2022年のベストバイを発表! 「家電批評 オブ・ザ・イヤー」を解説
2022年も『家電批評』はさまざまな家電製品をテストしてきました。そこで1年の締めくくりとしてテストしてきた製品を振り返り、絶対におすすめしたいものをピックアップ。「家電批評 オブ・ザ・イヤー」として発表します。
この1年頑張った自分へのご褒美にも、大切な人へのギフトにもおすすめなベスト家電カタログです!
【家電批評 オブ・ザ・イヤー2022】の記事一覧はこちら
今回は、「家電批評・オブ・ザ・イヤー2022」において第4位に輝いた、機能はシンプルながら音質最高のサウンドバー、Bower & Wilkins「Panorama 3」です。
Bower & Wilkins「Panorama 3」
Bowers & Wilkins
Panorama 3
実勢価格:11万8011円
サイズ・重量:W1210×D140×H65mm・6.5kg
接続端子:HDMI eARC×1、光デジタル入力×1、イーサネット(RJ45×1、USB-C(サービス用)×1
出力:400W
Bowers & Wilkins「Panorama 3」は、世界的オーディオメーカーが本気で作ったサブウーファーレスのサウンドバーです。
▼おすすめポイント
- 誇張しないリアルな表現
- スピーカーを感じない
- 高品質なデザイン
- 細かい設定不要
▼残念ポイント
- 設定にWi-Fi必須
- 調整可能な項目がほぼない
オーディオメーカーB&Wとは?
イギリスに本社を置く高級オーディオメーカーで、その製品はかのアビー・ロード・スタジオにも採用されるほど高音質で知られています。近年はスマートスピーカーやヘッドフォンなども発売し、意欲的にバリエーションを拡大しています。
専用アプリでコントロール
B&W Group Ltd
MUSIC | Bowers & Wilkins
リモコンがない代わりにスマホアプリを使って再生や音量を操作します。
「オブ・ザ・イヤー」に選ばれた理由とは
『家電批評』2022年5月号でベストバイになったボーズ「Smart Soundbar900」と比較したところ、使い勝手や便利機能は最小限ながらもリアルな異次元サウンドで勝利しました。
過去ベストバイとの比較テストの方法は?
テストはAV評論家の折原さんが実際に聴き比べて、より高音質でリアルに感じたのはどちらかを採点しました。
Bowers & Wilkins「Panorama 3」
Bowers & Wilkins
Panorama 3
実勢価格:13万6000円
サイズ・重量:W1210×D140×H65mm・6.5kg
接続端子:HDMI eARC×1、光デジタル入力×1、イーサネット(RJ45×1、USB-C(サービス用)×1
出力:400W
搭載スピーカー:3-1-2 CH
対応コーデック:Dolby Atmos、Dolby TrueHD
Bluetooth:4.2搭載
音声入力:Amazon Alexa、Googleアシスト
リモコンも付属しないシンプルな製品。幅121cmとやや大きめです。
▼テスト結果
- 映画 :★5(10/10pt)
- 映画(サラウンド)・横方向の広がり :★4.5(9/10pt)
- 映画(サラウンド)・高さ方向の広がり:★4.5(9/10pt)
- 音楽 :★4.5(9/10pt)
- YouTube動画 :★4(8/10pt)
- 総合 :★4.5(27/30pt)
【映画】の詳細:自然だが高解像度という異次元サウンド。音の移動やスケール感などすべてが優秀でした。
【音楽】の詳細:はっきりとした美音系サウンド。楽器の音の生々しさがとても優秀。
【動画】の詳細:肉厚な鳴り方で人の声の存在感は抜群。動画の中でBGMまで立体感が出ます。
ボーズ「Smart Soundbar 900」
ボーズ
Smart Soundbar 900
実勢価格:11万9900円
サイズ・重量:W1045×D107×H582mm・5.75kg
接続端子:HDMI eARC、光デジタル
搭載スピーカー:7-1-2 CH
対応コーデック:Dolby Atmos、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus
Bluetooth:5.2搭載
音声入力:Amazon Alexa
自動音場補正を使い、それぞれの部屋に最適な音を再生することができます。
▼テスト結果
- 映画 :★5(10/10pt)
- 映画(サラウンド)・横方向の広がり :★5(9/10pt)
- 映画(サラウンド)・高さ方向の広がり:★4(8/10pt)
- 音楽 :★4(8/10pt)
- YouTube動画 :★4(8/10pt)
- 総合 :★4.5(26/30pt)
【映画】の詳細:スケールの大きい音が優秀。特に横の広がりが素晴らしく空間再現が見事。
【音楽】の詳細:余裕のあるリッチな音で広がりも優秀。解像度よりもややパワー寄りのサウンド。
【動画】の詳細:人の声も空間でしっかり鳴っている感じがする。BGMも立体的に聞こえる。
どちらもサウンドバーとしては優秀で、テレビの付属スピーカーとは比べ物にならない出来ですが、非常にシンプルにセッテングできるうえに誇張しない自然な高音質で再生できるBower & Wilkins「Panorama 3」が一枚上手となりました。
基本性能の比較
同じDolby Atmos対応でも搭載機能は「Smart Soundbar 900」が優勢
どちらも最新映画では当たり前の規格になっているDolby Atmosに対応していますが、機能面では大きな違いがありました
Bower & Wilkins「Panorama 3」は機能がとてもシンプルで、高性能サウンドバーではもはや当たり前となっているセッティング時の自動音場補正機能がありません。
また、物理リモコンもなく、スマホアプリでの操作が必要となりますが、そのアプリでもサウンドモードを変更するなどといった項目はなく、単純に音量の調節とソースによっては高低音が少しいじれるぐらいしかできませんでした。
ボーズ「Smart Soundbar 900」もかなりシンプルでしたが、さらにその上をいくシンプルさです。
Bower & Wilkins「Panorama 3」は、デザインのようにすべてがシンプルです。
Bower & Wilkins「Panorama 3」は、初期設定にWi-Fiが必須。無線ネットワークがないとスマホ連携ができませんので注意しましょう。
音質性能の比較
映画を視聴するとボーズ「Smart Soundbar 900」の音の回り込みに驚かさられます。対してBower & Wilkins「Panorama 3」は回り込みこそ劣りますが、立体感は優秀で映像の場面がそこに存在するようなリアルな空気感をまとった音でした。
低音はボーズ「Smart Soundbar 900」がやや控えめだったのに対し、Bower & Wilkins「Panorama 3」はスピード感とキレのある音で一枚上。ただしボーズは別売りのサブウーファーを追加できるので伸び代があります。
説得力のあるリアルな音でBower & Wilkins「Panorama 3」だとより映画に引き込まれる感覚に!
高音質に加えて、音がきちんと映像と同じ位置に再生されることに感動。視聴中は良い意味でサウンドバーの存在を感じませんでした。
以上、「家電批評 オブ・ザ・イヤー2022」の第4位に選出されたBower & Wilkins「Panorama 3」の紹介でした。引き続き、ベストだった製品をご紹介していきますので、お楽しみに!
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B&Wといえば、オーディオマニア垂涎のメーカーですが、サウンドバーでもしっかりと、その高音質が維持できるのか忖度なしで検証しました。