AV機器デジタルでは表現できない
原音の細部まで聴かせます

デジタル音源は、小型化できるのが強みです。しかし、アナログでレコーディングされた音は、いくら現代の最新技術でデジタル化しても完全なコピーは不可能です。アーティストが意図した音楽をしっかりと聴くためには、やはりレコードで聴くのがベストといえます。

デジタルでは表現できない原音の細部まで聴かせます

もう少し詳しく説明すると、デジタルでは音を0か1かで再現しようとするため、必ずその中間の音をロスしてしまいます。そのため、マスター音源により忠実なサウンドを楽しみたいならアナログが向いているというわけです。

とくに、

デジタルでは表現できない原音の細部まで聴かせます

ビートルズやスティーリーダン、ビル・エヴァンス・トリオなどの80年代以前アーティストを聴くならば、ぜひアナログがオススメです。

レコードの基本が分かったところで、早速、初めての一台にオススメの機器を紹介します。

AV機器レコードの醍醐味を味わえる
初めての一台にオススメ

デノン:DP-500M

デノン
DP-500M
実勢価格:6万682円
サイズ:W450×H170×D370mm(フット含む)
質量:10.1kg
消費電力:10W

カートリッジ交換の醍醐味を味わえるオーソドックスなレコードプレーヤーです。スタティック型のユニバーサルS字トーンアームを搭載し、ヘッドシェルは着脱可能。好みに応じてカートリッジやヘッドシェルを交換したり、リード線を付け替えるなどの楽しみを、カンタンに味わうことができます。

カートリッジは聴くレコードのジャンルに合わせて交換すると良いでしょう。おすすめは以下の3タイプです。

シュア:M44-7

シュア
M44-7
実勢価格:7363円

針飛びしにくい設計でスクラッチDJなどに人気ですが、低音重視でロックやジャズ試聴にも向きます。

オルトフォン:2M Red PnP

オルトフォン
2M Red PnP(シェル付)
実勢価格:1万6980円

ジャンルを問わずオールマイティーに対応するカートリッジ。独自の磁気回路に接合式の楕円針を用いています。2Mシリーズではエントリーモデルにあたります。

デノン:DL-103

デノン
DL-103
実勢価格:2万8050円

同じくオールマイティーに対応するタイプ。FMステレオ放送用に開発されたモデルで、ジャンルを問わない忠実再現が最大の魅力です。

このようにレコード本来の音を楽しむ機能に優れていますが、サウンドもなかなかのものです。

レコードの醍醐味を味わえる初めての一台にオススメ

エントリーモデルとはいえ、トルクが強く、立ち上がりに強いダイレクトドライブ方式採用で力強い音が魅力。メンテナンスが容易というメリットもあります。

レコードの醍醐味を味わえる初めての一台にオススメ

また、レコードは盤面に彫り込まれた溝に針を落とすことで、トラックを選びますが、本機はアーム操作が自動でないことが特徴です。せっかくのレコードプレーヤーなのだから、盤上に自分で針を置くアナログな操作感までこだわるのが粋というものです。

AV機器アナログ音源の魅力を引き出す
オーディオシステムを紹介

アナログ音源の魅力を引き出すオーディオシステムを紹介

次に、デノンのDP-500Mを軸にしたアナログの音を楽しみつくすオーディオシステムを紹介します。まず、同機種にはMM型カートリッジが付属していますが、先ほど紹介しましたDL-103に交換し、ジャンルを問わない忠実な音の再現を楽しみましょう。

デノン:PMA-1500RE:アンプ

アンプ

デノン
PMA-1500RE
販売終了

KEF:Q300:スピーカー

スピーカー

KEF
Q300
実勢価格:4万7800円(ペア)

さらに、今回販売終了していますが、MM/MC両方式に対応のフォノイコライザーを内蔵するため、アンプはデノン製のPMA-1500REを選びました。昇圧トランスを買い足すことなくMC型カートリッジの切れ込みの良い音が楽しめます。中古で手に入らない場合は、後継機のPMA-1500NEを導入するのも良いでしょう。

そしてこれを鳴らすスピーカーとして組み合わせたいのがKEFのQ300。大らかで明るく、弾力的な音でのびのびと表現してくれます。

予算に余裕があればトールボーイ型がベターです

KEF
Q500
実勢価格:11万8580円

もし予算が許すのならば、エンクロージャー(キャビネット)が大きく低音の量感豊かなトールボーイ(フロア)型を選びましょう。アナログレコードの醍醐味はさらに引き出されます。

AV機器もう少し予算を抑えたい人は
2万円からスタートできます

ION AUDIO:Air LP:プレーヤー

ION AUDIO
Air LP
実勢価格:1万1934円
サイズ:約W406×H114×D356mm
質量:約3kg
対応回転数:33-1/3、45、78
出力端子:RCA×1、USB×1、ヘッドホン×1
Bluetoothバージョン:BT3.0

