パソコンプレイするゲームや目的で
選び方が変わります!

「ゲーミングPC」「ゲーミングモニター」「ゲーミングマウス」など、ゲーミングと名の付く製品は多いですが、その多くがゲーム以外の用途でも非常に高いパフォーマンスを発揮します。

しかし、今回紹介する「ゲーミングキーボード」は、ストイックにゲーム適性を高めれば高めるほど一般用途では使いづらくなります。例えば一般用途なら多くのシーンでテンキー付きのフルキーボードが便利です。しかし、ゲームが目的の場合、ゲームのジャンルによってはテンキーが邪魔になる場合があります。

また、キースイッチには、普段使いするには感度が高すぎるものもあります。さらに、突き詰めると使い慣れた日本語配列キーボードよりも英語配列(US配列)のほうが有利な場合すらあります。

このようにゲーミングキーボードは、その名のとおりゲームで勝つために作られたキーボードなのです。

パソコンゲーミングキーボードは
ゲーム機でも使える?

PS4、Xbox One、Nintendo Switchといったゲーム機は、Windows対応のキーボードなら基本的に動作します。しかし、パソコンソフトによる設定が必要な機能は、ゲーム機ではおおむね使用できません

パソコンゲーミングキーボードの特徴を知っておきましょう

「ゲーミングキーボード」には明確な定義はありませんが、少なくともここで解説する3つの条件を満たしていなければ実用的ではありません。

また、3つの条件を満たしていても安価な中国製だと「LEDの発光設定が行えない」「Nキーロールオーバーの数が少ない」「キーがノーブランドの粗悪品」という製品もあります。

LEDでキーがバックライトが光る

ゲーミングキーボードにおける最大の特徴は光ることです。装飾の意味合いも強いですが、「ゲームで使用するキーのみ光らせる」「キーの役割ごとに違う色を割り当てる」など、実用的な使い方もできます。

キーの同時押し対応

通常のUSBキーボードは6つまでの同時押ししか認識できず、入力が漏れてしまいます。しかし、ゲーミングキーボードは「Nキーロールオーバー」(「N」は同時押し可能なキー数で製品によって異なります)により、7つ以上の入力を認識できます

高品質なキーを採用

キーボードのキースイッチは「メンブレン」、「パンタグラフ」、「メカニカル」、「静電容量無接点」の4種類がありますが、ほとんどのゲーミングキーボードは高品質かつ高耐久なメカニカル方式を採用しています。メカニカル以外を採用したキーボードもありますが、高品質・高耐久でなければゲーミング仕様とはいえません

パソコン選び方|ゲームへの本気度が製品選びに影響する

ここではゲーミングキーボードを選ぶうえで着目すべき5つの項目「テンキーの有無」「キースイッチ」「言語配列」「マクロキー」「独自機能」を解説します。

テンキーの有無|テンキーの有無がマウス操作に影響

ゲーミングキーボードは、マウスの操作スペースを考慮してテンキーレス製品が多いです。プレイしているゲームがテンキーを使用しない場合は、テンキーレスを選択しましょう。ちなみにテンキーレスモデルは型番に「TKL」と表記されることが多いです。

素早く正確な入力を行うには、脇を締めた状態で手の向きは正面が望ましいです。しかし、フルキーボードの場合、左右の手が離れて脇が開いたり、手が外側を向きがちになります。

キースイッチ|好みに合わせた打鍵感を選択する

ゲーミングキーボードのキースイッチは、ほとんどの製品がメカニカル式キー(以下、メカキー)を採用しています。メカキーには複数の「軸」があり、製品によって「ストローク」、「動作圧」、「作動点(アクチュエーションポイント)」が異なります。

メカキーには「Cherry MX」社製と各社独自開発の製品がありますが、基本はCherry MXの軸色と特徴を踏襲しています。ゲーミングキーボードでは上記4種が主に使われています。

言語配列|ガチゲーマーなら英語配列もアリ

海外製のゲームは英字配列キーボードの使用をメインに想定しており、日本語配列だと一部のキーが邪魔になったり押しづらく感じることがあります。

英語配列のキーボードは「無変換」「変換」「カタカナ・ひらがな」キーがないのでスペーキーが大きく押しやすいです。日本語配列だと最下段のキーが密集しておりスペースキーが小さいです。これによりタッチミスの可能性が高まります

