調査1:ホンモノACアダプタは中身ぎっちりで耐久性も優秀
アップル
60W Magsafe電源アダプター
実勢価格:8640円
アダプタ本体には、安心の証でもあるAppleロゴが確認できます。
ホンモノのアップル製品は、包装がしっかりしているのもポイントです。
ホンモノの重量は237g。そっくり製品とは比べ物にならないずっしりとした重みです。
外から見えないところもきちんとケアしているのが、ホンモノの特徴。外装ケースの内側には、耐久性向上のためと思われる金属製フィルムが貼られています。
そして…ここからがニセモノの製品。
JiooTech
MacBook Pro用交換用ACアダプタ
実勢価格:3999円
アップルロゴがないので、ひと目でそっくり製品とわかります。プラスチック素材で安っぽさが否めず、外装の隙間が広いなど荒い作りも目立ち、安かろう悪かろうといったところ。
重量は170g。ホンモノと持ち比べると、計測しなくても明らかに違いが分かるほど、かなり軽く感じます。
上が本物、下がそっくり製品ですが、説明書きがまったく違います。同じ内容だったのは「60W」という箇所のみ。ちゃんと充電できるの? という不安も……。
分解してみたら一目瞭然!中身の詰まり具合に歴然の差
左がニセモノ、右がホンモノです。
本物、そっくり製品をそれぞれ分解してみたところ、ひと目で分かるほどの差が。保護用の金属板がある本物に対して、そっくり製品は保護剤が見当たらず、中身もスカスカでした。
解体に悪戦苦闘し数十分もかかった本物に対して、そっくり製品は外装の溶接が簡易的なので、ものの数分で解体が完了しました。中身がスカスカで耐久性もあまりなく、重量に50g以上も違いがあるそっくり製品は、落としただけで壊れそうなチープさ。これを選ぶ価値やメリットが見えてきません。
調査2:アップルそっくりイヤホンもまったく別物の中身と色味
■ホンモノ
アップル
EarPods with 3.5mm Headphone Plug
実勢価格:3311円
クリアなホワイトカラーが、純正品の特徴。そっくり製品はカラーが少し違い、日焼けしたようなクリーム色に見えますが、作りや素材感などはほとんど同じです。しかし分解した中身を見ると、実際に使われている作りや素材はまったく別物でした。これは製造年代などの違いかもしれませんが、そっくり製品は純正品よりも音質や耐久性などが劣る原因になりそうです。
まずはホンモノの中身をチェックしていきます。
イヤホン内部を分解してみると、内部構造が緻密で作りがしっかりしています。
純正品コードは、ジャックから約18cmの部分に「Designed by Apple in California Assembled China」の表記あり。
音声調節部分を押した時の感触と内部構造は、そっくり製品と大差がありませんでした。
次にニセモノの中身です。
■ニセモノ
メーカー不明
iPhone イヤホン 新品 未開封 Apple 正規品 純正
実勢価格:2096円
クリアホワイトの純正品とは違い、そっくり製品はクリーム色っぽい印象。
そっくり製品は内部の素材がチープで安っぽく、純正品とはまったく違います。
純正品とあまり違いがなかった音声調節部は、解体の手間も純正品と同じほどしっかりした作りでした。
調査3:ライトニングケーブルも強度に大きな違いがありました
■ホンモノ
アップル
Lightning-USBケーブル(1m)
実勢価格:1180円
純正品のコード部分をズームして見てみると、コネクタとコードの接続部分は破損しにくくするためにしっかりコーティングがされています。しかし、そっくり製品はコーティングがされておらず基盤がむき出し状態。外装をはがしただけで、コネクタ部分が取れてしまうほどもろい作りでした。
本物はしっかりと溶接されています。そして、イヤホンのケーブルと同じようにUSB端子から約18cmの部分に「Designed by Apple in California Assembled China」の表記があります。
■ニセモノ
メーカー不明
Lightning - USBケーブル(1m)
(……という名前で売られてました)
実勢価格:198円
そっくり製品にはコーティングがないためにもろく、すぐにコネクタがはずれてしまいます。
接続コネクタとコードは、一見純正品に見えてしまうほどそっくりでした。
純正品と見た目がそっくりな製品でも、分解してみると雑な作りだったり強度が弱かったりするなど、安かろう悪かろうな物もありました。安いだけでそっくり製品に飛びついて「安物買いの銭失い」にならないようにしましょう。