充電時の電流を実測比較Qi充電スタンドの正解は?
iPhoneを最新機種に変えたなら、ぜひ試してみたいのがワイヤレス充電。iPhoneにケーブルを接続しなくても、“置くだけ”でスムーズに充電できて便利です。
多くのワイヤレス充電器に使われているのは「Qi(チー)」という規格。一般的なワイヤレス給電技術の標準規格です。同規格の端末であれば、iPhoneでもAndroidでも充電可能。iPhoneの場合は今のところiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone XがQiに対応しています。
せっかくQi充電ができる機種を持っているなら、ワイヤレス充電したいもの。ところが、いざワイヤレス充電器を使ってみると、いちいち位置を合わせたり、充電スピードが遅かったりと、意外と使わなくなってしまいがちです。
そこでおすすめなのが「パッド型」ではなく「スタンド型」のワイヤレス充電器。充電しながら通知や動画なども見られるし、位置合わせも手軽なのでデスクに置いておくと非常に便利です。
じゃあ、どのスタンド型ワイヤレス充電器を選べばいいの? そんな方のために、Amazonなどネット通販で入手可能な人気ワイヤレス充電器(スタンド型)6台をテストして比較。「置くだけ充電」の正解を導き出しました。
具体的なテスト方法は、高速充電対応のACアダプタ、ケーブル、ワットチェッカーを使って、iPhone X充電時の各スタンドの電流と電圧を測定。その結果によって◎○△と3段階で評価しました。
なお、各電流・電圧の結果は、スタンド自体の値を表し、充電自体の電流・電圧とは多少の差があることをあらかじめご了承ください。
【S評価】最速の充電スピードAnkerの充電スタンド
Anker
PowerWave 7.5 Stand
実勢価格:4999円
パッケージ内容:Anker PowerWave 7.5 Stand、Quick Charge 3.0対応急速充電器、Micro USBケーブル(0.9m)
[テスト結果はこちら]
評価:◎
電流:0.67A
電圧:12.3V
寸評:充電速度トップ。ファンを搭載しているのも◎
背面にファンを搭載し、排熱性を高めています。
他の人気Qiスタンドと比較して圧倒的な充電スピードと使いやすさでした。
急速充電に対応した「PowerWave 7.5 Stand」ならiPhoneでも高速にワイヤレス充電が可能。唯一の欠点は価格だけかも。iPhone派は買って損なしです!
他の人気Qiスタンドはこちら。
【A評価】標準的な充電器アンカーの5W級スタンド
Anker
PowerPort Wireless 5 Stand
実勢価格;2375円
[テスト結果はこちら]
評価:○
電流:1.14A
電圧:5.23V
寸評:標準的なスタンドといった印象。アンペア数が高め
【B評価】iPhone Xには不向き!?ジョブソンの急速充電器
JOBSON
ワイヤレス充電器
実勢価格;1980円
[テスト結果はこちら]
評価:○
電流:0.51A
電圧:9.20V
寸評:iPhone Xの場合、背の部分にカメラがあたってしまいます
【B評価】大型なのがやや残念!EnacFireのワイヤレス充電器
EnacFire
ワイヤレス充電器
実勢価格;2800円
[テスト結果はこちら]
評価:○
電流:0.58A
電圧:9.12V
寸評:本体が非常に大きい点と下部LEDが見づらい点は△
【B評価】スタイリッシュなデザインが売りのESR
ESR
ワイヤレス充電器
実勢価格;2499円
[テスト結果はこちら]
評価:○
電流:0.52A
電圧:9.12V
寸評:スピードは普通ですがスタイリッシュな形が好きなら◎
C評価: 【C評価】充電スピードに難あり
ナナミのワイヤレスチャージャー
NANAMI
ワイヤレス充電器
実勢価格;2199円
[テスト結果はこちら]
評価:△
電流:0.32A
電圧:9.20V
寸評:スピードがものたりず。もう少し頑張ってほしいところ
「置くだけ充電」の正解は、急速充電に対応したAnkerの「PowerWave 7.5 Stand」で決まり! 他製品は1000円~2000円台が中心のなか、唯一5000円近いコストがかかりますが、圧倒的な充電スピードを考えれば、“買い”です。ぜひお試しください。