マクロキー|ゲームによっては独立マクロキーが便利

前もって登録しておいた特定の操作を行う「マクロキー」機能。ゲーム中に使用しない特定のキーに割り当てる場合と専用キーを使用する場合があります。

上記はMMORPGをイメージしたマクロ機能の使用例。チャットで文字キーを使用するゲームの場合、独立したマクロキーがあると便利です。

独自機能|ゲーミングならではの独自機能をチェック

ここまで解説してきた機能以外にも、下記のような機能や、メーカーや製品独自の機能が搭載されている場合があります。購入前に必ず確認しましょう。

各種USB機器を接続できるUSBポートを備えます。ハブではなくパススルー(通り抜け)なので遅延が発生しないのが特徴です。

メモリーチップを搭載した「オンボードメモリ」機能のあるキーボードは、ゲームごとのキー設定や発光パターンをキーボード内に保存できます

それでは、これらのポイントを踏まえた上で、家電批評オススメのゲーミングキーボード7機種を見ていきましょう。

パソコンオススメゲーミングキーボード その1
1個単位でキーを好きな軸に交換できる「PRO X G-PKB-002」

ロジクール
PRO X G-PKB-002
実勢価格:1万3032円


●サイズ/H34×W361×D153mm●重量/980g●対応OS/Windows 7以降、macOS X 10.11以降
●PC接続インターフェース/USB(有線)●キーレイアウト/日本語92(アルファベットのみ刻印)
●キースイッチ/GX BLUEクリッキー スイッチ(ストローク3.7mm・動作圧50g・作動点2.0mm)
●オンボードメモリ/あり ●USBパススルー/なし

本製品における最大の特徴は、キースイッチをユーザーが自由かつ簡単に交換できることです。標準状態ではクリック感の強い青軸キーですが、別売りの赤軸キーや茶軸キーを購入すると1個単位で自由にキーを入れ替えられます。例えば、移動キーと攻撃キーを違う軸にするといった細かいカスタマイズも可能です。

また、純粋にスイッチ故障ならユーザーの手で直せるというメリットもあります。ゲーミングの証でもあるLEDの発光設定はオンボードメモリに保存ん可能。専用のマクロキーはありませんが、ファンクションキーをマクロキーとして設定できます。

キーレイアウトはテンキーレスの日本語92。コンパクトなキーボードサイズでマウス操作や持ち運びの邪魔になりません。LED設定はオンボードメモリに保存できるので、遠征先で再設定する必要がありません。

ロジクール社のキーは独自設計ですが、特性はCherry MXの青軸、赤軸、茶軸に近いフィーリングです。なお、本製品のスイッチはクリック感のある青軸が使われています。

スイッチは専用工具で簡単に交換可能。「クリッキー(青軸)」「タクタイル(茶軸)」「リニア(赤軸)」の3種が別売(実勢価格:6300円)されています。

ケーブルは取り外し可能になっており、持ち運びの際に邪魔になりません。また、ケーブルは三叉構造で激しく動かしても抜けることなく、しっかり接続されます

パソコンオススメゲーミングキーボード その2
ゲームに勝つための機能を満載した「K65 RGB RAPIDFIRE」

コルセア
K65 RGB RAPIDFIRE
実勢価格:1万5041円


●サイズ/H38×W355×D165mm●重量/860g●対応OS/Windows vista以降
●PC接続インターフェース/USB(有線)
●キーレイアウト/日本語91(アルファベットのみ刻印)
●キースイッチ/Cherry MX Speed RGB(ストローク3.4mm・動作圧45g・作動点1.2mm)
●オンボードメモリ/あり ●USBパススルー/あり

「ラピッドファイアー」の製品名が示すように、作動点の速いキーを採用したFPSやMOBA向きのキーボード。オンボードメモリやUSBパススルーなど、ゲーミングとしての機能はフル装備しており、それらに加えて手の負担を軽減するリストレストと正確なキー入力をサポートする滑り止め付きのキーキャップが付属します。

キーレイアウトは日本語91に加えメディアキーを備えています。一部店舗では英語配列版も扱っています。

FPS、MOBAで使用する滑り止めキーキャップを付属。

背面にはUSBパススルーを備えており、キーボード本体をUSBハブのように使えます。

Cherry MX Speedは銀軸。作動点が早く連射に適したスイッチです。

付属する専用のリストレストは好みに応じて取り外しできます。

パソコンオススメゲーミングキーボード その3
最先端の技術で作られた次世代のキーボード「G913-TKL-LNBK」

ロジクール
G913-TKL-LNBK
実勢価格:3万250円


●サイズ/H22×W368×D150mm●重量/810g
●(USB無線の場合)対応OS/Windows 7以降、macOS X 10.11以降・(Bluetoothの場合)Windows 8以降、macOS X 10.11以降、Chrome OS、Android 4.3以降、iOS 10以降
●PC接続インターフェース/USB(無線)、Bluetooth ●キーレイアウト/日本語92(アルファベットのみ刻印)
●キースイッチ/GLリニア(ストローク2.7mm・動作圧50g・作動点1.5mm) ●オンボードメモリ/あり
●USBパススルー/なし

ロジクール独自開発の薄型メカキーを搭載した同社のハイエンドモデル。薄型なのでキーストロークは短く、動作点も速いので、素早い入力が可能です。

ゲーミングキーボードは入力遅延を減らすべく、接続方式が有線タイプ(USB接続)のモデルがほとんどですが、本機は「LIGHT SPEED」という技術で無線ながら1msという低遅延を実現しています。

