マッサージシートとは?
マッサージシートとは、イスやソファにのせるだけで使えるマッサージアイテム。もみ玉がグリグリと背中や腰を刺激しますが、足元まではカバーされないため、上半身のケアに特化したマッサージチェアといえます。
価格は1万円台から5万円前後と、一般的なマッサージチェアと比べると手頃な値段で、小さなスペースで使えて収納性にも優れているのが魅力です。座面の有無や、もみの範囲は製品によってさまざまです。
アテックス「ハイバックマッサージャー」をテスト!
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2023年10月20日に発売されたアテックス「ハイバックマッサージャー」は、ゴムバンドでイスに固定したり、ソファ等に立てかけて使用できる、座面のないコードレスタイプのマッサージシートです。
こちらは充電式となっており、約3時間の充電で約70分間稼働します。もみのスピードともみのパターンが複数あり、本格的なマッサージをしてくれるのだとか。
カラーはオレンジブラウン(AX-HP210br)、グレー(AX-HP210gr)、ブラウン(AX-HP212br)の3色展開で、インテリアに合わせて選べるのもうれしいポイントです。
今回は、これまでMONOQLO編集部と数多くのマッサージギアを試してきたfor.R 整体院・木幡洋一さんと一緒に、アテックス「ハイバックマッサージャー」の実力を検証しました。
多くのユーザーがマッサージシートに求めるポイントは、大きく分けて以下の5項目です。
- 体にフィットし、もみ心地がいい
- 好みに合わせてもみ玉や本体の位置調整ができる
- もみのパターンや速度のバリエーションがある
- 家のいろんな場所で使うことを想定し、持ち運びや設置・収納がしやすい
- お手入れしやすい
今回テストするアテックス「ハイバックマッサージャー」は2万9700円と、同ジャンルの相場から言えばややお手頃な価格帯となっていますが、上記の訴求ポイントを満たしているのでしょうか?
安いだけでなく本当に良い製品なのか?
整体のプロとMONOQLO編集部が厳しい目で徹底的にテストをしました。
テスト1:背中のもみ心地は?
結果:イスでもソファでもS字カーブが体に沿って、クセになる使い心地
ハイバックマッサージャーは、横から見るとS字カーブを描いており、背中のラインにフィット。もみ玉が縦に動く「ローラー」の動きもしっかり感じられました。
テスト2:肩のもみ心地は?
結果:肩周辺へのあたりは弱めでした
ヘッドレストをぴったりの高さに合わせても、首や肩周りへのあたりが弱く、やや物足りなく感じました。
もみ玉が縦に動く「ローラー」モードのよさは、肩ではあまり感じられませんでした。
テスト3:腰のもみ心地は?
結果:気持ちいいけど、背中よりもあたりは弱め
マッサージシートをイスの座面に置くかたちで設置すると、もみ玉がお尻付近にあたるため、腰を狙うにはリモコンでもみ玉の位置を調整したほうがよさそう。
マッサージシートの位置を上にズラして使用すると、体を預けたときに背中部分によりフィットして、腰へのもみ玉のあたりが弱めでした。
テスト4:もみ玉の配置や動きはどう?
結果:もみ玉の配置はまあまあ。回転の向きの違いはあまり感じられないかも
左右2つずつもみ玉が配置されており、リモコンの上下ボタンでもみ玉の位置を自分好みに調整することも可能。
もみ玉の動きは「左右交互に回転」「左右対称に回転」「上下に動くローラー」の3パターン。ローラーの縦の動きは筋肉の張りを流してくれる感じがしてわかりやすいもみ心地でしたが、回転の向きによるもみ心地の違いはあまり感じられず。
もみ速度は、回転速度に緩急をつけてリアルな指圧を再現した「プロもみ」、1分間に約20回転の「ゆっくり」、1分間に約25回転の「ふつう」の3パターンをから選べますが、速度による違いはそこまで感じませんでした。
もみ玉の可動域は問題ないですが、イスで使ったときはあたりが若干弱くなる傾向にあります。もみ玉のサイズが小さめなのも、あたりが弱く感じる要因かもしれません。ローラーモードはダイナミックな動きで気持ちよかったです。
テスト5:体にフィットしてくれる?
結果:イスの背もたれの高さにもよるけど、自分好みの位置に合わせられます
身長180cmの木幡さんがハイバックマッサージャーをイスにそのまま置いて使用すると、もみ玉の位置が肩甲骨あたりの高さにきます。
シートの位置を上にズラして微調整することも可能ですが、上に上げ過ぎると固定バンドがイスの背もたれから外れそうになるため、背もたれの低いイスではリラックスして体を預けるのは難しいかも。
薄型でイスの座面からお尻が大幅にハミ出ることがないため、そのあたりのストレスは少なそうです。
薄型なので、お尻がイスからハミ出ずに座れる点はいいですね!左右から腰元を覆うタイプのマッサージシートだとお尻が収まらなかったのが苦い思い出。このハイバックマッサージャーは背もたれのみのタイプなので、僕くらい大きめの体格でも問題なく使えますね。
ソファでは、高めの背もたれでマッサージシートを支えてくれるため、自分にピッタリな位置に合わせて体重を預けられました。デスクで使うような背もたれの高い回転チェアなども同様に、位置調整がしやすいです。
クッションなどを下に置いて斜めの体勢で使用すると、自重でより背面へのもみ応えを感じられました。
完全に寝そべった状態で使用すると背面に食い込みすぎて危険です。リラックスした体勢で使いたい場合は、クッションや枕などで高さを出しましょう。
テスト6:機能は充実してる?
