食洗機の光熱費 最大コストは「乾燥」でした
食器を置いてスイッチを押す。それだけで食後の片付けのメインが終了する。ひとたび慣れてしまえば、もう離れられないのが食洗機です。
ですが、思いのほか光熱費を圧迫するのも事実。では、一体どこで一番電気代がかかるのか、実際に検証してみました。
パナソニック
食器洗い乾燥機 NP-TR9
実勢価格:5万9800円
……のランニングコストはこのような感じです。
洗い~すすぎ:1回1.4円
食器45点が一気に洗えて、電気代はなんと1回1.4円! 水道代は手洗い時の7分の1と、節水効果も抜群です。
乾燥:1回15.7円
熱を発生させるので、電気代がグンと上がり、洗浄時の10倍以上のコストが発生します。
そうなんです。食洗機のランニングコストの大半は「乾燥」だったんです。しかも、サンプルのパナ「NP-TR9」は、食器の量が少ない時は、自動で節水&節電してくれる賢いモデル。それでも、乾燥のコストはこれほど大きいのです。
※1回あたりの電気代はメーカー公式サイトの数字を参照して試算しています。
“なんとなく”の乾燥モードなら いっそ切ってしまうのが手です
なんとなく乾燥機能を使っているなら、ここは思い切ってオフにしちゃうことをおすすめします。
電気料金の削減はもちろんですが、「乾燥」機能を使っても……
茶碗の裏と高台の間に水が残ったり、完全に乾燥しきらないことも多く、結局ふきんで拭く行程が必要だったりしませんか?
特に、夜寝る前に食洗機を使う人は、すすぎ後に乾燥機能を切っても自然乾燥である程度乾燥するので、あとはふきんでさっと拭くだけ。乾燥モードを使っても水分が完全になくなる訳ではないので、手間はほぼ変わりません。今までの生活スタイルを崩すことなく、節電できます。
え、それだけ? と感じるかもしれません。ですが、ほんのそれだけで……
1日あたり[1回15.7円×2=31.4円]
1月あたり[1日31.4円×30=942円]
1年あたり[1月942円×12=1万1304円]
の節約になるんです!
「標準」「自動」コースに 乾燥行程がある場合も
乾燥機能の操作は各モデルによって異なります。「乾燥」機能のオンオフスイッチがある場合は別として、注意すべきは「標準コース」「自動コース」などにあらかじめ組み込まれているパターンです。
サンプルの「NP-TR9」の場合は、「標準コース」や「パワフルコース」などには乾燥行程がありますが、「スピーディーコース」「お手入れコース」には含まれません。
お手数ですが、取り扱い説明書などでご確認ください。
ともあれ、食洗機使う前にコースの確認をする。たったそれだけで叶う節約術なのですから、お試しいただく価値はあるのではないでしょうか?
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