家電三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」 イメージ

三菱電機
本炭釜 紬
NJ-BWD10
実勢価格:12万1000円

サイズ・重量:W261×D314×H257mm・5.8kg
炊飯容量:0.5〜5.5合
最大消費電力:1400W

三菱電機がジャー炊飯器の発売50周年を記念して発表した、新たなフラッグシップモデル「本炭釜 紬(つむぎ)NJ-BWD10」。圧力を使わない炊飯方法と大火力を発揮する本炭釜によって、噛みごたえのある食感が実現していました。

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」 イメージ2

また、多彩な炊き分けモードや、中ぶた不要で少量炊きにも対応するなど、機能面も充実。ユーザーの欲しい機能が満載で、使い勝手に優れた一台になっています。

あえて圧力をかけずに粒感のある仕上がりを追求

あえて圧力をかけずに粒感のある仕上がりを追求 イメージ

加圧しすぎるとごはんの粒感が損なわれてしまうため、あえて圧力をかけずに、お米本来の持ち味を活かす炊飯にこだわっています。特許取得の連続沸騰により、強火を絶やさずにしっかり熱を伝えて、かまどごはんの香ばしい味わいを忠実に再現しています。

家電ベストバイのタイガー魔法瓶の炊飯器と比較!

ベストバイのタイガー魔法瓶の炊飯器と比較! イメージ

タイガー魔法瓶
〈炊きたて〉
土鍋ご泡火炊き JPL-G100
実勢価格:8万8000円

サイズ・重量:W290×D351×H220mm・7.4kg
炊飯容量:0.5〜5.5合
最大消費電力:1080W

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」は、雑誌『家電批評』2021年11月号において、高級機(5万円以上)のベストバイに輝いた炊飯器。

蒸らしにこだわった土鍋炊きでもっちり食感を実現し、複数人のブラインドテストで満場一致で「美味しい!」の声が上がるほどの実力派です。

そこで今回、三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」はタイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」を超えられるのか、2製品を比較してみることに。ごはんのプロ2名と一緒に、以下の項目をチェクしました。

テスト1:味

炊きたて・早炊き・冷やご飯・冷凍・18時間保温の無洗米を実食し、味を比較しました。

テスト2:機能性

機能の利便性をチェックしました。

テスト3:操作性

操作が簡単かをチェックしました。

テスト4:お手入れ

洗いやすい構造かを評価しました。

それでは、各検証結果を順に解説していきます。

家電【テスト1:味】三菱「本炭釜 紬 NJ-BWD10」も十分美味しいけど壁が厚い

【テスト1:味】三菱「本炭釜 紬 NJ-BWD10」も十分美味しいけど壁が厚い イメージ

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」はどのモードでも、もちっとした食感で甘みが感じられました。

一方の三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」は、標準モードのたきたては美味しかったのですが、それ以外で芯の残る仕上がりに。とくに早炊きでは、ごはんのかたさにムラが目立ちました。

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」は「まとめ冷凍」のクオリティがスゴい!

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」は「まとめ冷凍」のクオリティがスゴい! イメージ

冷凍ごはんは炊きたてよりも水分が抜けてパサつきがち。三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」の「まとめ冷凍」で炊飯→冷凍→解凍したごはんは、炊きたて並にみずみずしさが感じられ、素晴らしい仕上がりでした。

炊飯後に100℃をキープするタイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」に驚き!

炊飯後に100℃をキープするタイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」に驚き! イメージ

炊飯時の釜の温度変化を測定したところ、三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」は加熱の立ち上がりが早く、タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」は庫内の吸水時間が長めでした。

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」は100℃をキープしつつじっくり蒸らすことで、芯まで炊き上げています。

各製品のテスト結果

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」

▼テスト結果

【炊きたて:◎+】

シャッキリと粒が立っている味わいでした。

【早炊き:△】

外側は水っぽく、中には芯が残っています。

【冷凍:◎】

普通炊きと比べて、もっちり感がありました。

【冷やご飯:○】

パサついていましたが、ご飯のほぐれはよかったです。

【18h保温:○】

固くなっていますが、匂いは問題ありません。

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」

▼テスト結果

【炊きたて:◎+++】

甘みがしっかり感じられて美味しいです。

【早炊き:◎】

火の通りもそこそこでもっちりしています。

【冷凍:○】

ほんの少し固めですが問題なく食べられます。

【冷やご飯:◎+++】

香りは飛んでいましたが、もちもちしています。

【18h保温:◎】

旨みと香りが感じられて粘り気がありました。

家電【テスト2:機能性】三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」はより普段使いに寄り添っている

【テスト2:機能性】三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」はより普段使いに寄り添っている イメージ

