルテレビが途中から別素材の線に切り替わるのに対し、フレッツ光は自宅まで光ファイバー線を引き込むことで、高速通信が可能になります。
プロバイダーが原因ならIPv6対応のものに変更しましょう
インターネットのつながりにくさの根本的な原因のひとつに、IPアドレスの枯渇問題があります。この解決策が、新規格のIPアドレス「IPv6」です。通信が劇的に速くなる、とまではいかなくても、旧規格での接続による混雑は解消されます。プロバイダーやプランの契約満了が近く、変更を予定しているのであれば「IPv6 IPoE」対応のサービスを選ぶのが正解です!
IPv6なら安定化や高速化可能
現在主に用いられている規格IPv4ですが、インターネットの急激な普及によりIPアドレスが大幅に不足しています。IPv6の一般化で、通信の安定や高速化が期待できます。
IPv6対応プロバイダーを探す
フレッツ光のサイトでは、IPv6 IPoEに対応するプロバイダーやプランを確認可能。
自宅で高速通信を行うためには、設定や設置場所だけではどうにもならないこともあります。そんなときプロバイダーが一因だとわかっているとその後の対策を講じることができるかもしれません。