「目玉焼き」と「薄焼き卵」
簡単そうで実は難しい…
いつも何気なく食べている「目玉焼き」と薄焼き卵」ですが、火加減やフライパンさばきなど、美しくかつ美味しく作るにはコツが必要…。
そんな「卵料理の手間」を解決すべく、現在販売されている時短グッズを試してみたんですが、今回選抜した製品には、ちょっと微妙なNGグッズが満載だったんです……。
“薄焼き卵の時短グッズ”は
ことごとくNGでした…
まずは、ふっくら薄く焼くにはテクニックが必要な薄焼き卵の時短グッズからテストしてみました。しかし、どれもこれも微妙な結果に……。
これから紹介する3製品を使うなら、苦労してもフライパンで焼いたほうがいいかもしれません。
手間がかかる割には
低い完成度にガッカリ…
曙産業
レンジでうすやきたまご
実勢価格：1317円
こちらは1000円以上もするレンチンの薄焼き卵メイカー。円形の外ぶた、内ぶた、トレーの3つが同梱されています。
いざ調理開始で卵を流し込めばいいのかと思いきや、まず最初にトレーに水を入れて2種類のふたをし、レンジで温める前工程が必要になります。
容器が温まり、水気を拭き取って油を引いたら、やっと卵をトレーに流し込むことができます。あとはふたをしてチンするわけですが、正直なところ、ここまででかなりの手間を感じました。
これだけ手間をかけたのだから、キレイに仕上がるかと思いきや......。製品自体が大きすぎたため、キレイに焼けず穴が開いてしまいました。パーツが多い割には完成度が低いアイテムです。
「薄焼き」と書いてあるのに
厚焼き卵ができるなんて……
ダイソー
レンジでかんたん！！
薄焼きたまご
実勢価格 108円
つぎに試したのは、ダイソーのアイテム。こちらも前出の曙産業の製品と同じく、レンチンで薄焼き卵ができるという調理器。価格は10分の1以下ですが、気になる仕上がりはどんな結果になったのでしょうか。
残念なことに、薄くならず厚みのある卵焼きができてしまいました。ちなみに薄く作ろうとすると破れてしまうので、「薄焼き卵」には不向きといえます。商品名に負けてますね……。
フライパンと枠の隙間から
卵液が流出してしまいます
ダイソー
シリコンクッキング
リング角型
実勢価格：108円
最後にエントリーする薄焼き卵の時短グッズは、さきほどと同じダイソーから販売されているシリコン製の枠です。フライパンに置いて、枠の中に卵液を流し込むというもの。
卵液の量を調節することで、厚焼きから薄焼きまで調理できるのだとか……。それでは早速試してみましょう。
フライパンに枠を置いて卵液を流すやいなや、枠の外にドロドロと漏れ始めました。どうやら枠とフライパンが完全に密着せず、隙間から流れ出てしまったようです。もはや、論外ですね。
これら３製品を検証してわかったのは、薄焼き卵は過熱時間の加減が難しく、レンチンではうまく作れないということ。かといって、フライパンで使う時短グッズでも、絶妙な薄焼きを実現することはできませんでした。
これなら時短など狙わず、普通に作ったほうがマシかもしれませんね。次に紹介する目玉焼きの時短グッズも散々たる結果に……。
目玉焼きの時短グッズは
レンジ内爆発で手間倍増
水を入れて蒸らすなど、面倒の多い目玉焼き。
そんな手間を解消すべく、人気のタイガークラウンとダイソーのレンチンで目玉焼きを作る調理器2製品を使ってみましたが、レンジ内で卵が爆発するなどのトラブルに見舞われてしまいました。
細かい時間調整の甲斐無く
出来上がりが中途半端
タイガークラウン
エッグポーチャー
“ジェム”
実勢価格 471円
こちらは、油や水を使わずレンジで目玉焼きが出来るというアイテム。型に卵を入れて黄味に穴をあけ、ふたをしてチンするだけと、一見工程はシンプルですが、秒単位で何度も時間調整する必要があり、かなり面倒でした。
しかも、手間がかかった割には出来が微妙。目玉焼きとは言いがたい中途半端な仕上がりに……。
卵がレンジ内で大爆発
すがすがしい朝が台無し
ダイソー
レンジでどんぶり・目玉焼き
実勢価格：108円
つぎはダイソーのアイテム。工程はタイガークラウンのものと同じく、容器に卵を入れ、ふたを閉めてチンするだけですが……。
なんとレンチンで卵が爆発。レンジの中が卵だらけになる最悪の事態になってしまいました。
ただし、卵とじ系の料理なら無事に調理できました。親子丼などを作るには役立つかもしれませんね。
せっかくの清々しい朝からレンジ内で爆発した卵を掃除をしなくちゃならないなんてストレスがデカすぎます。こちらも普通に作るのが一番早いといえますね。
以上、薄焼き卵・目玉焼きメーカーの紹介でした。各社アイデアを製品に落とし込んだ心意気は買いたいのですが、完成度はまだまだ。今後の開発に期待です。