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」は、冷凍を前提とした「まとめ冷凍」や、0.5〜2合のちょい炊きが手軽にできる「少量名人」など、家庭のライフスタイルに寄り添ったコースを搭載。

早炊きの時間への評価は高く「22、3分でごはんとしてかたちになっているのはスゴい」とプロも唸るほどでした。ちなみに、味にもこだわった「うま早」モードも搭載しています。

各製品のテスト結果

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」

▼テスト結果

【通常炊飯時の速度評価:◎+++】

  • 普通炊き:48分0秒
  • 早炊き:24分10秒

【機能性:◎+++】

好みの粘り/かたさで炊けるほか、様々な炊飯モードを搭載しています。

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」

▼テスト結果

【通常炊飯時の速度評価:○】

  • 普通炊き:51分55秒
  • 早炊き:40分12秒

【機能性:◎++】

エコ炊き、早炊きなど基本的なメニューは網羅されています。

家電【テスト3:操作性】三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」は操作方法が明快で使いやすい

【テスト3:操作性】三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」は操作方法が明快で使いやすい イメージ

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」のタッチパネルは操作に慣れが必要だと感じましたが、三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」の物理ボタンはシンプルで、初見でも簡単に操作できました。

いずれも炊飯スイッチを入れるとすぐに残りの炊飯時間が表示されるので、料理の段取りがスムーズです。

各製品のテスト結果

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」

▼テスト結果

【操作性:◎+++】

メニューごとに物理ボタンが分かれていて、操作が簡単でした。

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」

▼テスト結果

【操作性:◎++】

タッチパネルは見やすいですが、最初のうちは操作に慣れが必要です。

家電【テスト4:お手入れ】内釜の洗いやすさは三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」に軍配

【テスト4:お手入れ】内釜の洗いやすさは三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」に軍配 イメージ

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」の内蓋はマグネット式、三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」はカチッと引っ掛けるタイプで、いずれも部品が一体になっていて洗いやすいです。

内釜が洗いやすいのは三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」で、タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」の土鍋釜は表面がザラついてごはんのこびりつきを取るのが大変でした。

各製品のテスト結果

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」

▼テスト結果

【お手入れ:◎++】

内ぶたをワンタッチで取り外しでき、釜の表面が滑らかで洗いやすいです。

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」

▼テスト結果

【お手入れ:◎】

釜の内側にご飯がこびりつきます。内ぶたはボールレス構造で、比較的洗いやすいです。

家電結論:味はタイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」使い勝手は三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」

今回の検証では、ごはんの味はタイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」の圧勝という結果に。

しかし、充実した機能やシンプルな操作性などを加味すると、家電として毎日使いやすいのは三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」だと感じました。

ご飯の味をとことん重視するのか、利便性や機能性を加えた総合力をとるのか、ライフスタイルに合わせて選びましょう。

最後に、それぞれの優秀だったポイントと惜しかったポイントをお伝えします。

S評価三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」 イメージ
王冠アイコン

三菱電機
本炭釜 紬
NJ-BWD10
実勢価格:12万1000円

サイズ・重量:W261×D314×H257mm・5.8kg
炊飯容量:0.5〜5.5合
最大消費電力:1400W

▼優秀ポイント

  • ズボラでも美味しい
  • 炊飯モードが充実
  • まとめ冷凍が高品質
  • 22分で早炊きできる

▼惜しいポイント

  • 早炊きの味はイマイチ

三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」は、固め派には好評ですが、お米を浸漬させればより美味しく仕上がりそうです。使い勝手は申しぶんない結果でした。毎日使う炊飯器として使い勝手と味を両立させたい人におすすめです。

S評価タイガー魔法瓶 「〈炊きたて〉 土鍋ご泡火炊き JPL-G100」

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」 イメージ  
王冠アイコン

タイガー魔法瓶
〈炊きたて〉
土鍋ご泡火炊き JPL-G100
実勢価格:8万8000円

サイズ・重量:W290×D351×H220mm・7.4kg
炊飯容量:0.5〜5.5合
最大消費電力:1080W

▼優秀ポイント

  • 芯まで火が通り、冷めても美味しさキープ

▼惜しいポイント

  • 大きくて重い
  • 釜が洗いにくい

タイガー魔法瓶「〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」は、甘みと香り、ふっくらとした炊き上がりが素晴らしいです。おこげが付きやすいので、水加減は多少コツが必要。多少面倒でもいいから、とにかく旨いご飯が食べたい人におすすめです。

ぜひ、炊飯器を選ぶときの参考にしてみてくださいね。

家電炊飯器の売れ筋ランキングもチェック!

炊飯器のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。