ペットスマート自動給餌器とは?

スマート自動給餌器とは? 自動給餌器おすすめ イメージ

シャオミの家電ラインナップにペット向けのスマート家電が2製品ありました。ひとつが見守りカメラ、そしてもう一つが、ここで紹介するスマート給餌器です。

本製品のウリは、食べ残し量を正確に測れるという重量センサーと、ペットの体調に応じて給餌プランを提案してくれるスマート機能……なのですが、安眠を妨害されないよう深夜だけ使う、仕事に行っている日中だけ使うといった場合には、そこまで高機能なものは必要ないかもしれません。

そこで、『家電批評』編集部では、使いやすさやお手入れのしやすさ、安全性といった基本性能の部分を、専門家とともにチェック。同価格帯の定番製品と比較しました。

なお、スマート機能については評価対象外ですが、別枠でチェックを行っています。

自動給餌器選びの重要ポイントをチェック!

使いやすさ

餌の入れやすさや設定・操作のしやすさに加え、タンクの密閉性や乾燥剤の交換といった餌の管理のしやすさをチェックしました。

お手入れのしやすさ

餌が排出されるトレーやタンク、餌を小分けするプロペラなどの各種パーツの取り外しやすさと洗いやすさをここで評価しました。

安全性

コードをかじっても危なくないよう配慮されているか、押したり乗ったりしたときに倒れにくいか、餌の排出口に手(前足)を入れてもケガをしないかなどを確認。

動作の正確性

毎回餌が正確に出るかをチェック。餌のサイズや形状により重さは変わるので、規定量が出るかより量のバラつきを重視して判定しました。

自動給餌器選びで重要なのが上記4項目。ちなみに、飼っているペットの性格などによっては、フタの開けにくさや倒れにくさ、動作音などが特に重要になる場合もあります。

ペットシャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」

B評価シャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」

 

  • シャオミXiaomi スマート給餌器 2
  • 実勢価格: ¥11,800
 

高評価だったポイントが安全性の高さです。電源コードは噛み切られにくいナイロン素材で、給餌パーツには柔らかいシリコンを使用。万が一、猫が手(前足)を入れても怪我をする心配がありません。

また、本体底面の6つの滑り止めで安定性を確保。重さもそこそこあり、倒れにくい設計になっています。

衛生面にも好感が持てます。ステンレス製のトレーが洗いやすいほか、フードタンクも密閉性が高く鮮度を維持しやすい構造。さらに餌の投入口は大きく補充がスムーズです。

気になる部分としては、餌の投入口のフタが正しく閉じたかわかりにくく、大きいタンクはお手入れの際の持ち運びがやや大変。

また、指定の乾燥剤を使わなければいけないのも、コスト面を考えると微妙です。

操作自体は快適ですが、基本操作は全てアプリ経由という点にも注意が必要。この辺りを許容できる人であれば、品質も高く総合的に使いやすい一台といえるでしょう。

おすすめポイント
  1. 衛生面や安全面にしっかり配慮している
  2. スマホアプリで細やかな食事管理が可能
がっかりポイント
  1. スマホアプリが日本の環境に対応していない
220mm
奥行
324mm
高さ
370mm
重量
2.85kg(約)
型番
58383
シャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」 自動給餌器おすすめ イメージ

アプリで乾燥剤の交換時期がわかるのはメリットですが、指定されたものだけしか使えないのは少し不便です。

シャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」 自動給餌器おすすめ イメージ2

本体側のツメにフタの穴(写真)をはめてから閉じるのが正解ですが、きちんとはまっているかを見極めるのが難しい。

シャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」 自動給餌器おすすめ イメージ3

トレーの台座部分に滑り止めが付いているので、動きにくく安定しています。

給餌を管理しやすくするスマート機能搭載

重量センサーを使って餌を食べた時間や現在のトレーの残量、1日の食事量などを可視化。それをもとに最適な給餌プランの提案なども行ってくれるのは便利ですが、アプリが日本向けにローカライズされておらず使いにくい面もありました。