結果:緊急停止ボタンや自動オフ機能もついているので安心
もみのパターンとスピードのほか、もみ玉の範囲を「全体」「肩(背面の上部)」「腰(背面の下部)」から選べます。もみ玉の位置(高さ)を手動で設定できるのも便利ですし、充電残量や運転の残り時間をライトで示してくれます。
とりわけ木幡さんが注目したのは、10分自動オフタイマーと緊急停止ボタンでした。
マッサージ中に寝落ちしてしまうパターンはよくあるので、自動オフ機能が付いているとより安全に使えそうです。ちなみに、ヒーター機能もついていますが、あたたかさを感じられるまでにやや時間がかかった印象です。
テスト7:設置・収納はしやすいの?
結果:大きさのわりに片手で軽々持てて移動がラクちん!
ハイバックマッサージャー本体の重量は約3.6kgと軽量。背面に手持ち用のハンドルがついており、片手で持って簡単に移動させることができます。
「それは屈強な木幡さんだからでは?」と考えたくなるところですが、ハイバックマッサージャーを持ってみた女性スタッフも「思っていたよりも全然軽い」と、片手で軽々と運んでいました。
薄型のため、家具の隙間や壁際にもスマートに収まります。
付属の充電ケーブルは十分な長さがあるため、充電時の置き場所にも困りません。
テスト8:衛生面も気になるんだけど…
結果:パーツを外して洗えるので衛生的
背面のパッドは取り外して洗濯が可能です。また、本体の背中が接する部分はメッシュ素材のため、通気性も良さそうです。
肌や髪に直接触れるアイテムだから、やっぱり清潔に保てるかどうかは気になるところ。洗濯できるのはうれしいですね!
ハイバックマッサージャーのテスト結果を振り返り!
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- 肩のもみ心地
- 背中のもみ心地
- 腰のもみ心地
- もみ玉の配置
- フィット感
- 機能性
- 取り回し
- お手入れ
取り回し最強!リビングに寝室、好きな場所で楽しんで
アテックス「ハイバックマッサージャー」は、クッション型よりも広範囲のマッサージが可能なハイバックタイプのマッサージシート。肩まわりへのもみ玉のあたりは及第点といったところですが、絶妙なS字カーブのシートが背中にフィットし、とりわけ上下に動くローラーモードの気持ちよさは格別でした。
リモコン操作が簡単で、自動オフ機能もついているためマッサージしながら寝落ちしてしまいがちな人でも安心です。
また、座面のないタイプだから、リモコンでもみ玉の位置を調整しつつ、シートの位置を上にズラすなどして自分にとってぴったりな位置に当てどころを調整し、リラックスした体勢でも使えるのもポイント。腰まわりを覆わないため、大柄な人でも「お尻が収まらない!」といった事態も避けられるはずです。
肌や髪に直接触れるアイテムだからこそ、パーツを取り外して洗濯できるというのもうれしいポイント。汗をかく季節でも、これなら清潔に使えそうです。
そして、ダイニングのイスにPCデスクの回転チェア、リビングのソファに寝室のベッドと、家の中で自由に移動させて使えるのは、まさにコードレスならではの大きなメリットです。
マッサージシートの購入にあたっては「どの部位をほぐせるのか?」というのも製品を選ぶうえでの重要なポイントですが、本製品の使用部位は肩・背中・腰です。首のマッサージに対応している4〜5万円の製品と比べると手頃な値段で、自分好みに使えるハイバックマッサージャーは、背中を重点的にほぐしたいユーザーにとってはうってつけのアイテムだと言えます。
- おすすめポイント
-
- 背中にフィットする
- ローラーが気持ちいい
- 位置調整が自由にできる
- 緊急停止ボタンや自動オフ機能付き
- 軽量薄型なので、設置・収納がラクちん
- パーツを洗えて衛生的
- がっかりポイント
-
- 肩のもみ心地は及第点
- もみ玉の動きがやや緩慢
- ヒーターのあたたかさはかなり穏やか
- 幅
- 400mm(約)
- 奥行
- 160mm(約)
- 高さ
- 750mm(約)
- 重量
- 3.6kg(約)
- 連続使用時間
- 約70分
- 充電所要時間
- 3時間(約)
- ヒーター最高温度
- 約45℃以下(※使用環境により多少異なる)
- タイマー
- 約10分で自動オフ
- 付属品
- ACアダプター、リモコン収納ベルト
- 型番
- AX-HP210gr
マッサージシートの使用シーンは?
体のケアにぜひ活用したいマッサージシートですが、使い方を誤ると体によくない影響も。そこで、整体のプロである木幡洋一氏に使い方のポイントを教えてもらいました !
ストレッチの“前”にもオススメ
マッサージシートは筋肉の張りが気になる人におすすめなのですが、使用するタイミングは“ストレッチの前”も適しているそう。
マッサージシートはリラックスタイムに使用するのも良いですが、ストレッチ前の使用もおすすめです。固まった背面の筋肉をほぐし、体を動かしやすくなったところでストレッチをすると、普段よりも伸ばしやすくなります。
やりすぎは禁物!
気持ちいいからといって何十分もマッサージするのは、そのときはほぐれているように感じても、のちのち筋肉がこわばってしまうためNGです。
マッサージシートで刺激すると血流がよくなりますが、それは一時的なもの。機械に頼りきりだと、それなしでは動けない体になってしまいますよ。マッサージシートの使用は1日10分程度にとどめ、使用後に自ら体を動かしてストレッチすることで、動きやすい体を目指しましょう!
これまで数十種類のマッサージシートを試す機会がありましたが、形状やサイズ感によって、体格の大きい僕では使用できないものもありました。そのあたりの使用感も含めてレビューします!