手軽にレコードを始めたい人に最適なのが、1万円台で購入できる本製品。最大の特徴は、Bluetooth搭載で外部スピーカーからワイヤレス再生が可能なことです。音質も良好で、プロも「オーケストラの金管に艶があり、色付きがなく自然な音質」と評するなど、この価格帯のプレーヤーとしては抜群の評価を得ています。

もう少し予算を抑えたい人は2万円からスタートできます

Bluetooth搭載だから、レコードの音を手軽にワイヤレス再生可能できます。

もう少し予算を抑えたい人は2万円からスタートできます
もう少し予算を抑えたい人は2万円からスタートできます

もちろん再生にはBluetoothスピーカーが使えます。野外でアナログ音源を楽しむことも可能です。

続いて、アナログ本来の音をさらに追求する方法を紹介します。

AV機器高音質なレコード再生には
フォノイコが必須です

高音質なレコード再生にはフォノイコが必須です

レコードの音溝は、「RIAAカーブ」というルールに則り、低音が小さく、高音が大きくなるよう収録されています。これを補正してフラットな状態に戻しつつ、レコードプレーヤーからの微少な信号を増幅して出力するのがフォノイコライザーの役割。アンプに内蔵されていないなら絶対に必要です。

オーディオテクニカ:AT-PEQ20:アンプ

オーディオテクニカ
AT-PEQ20
実勢価格:1万6695円

そこでオススメしたいフォノイコライザーがこれです。MM型とMC型、どちらのカートリッジでも使うことができます。

AV機器音の繊細さを求めるなら
昇圧トランスを導入しましょう

音の繊細さを求めるなら昇圧トランスを導入しましょう

MC型のカートリッジは、周波数レンジが広く繊細な音を出せるという特長を持ちます。その反面、針にコイルを直結させているため巻数に制限があり、出力はMM型に比べて弱くなります。それを補ってくれるアイテムが昇圧トランス。繊細な音を求めるなら、MC型+昇圧トランスも検討しましょう。

フェーズメーション:T-300

フェーズメーション
T-300
実勢価格:3万6900円

オススメの昇圧トランスが高級オーディオの「フェーズメーション」。ブランドとしては、非常にリーズナブルな価格の昇圧トランスです。自社開発の大型かつ高性能な昇圧トランスを搭載し、従来機より広帯域での高音質を実現しています。

AV機器大事にメンテナンスするのも
アナログの醍醐味です

大事にメンテナンスするのもアナログの醍醐味です

レコードの盤面や針に汚れやホコリがついたまま再生すると、ノイズの発生や針飛びの原因になるので、定期的に掃除するよう心がけましょう。また、盤面の掃除用のクリーナーには乾式と湿式があるので、汚れに応じて使い分けましょう。

オーディオテクニカ:レコードクリニカ

オーディオテクニカ
レコードクリニカ
AT6012
実勢価格:1513円

良質なベルベットを使用したワイドタイプのクリーナー。クリーニング液付きで湿式にも対応します。

大事にメンテナンスするのもアナログの醍醐味です

また、レコード針にも専用のクリーナーがあるので用意しましょう。なお、頻繁な掃除や力の入れすぎは逆効果になるので注意が必要です。

ナガオカトレーディング:ハイクリーン801/2

ナガオカトレーディング
ハイクリーン801/2
実勢価格:551円

針先にこびりついた汚れを掃除するならこれがオススメ。針の根元から手前の一方向で、優しく丁寧に拭くのがコツです。ちなみに、カートリッジは取り外したほうが掃除しやすいです。

AV機器デリケートなレコード盤の
保存には注意しましょう

デリケートなレコード盤の保存には注意しましょう

レコードは、合成樹脂の塩化ビニールでできており、盤面に刻まれた細かい音溝はとにかくキズが付きやすいデリケートなものです。熱で変形したり、水分を吸収してカビが生えたりすることも多く、また静電気を帯びやすいのでホコリにも気を付けなければなりません。

デリケートなレコード盤の保存には注意しましょう

したがって、盤面には指紋などを付けないようにし、湿気の少ない高い場所にまっすぐ縦置きで保管するのがベストです。

このような保管はレコード盤を傷める原因です

重ねると下のレコードが重みに耐えられず反ってしまうことがあるので要注意です。

段ボールは湿気を吸収するので、入れっぱなしにするとカビが生えるおそれがあります。

床は湿気やホコリも多いので注意が必要です。踏んでしまうリスクもあるので絶対に置かないようにしましょう。

以上、レコードの選び方を解説しました。デジタルでは表現できないアナログの音を楽しんでください。