暮らしを快適に!iPadはどうやって使いこなす?
iPadは自分には使いこなせない……と動画や簡単な作業にしか使っていなかったり購入を諦めていたりしませんか?
実はiPadには誰でも簡単に楽しめるワザがいっぱい。テレワークにペーパーレス、学習など、iPadを使いこなして、もっと快適な暮らしに変えちゃいましょう!
ということで、本音の家電ガイド『家電批評』がやさしく、役に立つ「iPadで暮らしが変わるお得ワザ」をお届けします。今回は、基本の「iPadの選び方」です!
iPadをはじめる5つの理由
まずは、iPadをはじめる5つの理由についてご紹介しましょう。
理由1:シェア拡大でタブレット=iPad状態だから
※iPadの売上(世界・Apple決算資料より)
高性能タブレットは限られたメーカーしか手がけておらず、ライバルだったファーウェイはアメリカの制裁の影響で勢いを失っています。こうした情勢の変化に加え、コロナ禍による需要の高まりでiPadの売上は着実に増えています。
理由2:通信が安く速く手軽になった
iPadはSIMカードを使わずに携帯電話回線を利用できるeSIMに対応し、携帯ショップに行かなくても契約が可能に。さらに、容量無制限でeSIM対応の通信サービスも登場し、外出中のiPad活用がますます手軽になりました。
理由3:性能アップしても安くなり続けてる
2020年に登場した第4世代のAirは値段を据え置きつつ、iPad Proに近い性能・機能へと大幅にアップデート。さらに、他のモデルに比べて処理能力が低いチップを搭載する最安iPadも第8世代に更新され処理性能がアップしました。
理由4:教育でも仕事でもどんどん使われている
全てのモデルで書き心地のいいApple Pencilが使えるiPadは、パソコンとは違う「手書き」ができるので勉強をしたり仕事のアイディアを練ったりするのに適しています。また、印鑑廃止をはじめ最近話題のペーパーレス化にも絶大なパワーを発揮します。
理由5:また一歩パソコンに近づいた
iPadは、トラックパッドやマウスのサポートなど、パソコンに近づく方向にも進化を続けています。2画面モードも改良され、ようやく実用的になってきました。また、Adobe PhotoshopやIllustratorといったパソコンの大物アプリのiPad版も登場しています。
全部で5機種!現行モデルの違いと選び方
iPadの現行機種は合計5モデル。「mini・無印」か「Air・Pro」で使い心地が大きく変わります。
ここからは、選び方やそれぞれの特徴などを見ていきましょう。
手軽な「mini」安さなら「無印」
▼【mini】7.9インチで持ち歩き向け
iPad mini
第5世代
(WiーFi版・64GB)
実勢価格:5万380円
サイズ:W134.8×D6.1×H203.2mm
重量:300.5g
「iPad mini 第5世代」は、プロセッサこそiPad第8世代と同じA12ですが、ディスプレイの品質はminiのほうが断然上! 再現できる色域は広く、反射も抑えられています。
▼【無印】10.2インチを最安で欲しい人向け
iPad
第8世代
(WiーFi版・32GB)
実勢価格:3万8280円
サイズ:W174.1×D7.5×H250.6mm
重量:490g
※Amazonのリンク先は「128GB」の商品販売ページです
「iPad 第8世代」は、旧製品のiPad Pro10.5インチ、iPad Air第3世代用のSmart Keyboardを装着できる設計です。ディスプレイの品質やストレージ容量などでminiに劣ります。
▼miniと無印で共通なこと
1:ペンシルは第1世代
iPhoneと同じLightning端子を採用しています。Apple PencilはLightning端子にぶっ刺して充電。不恰好ですが……。
2:マスクでも便利なホームボタン
TouchID内蔵のホームボタンはコロナ禍では使いやすいんです。
「Air・Pro」のペンシルは第2世代
▼【Air】コスパ重視派向け
iPad Air
第4世代
(WiーFi版・64GB)
実勢価格:6万9080円
サイズ:W178.5×D6.1×H247.6mm
重量:458g
「iPad Air 第4世代」は、画面サイズはiPad第8世代(10.2インチ)より大きくiPad Pro11インチよりわずかに狭い10.9インチですが、ホームボタンを省略している分、iPad 第8世代よりわずかに小型です。
▼【Pro】映像やイラストなどガチ編集する人向け
※写真手前
iPad Pro
11インチ
第2世代
(WiーFi版・128GB)
実勢価格:9万3280円
サイズ:W178.5×D5.9×H247.6mm
重量:471g
※写真奥
iPad Pro
12.9インチ
第4世代
(WiーFi版・128GB)
実勢価格:11万5280円
サイズ:W214.9×D5.9×H280.6mm
重量:641g
「iPad Pro」のカメラは広角+超広角の二眼構成。さらにARアプリで活用できるLiDARスキャナも搭載。またスピーカーが4つも内蔵されていて映像再生も大迫力です!
