車でも使えるDC電源対応で年中使える冷温庫なんです
Amazonの保温・冷温庫のカテゴリーで人気の本機。ミニ冷蔵庫のような前開きタイプでDC電源とAC電源の両方に対応なので、シガーソケットさえあれば車の中でも使え、コンセントにつなげば室内でも利用できるモデルです。
BESTEK
冷温庫 BTCR08
実勢価格:5332円
サイズ:W255×H314×D301mm
質量:約3kg
消費電力:AC100V:保冷45W・保温37W、DC12V:保冷32W・保温27W
冷却方式:ぺルチェ式
庫内容量は8Lで、500mlのペットボトルなら6~8本程度収納できるサイズ感。天地にゆとりがあるので、さらに板状の保冷剤を入れられる余裕がありました。
保冷といえば、大きくてかさばるクーラーボックスのイメージが頭にこびりついている筆者から見ると、ちょっぴり頼りないルックス。肝心の機能性はどうなのでしょうか?
キンキンではないが納得のいく効果
常温のドリンクが12℃まで冷えた
気になる性能を試したところ、常温のドリンクを1日入れて、12℃程度まで冷却できました。
外気に左右されやすいぺルチェ式なので、キンキンとまではいかない点は注意が必要ですが、一定の冷却効果はありました。
ちなみに、Amazonのクチコミを見てみると、冷えすぎないことが逆に功を奏して、冷たいドリンクが苦手という人からも高評価を得ているようです。こういう人、女性に多いですよね。余談ですが、筆者の妻も冷たいドリンクが苦手。お腹が痛くなるのだとか。
もっと冷たいドリンクを飲みたいという場合は、常温から冷却するより、すでに冷えたドリンクを本機に入れて保冷するという使い方がオススメ。そういった使用する上での多少の工夫さえ忘れなければ、機能的に問題ない印象でした。
取り回しやすさもチェック
トビラは強めに閉めましょう
持ち運びしやすい取っ手つきです。
パッと見では、前面から内容物が落ちてしまいそうな印象ですが、トビラはしっかりと閉まるので心配はありません。
ただ、個体差の問題かもしれませんが、編集部で試したところ、トビラがカチッと完全に閉まるまで押し込む必要がありました。
一度閉じてしまえば、勝手に開く心配はありませんが、意識しないと閉まりきっていない場合もあるのでご注意ください。
ちなみに、本機は通常のコンプレッサー式の冷蔵庫と異なり、使用中はファンの駆動音が常に鳴ります。室内での使用も想定された製品ではありますが、駆動音の問題を踏まえると、ドライブでの使用が最適だといえます。
以上が実際に検証をしてみてわかったAmazonで人気の冷温庫のメリット・デメリットです。できることとできないことを把握さえできれば、これからのレジャーシーズンでしっかり活躍してくれるアイテムだといえるでしょう。
[補足検証]前開きとボックス2つのタイプの保冷効果を比較!
冷温庫は「前開き」と「ボックス」の2つのタイプに大別されます。
そこで、この2つのタイプで、常温(25℃前後)からの冷却および温め状況をチェック。缶飲料の中心部の表面温度を測定してみました。
以下の結果をご覧ください。
▼前開きタイプのBESTEKの場合
冷温庫 BTCR08
実勢価格:5332円
サイズ:W255×H314×D301mm
質量:約3kg
消費電力:AC100V:保冷45W・保温37W、DC12V:保冷32W・保温27W
冷却方式:ぺルチェ式
▼保冷テストの結果はコチラ
[缶飲料の表面温度の変化]
1時間後:20.6℃
3時間後:18.2℃
▼保温テストの結果はコチラ
[缶飲料の表面温度の変化]
1時間後:33.1℃
3時間後:42.6℃
動作音(保冷):41.5dB
消費電力(保冷):1.17円/1h
[寸評]
BESTEKは前開きタイプで温冷ユニットが庫内中心部にあるため、比較的温度ムラが少ないようです。
▼ボックスタイプ・Poweraddの場合
Poweradd
ミニ冷温庫
実勢価格:6399円
▼保冷テストの結果はコチラ
[缶飲料の表面温度の変化]
1時間後:18.8℃
3時間後:15.4℃
▼保温テストの結果はコチラ
[缶飲料の表面温度の変化]
1時間後:34.3℃
3時間後:40.3℃
動作音(保冷):41.5dB
消費電力(保冷):1.17円/1h
[寸評]
Poweraddはボックスタイプで前方に温冷ユニットがあるため、近いところはよく冷えるものの、その分、ムラも大きい結果となりました。
保冷・保温の温度ムラが少ないことを考えると、前開きがベストだと言えるでしょう。
以上、オススメの前開きタイプの冷温庫の検証レビューでした。
氷が必要なクーラーボックスよりもこちらが便利。さらに冬場は温かい飲み物が楽しめます。アウトドアに必携です。