コスパ王大集結!安くて良いモノ大賞を発表
テストするモノ批評誌『MONOQLO』では、これまで様々な製品をテストし、素晴らしい製品を「ベストバイ」としてご紹介してきましたが、実はその陰に「ベストじゃないけど……おすすめしたい」という“格安”製品もありました。
そこで、コスパに優れた全165製品を集め、安くて良いモノ大賞を決定! デジタル、アウトドア、日用品などカテゴリ別におすすめの製品を発表しちゃいます。
今回ご紹介するのは、冬の悪天候でも、真冬の寒さでも安心、Amazonなどネットで購入することができる「電熱ベスト」です。
電熱ベストとは?
ベストの内側に電熱線が入っており、モバイルバッテリーを接続することでベスト自体が発熱する製品。モバイルバッテリーは別売りですが、ベスト自体は3000~5000円と意外と安く購入できます。
今回、アマゾンランキングの上位製品を4製品購入してみましたが、そのうち2製品はブランド名が違うOEM製品でモノはまったく一緒でした。製品ごとに生地や電熱線の入り方は違いますが、どの製品も発熱モードは強・中・弱の3種類でした。
電熱ベストのテスト方法
ベストを広げた状態で吊るし、発熱モードは「中」で測定を開始。安定するまでの温度変化を定期的にサーモカメラで撮影しました。
それでは、結果を見ていくことにしましょう。
着心地、発熱バランスが最高! Bemega「電熱ベスト」
Bemega
電熱ベスト
実勢価格:4500円
サイズ■S~2XL メイン素材■フリース カラー■グレー、ダークブルー、ブラック 発熱箇所■首、背中、左胸、右胸 温度調節■3段階(強:50℃、中:40℃、弱:30℃) 給電端子■USB Type-A 対応モバイルバッテリー:5V/1A~5V/2A
Bemega「電熱ベスト」は、公称値まで温度が上がり、作りもしっかりしています。実際に着てみたところ、“熱い”というほどではなく、全体的にじんわり暖かいといった感覚。やわらかくて着心地もよく、着たまま寝落ちしてしまったほどです。
モバイルバッテリーでどこでも使えます!
おすすめ電熱ベストのポイント1:おおよその温度もわかる!
電源ボタンは左胸に付いており、色で現在の発熱モードがわかります。内側には、おおよその温度が確認できる温度計も付いています。
おすすめ電熱ベストのポイント2:使い方がわかりやすい!
微妙な日本語ですが、使い方の説明が内側に表記されているのが親切。USBケーブルも布ひも状でやわらかく、向きを気にせず使える両面対応です。
▼発熱テスト
公称値:40℃(中)
開始直後(1分後)→34.1℃
安定時(5分後)→40.1℃
評価:◎
フリースで着心地もよく、ファスナーやポケットもしっかりしています。首の後ろが特に暖かいです。
最も高温だったYoungzuth/Aokeou(OEM)「電熱ベスト」
Youngzuth
電熱ベスト
実勢価格:2999円
▼発熱テスト
公称値:50~55℃(中)
開始直後(1分後)→36.9℃
安定時(5分後)→44.9℃
評価:〇
Youngzuthの電熱ベストは、背中側は暖かいのですが、前は発熱している感がありません。温度は1番高いのですが、消費電力も1番でした。
OEM製品も悪くはなかった
Aokeou
電熱ベスト
実勢価格:3980円
OEM製品であるAokeouの電熱ベストは、前面と背面それぞれで温度が変えられて便利ですが、発熱箇所が少なく製品ごとのバラ付きも。それなりに暖かいのですが、バッテリー用ポケットが小さかったりと作りがチープです。
100%ダウン綿のHuiyue「電熱ベスト」
Huiyue
電熱ベスト
実勢価格:3380円
▼発熱テスト
公称値:50~55℃(中)
開始直後(1分後)→29.8℃
安定時(5分後)→32.1℃
評価:△
100%ダウン綿のせいか数値ほど低温な感じはしませんが、首以外はあまり発熱を感じません。
以上、ネットで買える手頃な価格の電熱ベストの紹介でした! 冬のアウトドアやソロキャンプにも便利な電熱ベスト、購入時の参考にしてみてください。
『MONOQLO』2021年2月号
晋遊舎
MONOQLO
2021年2月号
700円
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