パソコンネットが遅いのは
Wi-Fiのせいじゃなかった

ネットが遅いと感じて、まず一番に疑われるのがWi-Fiルーターでしょう。実際、Wi-Fiルーターのスペックや置き方で速度が劇的に改善することもあります。しかし、筆者の場合はそうではありませんでした。

筆者が家で使用しているルーターは古いスペックの11n止まりでした。そこで、最新のWi-Fiルーターを設置し、速度を計測。すると、爆速になるどころか、むしろ遅くなってしまったかも…という事態に見舞われました。

これはおかしいということで、プロバイダと回線を疑い始めました。

パソコン速度を計測すると
わずか1メガしか出ていない

確認として、回線速度を測定してみると、プロバイダの速度測定サイトでは最低で1Mbps以下という数値。光回線で1Mbpsはあまりにも遅い…。

プロバイダまでの速度

続いて、NTTがフレッツ光ユーザー向けに設けている「サービス情報サイト」で、NTTのネットワーク部分(以下NGNという)までの回線速度を計測。すると結果は80Mbps台と十分に高速でした。

NTT東日本の施設までの速度

今回のケースでは、ここの速度に問題はなさそうでしたので、問題はプロバイダ側にあるのではないだろうか?と考え、まずはプロバイダに問い合わせることにしました。

パソコン[プロバイダに質問①]
光回線なのに遅いのはなぜですか?

ということで、プロバイダに早速確認してみると、「アクセス混雑」が起きていそうだといいます。以下はプロバイダとのやりとり(※一部抜粋)です。

Q.速度が遅い原因は?
A.アクセス混雑が原因です。

「Bフレッツ」コースの接続回線におきまして、アクセス混雑が発生し、これにともない一部地域にてインターネットの通信速度が遅くなる現象が発生しております

ご連絡いただいた内容から、アクセス混雑に該当している可能性が高いと思われます。

Q.対策はしていますか?
A.現在のところ未定です。

状況に応じて弊社設備の増設工事を実施してまいりますが、ご利用のエリアに関しては、誠に恐縮ですが現在のところ未定です。

1Mbpsまで落ちるのだから相当な混雑のはずですが、設備増強の予定は未定とのことで、釈然としない返答でした。しかし、調査を進めると、実はプロバイダは設備増強をしたくてもできない事情も見えてきました。

パソコン設備不足が激遅の原因…
でもプロバイダでは増やせない

この辺の事情を公開しているのが格安SIMでおなじみの「IIJ」です。同社公式ブログの「IIJmioひかりの混雑の理由とバイパス手段」という記事で詳しく解説されています。

専門的な話はそちらで確認してもらうとして、結論としては「網終端装置」という設備の不足が原因とのこと。しかしこれは、NTTの管轄であり、プロバイダは増設の要請を出し続けるしかないようです。

そこで各プロバイダは「網終端装置」を使用しない「DS-Lite」や「v6プラス」というオプションを提供をしていますが、別途料金が発生する可能性もあります。

この設備不足問題は、都道府県ごとに状況が変わるということ。同じプロバイダでも都道府県によって混雑状況に差が出たり、同じ県でもプロバイダーによって混雑状況が変わるなどの傾向も見られるようです。

パソコン[プロバイダに質問②]
自分の地域で速いプロバイダの探し方は?

Q.その地域で快適なプロバイダーの探し方は?
A.設備状況によるので、一概に言えません。

どのISP(※プロバイダー)が通信速度が速いかは、その時点の都道府県ごとの契約者数と設備状況によるので、一概に言えません。契約者数や通信量の伸びにより、現在快適なISPが将来にわたって快適であり続けるとは限らない点は注意が必要です。

うーん…結局、設備増強もできないし、速いプロバイダを探す手段もないということになってしまいました。ともあれ、現在自宅のネットが遅いと感じている人は、プロバイダの変更で改善される可能性はありそうです。

また、もう一つの方法として、固定回線を使用しないという方法もあります。

パソコン固定回線が遅いなら
ホームルーターを選択肢に

自宅回線の改善になればと調査をはじめたものの、残念ながら当面自宅のBフレッツの速度が戻る見込みはなさそうな実態が見えてきました。そこで、家庭内で据え置きで使えるホームルーターを検討することにしました。

選択候補としてはソフトバンクの「SoftBankAir」とWiMAXの「novas Home+CA」の2種類です。過去の速度検証をみても、エリア内であれば1Mbpsよりは遙かに速い速度でインターネットが使える可能性が高いです。

SoftBankAirはレンタルプランを用意するので、短期間の利用がしやすいのがメリット。速度も高速ですが、AXGP回線を使用するのでエリアは狭く、都心部でも使えないこともある点は注意が必要です。

novas Home+CAはSoftBankAirと異なり持ち出しができる点と、無料のお試し期間があることがメリット。ただレンタルプランが設けられていないので、2年契約に縛られるのが難点。

いずれも万人向けではないので、導入前にエリアの確認などは必須ですが、設置の自由度が効くというメリットもあります。今回のケースのように、固定回線の速度低下に悩んでいる人には、救いの一手となるかもしれません。


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