写真は赤軸ライクなGLリニアですが、青軸ライクなGLクリッキー(型番末尾CKBK)と茶軸ライクなGLタクタイル(型番末尾TCBK)を搭載したモデルもあります。

パソコンオススメゲーミングキーボード その4
高品質で高耐久!長く使える1台「G512r-TC」

ロジクール
G512r-TC
実勢価格:1万1800円


●サイズ/H35.5×W445×D132mm●重量/1.13kg●対応OS/Windows 7以降
●PC接続インターフェース/USB(有線)●キーレイアウト/日本語109(アルファベットのみ刻印)
●キースイッチ/GX Brown(ストローク4.0mm・動作圧50g・作動点1.9mm) ●オンボードメモリ/あり
●USBパススルー/あり

「G512r-TC」はゲーミングキーボードとして妥協せずに、一般用途と兼用したい場合にオススメの製品です。ゲーミングキーボードとしての基本的な機能は押さえつつも、キーレイアウトはテンキー付きの日本語109なので、幅広い用途で使えます。

実勢価格的にも非ゲーミングのメカキー搭載キーボードと比べて高額ではないので買いやすい製品です。

茶軸のGX Brownは一般用途とゲームのどちらにも向きます。GX青軸(型番末尾CK)とGX Red(型番末尾LN)モデルもあります。

マウスなどのゲーミングデバイスの接続が主な用途であるUSBパススルーですが、ストレージをつなぐのもありです。

パソコンオススメゲーミングキーボード その5
オンボードメモリに5つの設定が保存できる「Apex 7 TKL Red Switch JP」

スティールシリーズ
Apex 7 TKL Red Switch JP
実勢価格:1万9279円


●サイズ/H40.44×W355.44×D139.26mm●重量/約771g
●対応OS/Windows 7以降、macOS X 10.11以降●PC接続インターフェース/USB(有線)
●キーレイアウト/日本語88(アルファベットのみ刻印)
●キースイッチ/SteelSeries QX2メカニカルRGBスイッチ(ストローク4.0mm・動作圧45g・作動点2.0mm)
●オンボードメモリ/あり ●USBパススルー/あり

本機のオンボードメモリは5つの設定が保存でき、専用ディスプレイの表示で確認しながら切り替えられます。また、ディスプレイにはゲームやチャットソフトの通知(Discord対応)が表示されます。

付属するリストレストはマグネットで脱着可能で、ソフトな質感が疲労を軽減。全方向にスキがない上質な製品です。

スイッチはメーカー独自のものですが、基本的にはCherry MXの赤、青、茶に近いフィーリングです。購入時に好みに合ったモデルを選びましょう。

ゲームごとに設定したプロファイルは、専用ディスプレイの表示で確認できます。

パソコンオススメゲーミングキーボード その6
神速の指さばきでももらさず入力できる「REALFORCE RGB TKL」

東プレ
REALFORCE RGB TKL
実勢価格:2万7810円


●サイズ/H30×W369×D142mm●重量/1.1kg●対応OS/Windows
●PC接続インターフェース/USB(有線)●キーレイアウト/日本語91(アルファベットのみ刻印)
●キースイッチ/静電容量無接点方式(ストローク4mm・動作圧45g(+/-15g)・作動点1.5mm、2.2mm、3mm)
●オンボードメモリ/あり ●USBパススルー/なし

一般用のキーボードでも最高グレードのキースイッチとして知られる静電容量無接点キーを採用した東プレ社のゲーミングモデルです。

スペーサーにより動作圧と作動点を変更でき、プレイヤーの好みに応じたカスタマイズが可能。メカキーよりも入力漏れが発生しづらいので勝敗を預けられる1台です。

静電容量無接点キーは疲れにくさ、静音性、耐久性に優れます。クリック感は皆無なので、青軸や茶軸が好きなプレイヤーには向きません。

2mmと3mmのキースペーサーが付属。これにより作動点を1.5mm、2.2mm、3mmの3段階で設定可能です。

パソコンオススメゲーミングキーボード その7
10段階に作動点を設定可能な次世代キーを採用「Apex PRO」

スティールシリーズ
Apex PRO
実勢価格:2万7579円


●サイズ/H40.3×W436.7×D139.2mm●重量/約971g
●対応OS/Windows 7以降、macOS X 10.11以降●PC接続インターフェース/USB(有線)
●キーレイアウト/日本語108(アルファベットのみ刻印)
●キースイッチ/OmniPointスイッチ(ストローク3.6mm・動作圧45g・作動点0.4mm~3.6mm) ※テンキー、カーソル、ファンクションキーなどは赤軸
●オンボードメモリ/あり ●USBパススルー/あり

「Apex PRO」はスティールシリーズ社のハイエンドモデル。動作点を10段階に設定できる「OmniPointスイッチ」を採用しており、キーごとに入力速度を調節できます。

現行のゲーミングキーボードとしては最高の機能を備えていますが、機能を理解したうえでフルに使いこなすにはゲームの腕前も必要なので、初心者向きではありません。

メカキーの作動点は銀軸の1.2mmが最速ですが、Omni Pointは0.4~3.6mmの間で設定が可能です。

耐久性は一般的なメカキーの2倍にあたる1億回と非常に高いです。

以上、オススメのゲーミングキーボードでした。

ゲーミングキーボードは高額な商品が多いですが、高耐久なため長年使い続けられます。各商品の特性を理解したうえで長期間の相棒となる1枚を探し出してください。