給餌を管理しやすくするスマート機能搭載 自動給餌器おすすめ イメージ

アプリではその日の食事量やトレイの食べ残しがひと目でわかるほか、食事をした時間を時系列で見られます。

給餌を管理しやすくするスマート機能搭載 自動給餌器おすすめ イメージ2

選べる猫種やフードが中国ベースなのが残念。入力したペット名が「製品名」と表示されるのも不愉快です。

山本まゆ
家電批評 編集部員
山本まゆ のコメント

機能自体は便利ですが、使うまでにいろいろと戸惑うことが多いです。

細かく見ていくと気になる部分もちらほらありましたが、全体的に高品質。国内メーカーの製品と比べても遜色なく、スマート機能がプラス されている分だけ安く感じます。

谷口史奈 先生
獣医師
谷口史奈 先生 のコメント

愛猫の食事管理を細やかに行いたい人には心強い味方になりそう。

総評

高精度なセンサーを搭載しているのもウリですが、餌の排出量はややバラつきあり。平均排出量の±1g程度で評価は「合格」でしたが、期待値の高さからすると物足りず。

ペットうちのこエレクトリック「カリカリ マシーン V2」

A+評価うちのこエレクトリック「カリカリ マシーン V2」

  • うちのこエレクトリックカリカリマシーン V2
  • 実勢価格: ¥11,980

総合評価: 3.66

使いやすさ
 4.50
お手入れ
 5.00
安全性
 4.00
動作の正確性
 4.00

必要十分な機能を備えたバランスに優れた一台

シャオミとの自動給餌器対決を制し、ベストバイに輝いたのは定番製品のうちのこエレクトリック「カリカリマシーン V2」でした。

高評価のポイントは、シンプルで使いやすい設計にあります。特に優れているのが、餌の管理のしやすさ。フタの開閉状態がひと目でわかり、市販の乾燥剤が使えて低コスト。シリカゲルタイプなら交換時期も色の変化で瞬時に判断できます。

ステンレス製のトレイとフードタンクを外して洗えるのは、シャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」と同じですが、カリカリマシーンはタンクが大きすぎず、洗いやすいサイズなのもメリットです。

安全面もシャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」とほぼ同等。餌の排出口が少し広めでわずかに引っかかりがありますが、気にするほどではありません。

滑り止めの数が少なく本体もスリムなので安定性はやや気になりましたが、致命的な欠点とはいえず。給餌量のバラつきも許容範囲内。

給餌の時間や量の設定は物理ボタンで行う必要があり、スマホ操作に比べてやや手間ですが、自動給餌器として必要な機能を過不足なく搭載した、バランスの取れた一台です。

おすすめポイント
  1. 構造がシンプルで使いやすい
  2. 各パーツのお手入れがしやすい
がっかりポイント
  1. ライバルに比べてわずかに倒れやすい
240mm(約、フードトレイ設置時)
奥行
317mm(約、フードトレイ設置時)
高さ
380mm(約、フードトレイ設置時)
重量
2.3kg(約)
必要十分な機能を備えたバランスに優れた一台 自動給餌器おすすめ イメージ

タンクは本体に内蔵。洗いたいときにサッと取り出せるうえ、縁をつかんで片手で持ち運べるのもラクです。

必要十分な機能を備えたバランスに優れた一台 自動給餌器おすすめ イメージ2

フタが閉まるとパチンと音がし、ツマミを指でスライドしてからでないと開かない構造。勝手に開けられる心配なし!

総評

ほとんどの項目でシャオミとほぼ互角の評価でしたが、 勝負を分けたのが動作の正確性。カリカリマシーンは平均給餌量の±0.5gほどとかなり正確でした。

ペット給餌プランを見直すならシャオミもアリ!

今回のテストにより、ベストバイに輝いたのはうちのこエレクトリック「カリカリ マシーン V2」でした。

今回の総合評価ではうちのこエレクトリック「カリカリ マシーン V2」が優秀でしたが、給餌プランを見直すならシャオミもおすすめです。

今回のテストはあくまで基本性能の比較だったためうちのこエレクトリック「カリカリ マシーン V2」に軍配が上がりましたが、シャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」はほぼ同じ価格でスマート機能が使える点にアドバンテージがあります。

不在時に食事を与えるだけが目的でない場合、シャオミ「Xiaomi スマート給餌器 2」も有力候補です。

谷口史奈 先生
獣医師
谷口史奈 先生 のコメント

食事の改善や体調管理など、明確な目的がある人にはシャオミが合っています。

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