▼AirとProで共通なこと
1:ペンシルは便利な第2世代
本体にマグネットで固定&充電できる第2世代のペンシルが使えます。
2:ケーブルはUSB-C
充電ケーブルはUSB-C。iPadをモバイルバッテリーにしてiPhoneやデジカメなどを充電することも可能です。
以上が、iPadの現行機種5モデルです。iPadはどれを買うべきか迷いますが、雑誌『家電批評』がオススメするのは「mini」か「Air」の2機種。
その理由を、それぞれご紹介していきます。
現行モデルで一番バランスがいい!何でも使える「Air」
iPad Air(第4世代)
(WiーFi版・64GB)
実勢価格:6万9080円
サイズ;W178.5×D6.1×H247.6mm
重量:458g
端子:USB-C
チップ:A14 Bionicチップ
ディスプレイ:10.9インチ
「iPad Air(第4世代)」は、iPad Proによく似たホームボタンのないデザインを採用
ペンシルもキーボードもiPad Proと共通なのにProより2万円以上安く購入でき「性能」「機能」「価格」と三拍子揃ったバランスのとれたモデルです。
仕事や勉強、趣味などに何でも使えて、いま、一番オススメです!
「Air」がおすすめな理由1:Proに近い高性能
iPad AirのチップはiPhone 12と同じA14ですが、iPhoneよりフルパワーで動作するため実際にはiPad Proに迫る処理性能を発揮します。
「Air」がおすすめな理由2:ペンもキーボードもProと同じ
iPad Pro11インチ用のMagic KeyboardがそのままiPad Airに装着できます。また、iPad Proと同じ第2世代のApple Pencilに対応します。
「Air」がおすすめな理由3:マスクOK TouchID復活
iPad Proより優れているのがこれ。本体の電源ボタンが指紋認証(Touch ID)を兼ねているんです。iPad Proの顔認証(FaceID)と異なりマスクを装着していても快適に使えます!
ただし予算があるならProもオススメ
専用設計のA12Z Bionicチップを搭載する「Pro」のほうが絶対的な性能は上。また、画面の書き換えをAirより倍の最高120回/秒で行うのでApple Pencilで線を描くときにペン先と線のズレがより少なくなっています。
コートのポケットに入る!持ち歩きやすい「mini」
iPad mini(第5世代)
(WiーFi版・64GB)
実勢価格:5万380円
サイズ:W134.8×D6.1×H203.2mm
重量:300.5g
端子:Lightning
チップ:A12 Bionic
ディスプレイ:7.9インチ
「iPad mini(第5世代)」はシリーズ中で圧倒的なコンパクトさを誇ります。持ち運びがラクなだけでなくわずか300gなので電車の中などで立ったまま使っても邪魔になりません。
つまり巨大なiPhoneのような感覚で使える。そんなiPadはminiだけです。
「mini」がおすすめな理由1:手書きだってできる
第5世代からiPad miniもApple Pencilに対応しました。iPad miniのサイズはA5サイズのノートより少し小さいくらいなのでメモやイラストを書くには十分な大きさです。
「mini」がおすすめな理由2:軽い! 小さい!
わずか13.4cmという小型サイズゆえ、冬物のコートならポケットに十分入るほど。この抜群の携帯性、手ぶらで行動したい派には大きな魅力です。
キーボードは他社製のみ
現行のiPadで唯一アップル製の外付けキーボードが用意されていません。幸い、Bluetooth接続のキーボードがさまざまなメーカーから販売されているのでタイピングも十分可能です。
バランスの良い「Air」手軽な「mini」の二択
iPadは「暮らしを変える」なら価格・性能・機能のバランスが良いiPad Airが一番オススメ。予算が少ないなら第8世代のiPadを、余裕があるなら高性能なPro 11インチを選んでください。
また、Air以上に手軽なのがminiです。画面が小さいのでパソコンの代わりとして活用するには不向きですが、とにかく軽いので持て余す心配がありません。
一方、最大サイズの12・9インチProは動画編集に活用したいなど明確な目的がある人向けです。
以上、iPadの選び方についてのご紹介でした。
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